東京の防寒着って頭から足先に至るまでたかが知れてるのよね。
会いたい人には会えたので嬉しいのだけど、皆寒すぎて体調崩してはるやんけ。
いつも季節外れの時期に体調崩したり一人風邪ひいたりするけれどこの時期に治っているって、何だか恐縮してしまう。
病院ナースだった時代も風邪やらインフルエンザやらノロやらでバッタバタと倒れて行く中を生き残っていたので一人働くはめになっていた。ああ、そう言えば忘年会でホテルパーティーの牡蠣に当たって全員順番に倒れたときも一人ヒーヒー言いつつ働くはめになっていた。
結局そんな星の元。
分かったよ。それじゃあ、この時期に頑張れちゃう調整にさせられてるんだから頑張るよ。
無理しないで?
ええ、それが無理ないように調整されているので仕方ないのよ。無理しなくなったらしなくなったでこうなるわけ。
でも、寒いのだけは人並みかそれ以上に寒いのよ。まじ、ひどいわー、この星。
***********
『最近、自然災害のニュースが多いけれど、結局、あの大震災が刺激になって伝搬しているらしいですよ。』という少し年下の方。
そうか、そうか。最近出会ったばかりだもんな。で、あの震災の日は何してました?と訊くと「丁度お引越しの最中でした。」と。
彼女は物凄く出来るナースさんだし、アラフォーで油が乗り切っている世代だと当然思っていたのだけど、よくよく話を聴いてみると、なんと、つい最近までOLさんだったのだと。
すげーな、それ。もう何十年もやっている人かと思った。
『いやあ、そんなことないんですよ。どこへ行ってもこの人のセンスには叶わない・・・って思う人が現れて、落ち込んでは辞めてしまっていたんです。』
ああ、その気持ちわかりますよ。私も沢山出会いましたもん。確かに勉強や努力をすればある程度のところまで行くのだけど、ずば抜けて仕事のセンスがある人ってどこにでもいるよね。
でもさ、患者さんも利用者さんもいろーーんな人がいるのだからナースだって色んなナースが居た方が良いんじゃない?長所と短所は裏表・・・ってね。
その時、その人は大きな目をウルウルとうるませて『実は資格だけはずっと前に取ってたんですけど、若い頃はそんなふうに考えられなかったんですよね。』
綺麗な目だなーと思った。
誰にでも劣等感や挫折を味わうときがあるのだけど、今、そんなに出来るのだから良いじゃないっか・・とつくづく思う。
本当に良いキャラしている。
人に人生に触れると、しばしばこんな感動がある。
***********
とある方が『心理学をやりたいんだけど、ちょっと背中を押して欲しいんですよね。』と仰る。
ああ、このセリフ、時々聴くなーと思う。場面になって思い出すくらい時々なのだけど。
またある方は、『心理学を学んだ方が良いのでしょうか?』ともっと単刀直入に仰る。
遥か昔の私だったら『そりゃあ。。』と力説していたかも知れないけれど、それじゃあ、何の意味もないのよね。
もしかしたら、それでもきっかけになるのかも知れないけれど、『後押しして。』というメッセージによる出だしは先が見えている。
実は始めるのには勇気は要らなくて始まってからの小さな勇気の繰り返しが必要なのだけど、『さあ、人のせいにする準備をしよう。』では力が付かない。
でも、時に人は「間違えてはいけない。最初から出来なければならない。」という少しずれたプライドを持って、人から言われなければ何もしないという選択をする。実はそれ自体が間違いなのだとは気づかずに。
あなたは宝物なのだよと言いたいのを喉元まででこらえる、そんな日も多し。
*****
今日も最後まで読んで下さってありがとうございました。あなたにとって良い一日でありますように。

↑
ランキング参加中です。クリックして下さると励みになります。
