2017年01月29日

触らないけれど看る

先日、電話カウンセリングで長年苦しい思いをしている人の自己改革のお話しをまた聴く。

例えば環境だったり気質だったり症候群などで日常生活に制限をかけられている人も、傍目には健康だったり丈夫と言えるレベルの人でも、その人なりのやり方というものがある。

例えば精神科にかかられている人で、もしかしたら内服治療無しのメンタルトレーニングである程度まで寛解するという場合でも、その人なりの減薬の仕方というものがある。

医師やカウンセラーの方だけが一方的にやる気になってもその人にとっては多大なるストレスということが多々ある。

そこに持ち込まれる正論というのは、非常に怖いものだなと思う。ご本人は不安で不安で仕方がない。

人間なのでプロから見ると間違っているようにしか見えないパターンなのかも知れないが、もっともっとよく訊いてみると、間違ってはいないんだよな、これが。

ただ、自分なりの均衡を保ちながら成長して行きたいという切なる願いがそこにあるわけで。

これは病を持っているとされている人に限ったことじゃない。

どんな人間でもプロという名の元にああしろこうしろと詰め寄られたら、その自由が阻害されたら、自分で努力して来たことが無になるような気がするだろう。生きているという実感も希薄になるに違いない。

そのエピソードは、とても胸が痛いものだった。

正論は無くてはならない。医学も科学も物理も全部なければならない。

ただ、そこに心理が欠けていたら、どれもがただの暴力になる。

それを身に染みて感じているので、心理学を学んで以降、何かを無理に刺激するということは無いのだけれど、あら、不思議。

例えばライトなワークで終わらせようとしたって、皆、自ら沢山のことを感じ取って想像以上に深く感じ深く学んでいらっしゃっている。

これって言うのは、要するに人と人との間には何も支配する必要性もなければ、強要する理由もない。

それなのに、親や兄弟姉妹は、よくよく体裁の良い脅しで無意識に相手を自分の思い通りにしたがってしまうのかも知れない。

それは病名はつかないものの、あきらかに病気だよなと思う。そりゃもう病名がつく病気よりやっかいな病気だ。

そんなことを言っていたらこの社会のあらゆる企業や体制に病気が蔓延しているってことになるのだけど、あまり深刻なことでもない。

何故ならどの業界にも必ず耳が開いた人が居る。耳が開いた人の言葉は必ず人の心に響くから。

そんな言葉を発声する頃には既にもうその人は行動に移しているのだけど。

*****

ホームに出勤するとよく見かける介護の可愛い子がいる。

まあ、みーんな可愛いんだけど、こういう女の子が介護の現場に居るって良いなあと思う。若いって素敵。でも、決して若いだけじゃない。

で、ある日、その子が遠くを歩いているのを見かけた際、あれ?姿勢が変だな。骨盤レベルで辛そうだなと思った。

それからしばらくして「腰痛いっすか?」と訊くと「今は大丈夫なんですけど、時々ひどいです。」と言う。

足の長さが違うせいで右か左にずれているのかな?と思いきや、前後にも傾斜している。

ハードな仕事なのは重々承知しているのだけど、まだ若い人だもんね。この先大丈夫かな?

整形外科にかかって何にもすることがなかったら整体とかでも改善するんじゃないかな?でも、遠いもんね、私の地域。

「どこですか?」と訊かれたので、いやあ、遠いよ・・・と場所を言うと、彼女ったら私よりずっとずっと遠くから通っていらした。「教えて下さいよ。その整体行きたいです。」

あ、まじで?

なんて話をしていたらホームの理学療法士の方がいじらない方が良い!と何度も仰る。「腹筋をすれば良い。だってそれに慣れて来て今までそうして来たんだから。腹筋。だから、腹筋をね。」

仰ることはよく分かる。でも、腹筋はしないよなあ。仕事だけでへとへとだろうな。

でも、それ以上は薦めないでいた。ええ、なんとなく雰囲気的に。

本人は「教えて下さい!」と仰ってはいたのだが。

さらにそれからしばらくして、エレベーターの中でお会いした日にやっぱり辛そうだ。

あんな遠くから通っていてこの仕事しているんだもんね。

整体は止めた方が良いとか腹筋やりなさいとか言われていたけれど、リラクゼーションならどうだろ?

すると「行きたいです!(T_T)昨日からまた痛いです。」とのこと。

そうそう。でも、どこにでもは行けないのよね。恐ろしいもんね。

押し付けになっちゃうと思って、あの日から何も言わなかったのだけど、よくよく考えてみたら本人は行きたいと言っていて、さらにさらに、よくよく考えてみたら、「行くな。腹筋をすれば良い。」というのも一つの強要かも知れないと悟った。

「どこですか?教えて下さい。」

あ、ほんと?でも、ここも決して近くはないよ。

「え?そこ?それなら立川まで出ればすぐじゃないですか。行きたいです。」

この職場であちらの方を近場だと言う人は初めてだなあ。

メルアドや電話番号やパンフレットを持っていないから、この次にでも・・・と思ったのだけど、「ネットは?ネットとかで観れないですか?」と言われて「あ!そか!」と思った。職場のPCは何故だか医療用語や病名とか近隣の病院ばかり検索するのみに使っていた。盲点だわ。

かくしてページをヒットさせると、その後ご自身の携帯で一生懸命調べていらした。

良かった、良かった。← 丸投げかい。だって、専門外なんだもの。その手のプロで一番信頼できる人に任せるしかないじゃない。本人もうつむいて一緒懸命携帯で調べて治そうとしていることだし。

君の笑顔がいつまでもいつまでも続きますように。
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今日も最後まで読んで下さってありがとうございました。あなたにとって良い一日でありますように。

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posted by かおる at 06:00| Comment(0) | カウンセリング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする