2017年03月29日

ハイタッチに至るまで

派遣のナースさんととあるフロアの処置周りをしていたら聴きなれた声と聴きなれた言葉が聞こえて来た。

「誰かー。誰かー。」

自分で出来るけれど転ぶのを恐れている人の声。もしも出来たとしても誰かに観ていて貰いたいと切望する声。

私がここに来る何年も何年も前からいらっしゃる方で、スタッフも全員が知っている人。

だから様々な歴史がある。

その人のために辞めて行ったスタッフが何人も居るらしい。

でも、そんな事情を知るずっと以前、ごく初期の頃に私はその歴史を悟っていた。その人の「助けて」という声に素直に出向いて行って顔をぶたれた時から。

なるほどねーと思った。

その人はおそらく相手の嫌なところを引き出す。

相手が自分の中にある目を背けたいことを丸出しにして存在しているから。

やがて暗黙の了解のように聞こえないことになっているその声。

元々他の物音や声がして騒がしいので無視するのはそんなに難しくないことだろう。

多分多くの人がその人のところへ行くと味わう気持ちや、垣間見える自分の気持ちが嫌だから逃げる。

月日が流れた。

今は相手が激怒しているときも普通に聴きつつ「もっとゆっくり話して良いんですよ。要望を表現するのが苦手で途中から自分でもイライラして来ちゃうのね?」と感じたままを話すと「そうなのよ。」とその人は泣き出した。

冷たいポータブルのトイレに座ってしくしくと泣いた。

それからまた月日が流れて、真ん前の部屋から派遣さんと処置台を持って廊下に出たとき、聞こえたのがその「誰か来て。」だった。

いつものことなので、処置台の片方を担っていた手を放し「先に行ってて。こんなに聞こえているから。」と言うと、何とそのナースさんまでもが「え?何が聞えるんですか?」と言う。

これにはぶったまげた。来てまもないのにもう聞こえなくなったんだ。

この声が聞こえると皆スタッフが距離を置いて遠くの方へ行ってしまうけれど、人間は本当に聴きたいものだけしか聴かない生き物だということがありありと分かる。

「何が聞えるんですか?」の問いに答えるよりもその人のところへ行きたかったので「いいの。先に行ってて〇〇さんの足の処置やっていて下さい。すぐ追いつくから。」

「はい。」と言って立ち去るその向こうに、私が敬愛する介護職の人が逃げて行くのが見えた。

怯えるように彼は逃げて行った。

私の言っていることも聞こえているし、私がその人のところへ行くのを快く思っていない人の一人なんだろうな、あなたも。

踵を返して声の主のところへ行くと「足が痛いの。あとね、それからね!」と慌てて色々訴える人に「大丈夫。」ときっぱり言った。

大丈夫よ。ゆっくり喋って。

私は逃げないから。

逃げることによって後で味わうものの方がどれだけ怖いか知っている。

それはともかく私は逃げないし、むしろあなたに向かって行くから。

それが出来ないときは「今は無理。」とハッキリ言うこともあるだろう。

でも、私は基本、逃げないから。

そしてまた別の時には、廊下を一生懸命片手で車椅子を進めているあなたに会う度、少しかがんでハイタッチをする。

頑張ってるね。本当に。
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2017年03月28日

無駄な疲れもあり

ホームのナースの日は喧噪が激しすぎてドッと疲れる。

何故ならばわざわざ騒ぎにしなくとも良いことを騒ぎにする人も居るから。

しかも何せナースなので激しすぎる。

が、幸か不幸か私もナースなので他の職種の人々ほどは振り回されない。気持ちが分かるし、そういう状態に陥って興奮している人との接し方を心理学を通して学んで来たというのもある。

なので聴く耳をもたずに誰かに怒鳴っている人のモーターが止まるまで自分の仕事をもくもくとしながら待つわけだが、そのパワフルなモーターに刺激されて他の人のモーターまで回りだすと、さすがに「うるさい!」と黙らせたくなってしまう。

さすがにそれは口に出さずに席をはずして他の場所を使って仕事をするか、静かに返事することを繰り返している。いや、そう言えば何度か「うるさい。今それ言ってどうなるの。」と言ったこともあるか。

*******

来月から往診の曜日もドクターも変わるしシステムが大きく変わることについてもお騒ぎになられていた。

あれはどうなるの?これはどうなるの?と同じ質問をワーワー上司に向けている大御所様だったが、どう考えても上司だって始めてみなければ分からないことばかり。

簡単に言うと不安で不穏なのだ。

しかもその初回の往診日のリーダーが私ではなくて自分になっているということを知った大御所様はますます不穏になった。

「間違ってるよね!!!?尾崎さんにするべきだよね?」

いやいや、誰でも良いでしょ。というか、むしろ、ここでのキャリアは私の何十倍もあるわけだから、Sさんの方が適任だと思ってリーダーにされたんじゃないですか?

私の小さな幸せを奪わないで、やって下さいよ。そう言って笑ったのは、実はそれより少し前に当日のリーダーじゃないと知っていた私だったから。

「何が小さな幸せですか!大きな幸せいっぱい持ってるんだから小さな幸せくらい私に下さいよ!」と怒られた。

他にも色々お騒ぎになっていることが多いので、その場はまあまあってことで収めたのだけど、それから午後一番になってのこと。

また違うフロアでもくもくと仕事をしていると廊下の遠−−くの方で私の名前を連呼している大きな声が何度も響いていた。

私を呼んでいるわけではなくて、廊下の往来の真ん中で上司に向かって「尾崎さんにして下さい!冗談じゃないです。尾崎さんに訊いてみて下さい。尾崎さんの方が・・・etc」ってな感じで訴えかけている。

上司の方は何せ一生懸命作成している勤務の割り当て。しかも、ほとんど私についているから、たまには大御所様にと思っていたのかも知れない。
遠くからでもむっとしているのが分かるし、何せ往来の真ん中なので色んなスタッフがじろじろ見ながら通りすがっているし、会話の内容も筒抜け。

なんたって、遠く離れている私にまで聞こえて来るわけだから。

あまりに自分の名前が何度も聞こえるものだから一旦の仕事の手を止め廊下に出て来た私だったが、30秒くらい唖然として見つめてしまった。

すると、あまりしゃべったことのないスタッフに至るまで「ふふっ。」と笑いかけて通り過ぎたり、逆にあっけにとられて見入っている人がいたり。

で、話の流れや大御所様の様子から、何だかまた私がただの怖い人にしたてあげられていく流れ。

・・・・・。もう、ええわ。

とにかく不穏を交わして平静に仕事をする。平静に考えるというのが昨今のテーマの一つでもあるらしい。

ちょっと休もう。私も疲れる。
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2017年03月27日

こころ

幾度も項垂れて帰る人を見た。

そんなに項垂れるくらいなら、こうしたら良いのに、ああしたら良いのにとその度に思ったが。

心配無用らしい。

心配するのは投影であって、それが何の投影なのか?というと自分自身が項垂れて帰るという状況に弱いから。

妙にポジティブで強気になってからの数十年、素直に項垂れるということ自体をやっていないものだから、そうなったときの自分に対処出来ないのだろう。

だから、思い切り項垂れているのを観ると羨ましいし、強いなあとさえ思う。

よくそんな勇気があるなと。

寂しがり屋なのに孤独に強いって凄いな。

そして気が付けば絵でそれを見せられていることに気が付く。

人知れずではないから不思議だ。意識的なのか無意識的なのかは知らないけれど、私には人に項垂れているとこを見せる勇気や信頼もない。少なくともあの子ほどには。

喜怒哀楽は恥ずかしいことではなくむしろ必要で魅力的なものだと学んでいるつもりだったのだけど。そして充分心のままにそれを出して生きているつもりだったけれど。

そういう人に会うと自分がまだまだ不自然で素直じゃないということに気が付いた。

むき出しの心が出て来るとどうして良いのか分からなくなるからだろう。
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2017年03月26日

ゲーム分析

今日は最後の往診日。と言ってもこの先生に限ったことだけど。

契約先が変わるので来月から曜日も変わるし先生も変わる。

ナース四人で何をプレゼントすれば良いか?と考えて用意しておいた。

先生、とても可愛い良い笑顔だった。

いつまでもお元気でいらっしゃいますように。

多くの人を救って来たように。

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小さなゲームを交わし続け、やがて大きなゲームも終結している。

良かったよ。

が、多分この空虚な感じ。相手の空虚な目と私は空虚な気持ち。

その時わかる。

私もゲームのカモであると共にゲームをする側でもあったのだなと。

その空虚を埋めるためにゲームをしないこと。結果は同じく嫌な気持ちを味わうわけだから。

人との関わりは時折傷つけ合うことが多い。けれども人に元気を貰うこともある。

辛いときもあるものの、せめてそれを糧に優しく強くなりたい。
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2017年03月25日

表の裏の表

ヒプノセラピスト養成講座の一コマ。

前回事前面談で出したエピソードに対しての切り口を持って来て下さった依頼人さん。

彼女の試みはとても良かった。センスがあるなあ。

そして、その後私ならではの考える切り口を二つ提供するとそこから無数のやり方が浮かんで来る。

”こういう可能性があるかも知れないし、もしかしたらこうなるかも知れない。」と解説すると、彼女の中のそのまた一部の彼女が「なめんなよ。」と言ったそうだ。

本当に人の心は分からない。

それでも彼女のこれからの発展に託したり、彼女のセラピーセンスの良さに勉強になったり。

いつもそうなのだけど、こちらも何か邪魔なものがスコーンと抜けて成長している。

ありがたいことだなあと思う。
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2017年03月24日

笑顔のために

メールカウンセリング、また進みましたー。って、書いているときはせいぜい一通か二通送信した程度なのですが・・・。頑張ります。

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ホームでの仕事の際、ストレスが溜まることが多かった。

まあ、今でもそれは変わらないのだけど、先月や先々月から考え続けていた頭を悩ませる案件が3つ4つ、5つ。

ああ、どうしようかな、どうしようかな・・・という事の一つにホームへ入居して来た方の中には色んな病院で色んな治療をして来た人々が多いということ。

そして例えば入居するよりもずっと以前にお身体に何らかのカテーテルが入っている人がいたとしたら、それを交換する機関に渡りをつけなければならない。

その他、一つの皮膚科で肌が治癒していない人や、ターミナルの人や・・・。

新しい皮膚科を探して診て貰えるよう頼みこんだり、入院の受け入れ先を探したり、諸事情でドクターからの紹介状が無い場合も多いので代りに一筆書いたり。

さらに先方が診てくれると言ったとしても限られた施設の送迎者とドライバーの予定を凝視していつなら空いているか?とか、はたまた家族や本人に「こういうところがあります。良くなるために行ってみましょうか?」と病状も含めて説明したり。

でも、そういったことが一つづつ片付いて行く。

中にはあることに没頭している間に他の悩みを解決する出来事や人物が向こうの方からやって来てくれたり。

そりゃ相談員の方も立派にいらっしゃるものの、何もかもが兼任という厳しいパターンなので看護のためになることならば頑張るしかない。

「こういうのやってたの?(以前)」と訊かれるようになったのだけど、全てここで少しづつ覚えて行ったことだった。

介護タクシーを連日キープしたり、その介護タクシーの会社の人々からの愚痴や悲鳴を聴いたり、すると利用者様ご自身が福祉の介入が必要な人だと判明したので福祉の責任者とも話したり、時には利用者様の代理人という人が存在すると知り、その方ともコンタクトを取ったり。

でも、先述の通り、ほんとに一つ一つ解決していく。

急を要することも多々あって全部が気楽にとはいかないものの、待ちのものと今すぐ動くべきものとを判別して、やっぱり息を吐いてやって行こう。

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今まであまり話さなかったような人が「昨日前の女房と飯を食ってね。」とか、はたまたある人は「元ダンナとね・・・」とか凄くプライベートなお話しをして来るようになった。

話を腰を折らずに聴くのは、その小さな話だけでその人自身が背景をもこちらに窺わせるような表現をしてくれているから。

苦労人が、静かなテンションで普通に話す物語。

皆どこかどっしりとしている人に限って色々乗り越えて来ている。

聴いてみて、「ああ、なるほど。納得。そうだったのか。」と人柄が伝わって来る。

「尾崎さんは強いよね。」と言われるとき、これまた頷き兼ねる。「野球、好きなの?」と言われたときと同じ心情で。

強いと言えば強いけど、弱いと言えば弱い。でも、自分の弱いところを知っている分、強いのかも知れない。
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2017年03月23日

誰とでもはやりたくないが

朝、各部署の長が集まって行われる朝礼で、まだ3〜4人しか集まっていなくて他の人たちを待っている時間。

普段無口な施設長が「・・・。今日はWBCですね。」と仰る。

ああ!そうか!そうか!と思わず声が出る。

いかん、みんなしてこちらを見ている気がする。でも止まらない。

もうこの間の試合が終了した後、「あー、22日まで待たなきゃならないのか!」って言ってたのに、いつのまにかもう22日だった!

その間に行われた強化試合だの親善試合だのってのも面白いのだけど不満足だった。

よく言葉のほんの端々に野球の例えや用語を使う度に「野球好きなの?!」と若干驚いたように訊かれる。まあ、これ、野球に限ったことじゃなくて「え?ボクシング好きなの?」とか「何?柔道好きなの?」とか訊かれると同じ様相なのだけど。

で、その「野球、好きなの?」とこの施設でも10人くらいに同じようなテンションで訊かれたとき、いずれも答えに窮する。

その心は「まあ、好きなのだけど、野球というよりもそれに纏わる哲学とか・・・ボクシングでも事務仕事でも研究でも何でもそうなのだけど、プロがやることって種目が違っても一つの結論に辿り着くから・・・」という理屈。

でも、それをいちいち説明するのも面倒だし、相手もそこまで興味がないと思うので「はい。」とだけ答える。年齢とか肩書のことを訊かれて驚かれるのと同じ頻度だな、これ。もうこのくだりが面倒で「はい。」と短く答えてしまう。

それにしても夜に放送されている試合を観るときには、家に辿り着いた頃三回の表くらいになってしまっていた。

が、こうして仕事中に放送されるとホトホト困ってしまう。

各階の利用者様が観ているTVでワーーっ!という歓声が聞こえる度に「何々?!守る側の回なのに何?」と思って、そーーっと、しかし素早く一番後方に近づくとやっとその様子が画面から分かり「あ、なるほど。ランナーを刺したわけか。。」と思ってその場を去る。

結局はかなりの頻度で覗いてしまったが、幾人かが皆そうだった。

どうでも良いのだけどTVの真ん前にいる利用者様が、私がTVの方へ顔を向けるだけで全員振り返るのは何故なのか?黙ってそちらへ視線を向けただけで全員が振り返って私の顔を見る。

何かしら圧を感じるんだろうなあ。嫌な性分のエネルギーだな。

問題は唯一一服出来る昼休み。もう8回裏くらいまで来ている。

どうしようかな?どうしようかな?

しかし入浴のIさんが来るかも知れないからと屋上で一服することを選ぶ。まあ、千賀だから鉄板だろう。

しかし、昼休みの時間帯が同じはずのIさんが一向に来ない。

15分も屋上で待っていたら冷え切ってしまったので屋内に戻ろうと思ったその時、やっとIさんが来てバッタリ。

もう冷え切っちゃったよ!待ってたんだよ!

と言っても風呂の片づけとか、あとは野球に釘付けになったりと向こうは向こうで忙しい。

大の大人が「待ってたんだよ!」とムキになって言ったせいか、ゲラゲラ笑われた。一服してキャッチボールを10分くらいした。

まだ私のグローブしかないので交代で使っていたのだけど、Iさん、「いいなあ、これ。私も新しいの買おうかな?」としきりに愛でて感触を味わっていた。

で、コントロールの悪いはずの私が、Iさんがグローブをつけると途端に良い玉を投げられるようになったので「あれ?良くなりましたね?」と言うキャッチャーの動きをするIさん。

なるほど、そうかー。相手がグローブを着けていなかったことと、それまで相手を所詮女性だと思う気持ちがあったんだ。それで迷いのある球ばかり投げていたんだ。結果、相手もキャッチしにくい。

それが、Iさんがグローブを着けた途端、迷いが消えたんだ。

それからまた一服して仕事して。

野球は負けてしまったけれど、夕方にまた会って一服して。

Iさんとの密かな楽しみだったはずなのに、割りと色んな人が知るところとなり、同時に判明したのが女子はソフトボール出身者が多いこと、男性は野球部が多いのだなということ。

仕事は滅茶苦茶ハードだったのだけど、何だか色んな人の笑顔を観れた日だった。

どうでも良いけど、私のブルーのグローブ、Iさんの方が似合っていたなあ。滅茶苦茶似合っていた。
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2017年03月22日

青いグローブ

世間では休日の日、夫がカウンセリングの事務所まで送ってくれると言う。

が、私はグローブを仕事前に購入したかった。

事務所の道路向こうの斜め前くらいにマニアックな野球専門店は出来たのはそんなに前のことじゃない。

最近は駅ビルに必ず置いてあるわけでもなく町のスポーツ用品店もどんどん潰れて行く世の中。

なので、その野球専門店を思い出した際「やった!すぐ近くにあったわ、そう言えば!」と喜んだ。

夫は「え?なんでグローブ?」

とビックリしているのだけど、訳を話すと長くなるので手短に話した。あと、昔買った自宅のグローブが二つとも古くてボロボロになっていることも。

「それは良いけど、あんなところで買うと高いよ。ドン〇にしなよ!」と夫は言うのだけど、残念ながら私、そのディスカウントストアが苦手。めちゃくちゃ物が積み上げられた汚部屋みたいで。

ちょっとした日用品や電化製品なら観に行かないでもないけれど、グローブとか大事なものを買うとなると話は別なわけで。

それを説明したものの、「でも、ああいうところは高いって!」と店の前に着いても、山ほどのグローブを私が観ている間もずっと横でワーワー言っていた。

そんな状況なのにシンとした心でもくもくとグローブを選ぶ私。本当は千賀と同じモデルだとか金子と同じモデルだとか、ダルちゃんのやつとか・・・ポスターを見るとワクワクするものの、そこは黙って妥協してあきらめる。それこそマジ高いかんね。

子供の頃、そして自分の子供が子供の頃にグローブを買うときには、もちろんアホみたいに安いものしか選べず。しかも、買ったものをそのまま使っていた。サイズが合わなくても嬉しかった。

が、こういうところで買ったのが初めてだったので知ったのだけど、その場で皮をガンガン叩いてなめして、紐も調節して実に柔らかく使いやすくしてくれるのね。感動した。

で、ボールを買おうとしたところ、「硬式ボールはどこだ?あ、これ軟球かー。え?!軟球ってこんなに硬かったっけ?」と小声でブツブツ言っていたら店員の兄さんが「あ、そうです。軟式です。でも、今は硬球使えるところなんて滅多にないんで軟球にしておいた方が良いですよ。」とアドバイスをくれつつ硬球も持たせてくれた。

なるほど。ありがとう。じゃあ、軟球と硬球と両方下さい。時と場合によって使いわけるから。そりゃ硬球の方が受けたとき気持ちが良いけれど。

「は、はい。」と言いながら吹き出している店員さん。なんで笑うの?

その様子を見ながら夫がついに黙った。

そして捻りだした言葉は「あいかわらず、誰の言うこともきかないね。。。」ということだった。

そういうつもりはないのだけど、大事なことにおいては仰る通り。

一緒にキャッチボールをするIさんの「硬球でやりたいっすよね。」という笑顔が浮かぶ。

彼女の場合はキャッチャーミットも持っているそうで。

私はというと久しぶりで鈍すぎる故、夜な夜な、仕事の合間にグローブを着けてならしてみたのだが、既に手首が痛い。

グローブ一つ支えて動かす程度の筋肉も自分で作らなきゃダメなわけだ。

「どこ行っても楽しそうだな。」と夫が言う。

いや。。。どこ行ってもめっちゃきついことの方が多いのですが。

とりあえずは皮の香りにワクワクする。
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2017年03月21日

言うこときかんな、あいかわらず!(な私)

正午から夜まで続いたカウンセリングや心理学。

一件、二件、三件。

集中力を駆使しているせいか、あっという間に一日が終わる。

ランチでお肉食べたから大丈夫だろうと思ったものの、夜、最近の体重と変わらない。ってか、むしろ若干の減量状態。

今始まったことじゃないけれど、カウンセリングや心理学もエネルギー使うねんなあ・・・。

なので、夜もお肉と野菜をいっぱい食べる。

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現実の自分とセルフイメージとの落差というものがあって、心理学に触れていない一般の方だと余計のその落差が激しい。

しかも、勘違いしたままなのでその落差をどんどん広げて行くような行動を取る。

なので、その方が決断したり行動したことの三つを取り上げて、あなたは本当はこういう方なんですよ。その判断は正しいし健全なものなんですよということをシェアする。

自分ではそう思っていない方が意外に心理学のセンスがあったりする。

逆に言うと「私、人に相談されることが多いんです。カウンセラーが出来るんです。」と仰る一般の方々ほど目も当てられぬ状況になっていたりすることもある。

弱いと思い込んでいる人が強く、強いと思い込んでいる人が折れやすい。

いずれにしても、人にはその人なりの課題がうまいこと与えられているのだなあと思う。

それにしても傷心を抱えて遠方から来て下さった方に感謝。

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そして今日は何年かぶりなのかな?京都の〇さんと心理学のスタート。

メールや遠隔でのセッションならしばしばあったしパワーストーン関連で間が繋がっていた。

疲れることを予想なさってか、レイキもセットでお申込み下さっていた。

自分で分かっていらっしゃるかどうかはともかく、笑顔がますます素敵になられていた。

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間が空くと、ふとあることを思い出す。

その問題から離れているのはカウンセリングの間だけという昨今。

それで思ったのだけど、事は私が思うほど単純なことではないのだなと思い知る。

そして自分を失わないということの大切さも改めて認識。ただ、自分を見失うほどの経験が出来て少しの嬉しさもある。その少しの嬉しさの残りの大半は、ほんとにうざい出来事だ、やっかいだという思い。

しかし、何であれとそれとが同時進行なのか?そしていつの間にこんなことになったのか?

それを思い返したとき、その瞬間を思い出したのだけど、それはあくまで私の中での始まりであって、相手はそれより前から始まっていたらしいということも思い当たる。

何はともあれゲーム的交流にはうんざりだ。

私は私らしく対処して行こう。それが出来なくなったときの自分の面白さも楽しもう。わー、見苦しいなー、こんなところが残っていたのかよ!ってことで。

人間なんすね。生物なんすね。

でも、結局をまたその人間臭さを離れることを選択してしまうのだろうけど。

こういうことって過去にあったっけ?と思い返すのだけど、そこでまた新しいパターンが見つかった。

ハロー、また会ったね、見苦しくて我儘で、自分勝手で情動的な私。
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2017年03月20日

お行儀の良い狂気

心理学。

先週の今頃お会いした方との授業もあり。

これまた先週に引き続き交流分析についてのレジュメを作成したり授業をやっていただくという試みの二回目。

先週も新鮮な驚きだったのだけど、今週のもまた良かった。

テキストの言葉ばかりでないというところも良いし、例え最初だからどこかのコピペであったとしても、そこの文章を選択するというセンスが素晴らしい。

本当はその授業の後にヒプノセラピーをお申込みになっていたのだけど、丁度交流に関する個人的エピソードを出して下さり、それが非常に重要なことだったので、ヒプノは中止にしてそのまま教育分析へと移行した。

元々授業の内容が交流におけるゲーム分析だったので、タイムリーな話題でもあったから。

そしてそのエピソードやそれに纏わる思いを聴いていて、この人は本当に変わったなあ・・と思う。成長することを選択して来られた方。

後味の悪い思いをする中でも、ちゃんとした対応を取っているのを認めて、ああ、本当に学んで来られたのだなあと。

先週も驚いたのだけど、同じく良い意味での意外性。

しかも先週、ちょこっとアドバイスしていたことも心にとめておいて下さったらしく、見事参加型に仕上げていた。

ただ、生徒役の私に質問をしてくれたのでそれに対して答えた後の共感がなく、さらっと「じゃ、次。」と進んでしまったので、爆笑しながらその点を突っ込むと「巻きなんで!!!」と答えるのでそれにも爆笑した。このときはまだ、この後、ヒプノをやる予定だったから。

交流分析を学ぶとある程度の人と成り・状況が分かるようになって来るのは確かだけれど、もっと深く付き合って見なければ分からないことも沢山あるのだなあと、改めて思った。

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夕方のカウンセリング。

今日の最後の依頼人様。

色んなエピソードを聴き、真剣かつ気ままに色んな話題を語り合う。

このセッションの最後に、80年代の某バンドの動画を一緒に観て貰った。

そこにあるのはせつない狂気。優しさと寂しさ。けれども極端にかっこいい。

パンクのはしりなのだけど、まるでチックみたいな動きだよね、でも、凄く惹かれるんだよね。今見ても新しい。

この人、よくこの時代で多くの人に受け入れられたもんだ。いや、今だともっと受け入れられないか。反社会的な歌詞も多いもんね。

すると、この時間の相方が「天才なんだよ。」と言った。

なるほど、そうだよね。

でも、ある意味天才は沢山いるけれど、人の胸をこんなに打つ天才は少ないよね。

そして、狂気と表現される状況も、滅茶苦茶嫌われる狂気と惹かれてしまう狂気がある。

後者は天才だけれどどこかが馬鹿正直で、そして、とどのつまりはかっこいい。真実をひっさげて理屈をこねない人だから。

狂気というワードで色んなことを思い出したのも今日だった。

一方で依頼人さんの新しい夢を聴いて思う。

思い描いたイメージは、必ず何かしらの形になるということ。

そりゃあ予想できないこともあるけれど、それは、それがどんなプロセスを通って叶えられるか?という点においてだけ。

夢を見たりイメージを持つということは、まるで神だか天使だかに、願い事を注文する通販のようなものだ。そんなにもシンプル。

ただ、その商品が届く過程はこちらで決められないから人生でもあり、それが面白いのでもあって。

さらに言うと、オーダーしておいきながら受け取らないというブロックを作るのも人間。それを気を付けられるのが心理学とも言える。

あなたが願いを受け取れますように。
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2017年03月19日

真似はできないものの

メールカウンセリングまた一通送りました。

亀の歩み、亀の歩みというけれど、果たしてこの亀はウサギを追い越せるのだろうか。答えは否。

問いかけ自体が間違っているから。

ウサギは存在しないし、存在していたとしてもウサギにはウサギの道や仕事があり亀には亀の仕事がある。

私がやることはいつも比較や競争相手が居ないことばかり。

勝手に競争相手と思い込まれることは多々あるのは事実だけど。

********

「スプリンターですか?それとも長距離派ですか?」と巻きタバコくゆらせながら質問して来る仕事仲間の女性。まあ、職種は違うけれど。

今はもちろん無理だけど学生の頃は中距離でしたが・・・。

そんな会話が始まったのには、訳があった。

ふと医務課のドアを開けると、目の前の廊下を忙しい彼女が遠いエレベーターのドアが閉まりそうになるのをめがけてダッシュしたのを見た瞬間、バッ!心の中で何かが燃えて反射した。

笑いながらだったけれど、後からすぐにスタートを切り、彼女を追い越して先にエレベーターに乗ったという出来事。

すると、あたかも「今日、飲みに行きませんか?」とでも問いかけるような軽いテンションで「一緒に東京マラソンに出ませんか?」と言うので「なっ!?」という変な声が出た。

もうそんなに心肺が強くないし、年だし、体力も元々ないし、そんなことしたら死亡してしまいます。ほんとに何てことを気軽に言うの?と思った。

まず喫煙者だし。

すると「それは関係ないですよ。」と軽く返って来た。

確か私より5〜6歳くらい若かったと思う。それくらいの頃、私は同じように思っていたかな?いいや、やっぱり今のように「いやあ、無理無理。」と言っていた。

どんなに忙しくても同じテンションでクールに仕事しているのを半年以上見て来て、まあ、この人の連れの方も同じなのだけど、体幹がしっかりしているからなのだな。心ばかりか、身体もぶれないんだ。

「ジョニーデップと同じタバコの葉と巻紙ですよ。」と言って材料をくれたり、大変なことが起こっても「ふ。」と静かに笑って仕事を続けたり。

おそらくジョニーデップのファンというわけでもなくそのスタイルの一部が好きなのだろうってことが言葉の端々で分かる。

なので別段ジョニーデップを称賛する必要も否定する必要もない。彼女の言葉と表情に釘付け。

そんな彼女とその連れの人の話を誰かにしたくて、ふとした機会に話したところ「体育会系の女子は・・etc」という言葉が返って来た。

なるほど、体育会系ね。

一旦頷いたものの、何だか凄い違和感。

後から気が付いたのだけど、そういうものに分類されないのだわ。彼女は。

誰にも似ていない。誰の真似もしないし独特なんだわ。

正確に言うと誰一人何かに類型することはないのだろうけど。

ちょっと東京マラソンは無理だけど、昼休みの終わりに「ここの影にボールを置いておきますね。」と笑った彼女とたまにキャッチボール出来るくらいの私でありたい。
*****

看ている方々は良くなったり悪くなったり。ひきこもごも。まったくハラハラして疲れるな。

でも器用で疲れなくなってしまっても、良い仕事は出来ないのだろう。

彼女たちと相反して私は喜怒哀楽が激しい日々を送っている。

まあ、仕方ない。私だから。
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2017年03月18日

キャッチボール

メールカウンセリング、また進みました。亀の歩みのようでごめんなさい。

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いつぞや。。。と言っても一月ほども昔ではないけれど酷く暖かい日があった。

それからはずっと寒い日が続いていて、屋上で帰り際にビールを飲んで帰る作戦や、昼休みにキャッチボールをする作戦は停滞していた。「さ、寒いからもっと日が長くなってからにしようね。」

そして今日も決して暖かくはない。

屋内ではわさわさと喧噪が続いていて誰かが転んだり誰かを受診に連れて行くナースがあったりと私のピッチも鳴りっぱなし。

そんな日の昼休みにブルブルと震えながらタバコを吸っているといつもよくこちらのニーズに応えてくれる青年が居て「おう、お久しぶり。いつも色々頼んでいてごめんなさい。でも、ありがとう。」と言うと「ああ、今日は人数多いけど質が大変な日なんですよ。」とこの場所ならではの愚痴が返って来るのさえ楽しい。

喫煙所に来る人々というのは、どこか皆さんアウトローなのだけど、仕事に対してド真面目な人ばかり。

ドアを開けてすぐの風を避けられる場所で二人吸っていたのだが、階段の上の方から私の名前を呼ぶ声がする。

入浴チームのお二人が風が強い上方でしゃがみ込んでタバコを吸っていたらしいが、下方にいる私の笑い声を聴いて気が付いてくれたみたい。

ああ、お疲れさまです!と上を見上げたら、ボーイッシュな方の彼女がこちらに何かを突き出して見せた。

それはソフトなボール球だった。

「尾崎さん!尾崎さん、ほら!」

あ!と思って階段を駆け上がる。

本当はグローブつけて硬球でやる計画だったけど、まだ寒いし久しぶりだし、それは丁度気軽さのおもちゃのボール。

しかし、彼女の野球センスが凄く伺える素晴らしい動きを見た。いやあ、私が一番尊敬するキャッチャーの動きだわ。肩も腰も反射も。

キャッチボールをしながら「昨日さあ、貰ったタバコの材料で自分で巻いてみたんだけど二本巻くのに40分かかった。でも、友達が二本巻いてくれたから四本になった。でも、私、不器用だわあ。続かないと思う。」と呟くと、強めの球を返しつつ、「巻く器械を持って来てあげますよ。」と聞こえた。

時々配管に躓いてお互いこけそうになったり、何でもない話をしつつしばしキャッチボールをしてまた一服したり。

いつの間にかさっきの青年も上がって来ていたのでおもむろに投げつけたり。

そんな気分転換の後にはまた鬱蒼とした現場が待っていたのだけれど、今日は良い日。
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2017年03月17日

私の成分

一連の出来事が起こる中で、関連したエピソードを聴いた午後一番。

聴いていて思ったのだけど、軸がしっかりなさって来たのね。

軸がしっかりしているとか丹田が落ちているとか、地に足が着いているとか。

その状態になると全ての悩みが消えるというわけではないし、辛いことがあれば普通に辛いのだけど。

一旦逃げないことを選んだ脳は自己対処できる部分が沢山あるということを知る。

そうして、強くなる人ばかりが強くなるのだなあと思う。強いにも色々な意味があるけれど。

そして自己対処や自己効力感が備わったということは決して人に頼らないということではない。それを知っている人は強さを持ちながらも人として可愛い。

頑張ったねえ。ゆっくり休めますように。休み上手になりますように。

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今日は親しいお仲間続きだった気がするのだけど。

その後のセッションで久々な機会がある。

それは絵に描いたような積極療法。

大抵の場合、そっとしておいた方が良いのか、それとも触った方が良いのか?その他色んな選択肢を傾聴しつつも潜り抜けて、そっとしておく方を選ぶか、あるいは小さな種のようなコメントを残して終わるかである場合が多い。

でも、じっと見てじっと聴いていると、これはあまり長引かせない方が良いなと言う感覚に陥った。

その後もしばし傾聴しながら選択肢の色んな分岐点を行ったり来たりする。

その人の強さとか元々の力とか、信頼とか。

さらに、これは投影ではないか?と自分の精神状態もチェックした後、「いや、どうやらそうじゃないらしい。」と判断した結果、沢山触れさせていただくセッションになった。

こんなにしつこい私はあまり見たことがないと思うので引かれたかも知れないのだけど、幼い頃から頑張って来てへとへとのギリギリになったいるその方の諸々を長引かせない方が良いと判断した。

その方がカウンセラーであったということも大きい。

そして傍には頼もしい別のカウンセラーが居た。

とても辛い。でも、とても辛いときほど、乗り越える過程で笑っているのがこの二人でもあった。

大切な人たちとの大切な時間。言葉にすればするほどシンプルにこうとしか言えない。

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そんなカウンセリングの職場とはうって変わって、ホームでのナース業の最中にぶんぶん振り回される出来事が続いていた。

色んなことを冷静に見つめて「あんたは子供だなあ。」とそのままに思う。それが悪いわけではないのだけど。

ということは、私は私であるしかないということ。

ってか、そうでしかあり得ないらしい。あたりまえか。

よくわかった。

そう思って軸が元に戻る。

この軸の成分は伊達に年を取っただけでない。色々な人からの学びと愛が、その軸の成分を構成している。

そりゃまっすぐだし、ぶれないからこそぶつかるわけだ。

これは仕方ない。

聴く耳は持ったまま、観る目はそのままに、これからも変わるかも知れないけれど、その時々の私でいよう。
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2017年03月16日

原点

喧噪の最中、バイタル回りに出かけた一番下の階で。

本当は値を測りに来たはずなのにその人の爪の伸びキリ加減が気になり、ついでにパチパチと爪を切る。

そうすると久しぶりの感覚がどっしりと落ちて来た。

また別の日には介護の主任さんが「ちょっとお時間いただけますか?」と医務課へ駈け込んで来て遥か彼方のTVの前の車椅子に居る人を指さす。

「ちょっと私には切れないほどの巻き爪なので・・・」と案内されて言われるがままに爪を切り出す。

何と言うのか皮肉なことに、私はこういう爪切りだの食事介助だのオムツ交換が、看護処置より好きなのかも知れないと思う。凄く心が落ち着く。

けれども、「どうしたらこの褥瘡が、掻き傷や発赤疹が治るのか?」と思いつつ自作の軟膏をミックスしては塗布し、日々の経過観察をすることも同じくらい好き。

これはヘルペスに似ているけれど、違うなと思いつつ該当する薬を考えることとか。

皮膚科の先生が教えて下さった「こういう場合にはこれ」というノウハウ。

ただ、後者は慌ただしいし緊迫感がつきまとう。

それで日々息切れしているのはあれもしたいこれもしたいのエンドレスな心のせいなのだろう。

第一、一階から三階まで全ての人を毎日看れるわけでもないので、結局は積極的に言って来てくれる介護の人がフォーカスして来た人中心になってしまう。

それはともかくパチリパチリと爪を切る。

そうか。両者は繋がっているのか。でも、これは多分基本。

その基本の上の方には吸引だとか処置だとか人に嫌われるような仕事が乗っかってはいるものの。

お世話することと看護はどこか切れ目のない繋がりがある。そうそう、行きっぱなしの線ではなくてメビュースの輪みたいに繋がっている。

多分この人生で今これをやっていることもどこからか始まって、どこかへ向かっている。

なので爪をパチリパチリと切るかけがえのない時間も大切にする。
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2017年03月14日

ダム決壊の朝

とある出来事のオンコールの夜が担当だった課長に、今朝一番にお疲れさまでしたと挨拶をすると、まさかのさらに悲しいお知らせが。

人の命はいつか燃え尽きる。

分かってはいるのだけどなかなか割り切れない。

それでも気を取り直して目の前のことを頑張っていたら、まさかのご家族がわざわざ三階まで挨拶にお見えになったものだから大変。

一番身近な介護の方々だけにで良かったのですよ。私のところまで来なくとも。

「いえいえ、二回も受診に連れて行って下さって・・・」

ダムが決壊してその場で涙が怒涛のように溢れた。やばいです。色んな意味で。

本当に可愛い人だった。

エレベーターの場所まで廊下を一緒に歩きながら見送るのだけど、二人とも同じくらい涙がポタポタ溢れる。

この娘さんがまたお母さんにそっくりな可愛い人なものだから余計に止まらない。

問題はまだ午前中だということ。

それで一旦喫煙所にいってしばらくしゃくりあげていた。自分を落ち着かさせることを頑張った。

Iさんに貰った手巻きのタバコを最後に吸って、急いで医務課に戻るとお薬を作りつつ、大御所様がわざと笑わせて来るので、それが余計に優しく感じて一分だけまた奥に引っ込んだ。

泣くということも疲れるのよね。

おかげでむくむくパンパンなまま一日の仕事をこなした日だった。
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2017年03月13日

golden eggs

今日のセッションの中にとある方の上級コースの一コマがあった。

それはとある課目でのミニセミナーを開いていただくという試みだったのだけど。

そしてまだまだ上級の三分の一の地点の一コマでもあったのだけど。

あたかも卒業式のようだった。

何かが変わったのだ。またしても。

身の回りで起こった変化も確かに影響しているのだけど、そのことに対しての向き合い方があきらかに変わっている。

皆、そして私も何かの途上であることには間違いないのだけど、何かを卒業なさったのだなと思う。

ちなみにこの方が上級を受けるとは思っていなかったくらいの時期があった。

仕事や家庭や距離などの事情で、長い時間をかけてゆっくり進む人は沢山いらして、彼女もそのお一人であることには変わりないのだけど、それ以上に、「そんなことやらなくて良いもん、私。」と思っている種の方だとある時期まで誤解していた。

良い意味で力が抜けた人だったから。

色んな人間に会って来たのだけど、そのスタイルが面白い。

何でも形から入るもので、機会の数と質は比例する。

それ故初めてのセミナーは初々しいたどたどしさがあったのだけれど大きな可能性を秘めていた。それも独特の可能性を。

*****IMG_1324.JPG

先日事務所のご近所さんである依頼人さんが面白いおみやげを下さった。

毎月三人で開いているこのトレーニングの会でも色んなお菓子やカフェ的な飲み物が展開されるのだけど金の卵は面白かったわ。IMG_1323.JPG

それを思い出したのは、訪れる人が皆、何かの金の卵だなあと思った日だったからかも知れない。
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2017年03月12日

苦しくありませんように

ああ、ちょっとだけメールカウンセリングが進みました。まだお待たせしている方々、本当にすみません。

直に聴いたり話したりすれば伝わるニュアンスも文章にすると難しいですね。わかってはいるのですけど。。。

がんばりまーす。

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ホームと契約してからのナース稼業では初の回診日のサブ。リーダーではない。何だか気が楽だわー。

なんて思って始めた一日だったのだけど、確かにそれは間違っていない。

なのだけど、一度知ってしまった仕事というのは手を出さずにいられなくて、しかも利用者様の疾患や癖、食事量や事情など、その他諸々個別性に詳しくなったものだから、結局は口を出し手を出し。

大御所様に悪いかなと思いきや、むしろ度々こちらの顔を見たり「・・・で良いですよね?」等言われるので結局はツートップ状態の往診日となる。

一人じゃ疲れるものね。

往診の仕事が落ち着いた後、すぐに「じゃあ、私はバイタル回りして来ます。」と仰るのですかさず「いや!一服しましょうよ!まずは!」と言うと「うん!そうよね!昼休みも取れていないし。」と良いお返事が返って来る。

まじで緊張と緩和のバランスは大切。

あとは、サポートしてくれた派遣のナースちゃん、本当にありがたい。

*****

昨日の真夜中にまた他界した方が居る。

ぐっとこみ上げて来るものがあるのだけど、喉を詰まらせて涙をこらえて仕事をする。時にばれてしまいそうな人には背中を向けて。

一階の介護の女の子も悲しんでいるんじゃないか?と思って軽く声をかけると、やはり並々ならぬ思いがそこにあった。

一人で耐えているわけじゃない。

そして皆かいがいしく利用者様に尽くしてくれている。

分かっているけれど、やっぱり家に帰ると泣いてしまう。

場所や状況は変われど長い職種なのに、未だに「もっと何か出来たんじゃないか?」という思いばかりがあふれる。

あなたがもう苦しくありませんように。
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2017年03月11日

疲れを残さないという戦いもある

一番新参者で、偉い人でもあるまいに、ナースのお一人には骨折疑いの方を受診に連れて行って貰い、もうお一方のナースには病院から退院して来る利用者様を迎えに行って貰い。

課長までもが気を使って下さって「なんか手伝うよ。言って。」と言って下さり。

ナース陣の中では一人取り残されたので色んなことをフル回転でやり、漸く夕方になった。

まだ何にも記録してないーと思ってやっとPCの前に座ったら介護の女の子、そうこれがもうとても真面目な女の子からピッチが鳴って利用者様のスキントラブルについて相談あり。

今、空けてるところ?と訊くのは、何度も着せたり脱がせたりするのは利用者様に申し訳ないので空いているなら観るために降りて行こうという魂胆だったのだが「はい。空いています。」と。まあ、この子が呼ぶときってだいたいそうなんだよね。気が利くというのか。

それから処置をして二人で頭を悩めているうちに互いに「なんか、頭痛くなってきましたね。今日はもうやめましょう。」と話しがつく。

大きな問題のうち一つの打開策が出たので今日はそれでよしとする。

結局その打開策もマンパワーであり特定の人物にゆだねるという方法。ほんとに、人が足りない足りないって言うけど、結局は量より質なのだ。

そして夕食後に絶対吸引をしてから帰りたい人の食事介助をしていつもより30分遅くに終わり電車に乗っていたら「誰々さんがこういうふうになりました!」という報告が入る。

そか。今日はオンコールの日だったか。

とりあえずの指示を出したものの、何だか家に帰っても緊張が取れず肩がバリバリ。

しきりに「なんかありますか?何かありますか?」と他のナースさんに訊いていただけるのだけど、どう考えても自分でやらなければならないことばかりなんだな、これが。

なのだけど、とりあえず、やはり今日はよしとしてなるべく休もう。明日の勝負がある。
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2017年03月10日

リズムというものが・・・

今日は仕事はなかなかうまくいった方ではあると思う。

精一杯頑張ったので落ち込むことはなかった。

そりゃまあ根っこは完璧主義があほんだらなほど強い性分なのだけど、そこにちょいと麻酔かけておけば、まあいいやんか。明日やろう・・・ということで。

ところが意表を突いてアフターファイブが全然うまくいかなかった。

アフターファイブって言ったって私の場合はアフターセブンくらいなのだけど。

何とか明日の構想を練りながら電車に乗っていると「少し飲んで帰ろう。」というライン。

いやいやいや、まじで今日は早く寝たいから。

やっと地域との連携やら利用者さまのご家族とか、生保の人を取り巻く人々とのやり取りに少し慣れて来たところなんだから。

リズムを崩さないでー。

「でも株主優待券でただで飲めるんだよ。いっぱい食べて太れるよ。」

・・・・・・・・・。非常に辛いのだが「じゃあ。一時間だけだよ。」と付き合ったものの、帰宅してから明日の段取りがなかなか進まない。PCの中の仕事も進まない。

あああとパニッっている間にこんな夜中になってしまった。

最近このパターン多いんだけど、ごめん。もう、風呂入って寝る。
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2017年03月09日

愛してくれてありがとう

看護師業務でリーダー役ではない日。

最近ではたまにしかないのだけど、嬉しい。

次の回診日もリーダーではない。やった。こんなの久しぶりだ。

大御所様に「ひひひ。Sさんがリーダーですよ。ドクターにこの件お願いして下さいね。私、その日はサブですから。」と言うと「げ!嫌だなあ。」と言われるものの、「ああ、でも、尾崎さん回診のメインじゃないのって初めてじゃない?」と気が付いてくれた。

ええ、契約してからというもの、全部の回診日がリーダーでした。

おいおい、オペ室と同じでメインの方が楽で外回りの方がきついんじゃなかったのか。

とは思うものの、さすがにこれだけやり続けると時に泣きながら帰るなんて日が出て来たもんで。

結局経管栄養やったり利用者様の処置したり訴え聴いたりとか、そういう雑用の方が好きらしい。

中でも一番鬱になるのは「尾崎さんにしか出来ないから一日中これやってて下さい。他のことは全部しますから。」と言われ、ずーーっとPCの前に座っていること。

絶対私にしか出来ないことではないと思うのだけど、過去の過去のそのまた過去からのデーターがぐしゃぐしゃになっているのを見ると、妙に熱中して整理してしまって、気が付けばげっそり。

そんな日とは裏腹に今日はフリーだ!と思って出勤すると夜勤明けの介護の人が帰るのとすれ違った。「〇〇さんの具合が悪いんですよ!」と言われる。

状況を聴いて「あ、もうすぐ受診に連れて行こう!」と思って朝一番段取った。

そうそう、この受診に連れて行くという細々したことも無縁だった。

リーダーの大御所様が「何、どこ行くの?誰と?どっからの情報?」とビックリしていたのだけど、これこれしかじかなので経管やったらすぐ出かけて来ますと、勝手知ったる病院へ。

ところが、そこで採血をしてくれているナースさんがふと顔をあげて私に言う。

「あのう・・・。〇さんのこと。残念でしたね。」

ガーーーん!となる。

今、ここでかあ。。。

私はいつも誰かが亡くなってしまったとき、大抵の場合は電車の中か、もしくは自宅で泣くようにコントロールできるようになっている。

でも、あの人にあんなに親切にしてくれていたナースさんが今ここでその話をするとは思わなかったもので、涙がどっと出た。

もうこれは仕方ない。

でも、意外なもので、別々の場所で違う仕事をしているのに、そこが通じ合えるなんて。

自所では期待できないことが、突然叶う。良いんだか悪いんだかわからないのだけど。

泣きながらだけど、受診に連れて行った人も無事に救えたし、もう今日はこれでよしとしたい。
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