2017年01月25日

あらゆる年代の愛すべき人々

今年は年頭に電話カウンセリングでコンタクトがとれたカウンセラーさんと二回目のセッション。

ヒプノセラピスト養成講座のみの予定だったのだけど、長くゆっくりと話す。

と言うのも、主婦にとって、というか嫁という立場のものにとって、年を越すというのはある意味登山のようなもので。

通常の日々の流れの何倍もの出来事が起こり、おそらくは多くの人が「うわあああ!」となる。

何せ違う文化、違い過ぎる価値観の他人の中に入って暮らしているわけですから。

仮にかなり仲良く付き合っていても色々とあるだろう。

多分ずっと年若い頃からそうなのだろうけど、お年頃になると体調にも変化が出るので、また違った感じ方をしたり気が付いたりで、それはそれで試練だったりする。

でも、話を聴いていて思うに、「は?」と思えるところに自分があり、漸く元の自分に戻れる時代がやって来たのだとも思える。

多くの苦労人の方々に出会うのだけど、それでは過去苦労した人だけが辛いのかと言うと、そうでもなく、比較的トラウマなく育った人だと余計にしんどく感じるらしい。

なので、この年代で体調の変化を迎えている人々に共通して言えることは、段々楽になっていますよーということ。

いや、さすがに身体の方は今から突然丈夫になるということはないだろうし、ホルモンバランスの影響であちらこちらにガタが来る。

それだからこそ余計に生活の中で自分がプレミアムに思う大切な時間や人間を選ばざる得なくなるのだろう。

その代り、ウィスキーやワインと一緒で40年もの、50年物になっていく人生や心。昔は感じられなかった成分を感じ取れるようになるかも知れない。

「もうここがダメですわ。」という話題で共感する度に思う。もしも痛みも老いも感じないままだったら、それはそれで怖い人間になるのだろうなと。

とは言え、お互い無理なこと言わないで自分の心や体、やりたいことややりたくないこと、その他諸々について忠実になって大事に大事にして行こう。

それでも不具合は出るのだろうけど、それは仕方がないじゃん。

一つ思うのはメソメソ不調を訴える人が人っこ一人居ないということ。

皆、どこか笑って「ああ、しんどい。」と体の変化をシェアしている。

******

ホームでは一緒に過ごせる時間が残り少なくなって来た相方ナースがちょいちょい耳打ちして来て笑わせてくれる。

「・・・。今日、(あの人)ずいぶん荒れていますね。それにしても交わすの上手いですね。」

いや、これも、体力配分の関係。まじでかまっていられないし真に受けていられないんだわ。

仕事中はとことん仕事をするよって。

しかし、朝から大御所様が介護の男の子一人に会う度にいちゃもんつけている。そして彼は彼でめっちゃ言い返している。

介護の子の気持ちもわかるのよ。降りかかる火の粉は払うわな、そりゃ。

そして、多分だけど私や相方に対するうっぷんをあちらにぶつけている。

彼の他にも「それはこっちのセリフですよ。」と言い返している介護の人をよく観るけれど、若いって素晴らしいことだなあと思う。

若い頃って一生懸命全身で反応していたなあ。

でもプロになると、先が見えていて、一日のナースとしてこれだけの仕事をしなければならないと分かってしまうと。そのエネルギーを利用者様や患者様のために使いたくて、くだらない理屈はスルーしちゃうんだよね。良いのやら悪いのやら。

とにかくそういうのは暇なときに。

と思っていたら、順調に進んでこちらも手が空いたので「さっき、何か言いかけてませんでした?」と向き直ると「いえ!何も!」と居なくなってしまい、数分後にまた介護の人に何か言っている。

そしてまた彼の言い返す声が聞こえる。

ナースって(普通のナースならばだけど)耳が良いものだから、頭が痛くなっているのって私だけじゃないんじゃないかな?と思っていたら、案の定、相方ナースが「もう、うるさいっす。」と耳打ちして来たので笑ってしまう。やっぱり、そうか。

この環境に私を残して去るのは心配でしょう?と言うと、爆笑なさり「尾崎さんもすぐに辞めましょうよ。辞めるでしょ?」と言うのでまた笑う。

おそらくは人生背景やプロセスによって、ここに勤めているということに対しての目的が違うので私はもう少し頑張るんだな、これが。

傷の処置をするためにスイッチを消したセンサーマットだったが、処置が終わったのでまたオンにすると大御所様がドカドカ踏んでいるのでナースコールが鳴って介護の女の子が飛んで来た。

「もう!○○さん!」と再びしばかれていた。「あらあら、ごめんなさい!」

「あー!もう!だから踏まないでくださいってば!」

笑ってしまう。どちらも可愛くて。自分もそうだけど、真剣な場面ほどコントみたいになるのよね。

でも、あんまり時間が無い。お願い。○○さん。そのマットから離れて。

介護からピッチで呼ばれて帰って来る度に「もう!何であの子たちは私を呼ばないの?いやみね!あなた、友達なの?」と仰るのだけど、それもおかしい。誰も友達ではないし、誰も仲良くはない。今のところは。

いちゃもんにはいちゃもんが返って来るし、八つ当たりしても良い弱気ものと思い込んでいる古いカースト概念があるから、言い返されたりしばかれたりし、コールして報告して貰えなかったりしているだけなのだけど。

それを今直接言葉にしても入って行かなない。小さなことを何度か表現したのだけど、それすら聞く耳を持たなかったのだから。

でも、まだちょっと時間があるの。

ゆっくり行ってみよう。

ダメだったら仕方がない。

仕方がないってのはやってみてから使う言葉だから。

***

帰りのロッカーでよく一緒に着替えている相方ちゃんが「あーあ、なんか、憂鬱ですよね。」とため息をつく。

私、そんなに憂鬱じゃないんだよな。一生懸命やるけれど仕事との距離感もある。

憂鬱ってのは、仕事?ここ?それとも世の中。

「全部ですよ。年齢的にも先が見えているじゃないですか。」

いや、そうでもないよ。

先なんか、誰にも読めないもんだよ。あなたは頭が良い人だけど、自分の頭の中以上のことが起こるのが人生。

それと同時に、頭の中の筋書き通りに生きようとするのが人の無意識。

両者は常に葛藤している。

メルアドと電話番号を交換した。

何でも、ここの職場の人、誰も知らないというのだ、まじか、履歴書とかはどうしたんだ?

「本部は知っているでしょうけど。お願いだから、そのメモをどこかに置いて行かないでくださいね。」

それを聴いてまた爆笑。誰にも知られたくないのね。ほんとにもう嫌なんだろうな。気持ちわかるよ。

多分私なんぞは年齢の差及び目的別による猶予が多少長いというだけで、そのうちそんな気持ちになるときも来るかも知れないね。

それでも、ゆっくり歩きながら彼女が自転車に乗る寸前まで話していて、彼女がとある介護の男の子に対しての見方や感じ方に少し変えてくれたのを感じた。

そう、皆色々な事情と背景がある。

とりあえずは今日の日はお疲れさまでした。
***
今日も最後まで読んで下さってありがとうございました。あなたにとって良い一日でありますように。

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posted by かおる at 06:00| Comment(0) | 看護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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