2017年05月28日

屋根がない場所で

毎月、最終火曜日の往診日は唯一立ち合えない。

それ故に自分が居なくても困らないように週末あたりからこの日の準備をしておく。居なくても分かるようにセッティングすべく提携先の病院にファックスを送りまくったり資料を用意したり。

この週末のバタバタは何も居ないときに限ったことじゃないのだが、誰でも分かるようにしておくというのが至難の業で。

それをただでさえ忙しい通常業務をこなしつつやるものだから激しく消耗。

それをよく観ている課長もナースなので「いつも思うんだけど、他のナースは何やってんの?」と訊いて来られる。

うーん、困る。ナースだから思うよね、それ、普通に。

それは。。。。いつも観ているので、彼女たちが何やってるのか?どんな様子なのか?が実は分かるのだけど問われれば困るのである。

しかも私よりも付き合いの長い課長はもっと事情を知っているわけで。知っているけど、あえて問わずにいられないその気持ちもよく分かる。

そして夕方、誤嚥しそうな利用者様の食事介助をして吸引をしようという段取り。

食事介助は介護の方が中心としてやるという習わしらしいのだが、これをやることによってかなり嚥下状態が分かるし、フロアに居るその他の利用者様の様子もよく分かる。

何とかこの時間までに諸々を終わらせてから、この依頼されてもいない仕事をするわけだが、最近は一階にも二階にも三階にも観察したい人が居るし食事介助や吸引したい人が居る。薬のダブルチェックもしたいし・・と思っていると最近17時以降も非常に忙しい。

が、真近で利用者様と接することも出来る貴重な時間。

すると課長がやって来て、「ねえ。他の人は何してんの?」とまたさっきと同じ問いかけ。

いや・・・ですから。それ気にしていると仕事にならないので。

あと、嘆くなかれ課長さん。最近他のナースさんも結構食事介助したり介護の人たちと情報交換したり、凄く意識が変わって来ているのです。

で、仕事が終われば終わったで、それぞれの立場でそれなりに疲れている日々。

皆、独特のブロックや思い込みがあったとしても多分それぞれに一生懸命なのだろう。

*******

仕事の合間に一服をしに行くとよく介護の方と出くわす。

そんな中でごく最近話すようになった方が居るのだが。

初めて話した機会から二回目か三回目のとき、職歴や自分の少年時代の頃の話などをしてくれた。重くもなく軽くもなく。

ただ、よくそんなふうに自分のことを話してくれたなあーと軽く驚いていた。ほんの数分の間に。

いつも一定のテンションで楽しそうに、でも立ち入り過ぎず冗談まじりで利用者さんと会話しつつ介護をこなしている姿を観ていて「あの人のモチベーションってなんだろ?分からないし、多分ずっと知ることもないだろうな。」と思ったことがあった。

それくらい話をしない人だった。

そして少々笑い合うようになったある日、しばしばあるように喫煙所で出くわした。

楽しかった2〜3分だったのだけど。

一緒に鉄の扉を開けて喫煙所を後にしてそれぞれの仕事場へ戻ったときのこと。

私はまたすぐに喫煙所へ行きたくなった。

それで実は自分が、休憩するとき、喫煙するときには、一人で吸いたいタイプだということを思い出した。

ああ、そうか。楽しかったけれど息をはけなかったんだな。

どこか気を使って慌ただしくタバコの火を消したことに気が付いたので、今一度喫煙所に戻ったのが一分としないうちだった。

一人で吸い直そう。

そう思って、屋上の階段の下でタバコに火をつけると、人の気配を感じたので上を見上げると、こちらに背を向けて階段の上の方に座っているその人の後ろ姿が見えた。景色だか空を観つつ、一人でタバコを吸っていた。

あれ?もしかして私と同じ気持ちだったのかな?

さっき同時に出て行ったばかりなのに互いにここに戻ってきているというのが気まずいのだけど、まあ、すぐにばれるので「まさかAさんじゃないよね?」と下から声をかけると笑いながら「あれ。」と言っている。

これで心置きなくそれぞれの場所で一人一服が出来る。上と下で。

数秒の沈黙が流れた。心地良いかも。住み分け、住み分け。(?)

が・・・。

「あがってくれば良いのに。」と背を向けたままの人から声が出た。

数秒考えたのだけど、階段の中盤まで笑いながら登った。タバコに火をつけたままで。

「そうだよ。さぼりじゃないならあがっておいで。」

思わずそこで足を止める。さぼりじゃないならと言われると微妙だなあと思うから。

そして、そのままその場所で吸っていると、またしばらくして「そんな中途半端なところで。」と背中で言う。

それでも動かないでいると「あがってくれば良いのに。」とまた言う。

なのでとうとう同じ場所まで上がって行った。

相手は良い感じで階段に腰掛けているので横に立って続きを吸った。

すると「やっさしいー。」と言う。

何がだろう。あがって来いと言ったから来たんじゃないすっか。

で、缶コーヒーを飲んでいることに気が付いた。あれ?まだ休憩時間だったんだ。

「そうですよ。コーヒー、飲んで良いよ。」

いやいや、私、本来の休憩時間じゃないし。(もっとも本来の休憩時間は忙しくて休めなくて潰れてしまったのだが。)

それにタバコ吸っているだけじゃなく他人のコーヒー飲むって何事ですか。それに、それ、飲みかけやんか・・・と突っ込みどころ満載。

色々思うものの”いいですよ。”と断って違う話を始めた私だったが。

「飲めばいいのに。」とまた言われる。

・・・・・・・。とうとう飲んだ。半分くらい残っている重さの缶を傾けて。

返すわけにも行かず、全部飲んでいい?と訊くしかない。

「いいよ。」

なんかまた不思議な人間関係が始まっているような。

・・・・・・・・。ごちそうさま。じゃあ、これ、捨てておきます。

「いいですよ。こちらで捨てておきますよ。」

ほんの数分の出来事だったのだけど、廊下を歩いているとき、一人で吸った後のように切り替えができていることに気が付いた。

しばらくすると、遠くの方から利用者様に話しかけているその人の声が聞えた。気負わず自然な声だった。
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2017年05月27日

名コーチは時にすっ転ぶ

今週は往診やら急変やらで昼休みがつぶれて嘆いていたり、せっかくIさんが出勤する日は自分が休みだったりとか。

で、やっと今日出来るかと思いきや、朝から雨。あーダメだ。キャッチボール始めて以来、初めての一週間丸々出来ない週となった。

基本仕事中は話しかけないのだけど、入浴場で一緒の作業にかち合った際「ちきしょう。雨のやつめ。」と言ったら「やらないんですか?」と返って来た。

・・・・・。そりゃ私は濡れてでもやりたいくらいだけど、そんな人が私の他にもいるの?

「軒下でもやれますよ。」

え?じゃ、今後雨の日でも出来るってこと?

「やらないんですか?」と今度は少し笑った。下を向いたままで。

笑ってるー。しかも出来るんだ。やった。仕事のことで出来ないのは仕方ないけど天候には左右されないんだ。

嬉しいなあ。元気出た。

するとまたいつもの調子で「良かった。」と返って来る。

結局昼休みの間だけ雨があがって、いつものスペースで出来た。何だか凄く久しぶり。

「あのさ。」とIさんが言う。

「肘から下を鞭のようにして観て。」

しかし、まあ、2〜3回に一回は新しいことを一つづつ教えてくれる。

言われた通りにやってみると、私が投げたボールをキャッチしたIさんが「お。」と言った。

滅多に人を褒めない、仮に褒めても呟くようにぼそりとしか言わないIさんが「ボールが重くなったよ。」と言う。

一方で、元々巧みな人独特の調子の悪さがIさんに現れた。ときどーき、そういうときがあるのだけど、肩だか肘だかがロックしているみたいに投げて来るボールが地面に叩きつけられたリ極端に左右に行ってしまったり。それでもかっこいいフォームなんだけどね。

おかげでこちらはかえって練習になる。色んなところのボールを取ってすぐ投げる。

するとIさんが「菊池みたい。」と言った。

今、何て言いました???Iさんが私にそんなこと言ってくれるのか。

しかし多少コントロールが悪くなってもIさんのボールは強く速くずばーーん!と来るので「いやあ、やっぱ凄いな。」と声が出てしまう。K姉さんがいなくて二人きりだったから余計に浮彫になる。

すると「いや、尾崎さんの重くなったよ。」とボールが飛んできて、それをジャンプして投げる返すと「おお、ほんとに菊池みたい。」と。

二回も言われた!しかもIさんに!本当のことしか言わない人に。

それともからかわれているのだろうか。

そう思っていたら、Iさんが「ああああっっ!!」と叫んだ。珍しいことだ。「それに引き換え、自分の右手が腹ただしい!言うことを聞かない!」と。

お、怒ってんの?

と、ビックリした後、爆笑した。初めてみたもん。怒っているところ。

人には怒らないのに自分には怒るんだ。

あの・・・右手さんに怒らないでいて下さい。怒っても人は成長しませんよ。桑田さんも”野球やその他のスポーツに虐待は一切必要ない。”と言ってるじゃないですか。

すると、今度は右手を叩く真似をして見せて来る。もちろん冗談っぽくふざけてだけど。

今日は無邪気だなあ。何もかも初めて見るIさん。

児相に通報しますよ。

「自分の右手だ。何が悪いって言ってやる。」

そう言ったかと思うと濡れている路面の上でスリップして綺麗にこけた。

なっ、何?Iさんっ!

はしゃいでいても冷静でも可愛いし、かっこいいなあ。
ころんでもかっこいい。

我慢が多い一週間の週末だったが、本当に楽しい30分だった。

反動故か。

真面目で硬い仕事、そしてハードな業務がはかどった午後だった。
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2017年05月26日

腕にすら表れる

カウンセリング終盤、エピソードも落ち着きかけた頃、ふとお付き合いの長いクライアントさんの腕を観て「それにしても良い腕してるなー。」と言ってしまう。

あはは!と笑っていらした。

主婦の人や子育てして来た人ってのは案外筋肉がついているわけだが、介護職を経験なさっているので余計に良い仕上がりになっている。

「太いでしょ。」と笑っていらっしゃるのだが、太いわけじゃないのよね。あと単に筋肉がついているというわけでもない。むしろ細いのだけど必要なものが出来上がっているというか。

特に介護職の人々は女性でも男性でも野球やってた人みたいなつき方をする。(プロでちゃんとやって来た人に限るけど)

それは理に適っているわけよね。人間一人をトランスする際に握力もいるし、横の動きも必要だし上腕、肩、腰にも力を要らなければならない。てこの原理も必要だし、そのてこの原理を使うに足りる筋肉。

極め付けはバランスだ。どんな体制でも軸がしっかりしているには筋肉が必要。(まあ、心も同じだけど)

野球選手のトレーニングにも介護とよく似た動きをするものが多い。咄嗟のことに反射する神経も必要なのでそこも似ている。

よく変なところに感心しますねと言われるのだけど、そういった付け焼刃や人真似では作れないものに歴史や価値を感じるのよね。良いもの持ってますねってことで。

そういう強さを持っている人っては皆一様に美しいんだよね。

******

例の握力68を自慢した後Iさんと対戦していた介護の女の子もしかり。

後日二人で入所して来た方のケアをしている際に、つくづく良い腕してんね、改めて・・・とこれも口をついて出る。

「えー、だって嫌じゃないですか。女の子ですよ。尾崎さん、細くて良いなあ。」

そうね、職種が違うので確かにそういう付き方しないのよね。でも、羨ましいよ、ほんと。

でも、油断していると一番最初のときみたいに私にも腕相撲負けるよ。

「あ!それで思い出した!昨日、Iさんにめっちゃ腕を殴られたんですよ!何回も!」

ああ、弱らせておいて両腕ともきちんと圧勝しようとしているのかな。

そういう驚くべき行動も相手がIさんなら納得がいく。

そう言っているMちゃんも何故だか嬉しそうに笑ってるし。

「よくあんな凶暴な人と仲良くしてますね。腕、殴られません?」

残念ながら私には優しいんだよなあ。絶対そういうことしない。なので、それも羨ましいな、ちきしょ。

「・・・・。腕とか鍛えられていた方が良い?何を目指してるんですか。せっかくか弱く見えるのに。」

馬鹿だなあ。心も身体も、生物は強い方が美しいんだよ。

守られること、何かして貰うことばかり求めている心が自分を弱くさせて庇護して貰おう、可愛がってもらおうなんて、そんなに醜く滑稽なこともない。結局はこうしてくれない、ああなってくれないと不満で膨らんでいたりとか。

自分でやろうとしない人の弱さは弱いというよりふてぶてしさが出る。どんな外見の人でも。

そう望むのだけど本当の意味で私は弱い。

というか、新しい何かに取り組んだり、新しい出会いがあって自分を振り返らせられる人に会うと余計にそれが浮き彫りになるわけで。

唯一良かったのは流れが淀んだ場所で井の中の蛙にならずに済んでいるということ。

私はいつも正しくはない。いつもどこかが間違っている。

だから、考える。故に成長する。
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2017年05月25日

心の筋トレの成果

本気で困らせられる人々の中に肩書癖というものがありまして。

でも、出来ることならそのプライドを立ててあげたいとは思う。出来ることなら言いたくない。

「もう、あたしったら恥ずかしいわ!」というのが口癖の年配のナースさん。

でも、恥ずかしがるポイントが全然違うんだよ。それは恥ずかしくない。人はチャレンジするだけ失敗する確率が上がるのだから。

本当に恥ずかしいのは人の話を聴けない、教えを乞うことが出来ない、学ばないけれどポーズを取りたいというその性根。

人は人生の分岐点で何度も自分の美学の修正を迫られるときがある。「あれ?私、間違っていた?」という感覚。そして、どうすればよくなるか?と普通に考えられる素直さ。

時に、往診医のドクターの長所が大分見え始めて来た今日この頃。

とある処置を依頼してそのベッドサイドについたのだが。

話を戻すとその日の朝にさかのぼる。

ずっとずっと言わないでいようと思っていたことを往診の朝に伝える。ここで一番長いナースさんに。

仕事から逃げるし特に彼女が感じる大きなもの、例えば往診医とか上司とかからも逃げるのだが。

そういった権威が立ち去った後になって「あれはどうなっていますの?この人はどういうふうにしていく方針ですか?」と強い口調で訊いてもどうしようもないことを言う日々が続いていた。

こういった時私は寡黙に緊急の仕事を処理していて、もう一人の大御所さんが説明しているのだが。

この日は、いつも往診でサブをやって下さるそのもう一人の大御所様がお休みで派遣さんと一番偉いナースさんのみだったので、”仕方ない。言うしかない。”と朝一番でお願いをする。

派遣ちゃんには往診の間、これこれしかじかをチェックしていてとお願いしたのだが、案の定大御所様は上の空。他人事みたいにしているので「それから、Nさん。」と声をかける。

「え?」と緊張なさる。

これまでの状況がどうだったのか?ということと、往診や何かの処置や話し合いの間は耳を澄まして目を開いてその場で把握できるように努力して欲しいと。

分からないことがある度に席をはずしては介護に何かを衝動的に命令して歩くのは止めて欲しいと。

もしも分かるように努めないのだとしたら、全てが終わったあとに「どうなっていますの?」と無意味に取り締まろうとしたりするのは時間のロスだから止めて下さいと。ほんと、その頃はいつも後処理に必死なのだが、人が分からないことで忙しくしていると割って入るために「報告してちょうだい」ってのが出るので困る。

”そんなことを言われるのは初めてだ、すみません”という口上を繰り返されていたのだが、私もこういうこと言うの初めてっすよ。

結果、逃げてしまうのは習慣として続いていたがいつもよりは邪魔しないでいてくれた。

とある処置の前にも始まる直前でどこかへ行ってしまおうとなさるので、この時ばかりは困って「介助に入って下さい。」とお願いするとしぶしぶ入ってくれたものの、先方のドクターに「これはこうして、ああして。前の先生はこうしてましたのよ。」と口を出し出した。

最近この先生が優しくなって来たのでそういう態度になったのだろうけど。

ドクターが「今はそのやり方は意味がないですから。」と答えている。

しかし「でも、こういうふうにして確認しないと。」とここでのやり方をさらにドクターに言っている。

同じやり取りが数回されるとおそらくは私と同じくらい面倒臭がり屋でせっかちの先生が「分かった。意味がないけどやれば良いんでしょ。」と言いなりになろうとした。

特に外部の人の前ではこの状況を知られたくない、恥ずかしいなあと思っていたのだが、この時ばかりは口を開いた。

止めて下さい。すみません。やらなくても大丈夫です。理由もちゃんと説明して下さったのだからと。

先生がほっとして手をひっこめたのだけど「でも、どうやって確認しますの?前の先生は・・・」と大御所様が後に続けようとしたので、初めてさえぎった。

止めて。理由も説明してくれているのに何故聞かないんですか。同じ会話を何回も何回も。(それ、全て自分のこだわりでしょうよ。)

その日一日で先方のナースさんにもドクターにも事情が分かってしまったと思う。

何せ耐え切れなくなって、同じ会話をするなと言ってしまったわけだから。

ところが不思議なことに、それまで冷ややかだった先方のナースさん二人も先生も凄く気さくになって色んなことを質問して下さるようになった。

「特養ってさ。。。」とか、「こういう場合はどういうふうにしてるんですか?」とか、「あれは何の音?」とか、この場所やシステムについての質問を沢山して下さったのは初めてのことだった。

それまではむしろ「こんなところ興味ないわ。」という雰囲気だったのに。

笑顔が見られた。

なんでかな。この出来事の直後から心を開いて下さっている。普通あんな殺伐とした場面を観たあとじゃ逆の反応になると思うんだけど。

何だか分からないけど、まあ、いいか。

こちらは大分怪我しているけれど、利用者様にとっては良いチームに近づいているようだ。

大御所様も怪我したんじゃないか?怪我を負わさせたんじゃないか?と通常は心配するものの、もしもそういう普通の概念の持ち主だったからこんな苦労は無いし、この日のようなことは言わなくて済んだんだよな。

大御所様がその後皆に訴えたのはただ「自分はいじめられている。あの人は怖い人だ。」ということだけだったから。

そしてもしも仮に大御所様のプライドに傷が入ったり、私がぐったりと疲れて罪悪感にさいなまされたとしても、それらは優先順位のずっと後ろの方なんだよな。

自分自分の人は、人一倍悩むし疲れるのだろう。

そりゃ仕事は自分のためでもるのだけど、その大前提に利用者様ってのが来るわけだから、それとかみ合わない価値観を持っている人は勝手に騒いで摩耗して、最後はやはり人のせいにしている。

でも私も出来ないことが沢山あるのだから、できれば今日のようなことはあって欲しくないなあ。

あ・・・。ということは、やはり嫌がらずに普段から伝え続ける必要があるということ。1いうと100の言い訳が返って来る口上だったとしても。

あまり考え過ぎず、気を使い過ぎず、球が飛んで来たらとりあえず振るか。
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2017年05月24日

やんちゃ坊主め

朝、多少の余裕を持って出勤するものの、根っこがぐずでぼーーっとするのが得意。

なので油断するとすぐギリギリの時間になってしまう。

そんな学習能力ゼロの私はタイムカードを押してロッカーで着替え医務課にあがるまではバタバタしている。

これ、良くないのよね。途中で誰かに呼び止められて夜の間の報告をされることがあるので。

いつものように更衣室に飛び込んで自分のロッカーに手をかけようとしたその時、どこにも自分の名前がないことに気が付く。

よく個人名が連なる間に”派遣”とか”研修生”というラベルが貼ってあるのだけど、突然研修生と書かれてある。

あれ?!と一瞬焦る。大分前から課長に皆が着替えている一階じゃなくて医務課にロッカーを設けてあげるよと言われていたことも思い出す。

個人デスクとかロッカーとか要らないんです、ほんと・・・と答えていた。だってIさんたちと少し喋れる場所だから。
でも、もしかして既に移されてしまったのかな?

それにカードもない!菊池はどこ行った?金子は?小川は?

一瞬の間に色んなことを思いめぐらせたものの、すぐに今出て来たばかりの事務所に駆け戻り「課長さん!私のロッカーはっ?!」と慌てふためいて言う。

すると課長が「いいや。私も施設長も昨日出勤していたからそんなことはないはず。」と言ってロッカーに一緒に走ってくれた。(この朝の忙しい時間帯に申し訳ない。)

で、課長と一緒に改めてロッカーを観て冷静になった。

この名札、マグネットなのか。私の名前の上に誰かがいたずらして研修生というネームが貼ってあり、プロ野球カードは細長いロッカーのずっと上の方に貼ってあった。

課長が「やられたね。」と爆笑している。

そこへIさんとHさんが出勤して来たので「いたずらした?」と訊いたのだが「尾崎さんにやらないよ。そういうことをあなたにするのはもう一人のちっちゃい方でしょ。」と。

あいつか!

初期の印象から、そして今でも基本クールでシニカルなkyone。

それなのに私にはこういう小学生みたいなことをする。

午後になって見かけたので「私に何かしませんでしたか?」と低い声で威嚇すると、肩をすくめて半分怯えているのだけど半分「ぎゃはは」と笑っている。

そして、さらに学習能力のない私は今朝もギリギリで。

昨日さんざん言って聞かせたので安心しきってロッカーを開けようとしたのだが。

本来手を差し込んで引っ張るべき取手の上にプロ野球カードが二枚貼られている。あと、他にも妙なことをされていたのだけど、もう忘れてしまった。

あんだけ怒っている私から引いていたのにまだやるか。

頼むから私の神聖なカードたちに触らないでくれ。全部Iさんから貰ったものばかりなんだから。(考えてみたらこのカードが一番いじられている)

今日もそんなことをこんこんとすれ違う度に言いふくめた。

そして夕方、一階の仕事をしていたら他の介護スタッフに彼女がやつれた顔で告げている。「もう、どう頑張っても終わりそうにないからさ。一旦子供を保育園に迎えに行ってそれからまたここに戻って来る。」と。

そう言って彼女がささっといなくなったばかりの頃、残っている介護職の女の子に「母ちゃんなんだよなあ、あれで。」と言った。

そう言いたくなるのはどう見ても20代前半の若い子にしか観えないからだ。小学高学年の上の子がいるようには見えないし、第一出産したように見えない。

すると立ち去ったはずの彼女がうわーーっと戻って来て「母さんだよ!」と言うので今度はこちらが怯えつつ笑った。
何で私の言葉だけは許さないし聞き逃さないかな!

幾人かの人々が「勤め始めてくれてから介護と看護の関係が良くなったんですよ。」と言ってくれているのだが。

私は単にいじめられているだけのような気がしてならないっす。

でも、なんか本気で腹を抱えて笑っている大人を目にすると・・・何だか「まあ、いいか。」と思えてしまう。

何故ならこういう時以外は皆くそ真面目過ぎるほどだから。

でも私でうさを晴らすのは止めろ。どういうつもりなんだ。

そういうと大抵「ピンポンダッシュの気分。」と返って来る。

私が子供なもんだから関わる人の子供を引き出してしまうらしい。

あんなにくそ真面目でクールな子に対してさえ。

でも、仕事をちゃんとやるので結局文句なし。
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2017年05月23日

かっこ悪いまま

今日は月曜日。

先週末に教わったボールの握り方をIさんに観て貰おうとしていた昼休み。

利用者様の急変がありバタバタとして昼休みがつぶれてしまった。

次に会える日は精神科の往診でこれまた昼休みなしだし。

仕方がないし、これをさぼったり手を抜くのだったらいったい何しに来てんだ?って話になる。

案の定全然Iさんと喋れる機会もなかったのだが、夕方近くに一階の介護スタッフと話していたら、横をすーーっと通り抜けていくIさん。

Iさんっ!と二回三回と呼び止める。昼休みはごめんね!残念だよ!と。

次に会えたときには「水曜日もダメなんだよね。残念だー。私は残念だ。」とエレベーターの中で言う。

「うん。でも大丈夫だよ。」と言われて終わり。

走り回っている故、もう一度会えた機会にはIさんが下の階へ降りるところで私は上に上がるところだった。

「どうぞ。」と譲られて一旦乗り込むものの「いつ頃野球観に行く?」と足でドアをストップさせると逆方向なのに三階まで付き合ってくれた。

まあ、決まらなかったけれど。

帰り際も見かけたのだけどあっという間に消えてしまったし。

いつぞやバッティングセンターに行った帰り道で「ああ、楽しかった。」と言ったら「良かった。」と言われた。

まあ、いつもそんな調子なのだが・・・楽しいって言わないのかよ。思ってないのかーと危惧。

今日言われたことで一番印象的だったのは「疲れてる?」の一言だった。

疲れてるよ。

でもIさんが言うほどだからよほどそう見えるのだろうな。

*****

内科往診が近づいているので気合い入れる。

のだけど、何だか大丈夫。最近は反省はするものの、恐れることがない。

もっと・・・という課題を見つけるのだけど焦りはない。

何かが起こったとき、反射出来る感覚を信じられる。看護とかカウンセリングとか特化してことに関しては。

急変時に対処できるのだとしたら、後は日ごろの細々したところを固めて行けたらいいなと思う。

******

そして、夕方。

孫が誕生した。

とうとうお婆ちゃんになれた。

子供みたいな稚拙さと不器用さを抱えたままにして。

私が力むことではないのでバタバタすることでもないが、やっぱり凄いことだなあと思わずにいられない。

孫ちゃん。これから大きくなる人生も楽しいでしょう。

でも、実は年をとっても楽しいんだよ。

成長する心、自分の感情と付き合う覚悟や感性さえ忘れなければ。

余談だけど、今日はやはり罰があたったのだと思われる。

何故ならこの口が思いやりのない言葉を吐いた場面がいくつもあったから。

とても悔いているものの、状況を考慮してあまり自分を責めないでいよう。

大人なので100パーセントとまでは行かないが、孫を見習って進むことや出会いを恐れないで生きて行こう。
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2017年05月22日

公式ルール(だなあ・・・)

カウンセリング連続8時間。

いやあ、ハードな一日だった。でも、楽しかった。

格闘家の女子に子育て中の主婦の方、そして人生のパターンを変換中の女子。

格闘家の女子の方とは人を好きになることの素晴らしさと哀しみ。そして脳とスポーツの関係、その他諸々の話題をしてレイキでしめくくる。

最後は前回のときと同様に「先生にもレイキを」と言って下さるので肩をいただく。

格闘家の方から「いやあ、使ってますねー。」と言われて「そうなんすよ。キャパ越えの毎日です。」と思う。

そう凝りというよりはハリなのよね、もはや。

人の肩をもみなれていないせいか孫の手のように可愛い。でも、愛があってとても気持ち良かった。

主婦業子育て業の方からは今も昔も存在するママ友問題。

人はさ。

子供を使って人と交流をしようとしてはいけないよ。もちろんペットなど動物を使っての交流ももってのほか。

人間対人間。身一つで向き合えない人には興味がない。

たまたまこの方も同じ感覚の持ち主だったので話の通じ合える2時間だった。

興味がもてないものは仕方がないのよね。求めてないんだもん。お飾りや嘘のゲームには。

最後の最後、三人目の方とは最終的に虐待の話になる。

自分への虐待もこれにあてはまる。

最近、筋肉や知恵がつくときというのは負荷がかかったときだと書いたら沢山メールが来たのだけど、誤解が多かった。

虐待と負荷(トレーニング)は全然違うから。

自分を虐待する人は取り扱い説明書に「私は虐待されるべき人です」と書いてあるので虐待されやすい。

それを受けてはダメなのよね、双方。小さなときはいざ知らず。大人なのだから。

壊れやすい自分を知ってから他者も壊れやすいのだと気を付ける。

でも、何度も何度も”叩け。叩いてくれ。”というメッセージを被る。

それを踏ん張ることは容易なことではないのだが。

虐待とは知恵が足りない自分を見つめていない人がとる一番簡単な方法。

現状は配偶者のせいでもなければ子供のせいでもない。友人や上司のせいでも嫁姑のせいでもない。

身一つ立てようと、育てようとする自分への愛が足りないからだ。家族といえども、そこに他者は関係ないのよね。
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2017年05月21日

静かな太陽

昨夜は気が付かなかったのだけど。

”野球観に行きましょう”に”行こう行こう♪”と返した後、嬉しい気持ちでPCの中の仕事をしていた。

SさんとかK姉さんと4人で行くのかな?とか、ほんのちょっとでもラインで会話が続いて嬉しかったなとか色んなことを喜んで就寝。

すると今朝気が付いたのだけどその2時間後くらいに「行こうね」と入っていた。念押し的なことも、ため口きいてくれたことも、全てが珍しいなあ。

カウンセリングへ出勤する前、夫に頼んでキャッチボールの相手をして貰う。

最後に、そして初めて教えてくれたボールの握りを忘れないうちに試したくて。ツーシームにフォーシーム。

齢54になった夫はさすがにもう50肩で全盛期のように行かない。

男だし野球少年だった過去もあるのでもちろん上手いのだが時々「いてて!」と投げた後にわめいている。

口をついて出たのが「上から投げないで内野手みたいに投げなよ。身体の横で肘を使ってさ。」。

そう言えばこれもIさんに教わったことだなと気が付く。

「あ、ほんとだ。」と夫が言うので笑ってしまった。

昔の野球の教えにはいくつかの迷信がある。ボールは上から投げろだとか、バッティングは上からたたきつけるように打てとか、両手でキャッチしろとか。

全部間違いだそうだ。理由を聴いたらよく分かった。

それとは別に夫がIさんと同じ取り方をしていることに気が付く。

でも、Iさんの方がある意味凄い。

昨日もとあるキャッチグシーンを観て「なっ!かっこいいなあ!もう!おしゃれだなあ!」と叫んだらK姉さんも「ほんとだよ。」と笑っている。私は嬉しい反面、半分悔しい。叶わないなあと思う。

”まあね。”と呟くIさん。

でも、夫は同じことが出来るねんなあ。

口惜しさはともかく、シャワーを浴びてカウンセリングへ出勤。

傾聴の世界に入ってから10年は経ったかな。

元々心理学を通して本当の傾聴を学び、そのあたりから人との交流が変わって行ったが、今はその逆に新しい交流が生まれたことでより人の話を食い入るように聴くようになった気がする。

良いものは全部うつる。

受け止め方。投げ方。

そして、あの優しさも。さりげなさも。

ほんのエッセンスだけでもここにうつっている。

遊び心と仕事に対する真面目さは比例するものなのかも知れない。

そしてどちらにも痛みと哀しみ、悦びと寂しさが混在している。

それならば強さと優しさに換えて行きたい。

行こうね。
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2017年05月20日

遊びにすらならなかったゲームを踏み越えて

珍しいことに二日連続派遣の若い子と二人きり。

大御所様たち、二連休が取れたんだ。良かったですね。ほんと。

疲労がたまって来ると小さなことにこだわって騒いでしまい、しかも他人を巻き込まないとすまないという性質の人々から解放されているのは良いのだけど、まだまだここでの業務においては新人だなあ、私。精神科に歯科にショートステイに入浴処置に諸々のFAXとか、他院に受診に出すとか。。。どうやってこなすんだ、これ。

とは言うものの、何とか終わる。色んな人々に助けられて。

派遣さんが受診に連れて行っている間の一人留守番の時間が二日間とも長かったので一人で色んなところから呼ばれてこなさなければならない業務。

終わったのは良いのだけど、そして誰も何も言わないのだけど、色々なことが私的に雑だなあーと思う。

それでも貴重な昼休み。Iさんが居る日なのでキャッチボールをする。

あのさ。昨日の朝、カードに気が付かなかったんですよ。帰りに気が付いたの。ありがとうねとボールを投げつつお礼を言うと「気が付かなかったか。」と言われた。

そして、私が一回一回投げる前に自分のグローブの中を覗きながら握りを確認しつつ投げていると何か空気が変わった。

確認しているのはほんの1〜2秒のことなのだけど、今まで私がしなかったこと。

そうして投げるとあきらかにボールが変わった。

のは良いのだけど・・・Iさんはちょっとしたことでも気が付く。

何?めっちゃ観てるけど。。。

それは仕事中、二人で利用者さんの背中の処置をしていたときの目と似ている。

その時、派遣さんが入浴場に入って来ただけなのだけど、私と一緒に利用者さんを挟んで下を観ていたIさんの目がきらっと光ってパッと人が入って来た方を見たときの目。

まだ慣れていない人とか、違和感を感じるとほんの一瞬だけど警戒するんだよね。ほんと野生動物に近い。

そんなわけで、私がいつもと違うことしているから異変を感じて目が鋭くなっているのかな?とボールを放りながら思った。Iさんはいつもやっていることなのに私が握りを確認するとダメなのか?何を警戒しているんだろ?

すると、いつもの通り静かな小さな、でも不思議と通る声で口を開いてくれた。そう、低いトーンなのに歌い出すと通るIさんの歌のような。

「握り方、教えて貰ったの?」

????

どういうことだろ?誰に教えて貰うというんだろ?

あと、やっぱり1〜2秒のさりげない確認でもわかったんだ。

いや、誰にも教わってないよ。昨日動画を観たんだよ。ひーーとりで。

そういうとIさんの顔が一瞬きょとんとなって、「・・・。動画!動画かあ。」と言って笑った。

あ、笑った。なんでか分からないけど笑ってくれた。

それはともかく後からK姉さんもやって来て、いつも二人に押されてばかりの私の投球にも少し進化が見られた頃。

よく誰かが通りかかるとこの三人を観て嬉しそうに笑ったり驚いたりするのだが。特に男性陣が。

今日は笑うばかりでなく「結構本格的なんだね。」と言われた。

そうなのよ。動くばかりじゃダメで頭も使わないと二人について行けないのよね。たかがキャッチボール。されどキャッチボール。基本中の基本。

「すごい筋肉ついたね。何かやってる?」とK姉さんが言うのであきれた。キャッチボールだよ!今やってるこれですよ!

「私はそんなにつかないよ。筋肉。」

それそれ。元々、K姉さんもIさんも素でこれくらいの剛速球キャッチボールが軽くできるのだ。元々の身体能力で。
だから新たに筋肉は必要ない。だから出来ない。

でも私は全身使ってキャッチしたり投げたりしないと張り合えないわけですよ。

そもそも、筋肉とは。

身体がビックリしたときにつくものだと思う。”わー、対処しなくちゃ!”と身体が慌てたとき。

それと同じで知恵とか思考ってのも、多少の負荷がかからなければ立ち働かないのだと思う。だって負荷がなければどちらも必要のないものだもの。

まったり楽にぶくぶくしていれば良い。

”何もしないから何も変わらない。”

それはあたりまえの話なんだわ。

そんなヒントを照らし合わせて、また仕事のことなど考える午後。何とかしなければな。そうでなければ何ともならないのはあたりまえだから。

*****

夜晩御飯を食べつつ野球を観ていたらIさんからライン。どこかに出かけたわけでもないのに珍しいなと思って見たら「いぇーい。バレンティンホームラン」。

・・・・・・。”いぇーい” だって。可愛いな。珍しいな。

”爽快ですね。”と返事を打ちつつ、多分私が一昨日観戦中にラインしたものだから、同じだけ返してくれてるのかなと思い嬉しくなる。

そしてそれから10分後くらいしてから「勝ちましたよ」と一言来た。

・・・。分かってますよ。。。と思ったので”はい。”と返した。

先方も言葉少なだけど、私も咄嗟の反応はこんなもんなんだよなあ。

すると2〜3分後に「野球見に行きましょう」と来た。

だいたいこうしてほんのちょっとだけでもラリーが続くこと自体初めてなので、ただでさえ嬉しかったのに。

思わず”行こう行こう♪”とウキウキして返したが。

・・・・・・・・。で、どうすんの?

ここでまた自分の人生振り返ってまう。

だいいち私はこの年になるまで野球の観戦からライブやら観劇やら全てのことにおいて・・・人が御膳立てしてくれて誘ってくれたものしか行ったことがないじゃないか。そうか、野球のチケット一つ取ったことがないのかと自分にあきれる。

誰も何も言わなかったらじーーーっとしてたのか?・・・・・・・・。してたかったんだよな、きっと。

汗だくになった昼休みの後、「教えて貰ったんじゃなくて動画で握り方を学んだんだよね?」とエレベーターの前で改めて訊いてたIさん。だから、誰に?誰に教わるんだよ。そうです。動画です。

すると、いつになくボールの握り方について詳しく教えてくれた。いつもグローブの中で見えない握りを空中で見せてくれた。

「これがツーシーム。」

あ、はい。

「あと、ここをひっかける。で、最後に指で押して、なるべく直前までボールに指が残るようにする。」

なるほど・・・。今度一緒に出来た日にやってみます。

てな具合に惜しみなく教えて貰った。

回りの人は「なんでそんなことすんの?何目指してんの?」と言いつつもゲラゲラ笑っていることがしばしばある。

何してんの?とか、なんでするの?と言われると「真剣に遊んでるんだよ。」としか言いようがないし、何の役に立つの?」と言われれば・・・、役に立つんだなあ、これが。今すぐに、今日からでも。そして未来にも。
*****
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2017年05月19日

どうしたら失くさないでいられるのだろう

精神的にハードなことと言うのは身体的にも疲れるもので。

そんなヒプノトレの終了後Mさんに足つぼと全身のほぐしを施術していただけた。まあ、毎度申し訳ないことですが。

これでしばらく元気でいられるのよね。自分では無理な部分もリラックス。

「すみませんね。研究しているから独り言が多くなっちゃって。」と終了後仰るのだけど、大丈夫。研究ってもレベル高いので信頼しきって寝入っていられたから。

*****

そんな至福の夜の翌日、ホームで派遣さんと二人きり。他にもストレス要素が色んな意味であり。まあ、もちろん派遣さんも大変ハードなことに間違いなかった。

うまく行かないことがあると私はしょげるし立ち直りが遅い。

特に自分が関わったことで不手際があって、例えそれが「私じゃないのに。」的なことでも。

それは大人の世界ではやはり「私のせいです。すみません。」と言うしかない出来事なのである。そうじゃない人もいるけれど、私はそこまでタフじゃない。

やることはやるものの、気持ちはどよーんと落ち込む。どうしよ。

今日はIさんが居ないからキャッチボールで発散も出来ないし。←Iさんに頼るのもどうかと思うが。

それでも何とか一日を終えて、ロッカーに着替えに行ったときに驚いた。

いつの間にかまる選手のカードが貼ってある。ので、菊池とまるのカードが一枚づつ燦然と輝いているわけだ。

????ま、まるも好きだけども。誰にも話したことはないはず。

回想する。

先日、私はIさんに貰った菊池のカードを失くしてしまった。

しかも、一番最初にロッカーに貼ってくれていたとき、わー!と喜んだあとに、ずうずうしくも「貼っておくのと持ち歩くのとが要るからもう一枚頂戴。」と宣うたのだ。

「菊池は滅多に当たらないんだよ。」

そう言われて、それもそうですよね、ごめんなさいと言っていたのだが、それから一週間と経たないうちに別の菊池のカードがロッカーに貼ってあったのでビックリした。

あまりに嬉しくてIさんがいつかくれた愛用のギターのピックと菊池のカードをくっつけていつもポケットに入れていた。もう一枚はロッカーに貼っておいて朝元気を貰っていた。

ところが、そのポケットに入れて持ち歩いていた方のカードを失くしたと気が付いたのが先週末。

百歩譲って菊池のカードを我慢するとしてもIさんの愛用のピックもくっつけていたのに。

それで数日前に「実は・・・」とIさんに打ち明けた。

「カードなんてまた当てればいいさ。」

いや。。。でも、ピックが。。。。世界に一つのピックが・・・・。

「ふうん。ピックなんていくらでもあるよ。」

いや・・・と食い下がろうとしたのだけど、それ以上は止めておいた。

Iさんに「ふうん。あ、そう。」と冷静に言われてその会話は終わった。

その後に、あのキャッチボール中に部外者の男子が参加した折のIさん座り込み&不機嫌事件。

もちろん休日である昨日も会っていないのだが、夜、ヤクルト戦を観ていたところ、ふとIさんも観ているかな?と思った。実に気持ちの良い試合だったから。

なので初めて自分からラインして「良い試合ですね。」と送信したのだが返信なし。

やっぱりねー・・・と思っていたら数時間後の深夜に「よし君がやりましたね。ウトウトしちゃってた。」と返事(?)が来た。

ああ、よしのりがやってくれた。で、ライン来たときはウトウトしてたってことかな?言葉が少ないのはお互い様だけど。

そして忙しい今日を終えてヘトヘトでロッカーに辿り着くと、そこにとある選手のカードが貼ってある。丸だった。

あれ?今朝着替えるときは無かったよな。勘違い?気が付かなかっただけ?

いいや、違う。今朝、金子と菊池のカードがいつもように貼ってあって、もう一枚の菊池を失くしたから、誰かに何かのエッセンスを貰おうと思って金子のカードをポケットに入れて仕事しようと決めたのだ。で、金子を一枚はがした。なので、ここに残っていたのは菊池のみ。

(あ、そうだ、そうだ。金子も大好きだと言った数日後に金子のカードが貼ってあったんだ。あの時もさりげなく言葉を拾ってくれて、何年も前の金子のカードを家から探してまで持って来てくれたんだ。)

でも、おかしい。Iさん、今日は休みだよな。もう一つの仕事へ行っているはず。。。が、確かに朝着替えるときは無かったような。

一瞬のうちに混乱して、数秒後に冷静になってよく観てみたら、そのカードにギターのピックがくっつけてあった。

この挟み方。私がやっていた挟み方。一度だけIさんに見せたことがあるけれど。同じ挟み方がしてある。マグネットクリップにカードとピックを挟んで。

来たのかな?それなら声かけてくれたらいいのに。

それより何より、何ておしゃれなやつ!と優しいやつ!と思った。

「あ、そう。」って冷たく聞こえるくらいの返事だったのに。

以上の頭の中のグルグルの最中、私の口から出ている声というのは「え?な、なに?え?いや・・・うん、そうだよね。なかった。え?じゃあ。。。」という短音ばかり。

丁度私の近くのロッカーで着替えていたK姉さんが「どうしたの?」と言うので、いや、実はこれこれしかじかで・・・と私の不穏の理由を話した。

話している間に「優しいなあ。いつも黙っておしゃれなことするなあ。」と驚きの理由がまとまって来た私。

するとK姉さんが「なんかさあ。。。それって女の人に出来る優しさじゃないよね。」と言う。

それは今回のことだけでなく今までのIさんの色々な言動と人となりを総合して仰っているわけだが。

私は「かと言って、男にも出来ないよね。」と。

阿佐ヶ谷から自転車でここまで来たのかな。それとも私がぼけてて本当に朝気が付かなかっただけなのかな。

それでも嬉しいけれど。

多分だけど、菊池も金子も持っていなくて丸を選んでくれて、ピックも使いこなしたふうには見えない比較的新しいものだけど、せめて。。。と思って貼ってくれたのかな。

そんなことをいっぱい思いつつも帰りのバスの中で私がライン出来た一言は「カード、ありがとう。嬉しい。」だけだった。

ほどなくスタンプが一つだけ返信されて来て、それは鼻をほじっているパンダのアニメーションだった。

・・・・。何、それ。

でも、Iさんらしい。

ちょっと今日一日のことやこれまでの生き方について考える。つまらない感情のゲームばかりして来た自分のことを。

押し付けがましいことをしたり、言い訳ばかりして来た自分のことを。

”そんなにいっぱい喋らなくたってちゃんと聞いてるよ。”という言葉にされていない言葉を、確かに聴いた日。
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2017年05月18日

負の催眠が一周すると・・・

ヒプノトレーニングの会。

遠い過去からかかり続けている負の催眠についてのエピソード。それが共通点だった。

似たような状況、あるいはその進化形である状況に触れると多くの人が固まる。

怯えたり怒ったりしてありのままの自分ではなくなる。文字通り固まってしまうのだ。

そして学習性無力感という言語を上級で習ったときと等しく「ああ、無力感を学習して、よりにもよってあたためて来てしまったのだなあ。」と気づく。

気付いたとき、それは無意識ではなくて意識となるのだけど、反応というのは身体の反射・筋肉の記憶でもあるのでやはり固まってしまうのだが。

トレーニングによってそれを打ち破ることが出来る。

打ち破ってしまえばそれはたいしたことではなく、何故あんなことに囚われていたのだろう?とさえ思うかも知れない。

ただ私は囚われていた時代の自分のことも愛しい。

うまく出来なかったんだね。でも、よく頑張った。一人ぼっちでよく立っていた。歩いて来たとほめてやりたい。

だからこそ人のエピソードに共感することが出来るのだから。

絶望とは自分で選び取るもの。本当は他の選択肢もあるというのに。

そして同じように、もしくはそれ以上に頑張っているメンバーのエピソードを聴いていて、言葉以上に頑張れ、頑張れ、そのままを頑張れと思う。

ヤクルトのO選手もかつての野茂選手も、そのピッチングフォームを無理やり変えられなかった。

よく誰にも変えられなかったなと思う。支配的に常識的なノウハウに作り替えなかったコーチや監督陣も天才なのだと思う。

そんなことを思い出しつつ、自分を頑張れと思う。

何故ならそれが幸せなことだから。
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2017年05月17日

ノンバーバル過ぎ

その日の少し前、多分1〜2週間前だったか。

K姉さんが「Aさんもキャッチボールに参加させてだって♪」とウキウキしていた。

そのAさんというのがお若いながら管理職の方なのだがバリバリ野球部に所属していた方。

まあ見るからにそういうタイプの男性なのだろうなーと言うのは分かった。

私は”ああ、そうですか。良いですよ。”と答えていただのだがIさんが無反応。

K姉さんは「ねえねえ、良い?良い?」と無邪気にIさんに何度も言うのだが私はその表情を見ていて”もうやめとけ。嫌がってる。”と思った。ほとんどブレがない人で顔に出さない人なのだが付き合ううちに段々分かるようになって来たのだ。それが嫌なことなのか、好ましいことなのか。

もっとも、何がどんな理由で嫌だとか好きだとか言う価値観はまるで分からないけれど。

週に1回、たまたま勤務が合えば3回出来るキャッチボール。その前のときは、かけっこするようにボールを取り合いIさんですら分かりやすい笑顔だったし、その日も二人でやっているときまでは何のかんの会話しながら機嫌が良さそうだった。

ところが後からK姉さんがやって来て「いよいよAさんが来るって。教えてくれるってよ。」と言ってから、空気がズーーンと沈んだ。

え?何?と思うのだが、おそらくほとんどの人には、この”ずーん・・・”という沈みが分からない。

Iさんはボールを投げながら「(勝手に)教わって下さい。」と呟いた。

しかしK姉さんは気が付かない。

やがてガタイがよろしいAさんがやって来ると、IさんはグローブをはずしAさんに渡しつつ「どうぞ。」と言って自分は地面に座り込んだ。

まあ、グローブが無いからだろうとしか思っていないK姉さんは普通に三人でキャッチボールを始めたが、私は気になって仕方ない。

あたりまえに彼は上手だったし、これぞ野球という感じの投げ方だった。

しかし、皆そうなのだけど、K姉さんはびしっと投げるのに私に投げるときは優しくひょいとしか投げないな。見かねたK姉さんが「尾崎さんを見かけで判断しないで。本気で投げても何でも取るよ。」と言ったのだが優しく優しく投げて来るので少しいらっとする。2対1でやると余計にその差が分かるから。

Iさんも最初はそうだったが、最近では本気で投げて来るようになったのでちょっと喜んだ矢先だった。

それは良いのだけど、途中でK姉さんや私がIさんと交代しようとしても「私はいい。」と言って立とうとしない。

私はその様相を見て一回目であきらめたのだがK姉さんは何度か声をかけていた。

途中でそうだと思い付き、「もう一個のボールで二人でやろうよ。どちらか素手で。二手に別れよう。」と言ったのだが「いや、いい。」と言われた。絶対様子が変。

実はまだ50分だったけれど「はい、55分です。」と言って終えた私。

他の人は一階へ、そして喫煙者の私とIさんは三階へと続くエレベーターに乗る。いつも二人きりになる屋上への階段に腰掛けていつものようにタバコに火をつけたが。

どうしたの?と訊きたいが訊けない。怒っているの?と言えない。

この時間を過ぎれば本当にいつものように余所余所しく仕事をするので訊くには今しかないが。

とうとう何が嫌だったのかが訊けなかった。いや、多分訊いても「別に。」と答えるんだろうな。


一番最初のとき、キャッチボールしようと二人でいる屋上で約束した際、私がK姉さんに話してしまったのだが。

K姉さんは「屋上じゃなくて外でやろうよ。地上で。屋上、怖いもん。」と言っていた。

なので一番最初の頃、屋上でタバコを吸いながら、「(わざわざ下に降りるの)面倒くせーなー。」とIさんが言ったとき「確かに・・・」と私も思った。

結果的に地上でやった方が思い切り出来たし今では「もっと広いところでやりたいなあ。」とIさんも言うようになった。

ただ、気軽に屋上で二人でという気分を壊したのは私だったことを思い出す。

今はK姉さんが色んな人に「Iさんと尾崎さんとキャッチボールやってるの。あのね、尾崎さんはね・・」と話しているようなのだが。

嬉しくて楽しくて話したくなるその気持ちはよく分かる。

でも、多分、私も同じことをして何かを壊してしまったんだろうなあ・・・という気がしてならない。

人に言うためにやっているのでもないし、仲が良いアピールがしたいわけでもない。

何となくそのあたりにあの不機嫌さのヒントがあるような気がしないでもない。

もしも訊いてみたら、「別に。」と言われるか、もしくは、何度か見かけたあの空洞のような目で本気の「分からない。」という呟きが返って来そうだ。

とにかく”Do not touch me!”という無言の圧力を放ちつつ、それなのに隣でタバコを吸っているその人を見てないふりして見ていた。

”分かったよ。触らない。”と心の中で答えて数分一服した後、同時に立ち上がってそれぞれの持ち場へ帰った。予想通り、それっきりだったけれど。
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2017年05月16日

何考えてるんだろ

インカムを初めて使った週末近いウィークデーの最後の日。

耳障りな点もあった。

そんなの、足を運んで二人で会話しやがれってなことも。しかし、遠く離れた入浴係のお二人との会話には本当に助かった。

そんな日の昼休み、グローブを持って屋上、つまりは喫煙所で一服しているとIさんが休憩に訪れた。「お。」と言って。

で、いつものごとく一服の後は一階玄関の前の駐車場でキャッチボール。K姉さんはこの日「今日は休憩の日。」と言って事務所の窓から見ているだけだった。

なので終始二人でやっていたのだけど、遡れば、最後に二人でやった日、私が取り損じたボールを追いかけていると、Iさんがその私を追い越して先に取ってしまうということが三回もあった。

自分でめいいっぱい投げたボールを自分で取りに行くなんて。

追い越されるときに悟って「ぎゃあああ!悔しいから止めろ!」と叫ぶのだけど先に取られてしまう。

靴がナースシューズのインソールタイプなためにさほど早くは走れないのが悔しかった。(でもこの同じ靴でエレベーターへと走るIさんを追い越したこともあるんだけどね。路上はやっぱり違うのね。)

そしてこの日は違うナースシューズに履き替えていた。

昔からある一般的なサンダルタイプのやつ。

この時もIさんと二人きりで案の定私を追い越して自分で投げたボールを取りに行こうとするので、そうは行くかと思いダッシュして先に取る。←まあ、厳密に言えば取り損じなければそんなかけっこをしなくて済むのですけどね。

そして、元々Iさんが立っていた位置、遠方にボールを投げた。

すると面白いもんでIさんが「何?!」とビックリして慌てて元の場所に戻って取りに行く。

しかし、間に合うはずがないので「あーあ、守っているやつがいないから3点も入っちゃった。」と言うと、「いじめだ!」と言うIさん。叫ぶのを初めて見た。ってか、私を追い越して取りに行くこと自体が「のろまめ」と言わんばかりのいじめだろうが。

性懲りもなくその後Iさんは私がボールをキャッチし損ねる度にダッシュして追い越そうとしたのだ。

その度に先に取って元の位置に投げる。

ただそれだけのことだったがIさんも私も爆笑していた。

「はい、もう55分ですよ。」と腕時計を見て終わりを告げる。

それがもう一服出来るギリギリの時間。

エレベーターで屋上へ戻って一服している際、Iさんが「疲れた。」と言った。初めて聞いた。

でも、相変わらずクール。

K姉さんがバッティングへ行きそこなって以来、再び「ねえ、行こうよ。今度いつ行くの?」と毎日のように言っていたことを思い出す。私もIさんもまたしても億劫病になっているので生返事する状態だった。

それを思い出したので「私、飲みに行くのでもそうだけど、前もって約束するのが面倒でね。ふと行きたくなった時にたまたまタイミングがあったら『今日、行こうか?』ってのが好き。」と極めて気軽に呟いたのだが。

Iさんが「いいですよ。今日にでもいいですよ。」と呟いた。

え?まじで?

「いいですよ。今日、大丈夫ですよ。」と優しく答えるIさん。

寂しいような嬉しいような。

Kyoneちゃんが「昼休みが合わないー。私もキャッチボールしたいのに。」と廊下で言った際には「いつでも相手になってやる。」とつっけんどんに呟いていた。

私には優しいんだよな。嬉しいような寂しいような。

そして桜の花の絨毯が敷き詰められていた日以来、荻窪の駅を歩いた。

急なことが絶対に嫌いなK姉さんもなんやかんや言いつつ来てくれて、介護のSさんは帰り際にIさんから「野球の練習、行くぞ。」と一言声をかけられただけでついて来た。

Iさんのバッティングはあいかわらずさえていた。

その前に、駅まで向かう道すがら、前を自転車を引っ張ったIさんと私、その後ろをK姉さんとSさんがついて来ていたのだが。

もうすぐ駅と言うときになって後ろからK姉さんが言う。「ねえ、Iさんって凄く寡黙な人なのに、尾崎さんとはいっぱい話すんだね。」と。

え?そんなことないですよ。あんまり喋ってくれませんよ。K姉さんなんていつも突っ込まれていて羨ましいと笑って返したのだが、そう言われてみれば、職場から駅まで延々2〜30分あまりIさんはずっと喋っていた。

それがあまりに自然過ぎて気が付かなかった。

若い頃、ノーヘルで原チャリに乗っていて警察に捕まってお兄ちゃんが迎えに来てくれた話や、その他諸々。途中、とあるブティックの前に太った猫ちゃんが鎮座していて二人で鋭い爪を交わしながら撫でまくったり。

他には何を話したんだろう?野球の話と。。。あとはもう覚えていない。ああ、そうだ。「昨日ね。17歳の子と友達になって作詞のアドバイスをしたんだ。」とか。

結構話してくれたのにな。

Iさんが自分のことを喋ってくれる機会は少ないせいか、無意識に私が寡黙になって聴いていたらしい。

バッティングの後、四人でご飯を食べたのだが、前回の教訓もあって王将的な店に入る。

飯ーーっていうところがIさんは好きらしいから。

職場の話題や愚痴をお向かいの二人が普通に話している間に、Iさんはもくもくとどんぶり飯を食べていた。

その前、注文する際のこと。

基本的には公の場以外はノンアルコールで過ごすIさんが「ビール飲もうか?」と隣から言った。

あいかわらず抑揚のない声だったが、わずかに機嫌が良いなあ、バッティングの後だからかなあ?と思った。

お向かいの二人は飲まなかったが、私たち二人はもくもくとごはんを食べてジョッキを空けた。

年上なのにおきゃんなK姉さんのおしゃべりに笑っているとIさんがクールに突っ込みを入れるのがおかしくて「どうしてそういう物言いなの!」と言うと、Iさんがわずかな沈黙の後「・・・わからない。」と言った。

あれ?何、今の目。

どう表現したら良いのか。

そんな機会がその後もあって、「冷たいってば。」とこれも爆笑の最中言ったのだが「分からない。」と言うつぶやきが小声なのに耳に響いていた。

何かが眠っているの?何が?それを考えると今度は私が分からないと呟いてしまいそうになる。

愚痴が続きそうなお向かいのお二人の会話。私も思わずそれに負けず劣らずの愚痴を言いそうになったので「食べたので帰りますか!」と声をかける。

Iさんは噂話や愚痴や悪口が嫌いなようだから。

駅までたどり着かないうちに「タバコ買って帰りますので。」と三人と別れた私。

その後、やや遠方の自宅まで帰って、お風呂に入って寝ようとしたのはかなり遅い時間だったのだが。

Iさんからラインが来た。

”タバコ買えましたか?
また遊びましょう
おやすみなさい。”

ただそれだけだったが。

前回もそうだったというか、考えてみればポイント的にそうだったのだけど、案外何か一緒に過ごした後まめに短い挨拶を入れて来る人なんだなあ。

それから数日後次に職場で会えた際、何だかとても気になる出来事があった。どうして?なんで?と謎に思う。

とは言うものの、長くなったのでまた今度。

でも、ほんと気になるわ。いったいどういう作りになっているんだろう?

なんかよく分からないのだけど、とにかく私は私のやることを頑張らなくては。

「心理カウンセラー・・・?・・・・・・・・・。分からない。」

ああ、そうか。そう言っていた。

そう言えば、Iさんが「分からない」とエコーするような呟き方を一番最初にしたのは、桜の絨毯の上を歩いている時だったと思い出す。あの道のあの場所も覚えている。
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2017年05月15日

あなたの仕事です

ベテランナースの方々はやはりここでの業務をこなすのが速い。それがとても助かる。

・・・・・。が、一方で、慣れたドクターが換わるとか、元々はややこしく無駄なやり方をシンプルにするとか、その他諸々の変化になると弱い。

弱いだけなら良いのだが、努力皆無でてんぱってしまう。

ここでのやり方オンリーだったら非常に頼もしいのに。

半年弱見て来たのでいい加減分かるようになって来た。代々ここのナース業務は介護職員や相談員にお膳立てされてこそ成り立っていたのだと。
ナースというのは偉い人種なのでそれくらいして貰ってあたりまえと思いこんでいらっしゃるらしい。

それではお膳立てされていることをやる代わりに専門知識を駆使すべく脳を使うのかと思いきや、往診先のドクターやナースからの指示に対して「え?これ、使い方わかりません。」と怒鳴るので、ずいっと前に出て先方に「大丈夫です。分かります。後程説明しておきます。」と言うしかない。

「そんなの分かりません。」と言われてギョッとした同業者である往診先のスタッフだが、私がそういうとホッとした表情で「よかった・・・(ですよね?分かりますよね。)」と仰る。

薬局から薬剤師さんがわざわざ来て下さって往診について下さったのは先生がどんな処方の仕方をするのか?を調べに来て下さってからであって、うちのナースに使われるためじゃない。

なのに新しい薬が届けられて、それがちょっと変わった投薬の仕方、例えば粘膜に貼り付けて使うタイプのものが出ると「知りませんよ!そんなやり方!」と仰るので薬剤師さんがビックリして「あ、ああ、じゃあ、後程説明書をファックスします。」と仰って下さるのだが、これも恥ずかしい故「送らなくて大丈夫です。後で教えておきます。」と間に入る。

私がここに来るよりもずっと以前から何度も何度もショートステイに来ている利用者様を受けて下さった際には、後ほど相談員に会った際に「ねえ・・・。もう何回も来ている人なのにSさんったら”こんなにいっぱい薬剤持って来て多すぎる!どこをどう処置して、何をどこに使ったら良いのか分からないわよ!”って言われたんだけど。。。」と訴える相談員。「大丈夫でしょうか?」

それは丁度その利用者様の処置の最中に話しかけられたのだけど、思わず手を止めて「分からないはずない。」と答えた。

相談員の方はかつてクラークさんだったそうで大御所様二人の特徴を知っているし、私が何に困っているのかも知っている故、ブッ!と吹き出して「ですよね。」と答えた。困るけれど二人で笑いに換えている場面がよくある。

相談員は相談員で鬼忙しいのに「薬をセットして来て。」とか文字通りギャーギャー言うという話を聴いても容易に想像がつく。

さすがに昨今私には遠慮してものを言うようになってくれたものの根本は変わらないので強気を助け弱気をくじこうとする。

そんな折、課長と介護の方々が他の会で会議を開いている最中に大御所様が乗り込んで来て途方もない量の補助食品をドーンと置いて行こうとしたとのこと。

介護の課長の青年が「まだあります。困ります。」と言い、我ら看護の課長は「この方は一日一本の処方のはずなのに何でこんなに届けられたの?!」ととがめたそうだが、途端に逆切れして「そんなことまでナースがやらなきゃならないんですか?!」と怒鳴って去って行ってしまったそうだ。後ろに派遣ナースをお共に連れて。

その直後看護課長からのピッチが鳴って事の次第を知らされた私は他の階でせっせと働いていた。だって、大御所様と派遣さんとで同じ仕事しているので。

課長は非常に迫力がある人で激高しやすい人でもあるのだが、デリケートなところもあって、こういうとき、非常に辛そうな怒り声になる。まるで泣いているかのように。そりゃ病気にもなるよなあ、この状況で二年半もやって来たんじゃ。

大御所様としては、朝から業務が多くて、そして新しいことばかりで、しかも新しいことと言うのは誰もお膳立てしてくれない状態から自分で考えなければならないことなので、イライラ、イライラしていたようだ。

課長も私も恐れられているようだけど、切れる相手としては私の前ではずっと朝から我慢して課長の方を対象として選んだらしい。

”こんなことまでナースがやらなきゃならないんですか?”と言うのを半年間聴いて来たが、結論から言うと「そうですよ。」と言うしかないことばかり。それどころか、それらをやっても、まだまだ到底看護と言える域に達していないのが現実。

これだから同じ場所でずっとやって来て甘んじて、しかも勉強して来ていないというのは恐ろしい。

介護の課長からもピッチが鳴って「あのう、今実は。。。」と言うので「聴きました、聴きました。」と答えるのだが、あれ?看護課長とミーティングしていたので同じ場所にいるはずなのに・・・?と思って現場に行ってみると、やはり二人とも同じ場所にいた。

で、何故わざわざ介護課長の方も電話をかけて来たのか?と言うと看護課長に「こういうときは誰に報告するの?」と睨みつつ質問されて「・・・。お、おざきさん。」と答えたところ、看護課長に「正解。じゃ、はい、報告する!」と言われて立て続けに電話をかけたらしい。

その他主任陣も見ているし、まあ、ちょっとした騒ぎだった。

医務課に戻ると大御所様が「今ですね!」と言うので、「聴きました。」とキッパリ即答すると、それっきり黙ってしまわれた。

そんなことがあってからカウンセリングのために休みに入り本日出勤したところ、申し送っていた介護スタッフの口上が止まる。

「あれ?確か昨日、ナースの方から○○さんの別席対応を解除するように課長が言われていたんですけど、まだ隔離されていますね。」と言う。

前々から困っていることの一つに、大御所様は介護のテリトリーをぶらついては衝動的に指示を出すというのがあった。

例えばこうして熱のある人が他の人に感冒を移さないために離れた席で過ごすようにしている際に「もう良いわよ。」と命令するとか。

抗生剤投与がやっと今日で終わるし熱が下がりかけたばかりなのにそれはあり得ない。他のことでも多々そんな場面があるのだが、今回は大御所様がそう指示を出しても実行はされていなかった。

看護課長が泣くように怒っている最中に介護の課長や主任も居たので説明せずとも状況を把握して貰えたらしい。

「動かすのはおざきさんが出て来てからね。」ということにしておいてくれたらしい。た、助かった。高齢者は風邪がうつるという単純な出来事でも重篤なことになり得るから。

以前にも言ったことがあるけれど覚えていてくれたのね。

それでも、課長が「てんぱっているだけで、後で考え直すなら少しは許せるけど。。。本気であんな意識で働いているのだとしたらもう切るよ。」と腹に据えかねて言うとき。

「てんぱっているだけだと思います。」とついついかばってしまう。

何故なら人は変わるから。変わることが出来るはずだから。

何の仕事を誰のために何のためにしているのか?ということに気がつきさえすればいつからでも変われる。

ただ・・・・気が付くには傾聴力が必要なんだよな。とほほ。

私もがんばろ。
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2017年05月14日

インカム

看護の職場にインカムが導入された。

それは一週間ほど前の話なので看護以外の職種の人々は使い始めていたが、私は未だ着けていなかった。

冗談じゃないよなあ・・・と思う真意はなかなか他の人には分かって貰えないと思う。

まずはピッチ一つでも激しく動く職種には邪魔さや重さがあった。

白衣の上に着用している予防衣のポケットには様々な商売道具が入っている。挟みにペンライトに鉗子にペンにetc・・・・。ただでさえ重いのだ。

自分の身体一つ支えるのに精いっぱいな仕事というのもある。

でもまあ、そこまでは重いのを我慢すれば良いだけの話で多少動きに支障が出ても鍛えれば良い(?)

が、致命的な持ちたくない理由がある。

インカムのコードが利用者様の処置やトランスをしているときにひっかかりやすい。服の中に入れるとイヤフォンが取れやすい。

加えて五感が命の職種でもある。イヤフォン一つでも耳に入っていると非常に困る。そのイヤフォンから自分の仕事とは直接関係のない会話が終始流れているおかげで、おそらくは今聞き取るべきだった音がさえぎられてしまうだろう。

躓いたときの小さな音や痰が絡んだ音や、精一杯出しても小さな弱弱しい声で「おざきさん・・・」と呼ぶ利用者様の声や・・・。

目や耳や鼻が必要なのにあえて塞がれるのは非常に困るしこの仕事を理解してくれていないことの現れだなと思う。

とは言うものの、同じ看護職の人々だって五感が必要だと思っていない人もいるわけで自分のことばかり喋る人も居る。

結果、誰にも何も言わないでピッチのみのコンタクトで一週間過ごしたのだが先に使い始めた介護職の人々が私に会う度「もう、これ、嫌ですよ。困ります。」と言って来るので訳を聴いてみると、私が予測していた通りの不都合を仰るのでやっぱりなと思うのと同時に、「そうか、そうか。普段から五感を使って仕事しているんだな。頼もしいな。」と思う。

「ところで何で看護の人たちは着けてないんですか?」

あれ?そう言えば他のナースも着けていないな。まず私にオリエンテーションがあった日に、皆に使い方を教えて配ったんだけどな。いちおう上の方針だからね。

なので「なんで皆使わないんですか。」と言ったところ一番最初に出た言葉が「尾崎さんが着けてないから。」と言うのでまずこけた。次の理由が「わかんないんだもん。」だった。いやいや、使い方はちゃんと言いました!

でも、自分が着けないのだからそれ以上何も言わなかったのだけど、事態が変わった。

施設中のナースコールを新しくすべく工事が始まり邪魔臭かったということがあり、その後、ピッチも新しいものに変えるとのことで、私が休みの日に全部回収されてしまったらしい。しかも新しいピッチを貰えるのは来週だと言うじゃないか。

なんでそういうことするかな。皆どうやって連絡を取り合うんだ。

「だからインカム着けて下さい。」

ううっ、仕方ない。

もう予防衣など着ていられないので脱いで、さらに備えあれば憂いなしの商売道具まで最小限に抑えて重いインカムを持ち、マイクを襟につけて邪魔くさいコードをなるべく引っかからないように装着。

ああ、聞きたくない声まで聞こえて来るんだろうな・・・と思い気持ちで始まった一日だったがそうも言っていられない。忙しいんだから。

結果、共通に聞こえていた声で一番多かったのは「おざきさん。おざきさん●●さんが転倒したので二階にいらして下さい。」とか「おざきさん、だれだれがお風呂からあがりました。」「だれそれがお見えになっていますので一階の事務所の前まで・・・」とか諸々。

しかし、皆共通で聞こえているので「おざきさん、ショートステイの方がお見えになりましたー。」と誰かが送信すると先に仕事を頼んでいた人が「あ。大丈夫ですか?」と言ってくれる。

事務所や各ステーションには、イヤフォンを外した状態で皆の会話が放送している状態で聞こえるべくラジオのようなインカムが置いてある。

結果「看護って・・・リーダーって忙しいんですね。」と言われる。

どちらかと言うとそれまで看護はあまり働いていないと思われていたようだ。

事務所の人は「皆の声が聞こえて嬉しい」とも仰る。「それに他の部署の人がどんなに大変か分かってくれて良かったんじゃない?」とも。

しかし私はというと、一日中耳の中に直接聞こえていた音のために激しい頭痛。

あと、忙しいんですね、働いているんですねとか別に分かって貰えなくても良い。実際働いてるんだから。誰に分かって貰わなくとも鬼忙しいわ。

しかし、唯一便利だなと思ったのは、入浴係に声をかけるときなど。

「IさんかHさん。」と言うと「はい。Iです。」と返って来るので「●さんの処置道具、下にある?」と訊くと「ありますよ。」と答えてくれる。

地下の入浴場と三階ではずいぶん距離があるし、わざわざピッチを慣らすと先方の手を止めることになってしまうし、こればかりは助かった。

あと、使い方が上手な他のフロアの介護の子は「尾崎さん、三階にいらっしゃいますか?」と話しかけて来て「はい。」と答えると、下の階から上がって来て込み入った要件を伝えてくれたりとか。

ピッチが戻って来たらすぐはずそうと思っていたものの、色々と助かった点もあり検討中。

が、以前として「これ、嫌ですよね。」と仕事が出来る介護の人が一日の終わりにわざわざ上がって来てまで言うのを聴くと・・・「うん。」と答えてしまう。

まったく空港勤務でもあるまいし・・・。いや、話は戻るが、自分には関係のない件で聴きたくないやつの声が聞こえて来るのが何よりも嫌だろうな。この一日の間ではそんな機会はなかったけれど。

そう思っている間に新しいピッチが来た。(これについても驚愕なことがあったがそれはまた後日。)

ピッチが来たのでインカムははずしても支障ないような気がする。さて、明日からどうしよ。
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2017年05月13日

リラクゼーションヒプノ

ヒプノセラピーの被験者、再び。

今回もセラピスト役の彼女のセッションは面白かった。

多岐に渡るヒプノの目的の中から「じゃ、今日はこうしましょう。」と選択し提案していた事前面談。

そう、ヒプノというのは結構日常生活の中に根付いていて、軽いものから深いものまで、脳のある生き物ならしょっちゅうかかっている。

何が違うのか?というと、セラピーの場合は目的を持って行うというところ。

とは言うものの、あまりに種類があるので目的を持ったとしてもなかなか選べないのが最初の頃。

どのやり方をやるか?それをどんなふうにやるのか?ということで考えているとキリがない。

でも、ほとんど瞬時に目的と手法を定めたところに、何だか物凄い成長を感じてしまった。

内容も目的通りになって本当に素晴らしかった。

今回は比較的近い過去・・・というより現在か。そこへ移動していた私。

リアルに匂いがして照明のほどよい暗さと明るさの現実にも存在する場所へと飛んだ。

人様が聴くと何でもないこと。

でも、セラピーは自分の好きなことを自由に表現することが出来る。

その場所には誰も居なかった。が、やがて人が沢山現れた。

もとい、最初から人々はそこに居て、私が認識できなかったというだけの話。

いいセラピーだった。
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2017年05月12日

あなたという名曲

いつも違う種のセッションが定番で落ち着いている方がここのところ月1ペースくらいで2時間カウンセリングを活用して下さっている。

よく話題に上るは出会ってからの歴史とか、それ以前のご自身の歴史とか、かつて長患いなさっていた頃のエピソード。

それから音楽の話。

今は子育て中で奮闘なさっているけれどいつか追いたいご自身の夢。

私は音楽に携わることはできなくて全くの聴き手であるのだけど、いちおうそれも音楽の世界に参加していることになる。

奏でてくれたり活動してくれるおかげで聴くことが出来る音がある。

「私、野球とかテニスとかそちらの方は全く好きじゃないんだけど、音楽とはずっと携わって来たんです。」

私がへたくそながらにスポーツを愛する者の一人だから野球だのテニスだのを出して例えて下さったのだろう。

でも、実は野球もテニスもバスケもボクシングもあらゆるスポーツというスポーツもリズムや旋律なんだよね。

なので演奏者として音楽を愛する人もスポーツに惹かれる人も皆不自然な不協和音が嫌い。

それは「え?なんで今こちらの話を受け止めずにそんな話になった?」と言うときや妙にデカい声や早口で会話する場合の不自然さ。

何かにこだわって滞っているときの澱みとか。

お門違いの嫉妬や意地悪さも。

そういうのに触れると、ただただ音楽の旋律や美しさを愛する人はどっと疲れてしまう。

かといって音楽は消極的なものでは決してない。昔の粗削りな歌を一緒に聴いた。

決して完成されているわけじゃないし上手いわけじゃない。でも、喉が強くて何よりその人が音楽を楽しんでいるということが伝わって来る曲。

ますます持ってその方の夢の話が盛り上がっていく。

それは是非とも叶えていただいた方が良い夢だった。

音楽も人も美しい。

その人にしか分からない脳内BGMや過去の辛いことや楽しいことの映像が盛沢山のPV。

向き合って来た人のエピソードは、とても自然なので2時間があったいう間に過ぎる。

あなたそのものという一曲は多くの人に愛される。

勉強や鍛錬は必要だけれど、幸せな仕事だなあと心から思う。
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2017年05月11日

ナイスボール&ナイスキャッチ

ホームと契約して5ヶ月が経った。無我夢中だった。

PCの中は電カル開いても看護関連の様々なリストを開いても直さなければならないことがいっぱい。そしてそれは現実の業務や意識のあり方にも比例している。

まるでゴミ屋敷のようでキリがない。

自分の部屋は散らかしたり放置していたりすることが多い私だが、公共の場をこんなふうにしていることが信じられる。というのは人間という生き物相手の仕事なのにというところがあるからなおさらだった。

それをいちいち言うよりもとにかく片付けて行かなければと思うのだが、よくもこんなに古いものを溜め込んでいたものだと、捨てる作業もまた多し。

使わないものを溜め込んでは「掃除、掃除。掃除は大切。」とどったんばったんしている現実の様と同じ。

傾聴力ゼロって恐ろしい。

これでも大分良くなったそうで、私が来る前の2年半、いくら貫禄があっても若い女性課長が苦労して来たそうだ。そりゃ血圧あがるし喘息も起こすわ。

段々近しくなっていく介護の方々の一人に「疲れてますね。」と言われる日々。

そりゃ疲れるんだわ。

が、段々と少しづつ力を抜くことが出来て来た。

それは業務が楽になったわけでも、楽になるほど片付いて来たからでもない。

単に、”向かって行ったら見えてきた。明瞭になって来た。”からという理由に過ぎない。

私は分からないことを誤魔化して暗闇を「怖い、怖い。」と逃げ回ることほど怖いことはないと思う。明瞭にするということが浄化。

そして浄化がゴールなのじゃなくて、浄化してゼロの地点になってから初めて自分の役割や使命が始まるわけで。

誤魔化しと空っぽのプライドで占められた人の話を懸命に傾聴しようとして来たが、うーん、分野にもよるし相手にもよるが、特に仕事内容に関しては聴くばかりでは拉致があかない。

話を聴く気がない人の話は、どこまで聴いても、いくら時間と体力を使っても同じ話だ。

元々は小デブの私がうっかり痩せすぎた。

*********

よそよそしく見えるほどそれぞれの仕事をしていたK姉さんとIさんと私。経理と入浴と看護。

昼休みにキャッチボールをしつつ爆笑している際にはため口になる。

それにしても、最初のうちいつも肩慣らしのために至近距離でのキャッチボールから始めるのだが、こんな短い距離でも伸びて来たり横揺れしたりする剛速球を軽く投げるIさん。

そして三角形の一番長い距離にある位置からやはり剛速球を投げて来るK姉さん。

パーン!という音がして掌が痺れる度に「ナイスボール!」と思わず笑ってしまうのだけど。

「キャッチが上手いんだよ。」と言う。

違うんだな、これが。

違うんですよ。

これをやっている位置が丁度事務所の窓の近くなので課長が窓がひょっこり顔を出す。

「車停まっている中でよく出来るね。大丈夫?」

大丈夫なんだな、これが。

「バトミントンとかにしたら?」

違うんですよ、それもまた。

ラケットが登場するとかえって危ないの。車に当たるわ、ほんと。

それにIさんが加わってのキャッチボールは絶対そういう事故が起こらないんだわ。硬球に変えてやっても大丈夫なくらいで。

ところが、私とK姉さんと二人きりがやると若干危ない。

はたまた私とkyoneちゃんとがやるときにはもっと危ない。

自分より上手な人とやると引っ張られて自分も上手になる。

が、下手な人とやると、これまた引っ張られてへたくそになってしまう。

これって何でもそうなのだと思う。

ところで世の中には優越感を感じたいがために自分より優れたものを持っている人を嫌ったり避けたりする人がいる。そういう人はかわいそうな人(と自分が勝手に思っている人なのだろうけど)が大好きだ。

それが過ぎると、誰かと親しくなりたいときに無理やり相手の困ったところや弱いところ、劣っているところを探し出そうとするようなおかしな自称優しい人になることだろう。

それが見つからないと怒りに任せて叩いてみたり批判してみたりで始末が悪い。

そういうタイプの人の場合は相手が弱い方がのびのびと出来るのだろう。

私はというと怖いくらい上手な剛速球やカーブの球ならかえって怖がらずに取れる。要するに投げるのが上手な人。強くても厳しくても思いやりがある。

その逆にくそボールは取れない。よく落としたりしてしまうくらいで。

はたまた例え取れたとしても、くそボールを投げて来る人に本気で自分の球を投げることも出来ない。

投げ方にも受け方にもその人が表れるというわけだ。

会話や人との交流はよくキャッチボールに例えられるけれど、まさにその通り。はたまた心理学、そして人生の法則に似ている。

やってこなかったことはへたくそに決まっている。そして投げ方や受け方を変えようとか、成長しようとか思わない限りは何も変わるはずがない。

年月が経つほどその累計には開きが出てあたりまえ。

やっぱりそんなへなちょこ球は取れないし、その人に思い切り投げることも出来ない。

信頼と不信感。それはとても単純な法則なのだろう。
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2017年05月10日

あともう少し・・・という負荷

高齢の方というのは、認知症がある人はもちろんなのだけど比較的はっきりした方でもどこがどう悪いのか、痛いのか?苦しいのか?というのが分かりにくい。

往診でせっかくドクターが来てくれているので色んな人を見て貰った。

そんなことしているとまた昼飯が食べられなくなるのだが、ここはどうしても時間が要るところ。

しかし、先生の診察でも判明しなかった人もあり。

肺炎危惧の人から腎不全危惧など重篤な人も居れば、小さな口角炎に至るまで診て貰った。そりゃ先生がハアハア言ってしまうほどなのだけど仕方ない。

大御所様は昨日「次はリーダーやっていただけるんですか?」と帰り際に仰る。しんどそうだったので数日前、「次回は私がやりますよ。」と言ったときには、「いえいえ、どうせ私を立ててもあなたに助けて貰えるので。結局は色々やって貰えるので良いです。」と仰っていたのだが。

疲労と緊迫感に加えていよいよ明日となると「あの、やっていただけます?」となるわけだ。しんどいもんね。

蓋を開けてみれば想像通りしんどいのだが、何だか、段々この先生の良さも見えて来た。

押せばどんどん力を発揮して下さるわけで、食い下がれば本当に真剣に診て下さる。

”大事なんですよ。この人、物凄く大事な方なんですよ。”というのをアピールしていると先生も往診に着いて来た先方のナースさんも大事に思ってくれるようになる。

ちとやり過ぎたかな?と思うのは、小さな口角炎の方に四種類もの薬を処方して下さったとき。

「不安なとき、(この方は)叫んじゃうんですよ。分からないように見えるかも知れないですけど、色んなことを分かっているんです。だから、不安になったり不穏になったりします。それで大声を出すと治りかけの口角炎がまたピッと裂けちゃって痛いんです。かわいそうなんです。でも、ごはんを一生懸命食べるんです。」と訴え過ぎた結果。

手厚いわー。

でも、それくらいで大丈夫。何もアピールしたり利用者様の代弁をしないと、全く真逆に無関心になられてしまうことが多々ありだから。

それにしても、色んなことを一生懸命感じて下さって嬉しいなあ。

もう一点やり過ぎたか・・・と思ったのは、先月いっぱい、つまりは4〜5回の往診の結果、私の要望やら質問やら突っ込みが口頭でもFAXでも多すぎたのだと思う。

初回は2時間も遅刻したこのチームが2回目、3回目と回を重ねるごとに少しづつ危機感を感じ取ってくれて終いには最初の契約の時間、約束を守るように訪問してくれるようになった。

こだわりは沢山お持ちなのだけど、こちらにも最低限のこだわりがある。とりあえず適切で間違いない処方とか。

そうすると最初は色々と理論を述べて手を動かしてくれなかった先生も「早く行かないと帰れない。。。(あの女に帰して貰えない。)」と気が付いてくれるようになった。

さらに言うと、今日にいたっては、何と、たかだか施設の往診のためにナースを二人も連れていらした。

新しく加わったナースさんはうちの課長ナースと同じく貫禄がある人だった。

時間通りに来るとは思っていなかったうちの方のナース二人は処置に回っていたが、私はこの時間に来ると思っていたので医務課を動かないでいた。

到着して下さってからずっと3対1でやっていたので途中他のナースが帰って際、「あ!何?すみません!」とビックリしていたくらいで。

誰も呼ばなかった。課長もストレスがいっぱい。「行かなくても良いかな・・・?」とピッチが鳴ったので大丈夫ですよと答える。まじで具合悪くなるもんね。トップが倒れては大変。

大丈夫ですよと言えば、先方もナース二人連れて来なくても大丈夫ですよという話。まあ、心強いし早く終わるのでしょうけど。

しかし、段々大切に扱ってくれるようになった。私はどんどん嫌なやつだと思われていると思うけど。

******

往診の間にも解明しなかった利用者様の症状があって、先生が帰った後の1日の後半で色々状態を見ていたのだけど、結果、1日で二人も入院することになってしまった。

足が痛いと言っていた人に実は胸水が溜まっていたり、心臓の既往歴がある人が唸っているので当然心臓を疑ったりはたまた古い骨折部位を疑っていたのだけど、こちらはただの排便前だったりとか。まったくずっこけたり驚いたり。

しんどいけど受診に行って貰うことを決断して良かったという結果オーライ。

受診に連れて行く側もしんどいと思うので「今回は私が連れて行きますね」と声をかけたのだけど、リーダーを引き継ぐ方が何倍も嫌らしい。「大丈夫、行きます。」と出張ってくれる大御所様にも感謝。

ああ、色々なことがあったなあ。

もうちょっと、あともうちょっと・・・という頑張りで人命が繋がる。

結局はそんな仕事なのだからしんどくてあたりまえなのだろう。そうするとまずは自分の人命を繋がなくてはならないので今日も食べて寝る。
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2017年05月09日

とにかく笑えれば♪最後に笑えれば♪

予測していたものの、世間での連休明けは想像を超える忙しさだった。

朝のスタートに時点から「なんだ、これ。。。」という感じ。

その何だこれが一日中続いた。

全方位から何かがやって来る。

なーんか、こういう日の自分は鬼のようで好きじゃないなあ。

こなして利用者さんを守ることが優先だから仕方がないのだけど。

帰りの電車のホームで同じくぐったりとしている課長と会ったので一緒に帰った。

数か月前の状態も面白かった。それは互いに無言でずっと携帯のゲームしつつ帰ったり、ある時は座席が空いたという理由で別々の席に座って二人ともグーグー寝ていたり。

が、今日は携帯を出さないし起きていらっしゃる。

なんか、開いている。
そして座席が空いても一人が座り一人が前に立って話し続けるという姿勢。

いいですよ、座って下さい。私は立って話しますからと言うと「いいの?」とすんなり座ってくれて少しばかり早く着く私が降りる駅までずっと話してはゲラゲラ笑っていた。

笑うばかりでなく、この先の展望の話とか、あとはどうにかしなければならないこととか。

私がつまらないことで切れてしまったエピソードを話すと課長はゲラゲラ笑っていた。「分かるよ、分かる。いい、いい。そんなときは仕方ない。」と涙浮かべるほど笑っていらした。

いつか言われたのだけど、私が理不尽なことに切れかかっている場面で、普段は気性が激しい課長は一生懸命フォローに回っていることがあった。

後から「あんな優しいこと言っちゃって。」と私が言うと「うん。だって、私が切れてるとき尾崎さんがフォローに回ってくれているから。」と。

なるほど。役割か。

これ、万が一二人同時に切れたら大変なことになるんだろうな。気を付けよう。

ずっと事務所にデスクを持ち医務課とは離れたところで仕事をし続けて来たこの若い課長。ストレス溜めて来たことだろうと思う。

それがいつぞや「いいなあ。楽しそうだなあ。」と私に仰った。

そう、フロアで仕事をしていても独立職種で、例え色んな人と関わっても独特の役割があるので孤独は孤独なのだけど、確かに色んなことを介護の方々と話し合い色んな工夫をして来た。

そして課長が「私も医務課へあがる。」という考えを最近話してくれた。これまで半分は相談員や事務的なことをやりつつの看護管理だったのを、看護に専念するということだ。

それ以外の業務をやって貰うために新しい人を雇うらしい。

私が入りたての頃からごく最近まで大御所様や派遣さんたちが『課長は全然上にあがって来ない。何にもしない。』と言っていて、そうなのかな?と思っていたけれど、蓋を開けてみれば大御所さんたちの空気に課長を寄せ付けないものがあったのだと気が付く。

課長も大御所様も強いのだけど、まともにやっていたら両方とも病気になってしまうような食い違いと激しさ。

そこにまた違う妙な強さを持った私が入って来たものだからまた空気の流れが変わった。

私はアホなので空気を換える。そんなつもりはないのだけど、いつも間違った強さを打ち砕いてしまう。そういう鬼なときの自分が好きじゃない。けれども周りはそれで助かるという。

よく分からないけれど変われない部分でこれが自分なので流れに任せよう。

課長も介護も笑っていた。大御所様も変わって行く。特に大御所様たち、変わるのはしんどいだろうに、今までやらなかったことを私がやると最初は不服そうにしながらも、自分たちもやるようになって下さった。

これはもう良い方向に変えて行くしかない。

それはともかく疲れた。

と思っているうちに明日は往診日。

とりあえずは休もう。

確かにそうだよね、ヒロトさん。楽しいことは楽じゃないね。楽しいことをしたかったら楽でいてはダメらしい。

色んな意味で学ばなければという話らしい。そしてその学びとは暗記とか試験ではない。笑いながら楽しんで、例え苦しいことに向き合っているときも、脳の回路を繋げて常に楽しむ才能を伸ばしていくことだ。

そうするといつの間にか周りも笑っている。
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