2017年05月15日

あなたの仕事です

ベテランナースの方々はやはりここでの業務をこなすのが速い。それがとても助かる。

・・・・・。が、一方で、慣れたドクターが換わるとか、元々はややこしく無駄なやり方をシンプルにするとか、その他諸々の変化になると弱い。

弱いだけなら良いのだが、努力皆無でてんぱってしまう。

ここでのやり方オンリーだったら非常に頼もしいのに。

半年弱見て来たのでいい加減分かるようになって来た。代々ここのナース業務は介護職員や相談員にお膳立てされてこそ成り立っていたのだと。
ナースというのは偉い人種なのでそれくらいして貰ってあたりまえと思いこんでいらっしゃるらしい。

それではお膳立てされていることをやる代わりに専門知識を駆使すべく脳を使うのかと思いきや、往診先のドクターやナースからの指示に対して「え?これ、使い方わかりません。」と怒鳴るので、ずいっと前に出て先方に「大丈夫です。分かります。後程説明しておきます。」と言うしかない。

「そんなの分かりません。」と言われてギョッとした同業者である往診先のスタッフだが、私がそういうとホッとした表情で「よかった・・・(ですよね?分かりますよね。)」と仰る。

薬局から薬剤師さんがわざわざ来て下さって往診について下さったのは先生がどんな処方の仕方をするのか?を調べに来て下さってからであって、うちのナースに使われるためじゃない。

なのに新しい薬が届けられて、それがちょっと変わった投薬の仕方、例えば粘膜に貼り付けて使うタイプのものが出ると「知りませんよ!そんなやり方!」と仰るので薬剤師さんがビックリして「あ、ああ、じゃあ、後程説明書をファックスします。」と仰って下さるのだが、これも恥ずかしい故「送らなくて大丈夫です。後で教えておきます。」と間に入る。

私がここに来るよりもずっと以前から何度も何度もショートステイに来ている利用者様を受けて下さった際には、後ほど相談員に会った際に「ねえ・・・。もう何回も来ている人なのにSさんったら”こんなにいっぱい薬剤持って来て多すぎる!どこをどう処置して、何をどこに使ったら良いのか分からないわよ!”って言われたんだけど。。。」と訴える相談員。「大丈夫でしょうか?」

それは丁度その利用者様の処置の最中に話しかけられたのだけど、思わず手を止めて「分からないはずない。」と答えた。

相談員の方はかつてクラークさんだったそうで大御所様二人の特徴を知っているし、私が何に困っているのかも知っている故、ブッ!と吹き出して「ですよね。」と答えた。困るけれど二人で笑いに換えている場面がよくある。

相談員は相談員で鬼忙しいのに「薬をセットして来て。」とか文字通りギャーギャー言うという話を聴いても容易に想像がつく。

さすがに昨今私には遠慮してものを言うようになってくれたものの根本は変わらないので強気を助け弱気をくじこうとする。

そんな折、課長と介護の方々が他の会で会議を開いている最中に大御所様が乗り込んで来て途方もない量の補助食品をドーンと置いて行こうとしたとのこと。

介護の課長の青年が「まだあります。困ります。」と言い、我ら看護の課長は「この方は一日一本の処方のはずなのに何でこんなに届けられたの?!」ととがめたそうだが、途端に逆切れして「そんなことまでナースがやらなきゃならないんですか?!」と怒鳴って去って行ってしまったそうだ。後ろに派遣ナースをお共に連れて。

その直後看護課長からのピッチが鳴って事の次第を知らされた私は他の階でせっせと働いていた。だって、大御所様と派遣さんとで同じ仕事しているので。

課長は非常に迫力がある人で激高しやすい人でもあるのだが、デリケートなところもあって、こういうとき、非常に辛そうな怒り声になる。まるで泣いているかのように。そりゃ病気にもなるよなあ、この状況で二年半もやって来たんじゃ。

大御所様としては、朝から業務が多くて、そして新しいことばかりで、しかも新しいことと言うのは誰もお膳立てしてくれない状態から自分で考えなければならないことなので、イライラ、イライラしていたようだ。

課長も私も恐れられているようだけど、切れる相手としては私の前ではずっと朝から我慢して課長の方を対象として選んだらしい。

”こんなことまでナースがやらなきゃならないんですか?”と言うのを半年間聴いて来たが、結論から言うと「そうですよ。」と言うしかないことばかり。それどころか、それらをやっても、まだまだ到底看護と言える域に達していないのが現実。

これだから同じ場所でずっとやって来て甘んじて、しかも勉強して来ていないというのは恐ろしい。

介護の課長からもピッチが鳴って「あのう、今実は。。。」と言うので「聴きました、聴きました。」と答えるのだが、あれ?看護課長とミーティングしていたので同じ場所にいるはずなのに・・・?と思って現場に行ってみると、やはり二人とも同じ場所にいた。

で、何故わざわざ介護課長の方も電話をかけて来たのか?と言うと看護課長に「こういうときは誰に報告するの?」と睨みつつ質問されて「・・・。お、おざきさん。」と答えたところ、看護課長に「正解。じゃ、はい、報告する!」と言われて立て続けに電話をかけたらしい。

その他主任陣も見ているし、まあ、ちょっとした騒ぎだった。

医務課に戻ると大御所様が「今ですね!」と言うので、「聴きました。」とキッパリ即答すると、それっきり黙ってしまわれた。

そんなことがあってからカウンセリングのために休みに入り本日出勤したところ、申し送っていた介護スタッフの口上が止まる。

「あれ?確か昨日、ナースの方から○○さんの別席対応を解除するように課長が言われていたんですけど、まだ隔離されていますね。」と言う。

前々から困っていることの一つに、大御所様は介護のテリトリーをぶらついては衝動的に指示を出すというのがあった。

例えばこうして熱のある人が他の人に感冒を移さないために離れた席で過ごすようにしている際に「もう良いわよ。」と命令するとか。

抗生剤投与がやっと今日で終わるし熱が下がりかけたばかりなのにそれはあり得ない。他のことでも多々そんな場面があるのだが、今回は大御所様がそう指示を出しても実行はされていなかった。

看護課長が泣くように怒っている最中に介護の課長や主任も居たので説明せずとも状況を把握して貰えたらしい。

「動かすのはおざきさんが出て来てからね。」ということにしておいてくれたらしい。た、助かった。高齢者は風邪がうつるという単純な出来事でも重篤なことになり得るから。

以前にも言ったことがあるけれど覚えていてくれたのね。

それでも、課長が「てんぱっているだけで、後で考え直すなら少しは許せるけど。。。本気であんな意識で働いているのだとしたらもう切るよ。」と腹に据えかねて言うとき。

「てんぱっているだけだと思います。」とついついかばってしまう。

何故なら人は変わるから。変わることが出来るはずだから。

何の仕事を誰のために何のためにしているのか?ということに気がつきさえすればいつからでも変われる。

ただ・・・・気が付くには傾聴力が必要なんだよな。とほほ。

私もがんばろ。
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今日も最後まで読んで下さってありがとうございました。あなたにとって良い一日でありますように。

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posted by かおる at 06:00| Comment(0) | 看護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする