2017年07月11日

球団に執着はないが子供の頃や成人してからの若かりし頃はヤクルトファンだった。

なので、Iちゃんが持って来てくれたヤクルトのユニフォームを着ることには抵抗なくすんなりと。

IちゃんがグリーンでKがオリーブグリーン、私はロイヤルブルー。サイズ的にそうなった。

で、選手の練習からビールを飲みつつ観ていると、ふいにIちゃんが「そう言えばかおるさんは、どちらかというとカープファンだからなあ・・・」と言い出した。

ぎくっ。何を言っているんですか。止めて下さい、その細い目は。

良いプレーをする選手が好きなので常日頃、菊池や丸の話をしているせいだ。

でも、今日はヤクルトを応援しますし。

そのうち菊池の打席が回って来た。

「いいんですよ。応援して。」

いやいやいや・・・。

内心興奮しているのだけど、この席のどんちゃん騒ぎと肩触れ合うIちゃんが真隣という状況でそれは無理。殺される。

そしてホームラン。見事だったのだが、Iちゃんが爪噛んで貧乏ゆすりしている。

反対隣のKは、菊池を見るのが初めてだったので、その守備やホームランに歓声をあげている。今まで私のロッカーのプロ野球カードにとことんイタズラしてたくせに。

「何!あの人!凄い!」

いや・・・やめとけ。Iちゃんを見ろ。空気読め。

そして次は丸の打順。これがまたいつも打つんだよな。

頼む、丸、今日は止めてくれ・・・と、これは大丈夫だった。

しかし、その後も菊池が打つ打つ打つ。

「きゃー、いったい何点入れるの、あの人!」

黙れ、K。

ああ、それまでめっちゃ仲良くしていたのに、Iちゃんが前のめりになって壁を作っている。

しかし、8回頃になると「ふーっ」と息を吐いたIちゃんは「月が綺麗ですね。」と。

あ、ああ、綺麗だね。

「また来ましょうね。」

いや、まだ8回じゃないですか。

「いいんですよ、もう。」

しかし、その一連の真っ正直な感情の揺れを目の当たりにしていて、おっもしろいなあと思った。

怒ったり開き直ったり。でも、我に返ったり。

それから少し散歩して帰りの駅までプラプラ歩く。

「また行きましょうね。」とIちゃんが再び言う。

行きましょう。素で行きましょう。

「今ね。毎晩ちゃんとギターに触っているんですよ。自分で自分の課題を作ってね。」と色んな話をしてくれる。

私の電池が切れたから気を使ってくれているのだろうか。饒舌だ。

握力68娘のMちゃんとと、Iちゃんの次に強い介護の子とを腕相撲させたら、何と握力68娘が勝った話とか。

それは観たかったですねーと夜の車窓を眺めながら返事をする。

「そろそろ、あたしも左手挑戦するか。Mちゃんに左手、負けちゃったからな。」と笑っている。

何故だかKは真ん中に座っているIちゃんを通り越して私の顔をじっと見ている。

何か言いたいのかな。何か珍しいのかな。それとも限りなく素に近づいて最小限の会話しかしない私が気を使わせているのかな。

色んなことがあった日だった。

それでも月が綺麗だった。
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今日も最後まで読んで下さってありがとうございました。あなたにとって良い一日でありますように。

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posted by かおる at 06:00| Comment(0) | 格闘技とかスポーツとか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする