うちの長女くんと一つ違いの年齢の方。
人が一人増えるだけで全然楽だな。
上司に”あなたに一任するから指導してね。”と言われたが、リーダー業務しつつ教えるのは無理があるなあ、業務の時間帯のあれとこれとそれとが被るもんなあ・・・と、しばし悩んだのだが、「あ、そうか。」と発想を転換する。
自分が何か総括的なことをやっている間は大御所様にあの部分を教えておいてくださいって依頼してしまえば良いんだ。で、後からちゃんと伝わっているか確認すれば良いだけの話で。
さっそく大御所の方々に会えた際にその旨を伝えると「何を教えれば良いですか?」と訊かれたのでしばし黙ってしまったが、「私が入った時のようなことが無いようにお願いします。」と一言言って、次に何か続けようとしたのだけど。
そのたった一言でわかりましたーとくみ取って下さり、それはそれは丁寧に教えて下さっている日々。
元々現場好きなので大きな流れの仕事が終わる度に派遣さんに何か教えようとするのだけど、ささっ!と割り込んで来て下さり横から熱心に続きを教えだす大御所様に「・・・・。」となった後、「・・・じゃ、〇〇さんにお任せします。」と引っ込むのだが。
「はい!」と歯切れの良いお返事が大御所様から返って来る。
大御所様がメモを片手に持った派遣さん相手に色々と教えてくれている間に、ショートステイの人が入所して来たりお風呂場で処置が必要な人が居たりすると頻繁に私のピッチが鳴るのだけど、私がそのピッチに「はい。すぐ行きます。」と言って切る度に首をグリン!とこちらに向けて「何ですか?!行きますよ!ショート?処置?はいはい、行きます。」と言っては仕事を取り上げられる。
こんな日々が数日過ぎると「違う、違う。そういう意味じゃないって。」と思うわけで。
むしろ指導してくれているのだからその間他の仕事をしに行く余裕がありますがなと言うのだけど「いえ!超ーー大丈夫です。超、平気!」とその年代らしからぬ答え方をして笑いを取っては飛び出して行かれる。
ちょっとー、そんなに働いちゃいます?!と走り去る背中に声をかけると派遣さんも大御所さんも周りも笑っている。
それにしても、懇切丁寧に教えている様が、羨ましいくらいで。私のときは放っておかれたし質問すると人殺しの目になって、わーーっ!と説明していたのに。
と思うものの、”私のときのようなことが無いように。”とか”二の轍を踏まないように。くれぐれも大事に扱って下さい。”なんて言われたら、そうなるか。
何気に恐ろしいこと言っているのね。すんません。
おかげさまで大きな流れの仕事や、前々から気になっていたことに取り組めるので「ああ、やっと看護の一側面に手がつけられる。」とも思っていた。
その時、ピッチが鳴って声の主は大御所様だった。「ねえ、今、お風呂で処置してんだけど、ここに来れる?」と。
答える前に切れたけど、「お風呂♪処置♪利用者様♪」と上機嫌でお風呂場に向かった。それに久しぶりにタメ口で喋って下さったし♪
ところが、お風呂に着くと、大掛かりな処置の最中の大御所様が私の顔を観るなり「えええ?あたし、もしかして番号間違えた?すみません!派遣さんの電話と間違えました!すぐ戻って下さい!」と言われて「・・・・・。」。
入浴スタッフは極めてクールなのだけど、少し口が開いていた。
いいの!私にもさせて!これやっても、あっち出来るから!
「はい・・・。」と渋々手伝わせて貰い始めてホッとしたその時のこと。
「○○さんの奥様がいらっしゃいました!」と別の人に声をかけられる。
・・・・・・・・・・・・・・・。ええ。確かに私はそのご家族に会いたがっていました。とあることの手続きをするために。でもって、意向を訊いて今後の看護について話し合うために。
「行って下さい。」
はい・・・。外します。
なんだろ、これ。
この状況が続いたので腹をくくることにした。あまり好きでないことだけど、しばしは役割分担をやるしかない。そこを強化しつつ一人一人を看て回ろう。別の視点から。
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時にプライベートでの出来事で思ったのだけど。
浮かれている人間、もしくは自分のことだけで精一杯な人間というのは、相手に失礼なことを何回も言うもんだ。
思いやりが欠如して来たままで猪突猛進した結果が人生に出ている。
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今日も最後まで読んで下さってありがとうございました。あなたにとって良い一日でありますように。

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