2017年04月06日

道を作る 川を作る

悪夢の新システムの往診日が終わって一日目。

やらなければならないことが山積みだけれど、どの部分が楽になったのか?と言うと、やるべきことが分かったということ。

あとはやるだけ。

通常ペースに戻すまで日数がかかることだろう。

けれど、ここにも楽になったことがある。それは戻せるということ。「出来るかな?戻るかな?」と言うよりも戻せるということなのでここが大きく違う。

そう言えば心理学の上級で対処不可能だと思うことに遭遇した際のパターンを学んだなあ。

セルフエフェカシーの章のあたり。

対処不可能と思うと人は無気力になるし、その真逆で、出来ることが分かると無理なく頑張りが効く。

同じ職種の人々も居るのに、何故に私だけ独自の仕事をすることになるんだろう?と思ったことが以前の職場でも度々あったのだけど、人それぞれ役割があるという事が狭い意味でも広い意味でも分かった。

本番で逃げていた人ほど「ああすれば良いのに。こうすれば良いのに。」と後から言い続けるもので、それも慣れているので気が済むまで言っていて貰おうと思った。まあ、かなり目上で同職としてキャリアがある人なので何も言うまいと決めたせいもある。

が、あまりにそれが続き、いつもの簡単な作業すらやっていない様子を観てげんなり。

こちらの機嫌や雰囲気を感じ取るアンテナだけは敏感なので、察知したのが私の背中に向けて色々質問をして来る。何故、それをドクターや課長に直接言わない?と思いつつ「うんうん。」と訊いていたのだけど、何十分か経過した後のこと。

仕事を続けながら背中を向けたままで「言うはやすし。」と口から洩れてしまった。静かーな口調だったけれど。

ぴゅーんと居なくなってしまった。

・・・・・。おーーい!居ても居なくてもどちらにしても仕事してくれないんすか。

なのだけど理解不可能なのはお互い様。。。というより、こちらは少し気持ちが分かる気がするので、あちらが一方的に苦労しているとでも言うべきか。

それはともかく、同じく長い方々でも私がやりたい雑用まで「そんなことは自分がやります!」と過剰なほどやらせてくれない人も居れば、今日のように私に全てをやらせる人も居る。

さすがに物理的に不可能なことが沢山あったのでまいった一日だったが。。。出来た。終わった。

とりあえずあなたも私も必要悪だと思うよ。形が違うけれど。

そして、また利用者様と密に関わり、その近くて見て守れるように、少しづつ通常の流れを作って行こう。

どう考えてもそれは以前の流れと違う河だろうけど。
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2017年04月05日

心理学の成果はやがて哲学に

無駄な苦労はあえてするものではないが、苦労と呼ばれる作業や出来事の中には明らかにやっておいた方が良い苦労というものがある。

じゃあ、どれが無駄でどれがやっておくべきことなのか。

それは積み重ねてみるまで分からない。

そしてその先に行くと結局、無駄というものはなかったのねと知ることが出来る。

半端するから無駄になるだけという選択をしているだけだということ。全ては自分なのだな、これが。

*****

新しいことに取り組んだり変革しなければならないことに直面するとき、誰もが自分なりの思い込みで前準備をする。

例えば看護の世界でもそれぞれの立場でたくさんのものを用意していた。

本番が始まる前に皆へとへとになっていたり、また約一名は逃げ回っていたり。

でも、だいたい徒労に終わることが大半だとは思っていたものの、そういったことに免疫がついているのであまりビックリしなかった。

ドクターがどうしても自分の好きにやりたいのなら、こちらも利用者さんたちを守るためという目的で好きなことを要求するわけだ。

残念ながらおかしいところはおかしいと言わなければならない。

本当はどんな業界でもプロになった人ほどストレスが溜まるし疲れるのだ。それはかっこつけるために職業や顧客やスタッフを利用しようとする人々のストレスとは各が違う。

でも、一日の終わり、ふと気が付けば上司のナースさんは「病院へ行かなきゃ。」と自らの通院のために早退した。

他の大御所様もよろよろしていた。顔や全身から疲れがにじみ出ていた。

結局最後は比較的私が一番元気だった。

それはプロじゃないからかしら。

いや、違う。苦労への免疫がついているだけのこと。

逃げなかったから。やるべきときに苦労して来たから。

これからも新しいシステムに戸惑うことが山ほどあるのだろうけど、「どうするんですか?どうするんですか?」ではなくて自分の頭でも考えて行きたい。

考えようとしない人は人に頼るしかないので余計疲れるからだ。

耳を開いて、目開いて、世界をハッキリ感じると段々自分らしくなる。それは無駄な疲れを背負わないということなのかも知れない。
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2017年04月04日

枯れ木のままではいさせない

朝から髪の毛が逆立つような出来事があり。

と言っても人間相手だからいつものことか。

それを乗り越えて一難去ってまた一難。

せめて昼休みにキャッチボールでもやりたいと思ったのだがダメだった。せっかくIさんが居るのに精神科の往診と昼休みが被った。

そしていよいよもうすぐやって来る大きな改革。

行く先々の職場で色んなルールが大きく変わるのはいつものことだけど、何でこんなに小さな波から大きな波まで起こすのか。

自分が言った「もしもこういうふうにすれば、ああいうことが出来る。」という言葉。

多少引かれながらも案を取り入れてくれるのでありがたいと思うのと同時に是非ともやり遂げたいなと思う。

けれどもそれは一日一日を精一杯積み重ねるだけのこと。それが蓄積して大きな波に変わるというだけの話。

「明日、リーダーやって貰えるんですか?変わって貰えますか?」と大御所様。

やりますとも。

そういうのは苦じゃないです。

それに変化を恐れるその気持ち、凄く良く分かります。だってあなたも私も年代は違えど猫気質ですもの。凄く分かるんですよ。

ただ同時に好奇心が強いのも猫。興味のあることには一点集中型だけど、自分の周辺360度を観察して生き残るのも猫。

個体差がある故、また違ったタイプの大御所様には、今回のことが流れに乗って落ち着いてから乗って貰おう。助けて貰おう。ただでさえ、いつも気を使っていただいているから。

それにしても課題はこのストレス。

利用者様に少しでも幸せに暮らして貰うため、その人らしく生きて貰うため、私ものびのびと行かなくては。

そのためには今日の疲れを取ろう。

それにしても待たせている人が多い。何とかならないのかと思いはするものの、何だか何かが繋がっているのを実感する今日この頃。

今年の桜は寒さの中でも地道に開花を進めている。

枯れ木のままではいさせない。

思い出せ。あなたは桜なんだ。
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2017年04月02日

オンコール

メールカウンセリング、送信しましたー。

でも、まだ、ある。

それどころか予約受付のフォームメールもまだ開けていないものがあり。

まだ入るところがあるのか。あったっけ。あるな、少し。

がんばむばります。

******

昨夜から今朝にかけてはオンコールの当番の日だった。

すっかり熟睡して、朝ドキドキしながら携帯を観たのが5時。

幸い着信は無かった。良かったよ、無視して眠りこけたのではないか?と心配した。

しかし、目覚ましアラームをかけていなかったことに気が付いてぞっとする朝。たまたま5時代に起きたから良かったようなものを。

ところが、ホームへの電車に乗っているときに来た、オンコールが。

何が起こったのだろう?まあ、齢90代100代の人がわんさか居るので何が起こっても不思議じゃないが。

介護チームの中には遠い国から海を渡って来て日本で勤めている方々も幾人か居る。

向こうではナースの資格を持っているらしいのだが、日本では介護士をなさっている。

もう長いのでほとんど流暢な日本語を使っているのだけど、焦っているときにはやはり伝わりにくい。「尾崎ナース?尾崎ナース?あのね。Sさんがね、目覚めないの。血圧は・・・」と報告が続くが要するに意識レベルがいつもと違うということを一生懸命報告してくれている。

電車の中では声を張れないが、かと言って途中の駅で降りれば遅刻してしまうのでそれ以上言及せずに「分かった。じゃ、お手数だけれど、私、もうすぐ最寄り駅に着くから私が出勤するまで15分毎にバイタル取っててくれる?多分着くまでに20分くらいだから一回測るだけで良いということになるけど。」。

「わかったぁ!」とお返事が返って来て切れた。

しかし最寄り駅に着いてバスに乗ってすぐにまた電話。

「ねえ、尾崎ナース、ほんとに来てくれる?」

いや、電話切ったばかりー。ほんとにもうすぐ着くから頑張って。で、この数分で悪くなったの?

「ううん。大丈夫。」と言われてずっこける。

着眼点は良い、そして本当によく観ている。対象となる利用者様はもしかしたらそういうときがしょっちゅうあるけど、誰も気が付かないうちに回復しているかも知れない人。彼女だから気が付いたのだと思う。

私服の皮ジャンのまま二階へ上がっていくと彼女が必死でバイタルを測っていた。

「良かった!ナース!」

しかし、そのとき、利用者様の名前を私が呼んだところ、「はいよ。」と大きな声でお返事が返って来た。元にすかっり戻ったらしい。

「あー、ナースが来てくれたから戻ったよ。」と涙ぐんでいる異国の、普段は元気印の少女。

その後、落ち着いた後。電カルの中にある彼女の記録を読んで吹き出した。

「血圧は〇〇でお熱は○○で・・・・でも、もうすぐナースが来るので待っています。」

!!!!これ、公の記録か?お手紙みたいになってるよ。

でも、凄く可愛かった。


よく、何か創傷処置などを介護の人とやった場合、一緒に観ていた状況なので「僕が書いて良いんですか?それとも書きますか?」と訊かれる。これも最近の傾向。

いいよ、いいよ。どちらか片方が書けば良いものね。書いておいて。

「いえ、でも、僕、専門用語使えませんし。。。etc」

なんでことを危惧して言って来られるのだけど、大丈夫なの。ほんとに大丈夫。

上手、下手だの、資格があるのないのって。

実はそういうことはどうでも良くて、最後は人間対人間ということになるんだから。妙な貢物や肩書も何も挟まない。

気が付いていないというだけで。

人間は資格やら色んなものを手放すときが一番その人らしく。。
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2017年03月29日

ハイタッチに至るまで

派遣のナースさんととあるフロアの処置周りをしていたら聴きなれた声と聴きなれた言葉が聞こえて来た。

「誰かー。誰かー。」

自分で出来るけれど転ぶのを恐れている人の声。もしも出来たとしても誰かに観ていて貰いたいと切望する声。

私がここに来る何年も何年も前からいらっしゃる方で、スタッフも全員が知っている人。

だから様々な歴史がある。

その人のために辞めて行ったスタッフが何人も居るらしい。

でも、そんな事情を知るずっと以前、ごく初期の頃に私はその歴史を悟っていた。その人の「助けて」という声に素直に出向いて行って顔をぶたれた時から。

なるほどねーと思った。

その人はおそらく相手の嫌なところを引き出す。

相手が自分の中にある目を背けたいことを丸出しにして存在しているから。

やがて暗黙の了解のように聞こえないことになっているその声。

元々他の物音や声がして騒がしいので無視するのはそんなに難しくないことだろう。

多分多くの人がその人のところへ行くと味わう気持ちや、垣間見える自分の気持ちが嫌だから逃げる。

月日が流れた。

今は相手が激怒しているときも普通に聴きつつ「もっとゆっくり話して良いんですよ。要望を表現するのが苦手で途中から自分でもイライラして来ちゃうのね?」と感じたままを話すと「そうなのよ。」とその人は泣き出した。

冷たいポータブルのトイレに座ってしくしくと泣いた。

それからまた月日が流れて、真ん前の部屋から派遣さんと処置台を持って廊下に出たとき、聞こえたのがその「誰か来て。」だった。

いつものことなので、処置台の片方を担っていた手を放し「先に行ってて。こんなに聞こえているから。」と言うと、何とそのナースさんまでもが「え?何が聞えるんですか?」と言う。

これにはぶったまげた。来てまもないのにもう聞こえなくなったんだ。

この声が聞こえると皆スタッフが距離を置いて遠くの方へ行ってしまうけれど、人間は本当に聴きたいものだけしか聴かない生き物だということがありありと分かる。

「何が聞えるんですか?」の問いに答えるよりもその人のところへ行きたかったので「いいの。先に行ってて〇〇さんの足の処置やっていて下さい。すぐ追いつくから。」

「はい。」と言って立ち去るその向こうに、私が敬愛する介護職の人が逃げて行くのが見えた。

怯えるように彼は逃げて行った。

私の言っていることも聞こえているし、私がその人のところへ行くのを快く思っていない人の一人なんだろうな、あなたも。

踵を返して声の主のところへ行くと「足が痛いの。あとね、それからね!」と慌てて色々訴える人に「大丈夫。」ときっぱり言った。

大丈夫よ。ゆっくり喋って。

私は逃げないから。

逃げることによって後で味わうものの方がどれだけ怖いか知っている。

それはともかく私は逃げないし、むしろあなたに向かって行くから。

それが出来ないときは「今は無理。」とハッキリ言うこともあるだろう。

でも、私は基本、逃げないから。

そしてまた別の時には、廊下を一生懸命片手で車椅子を進めているあなたに会う度、少しかがんでハイタッチをする。

頑張ってるね。本当に。
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2017年03月24日

笑顔のために

メールカウンセリング、また進みましたー。って、書いているときはせいぜい一通か二通送信した程度なのですが・・・。頑張ります。

******

ホームでの仕事の際、ストレスが溜まることが多かった。

まあ、今でもそれは変わらないのだけど、先月や先々月から考え続けていた頭を悩ませる案件が3つ4つ、5つ。

ああ、どうしようかな、どうしようかな・・・という事の一つにホームへ入居して来た方の中には色んな病院で色んな治療をして来た人々が多いということ。

そして例えば入居するよりもずっと以前にお身体に何らかのカテーテルが入っている人がいたとしたら、それを交換する機関に渡りをつけなければならない。

その他、一つの皮膚科で肌が治癒していない人や、ターミナルの人や・・・。

新しい皮膚科を探して診て貰えるよう頼みこんだり、入院の受け入れ先を探したり、諸事情でドクターからの紹介状が無い場合も多いので代りに一筆書いたり。

さらに先方が診てくれると言ったとしても限られた施設の送迎者とドライバーの予定を凝視していつなら空いているか?とか、はたまた家族や本人に「こういうところがあります。良くなるために行ってみましょうか?」と病状も含めて説明したり。

でも、そういったことが一つづつ片付いて行く。

中にはあることに没頭している間に他の悩みを解決する出来事や人物が向こうの方からやって来てくれたり。

そりゃ相談員の方も立派にいらっしゃるものの、何もかもが兼任という厳しいパターンなので看護のためになることならば頑張るしかない。

「こういうのやってたの?(以前)」と訊かれるようになったのだけど、全てここで少しづつ覚えて行ったことだった。

介護タクシーを連日キープしたり、その介護タクシーの会社の人々からの愚痴や悲鳴を聴いたり、すると利用者様ご自身が福祉の介入が必要な人だと判明したので福祉の責任者とも話したり、時には利用者様の代理人という人が存在すると知り、その方ともコンタクトを取ったり。

でも、先述の通り、ほんとに一つ一つ解決していく。

急を要することも多々あって全部が気楽にとはいかないものの、待ちのものと今すぐ動くべきものとを判別して、やっぱり息を吐いてやって行こう。

******

今まであまり話さなかったような人が「昨日前の女房と飯を食ってね。」とか、はたまたある人は「元ダンナとね・・・」とか凄くプライベートなお話しをして来るようになった。

話を腰を折らずに聴くのは、その小さな話だけでその人自身が背景をもこちらに窺わせるような表現をしてくれているから。

苦労人が、静かなテンションで普通に話す物語。

皆どこかどっしりとしている人に限って色々乗り越えて来ている。

聴いてみて、「ああ、なるほど。納得。そうだったのか。」と人柄が伝わって来る。

「尾崎さんは強いよね。」と言われるとき、これまた頷き兼ねる。「野球、好きなの?」と言われたときと同じ心情で。

強いと言えば強いけど、弱いと言えば弱い。でも、自分の弱いところを知っている分、強いのかも知れない。
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2017年03月16日

原点

喧噪の最中、バイタル回りに出かけた一番下の階で。

本当は値を測りに来たはずなのにその人の爪の伸びキリ加減が気になり、ついでにパチパチと爪を切る。

そうすると久しぶりの感覚がどっしりと落ちて来た。

また別の日には介護の主任さんが「ちょっとお時間いただけますか?」と医務課へ駈け込んで来て遥か彼方のTVの前の車椅子に居る人を指さす。

「ちょっと私には切れないほどの巻き爪なので・・・」と案内されて言われるがままに爪を切り出す。

何と言うのか皮肉なことに、私はこういう爪切りだの食事介助だのオムツ交換が、看護処置より好きなのかも知れないと思う。凄く心が落ち着く。

けれども、「どうしたらこの褥瘡が、掻き傷や発赤疹が治るのか?」と思いつつ自作の軟膏をミックスしては塗布し、日々の経過観察をすることも同じくらい好き。

これはヘルペスに似ているけれど、違うなと思いつつ該当する薬を考えることとか。

皮膚科の先生が教えて下さった「こういう場合にはこれ」というノウハウ。

ただ、後者は慌ただしいし緊迫感がつきまとう。

それで日々息切れしているのはあれもしたいこれもしたいのエンドレスな心のせいなのだろう。

第一、一階から三階まで全ての人を毎日看れるわけでもないので、結局は積極的に言って来てくれる介護の人がフォーカスして来た人中心になってしまう。

それはともかくパチリパチリと爪を切る。

そうか。両者は繋がっているのか。でも、これは多分基本。

その基本の上の方には吸引だとか処置だとか人に嫌われるような仕事が乗っかってはいるものの。

お世話することと看護はどこか切れ目のない繋がりがある。そうそう、行きっぱなしの線ではなくてメビュースの輪みたいに繋がっている。

多分この人生で今これをやっていることもどこからか始まって、どこかへ向かっている。

なので爪をパチリパチリと切るかけがえのない時間も大切にする。
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2017年03月14日

ダム決壊の朝

とある出来事のオンコールの夜が担当だった課長に、今朝一番にお疲れさまでしたと挨拶をすると、まさかのさらに悲しいお知らせが。

人の命はいつか燃え尽きる。

分かってはいるのだけどなかなか割り切れない。

それでも気を取り直して目の前のことを頑張っていたら、まさかのご家族がわざわざ三階まで挨拶にお見えになったものだから大変。

一番身近な介護の方々だけにで良かったのですよ。私のところまで来なくとも。

「いえいえ、二回も受診に連れて行って下さって・・・」

ダムが決壊してその場で涙が怒涛のように溢れた。やばいです。色んな意味で。

本当に可愛い人だった。

エレベーターの場所まで廊下を一緒に歩きながら見送るのだけど、二人とも同じくらい涙がポタポタ溢れる。

この娘さんがまたお母さんにそっくりな可愛い人なものだから余計に止まらない。

問題はまだ午前中だということ。

それで一旦喫煙所にいってしばらくしゃくりあげていた。自分を落ち着かさせることを頑張った。

Iさんに貰った手巻きのタバコを最後に吸って、急いで医務課に戻るとお薬を作りつつ、大御所様がわざと笑わせて来るので、それが余計に優しく感じて一分だけまた奥に引っ込んだ。

泣くということも疲れるのよね。

おかげでむくむくパンパンなまま一日の仕事をこなした日だった。
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2017年03月12日

苦しくありませんように

ああ、ちょっとだけメールカウンセリングが進みました。まだお待たせしている方々、本当にすみません。

直に聴いたり話したりすれば伝わるニュアンスも文章にすると難しいですね。わかってはいるのですけど。。。

がんばりまーす。

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ホームと契約してからのナース稼業では初の回診日のサブ。リーダーではない。何だか気が楽だわー。

なんて思って始めた一日だったのだけど、確かにそれは間違っていない。

なのだけど、一度知ってしまった仕事というのは手を出さずにいられなくて、しかも利用者様の疾患や癖、食事量や事情など、その他諸々個別性に詳しくなったものだから、結局は口を出し手を出し。

大御所様に悪いかなと思いきや、むしろ度々こちらの顔を見たり「・・・で良いですよね?」等言われるので結局はツートップ状態の往診日となる。

一人じゃ疲れるものね。

往診の仕事が落ち着いた後、すぐに「じゃあ、私はバイタル回りして来ます。」と仰るのですかさず「いや!一服しましょうよ!まずは!」と言うと「うん!そうよね!昼休みも取れていないし。」と良いお返事が返って来る。

まじで緊張と緩和のバランスは大切。

あとは、サポートしてくれた派遣のナースちゃん、本当にありがたい。

*****

昨日の真夜中にまた他界した方が居る。

ぐっとこみ上げて来るものがあるのだけど、喉を詰まらせて涙をこらえて仕事をする。時にばれてしまいそうな人には背中を向けて。

一階の介護の女の子も悲しんでいるんじゃないか?と思って軽く声をかけると、やはり並々ならぬ思いがそこにあった。

一人で耐えているわけじゃない。

そして皆かいがいしく利用者様に尽くしてくれている。

分かっているけれど、やっぱり家に帰ると泣いてしまう。

場所や状況は変われど長い職種なのに、未だに「もっと何か出来たんじゃないか?」という思いばかりがあふれる。

あなたがもう苦しくありませんように。
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2017年03月11日

疲れを残さないという戦いもある

一番新参者で、偉い人でもあるまいに、ナースのお一人には骨折疑いの方を受診に連れて行って貰い、もうお一方のナースには病院から退院して来る利用者様を迎えに行って貰い。

課長までもが気を使って下さって「なんか手伝うよ。言って。」と言って下さり。

ナース陣の中では一人取り残されたので色んなことをフル回転でやり、漸く夕方になった。

まだ何にも記録してないーと思ってやっとPCの前に座ったら介護の女の子、そうこれがもうとても真面目な女の子からピッチが鳴って利用者様のスキントラブルについて相談あり。

今、空けてるところ?と訊くのは、何度も着せたり脱がせたりするのは利用者様に申し訳ないので空いているなら観るために降りて行こうという魂胆だったのだが「はい。空いています。」と。まあ、この子が呼ぶときってだいたいそうなんだよね。気が利くというのか。

それから処置をして二人で頭を悩めているうちに互いに「なんか、頭痛くなってきましたね。今日はもうやめましょう。」と話しがつく。

大きな問題のうち一つの打開策が出たので今日はそれでよしとする。

結局その打開策もマンパワーであり特定の人物にゆだねるという方法。ほんとに、人が足りない足りないって言うけど、結局は量より質なのだ。

そして夕食後に絶対吸引をしてから帰りたい人の食事介助をしていつもより30分遅くに終わり電車に乗っていたら「誰々さんがこういうふうになりました!」という報告が入る。

そか。今日はオンコールの日だったか。

とりあえずの指示を出したものの、何だか家に帰っても緊張が取れず肩がバリバリ。

しきりに「なんかありますか?何かありますか?」と他のナースさんに訊いていただけるのだけど、どう考えても自分でやらなければならないことばかりなんだな、これが。

なのだけど、とりあえず、やはり今日はよしとしてなるべく休もう。明日の勝負がある。
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2017年03月09日

愛してくれてありがとう

看護師業務でリーダー役ではない日。

最近ではたまにしかないのだけど、嬉しい。

次の回診日もリーダーではない。やった。こんなの久しぶりだ。

大御所様に「ひひひ。Sさんがリーダーですよ。ドクターにこの件お願いして下さいね。私、その日はサブですから。」と言うと「げ!嫌だなあ。」と言われるものの、「ああ、でも、尾崎さん回診のメインじゃないのって初めてじゃない?」と気が付いてくれた。

ええ、契約してからというもの、全部の回診日がリーダーでした。

おいおい、オペ室と同じでメインの方が楽で外回りの方がきついんじゃなかったのか。

とは思うものの、さすがにこれだけやり続けると時に泣きながら帰るなんて日が出て来たもんで。

結局経管栄養やったり利用者様の処置したり訴え聴いたりとか、そういう雑用の方が好きらしい。

中でも一番鬱になるのは「尾崎さんにしか出来ないから一日中これやってて下さい。他のことは全部しますから。」と言われ、ずーーっとPCの前に座っていること。

絶対私にしか出来ないことではないと思うのだけど、過去の過去のそのまた過去からのデーターがぐしゃぐしゃになっているのを見ると、妙に熱中して整理してしまって、気が付けばげっそり。

そんな日とは裏腹に今日はフリーだ!と思って出勤すると夜勤明けの介護の人が帰るのとすれ違った。「〇〇さんの具合が悪いんですよ!」と言われる。

状況を聴いて「あ、もうすぐ受診に連れて行こう!」と思って朝一番段取った。

そうそう、この受診に連れて行くという細々したことも無縁だった。

リーダーの大御所様が「何、どこ行くの?誰と?どっからの情報?」とビックリしていたのだけど、これこれしかじかなので経管やったらすぐ出かけて来ますと、勝手知ったる病院へ。

ところが、そこで採血をしてくれているナースさんがふと顔をあげて私に言う。

「あのう・・・。〇さんのこと。残念でしたね。」

ガーーーん!となる。

今、ここでかあ。。。

私はいつも誰かが亡くなってしまったとき、大抵の場合は電車の中か、もしくは自宅で泣くようにコントロールできるようになっている。

でも、あの人にあんなに親切にしてくれていたナースさんが今ここでその話をするとは思わなかったもので、涙がどっと出た。

もうこれは仕方ない。

でも、意外なもので、別々の場所で違う仕事をしているのに、そこが通じ合えるなんて。

自所では期待できないことが、突然叶う。良いんだか悪いんだかわからないのだけど。

泣きながらだけど、受診に連れて行った人も無事に救えたし、もう今日はこれでよしとしたい。
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2017年03月07日

もう痛くない

その寝たきりの方は病状故なのか認知の問題故なのか、常に舌ったらずだった。

けれども時々凄く可愛い笑顔を振りまいていた。

齢3桁にも及ぶその大先輩は、気が強くて気に入らないことをすると全力で抵抗して来ていた。

脱水と低たんぱくを繰り返していて何度か病院とホームを行き来した。

そしてある日大病院から退院する日に迎えに行くと、あまり好きでないはずの私の手をがっちりと握ってはしがみつき離さなかった。

よほどホームに帰りたいのだろうと思った。

しかしホームについてみると愕然とすることがあった。

痛々しい抑制の跡。

麻痺ゆえに曲がらないはずの腕がピーンと伸ばされていて、皮がむけていてパンパンに腫れていた。

病院ではおそらく手をしばってまで点滴をする必要がったのだろう。

でも、その日の帰り、一人になってから顔をぐちゃぐちゃにして泣きながら帰った。

何で退院のときに詫びてくれなかったのだろう。何故教えてくれなかったのだろう。そして怒りを出来る限り抑えて問いかけても何故本当のことを言ってくれなかったのだろう。

Sちゃんはどんなに痛かったか。

それからまた月日が流れ、再びSちゃんは入院しなければならなくなった。

是非が非でもと違う病院へ連れて行った。

病状が病状なだけにもう二度とホームへ帰って来れるはずもなく、そして今日お亡くなりになったのだと言うことを聴いた。

同業者に言って、もしも物凄くドライな返答が返って来たらと思うと怖くて介護の人に伝えた。

無反応だった。

「何時頃?いつ?」と訊かれたが、それも少し違った。

屋上へ行って気持ちを落ち着けて、それから仕事へ戻った。

さあ、ここで何をやろうとするのか。

喪失の歴史を垣間見ながら。
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2017年03月06日

結局は

平和の日曜日だったはず。ここ数日に比べれば。

しかし大御所様が「今までで一番疲れているね。」と仰る通り、何故だかどうしようもない疲労感が押し寄せていた。

隠し切れないというのか、何と言うのか。

気持ちがくじけてしまったんだろうな。

とても些細なことで。

私もとある人を見習って少々馬鹿になりたい。

でも、色んなことを知り過ぎた。

願っても仕方がないことがある。

願いが叶うということは何かを失ってしまうということだから。

では、どうして行くのか。

定まっていないような。いや、もう決まっているような。

要するに今まで通り。培って来た通り。
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2017年02月28日

間違いに気づくまで

暖かくなると言っていたのに嘘つきーーー。

と言っても仕方ないか。天気ですもんね。季節ですもんね。自然ですものね。ええ、分かっていますよ。

夕飯を作っている際、次女くんが背後に立ち、色々話しかけていたのだけど、「もう、寒くてセロトニンが不足過ぎーーー!」とのこと。

確かに。

それもある。

と言うか、おおいにある。

もちろんそれだけではないけれど。

私だけが寒くて思考が固まっているわけではないわけで、全体的に世の中が、そして、企業や個人の考え方が固まってしまっているのは無理もないことだけれど。

それでもやっぱり、「このわからずやがっ!!!」と思ってムカムカしてしまう。

何で自分のことのように考えないのか。皆いつかは老人になるんだぞ。

と、一つ一つはちょっとした小さなことなのだけど、降り積もればダメージも大きい。

直接私に言えず人を通してしか言って来れないやつの卑屈な笑いは沢山見て来たのだけど、その醜さが分かってしまうとしんどいわー。人の笑い方って色々あるのね。

けれどもそんなふうにくすんだ笑いをさせてしまうのも私なんだよな。

それはともかく明日はカウンセリングデー。そしてトレーニングの会でもある。ちょっと離れて、また別の意味での濃い世界に行こう。

思うに、やっぱり文明が進歩してもいくらロボットが闊歩しても、心理の発達って遅れているのだなと思う。

皆心で生きているのに。

******

一身上の都合故必死なのですがメールカウンセリングを溜め込んでいるのはごめんなさい。今まで何があっても別個で集中力を保てていたのに。

でも、ほんとにごめんなさい。今は無理はしません。

何故ならそれやると死ぬから。

でも、近日中に必ずお返事しますよ。

調整、調整。
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2017年02月27日

優しくなりたいが・・・

優しくできなくてすまない・・・と色んな相手や立場の人に思う日々。

で、それぞれ、その理由が微妙に違うというこの面倒さ。

なかなか笑って過ごすのは難しいな。

しかし、ここが頑張りどころ。

仕事というものをしていると、それがどんな仕事であれ、他者に対して思うことがある。『あれ?ここを頑張らないの?じゃ、いつ頑張るの?』とか。

さらに言うと、そこはどうでも良いところだったっすよ。何故に自分のこだわりのために他者の時間を奪う?と驚くこともあり。

で、終えてみると、まあ、精一杯頑張ったのだなあと思う日々でもある。

でも、まだまだやりようがあるのよね。

あとはまあ、よくもまあ特定の人物に怒りをぶつけられること。それも怒っちゃうのかよ。仕方ないなあ・・・と思う。

あのね、私、必死なんですよーと、これもどこの職場でも思って来たことなのだけど、そういう人物というのはいつでもそんなことは知ったこっちゃないんだよな。仕方ない。

それに振り回されずに頑張れる方法も何かあるはず。

あとは、そうねー。どっぷり浸かってからまだ二か月か。

少しづつコツもつかめて来た。

仕事に関しての先人たちは私の質問の意味が分からないのだから、違う答えが返って来て当然だったのだろう。

ところがそれも一つ一つ『ああ、こういうことね。』と分かって来た。あいかわらず自力で分かっていくしかないというところが何とも寂しいところだが。

とりあえず今日はあまりにも大勢居過ぎるフロア中のスキントラブル起こしている方々の傷と状態、傷の場所、使っている薬剤を一覧化した。

毎日何となくやっているだけでは誰一人治せないから。

忙しいって言葉はずっと使って来たけれど流されるだけじゃ嫌なのよね、やっぱ。
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2017年02月24日

甘くはない

PCのカルテに入っている夜勤帯の記録を観てせつなくなった。

夜勤者、大変だったろう。本当に、コピペのように『コールが鳴ったけれど他の人のトイレ介助をしていたためにすぐには行けなくて、慌てて駆け付けると自分で済ませていた。』というような内容が沢山あった。

自分で出来るのだけど時々転倒してしまう。でもその時々がいつなのか分からない。

そして本人は本人で不満でいっぱい。身体的にというよりも精神的に。

けれどもその精神こそが他人に満たして貰うには難しい。

自分でやろうとする人のところへ助けは来る。

私も長年夜勤をやっていたし、はたまた愛を乞うその人の気持ちも分かるので何だか涙が出て来た。

そのことばかりではなくてやることがいっぱいあるのでどうしようもないよなあと思いつつ日々が過ぎて行くのがせつない。

その他諸々やらなければいけないことを発見してガーンとなった一日。

しかし私は元々他者に分かって貰わなくても大丈夫な人間だったはずなのに、今は何故だか物凄く分かって貰いたいと泣いている。これはどうしたことか。おそらくは幼児返り。

元々プライドが高いらしいので、そんな無様になるくらいならこの職場は逃げ出した方が良いと思うはずなのに、何故だか今日を明日に繋ごうとしている。

とても若い栄養士さんがロッカーで一緒になった際「尾崎さんの負担が心配だ。」というようなことをつぶやいて、着替え終わった後もこちらを観ている。

元々はクールで何を考えているのかな?と思うくらい感情表現が読み取れない人なのに。

その人は「いつになったら良くなるんですかね?(ここは)」と呟く。

ああ、なるほどなと私は言った。

看護師は一人ではないのだけど皆とは考え方や感じ方が違う私。ましてや介護の知識の中には看護の知識は含まれないから、到底分かって貰えるはずがない。

私が孤独を感じるようにOさんにもその職種にしか分からない孤独があるんだろうなと思うと答えた。

『いえいえ、私なんか。』と仰るのだけど、この人は「ま、いいか・・・って思うことにしました。」と言いつつも頑張っている。

私だけが幼児返りしている場合じゃないなーと思う。

けれども時々どちらへ進んでも壁にぶち当たるのでどうしようもなくてその場で座り込んで『わーーーん!』と泣いているような状態になる。

今日なんぞは電車の中で実際に涙が止まらなくなってしまった。

でも、思うに、そうか、そうか。まだ泣けるんだ。と変な感心をしてしまった。

誰にも分って貰えないかー。よくこんなことを感じたものだなと思う。表現はどうした?伝わらないことを言い続ける魂はどうした?

何がモチベーションなのか分からないけれど、まだ火が灯っているらしい。

最後にもう一つ気が付いた大切なこと。

どうも幼児返りではないらしい。

誰にでもわかって貰いたいわけじゃない私はそのままに。

でもわかって貰いたい人たちにだけわかって貰いたがっている。要するに私はここの人たちのこと、好きなんだ。
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2017年02月21日

休みだ・・・(?)ホームの方は だけど。

ホームから最寄り駅までの帰り道、バスに乗った途端にぐーっと眠ってしまった。

いつの間にか駅に着いていたのだけど気が付かずにぐーぐー。かなり斜めっていた。

そのまま乗っていればかなり遠方の違う駅まで行ってしまうところだったのだけど、肩をポンポン!と叩かれてハッ!と起きたら看護課長だった。

この日は仕事中に何度も彼女の深いため息を聴いた。

「はあ、なんでこんなに疲れるんだろ?」と。

笑っていたのに、今度は課長に起こされたのでお互い笑ってしまった。「まじ?」と言われて。

その後電車に乗ったものの、何と各駅停車の電車なのに座れない状態だった。

なんでだろ?と思ったら今日の天候のせいで電車が遅れた影響だった。混み混みだった。

しばらくすると離れた場所がそれぞれ一か所づつ空いたので別々の席に座ったのだけど二人とも寝てしまった。

そして私は自宅駅の一つ手前でハッと目を覚まし、てっきりそこが最寄り駅だと思って飛び降りてしまった。

「あ、しまった。」と思ったときには、既に電車が発車。

離れた席に座っていた課長の爆睡する姿が見えた。

しかし、何故にこんなに頑張るのか。

いや、今日はもう頑張れないけど。

*****

介護の子が「これこれしかじか、こういうものを作りたいと思うんですけど、ここを縫えば良いんですかね?」とゴムと布切れを持って来る。

うーん・・・。これ、マジックテープを使ってはどうか?持ってるよ。

そう言っている間につい縫い始めてしまった夕方。

「だ、大丈夫ですか?こんなことして貰って。」

大丈夫。こういうの、凄く気になるのよね。早く形にしたい。そう、即座に利用者様に役立つものだから。

「で、でも。」

大丈夫と言ったら大丈夫なんです。もう自分の仕事、終わったんだから。

「こんなに早く?」

ええ。

その場で、つまりは廊下で立ち尽くして二人でちくちく縫物をする。

途中、ナースさんがいらついたのか、「〇〇さんの点眼しましたか?!」と強めの口調で言って来たが「うん、終わったよ。かなり前に。」と縫物から視線一つはずさずに答えると「あ、ああ・・・そうですか。すみません。」というお返事。

かくして作成途中「今度作るときは、こうじゃなくてこうすれば良いよね。」と名案がいくつか浮かぶ。

そうなのよね。物事の発想ってこうして実際に動いてみなければ出てこない。やってみて初めて気づくこともある。

しかしその縫物を始める前までが物凄く忙しくフル回転していて、酷く疲れた日だった。

もう既にリフレが恋しい。
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2017年02月19日

変化

派遣ナースさんが一人増えただけで助かる助かる。

やりやすいので記録やらコピーやらファックスやら情報提供書やらの書類をさっさと書き終えて、何だか少しづつ看護に手が回って来た気がする。

では、どこからどこまでが看護なのか?と言われると結局全部なのだが。

回診の日でもあったため不愉快な二の轍を踏みたくがないため予め、これこれしかじか、こういう理由で誰々さんのところへ先生がみえますよと伝えておいた。

終わったあとは結果を電子カルテにぶち込んだあと、口頭でも3〜4人くらいの人々に何故こうするのか?ということも伝えた。

あと、ナースは下剤セットしたり吸引したりするだけが仕事ではないということや。

食事介助に行くのはこういう理由であって遊びにいっているわけじゃないんだよってことも。

「いやいや、そんなそんな。そんなこと思っていません。」という答えと共に、おおよそ本日のイベントはほとんど終了した夕方。

と言ってももう日が沈んでいたか。

今日は衝撃的な変化を観た。

二階に食事介助と吸引に行こうと思ったら、何と大御所様が食事介助をなさっていた。

これは凄い。

そして水分や食事摂取量を書くには「ちょっと!このノート、どんなふうに書くの?!」と大声で嘆いていらした。

もしかしたら介護の方へ私が言っているのが聞えたせいでもあるのか。

とにかくそれは驚くべきことだった。
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2017年02月17日

皆健やかに行きたい / 今まではどうだか知らないけれど

誰しも体質やら年齢やらで体調不良になる時やそのパターンがある。

それでもフォーカスして考えたいのは、その中でも理由がある体調不良のこと。

とあるエピソードを聴かせていただいて「なるほど、そうなのか。」と思うのと同時によく教えて下さったなーと思った。

口に出さないまでも何でも自分のせいにしたがる脚本を持っている故、自分の行動や習慣が原因なのでは?と思ってしまったし、もしかしたらそれもあるかも知れないのだが、ヒプノトレーニングの会に出席したメンバーも同じようなことを考えていたということを知って「あれま。あなたもそうか。」とビックリしてしまう。

それはさておき、今の今までどこの誰、どんな偉い人に言われても減らそうと思わなかった習慣を省みて「〇がそうなら父さん、減らすよ。」と言う気持ちになり、私と同様のパターンを持っていた先のメンバーも二人きりになったとき「母さん、減らすよ。」と呟いていたので笑う。

とにかく皆無理をせず健康でいたいなあと思う。

何故なら無理しないでも成長はしていけるのだから。

*********

さて、ホームという現場ではまたまた「???」という出来事に出会う。

私が食事介助に来ることを遊びに来ているとでも思っている人が沢山いるようだ。

「この人は吸引。」とか「何時に吸引。」とかそういうことじゃないんだけどな。

嚥下の様子を観ればむせ込むにしてもその原因が分かるし、はたして咳をしたからと言って吸引が必要なのか?いや、そうじゃないだろうって話。

吸引することによって心肺や精神に負担がかかったり、はたまた吸引することによって喘息持ちの人の発作が誘発されることもある。

ホームってのは、なるべく心地よく過ごして貰う場所。

健康な人だって咳き込んでから回復するまでに時間かかるじゃん。咳き込んだというだけで気管にチューブを突っ込まれてごらんよ。普通に考えればわかると思うんだけどな。

吸引しておけば何かあったときに言われないとかそういう考えで利用者様を苦しめることは絶対しないよ、私。

そうか、そうか。やっぱり言わなければならないことっていっぱいあるのだなと思う。

遊んでいるように見えたり楽そうに見られても平気なのだけど、真意を分かって貰えないと妨げになることもあり、それが利用者様の尊厳にも関わって来るわけか。
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2017年02月14日

今となっては同じ空の下

手すりにラバーを巻く作戦、第二弾完了。

ちょっと疲れた頭では上手い策や素材がどうしても思い浮かばなかったのでラバーの手袋の手掌側、ぶつぶつがついている部分をぶった切って手すりに巻いただけなのだが。

前のころにピンクの手袋を材料としたものが巻いているのを「嫌で嫌で憂鬱だったトイレだけど、何だかこれ見ると元気が出るのよ。」と言ってくれる。

あらー、でも、ご要望通り下の方にも巻いて足そうとしていたラバーの色が違うわ。今度はマジェンタの手袋でツートンカラーになっちゃう。ごめんね。

そう言いつつ、手すりの幅が少しでも太くならないようにめいいっぱいテンションかけて巻く。

そしてビニールテープはあくまで最小限ね。

滑らないように巻いているのにビニールで固定すると簡単に滑っちゃうからね。

最初のときとは違ってコツを得たのですぐに終わった。ピンクとマジェンタの手すりを観て凄く喜んでくれていた。

良かった、良かった。

風邪ひきさんがちらほらいるものの、なかなか平和な日勤。。。。のはずなのに、なんでいつもとこの疲労度は変わらないんだろうね。

*********

今日の相方は大御所ナースさんの片方の方。

勤めて二日目のときにたいそうな物言いをされた私は、あのとき、黙って立ち上がり、隣の部屋へ消えたのだが。

濡れタオルを思い切りシンクに叩きつけた。

で、深呼吸して戻って来たわけだが、当然その音は聞こえるだろうし私自身も相当なオーラーになっていたらしい。”あ、あれ?あれ?この人、こういう扱いの対象じゃない?”というような顔をなさって、それから態度が普通になった。

その後も何度もそういうことがあり今がある。

何でも喫煙所の場所が変わるとのことで。

回覧で次の喫煙所が屋上だと知る。

「ここ、屋上、あるんですか?」と訊くと「あるのよ!」と言っておもむろに医務課の普段はあけないサッシをガラっ!とスライドさせて外へ行く大御所さん。

晴れ晴れとした大空の下、一緒にベランダや喫煙設備などを探索して一緒にゲラゲラ笑っていた。
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