2019年01月20日

今日と言う日の呼吸

病院に居る頃もそうだったけど、長年ナースという仕事をしているとご本人やご家族が仰っていることの中に『それは違うよ。』とか『こうした方が良いよ。』と思うことがある。

それどころか中には『それは絶対よした方が良い。やっちゃ駄目。』というようなことも。

ところが、そこはほら、長年付き合って来られた自分のご家族であったりご自身の身体であるから、おいそれと認めるわけにはいかない先方の心情がある。

訪問入浴のナースやっていたときもよくそういった出来事に出くわしたなあ。。。

で、その中で余程緊急性がない問題ならすぐには言わず時間をかける。

そしてしばらくしたら少しまた推して見る。

駄目だったら仕方がないのでまた長らく話を聴いてまたチャンスがあれば言ってみる。

我流で大丈夫なことだったらこんなことしないんだけどね。

そして老人ホームという場所に来てからはや幾月か。

ここでも同じようなことが起こり多くの人々に出会った。

初対面から「あちゃー、困ったなあ。。。」というタイプのご家族にも出会う。

何せ大切なご家族なわけだし、それまでに色々と苦労なさって怒りがたまっているわけですから。

でも、正しいと思うことをあきらめず2年の年月が過ぎ。

出会い立ての頃は職員のクレームは滅茶苦茶言っていた方が『ここの人たちに最後を看取っていただきたい。』と仰って下さる。

幾例がそんな出来事に出くわしたのだけど、また最近ビックリすることが起こった。

思えばこの旅は途中からとある医師である人が傍にいてくれる道となっていたのだが。

苦痛の有無に関わらず最後まで挿管や救命を望んでいらっしゃるであろうご家族に先生が電話をかけて下さったときのこと。

用向きとしては、往診日ではないこの日、とある方のご容態が微妙だったので先生に電話をかけたところ、何と来て下さるとのこと。

そして診察が終わった後この先生が『ご家族にとっては100歳でも200歳でも最善を望まれるでしょう。一度お話しをしてみましょう。』と電話をかけて下さった。

毎日毎日面会に来られるお子さんだった。

近隣の大きな病院への紹介状を用意しておきましょうか?と有事に備えて言う先生にお子さんは仰る。電話の向こうの声が聞こえて来た。

『いえ。ありがとうございます。でも、いえ、病院へ行って色んなことをされるより、沢山動かされるよりは、少しでも安らかにホームで看取っていただきたいんです。最近しみじみそう思います。』

先生ですらほんの数秒『え』という表情をなさったが、すぐに「分かりました。私が最後まできちんとみていきます。」と答えている。

”私がみます。”

何と言う恰好良い覚悟なのだろう。でもそれは並大抵のことではない。

私は大柄なその息子さんの顔を思い浮かべていた。

そして以前になくなった方の気難しい印象だったお孫さんのことも。

皆出会い立ての頃は怒りを溜め込みこれまでの不満を沢山ぶつけ。

ちなみに余談なんだけどIちゃんがよりにもよってこの気難しい方々に。。。よりにもよってこの方々にキャッチボールのボールをぶつけてしまった事件もあった。

それなのに、ああ、それなのに。

大切なひと時を一緒に過ごさせていただけるというのか、こんな私たちと。

涙が出そうな思いで必要なことに頷き気を引き締めてやるべき仕事をしていた。

先生にも大感謝。

勉強しよう。

今日、一生懸命呼吸をしている方々とそのご家族に恥じないように。
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2019年01月19日

あさりと玉ねぎのスープで煮たろーきゃべ

豊かな感性と個性を持った人々と仕事をして楽しく過ごさせていただいて来た。

そうどこに行ってもその恩恵にいただいて来た。

けれども昨日書いたような少数の人にぐわーーっとうるおいを吸い取られる。

腐敗とか乾燥の被害妄想に浸っている人は周りの人々も同じ状態にしないと気が済まないらしい。

自分を幸せにしないこと、不幸な人生脚本に甘えていることって本当に公害であり犯罪なのだなあ。

そうすると自分の幸せに責任を持たなければならないって話になる。

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夜、ロールキャベツを作っていたら玄関のチャイムが鳴り、対応していたら、しまったキャベツの葉に少し火を通し過ぎた。

包もうとすると破れてしまうやないかい!

イライラしつつ何枚も穴を塞ぐようにして重ねてやっと巻いた。

一つうまくいかないとイライラする私だけど。

スープがうまくいったせいで滅茶苦茶美味しく出来た。意外や意外。

冷たいビールと熱いロールキャベツでわいわいおしゃべりして冬の夜長を楽しんだ。
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2019年01月18日

砂漠

ある日、入浴係だった介護職員Kの声がインカムで響いていた。

といってもこれはよくあることだ。

”一階の職員の方!二階の職員がピッチにもインカムにも全く応答しないので〇○さんを迎えに来てと伝えに行って下さい!”

一階はKが管理するフロアなのでたちまち『了解!』数人が応答する。

するとそれを制して普段事務所に居る他課の課長が『あ、今僕が行けます!僕が行きます!』と応答する。

介護職員はどの課も持ち場を離れるのは並大抵のことではないと慮っての親切だった。

私たちナースはまた別の忙しさで医務課であくせく働いていたが、そのやり取りを耳にした大御所ナースさんが吐き捨てるように言った言葉は「私たちだって呼び掛けても返事してくれないことしょっちゅうあるよねえ。」。

インカムやピッチを持っていない二階のフロアの方々も責任意識が薄いけれども。

それは百歩譲ってうっかりだとしても。

『いつもKさんにばかり皆慌てて応援するよね。』というその声はひがみと妬みいっぱいのからっからに乾燥した声だった。

ある時は「可愛いからだよね。」とか、『できる人は良いよね。』とか『ボスのお気に入りだからね。』とか、諸々の下世話なコメントを吐いている。

本当にからっからだな。砂漠のような心だ。まなこも乾いているあまりもはや現実はありのままに映らなくなっている。

Kを誰もが支持するのは、Kのために誰もが声をあげるのは、それは、Kがいつも誰かのために動いているからだよ。Kが頑張っているからだよ。

思いやりを持ち、優しさを持ち、だからこそ厳しいことを言っても支持される。

ひび割れて歪んだ心で頂戴頂戴と人から奪ったり、自分の楽ばかり考えたりする人がそれをひがむとはかなりおかしな光景なのだが。

それでも全うに努力をしない。自分を変えない。

人は年齢ではないのだね。Kは私よりも一まわり、あなたからすると二回りは年下だろう。

なのに色濃く人生を生きている人と、空っぽのプライドを持ちひからびた嫉妬を周囲にふりまく人。

それは同じものを求めること自体酷だよ。

傷ついているのは誰もが同じ。

でも、その後どうするのか?それを自分で選択する人の人生の豊かさ。

人間ってこんなに違うのだなあという光景をよく目にする。

あなたは何をして来たの?何をしているの?ずっとずっと与えられている時間とその身体を使って。
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2019年01月17日

曲げられないので仕方ない今日

仕事のことでイラっとすることがあった本日。

でも、これ、今始まったことじゃない。

ほんとに、無知は人を殺すから。勘弁して欲しい。

自分でもきついことを言っているというのは分かるのだけど、過去の経験から学ばず何度も人命を危険にさらすのを見ているのが耐えられない。

というわけで今日も言っちまった日だった。

けれども、これもいつの時代も変わらない。

何故だろうか、私が一般的に言うと”言い過ぎたな。もうちょっと方法はなかっただろうか?”と思った日ほど理解者が浮き彫りになる。

『そりゃ怒るよ。大変だったね。でもよく言ってくれたね。』と口に出して言う人もあるけれど。

その件には触れないまでも、ただただニコニコして何度も違う用事で名前を呼んで来る人々。何で私が機嫌悪くてイラっとしているとこうして機嫌良さそうな人が増えるのだろう。

嫌な雰囲気になっちゃったんじゃないの?どうせうるさいですよ。

しかし、ボスまで『ありがとう。まだまだ大変だと思うけどよろしくお願いします。』というメッセージ。

何に対してのありがとうか分からないし、ボスは私が切れたことを知らないと思うんだけど。

いや、男も女も話題ってのはあっという間に広がるものなのね、ここでも。

なりふり構っていられない一日が今日も終わり、皆さんご無事で平和にごはんを食べたりおやつを食べたりTVを見たり幸せそうに過ごされていた。

疲れ果てた今日の晩御飯は豚の角煮。コツさえ押さえれば基本は焼いて煮込むだけ。半熟味付き卵と青菜も忘れずにね。

皆さん今日もお疲れさまでした。ありがとう。
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2019年01月16日

緊急

日曜祝日の施設ナース勤務は少しほっとするような、もしくはその逆に恐怖に打ちのめされるような。

と言うのも事務所がしまっているため大きな動きというのは無いはずなのだけど、利用者様に何かあったときに受け入れ先の病院を探さなければならない。

そしてそこへナースが連れて行ってくれている間、合計70人以上もの利用者様を1人で守らなければならない。

なんてことを思っていたら、朝一番の報告が「Iさんが転倒して頭を打ちました!」と。

あー、一日たりとも平和な日がない。

大きな病院に鬼電しても通じず、はたまた通じたとて受け入れてくれないケースもある。

長いことガッツでрオていたが・・・・刻一刻と時間が過ぎて行く。

もうこれ以上待ってると利用者様に何があるか分からない。

と、そんなわけで他の近隣のクリニックで頭を診てくれることが可能で日曜日に空いているところを探す。

結果受け入れてくれた!CT撮ってくれる!

1人留守番も辛いがとにかく診て貰える。

付け加えると、そんな急な無理なお願いにも応えて車を出してくれた職員さんにも大感謝。

今日も静かには終わらないようだ。


と思っていたのだけど、何と、良いクリニックだった。待ち時間も少なく休日の人員不足の最中、早くに診察済の利用者様を連れてナースが帰って来てくれたので一人留守番が短かった。何より利用者様がご無事で何より。

様々な関係者の方々、この人を救って下さって、そしてこの人に気を取られている間に他の方々を見れないなんてことがなくて、本当にありがとう。
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