2017年02月24日

甘くはない

PCのカルテに入っている夜勤帯の記録を観てせつなくなった。

夜勤者、大変だったろう。本当に、コピペのように『コールが鳴ったけれど他の人のトイレ介助をしていたためにすぐには行けなくて、慌てて駆け付けると自分で済ませていた。』というような内容が沢山あった。

自分で出来るのだけど時々転倒してしまう。でもその時々がいつなのか分からない。

そして本人は本人で不満でいっぱい。身体的にというよりも精神的に。

けれどもその精神こそが他人に満たして貰うには難しい。

自分でやろうとする人のところへ助けは来る。

私も長年夜勤をやっていたし、はたまた愛を乞うその人の気持ちも分かるので何だか涙が出て来た。

そのことばかりではなくてやることがいっぱいあるのでどうしようもないよなあと思いつつ日々が過ぎて行くのがせつない。

その他諸々やらなければいけないことを発見してガーンとなった一日。

しかし私は元々他者に分かって貰わなくても大丈夫な人間だったはずなのに、今は何故だか物凄く分かって貰いたいと泣いている。これはどうしたことか。おそらくは幼児返り。

元々プライドが高いらしいので、そんな無様になるくらいならこの職場は逃げ出した方が良いと思うはずなのに、何故だか今日を明日に繋ごうとしている。

とても若い栄養士さんがロッカーで一緒になった際「尾崎さんの負担が心配だ。」というようなことをつぶやいて、着替え終わった後もこちらを観ている。

元々はクールで何を考えているのかな?と思うくらい感情表現が読み取れない人なのに。

その人は「いつになったら良くなるんですかね?(ここは)」と呟く。

ああ、なるほどなと私は言った。

看護師は一人ではないのだけど皆とは考え方や感じ方が違う私。ましてや介護の知識の中には看護の知識は含まれないから、到底分かって貰えるはずがない。

私が孤独を感じるようにOさんにもその職種にしか分からない孤独があるんだろうなと思うと答えた。

『いえいえ、私なんか。』と仰るのだけど、この人は「ま、いいか・・・って思うことにしました。」と言いつつも頑張っている。

私だけが幼児返りしている場合じゃないなーと思う。

けれども時々どちらへ進んでも壁にぶち当たるのでどうしようもなくてその場で座り込んで『わーーーん!』と泣いているような状態になる。

今日なんぞは電車の中で実際に涙が止まらなくなってしまった。

でも、思うに、そうか、そうか。まだ泣けるんだ。と変な感心をしてしまった。

誰にも分って貰えないかー。よくこんなことを感じたものだなと思う。表現はどうした?伝わらないことを言い続ける魂はどうした?

何がモチベーションなのか分からないけれど、まだ火が灯っているらしい。

最後にもう一つ気が付いた大切なこと。

どうも幼児返りではないらしい。

誰にでもわかって貰いたいわけじゃない私はそのままに。

でもわかって貰いたい人たちにだけわかって貰いたがっている。要するに私はここの人たちのこと、好きなんだ。
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2017年02月21日

休みだ・・・(?)ホームの方は だけど。

ホームから最寄り駅までの帰り道、バスに乗った途端にぐーっと眠ってしまった。

いつの間にか駅に着いていたのだけど気が付かずにぐーぐー。かなり斜めっていた。

そのまま乗っていればかなり遠方の違う駅まで行ってしまうところだったのだけど、肩をポンポン!と叩かれてハッ!と起きたら看護課長だった。

この日は仕事中に何度も彼女の深いため息を聴いた。

「はあ、なんでこんなに疲れるんだろ?」と。

笑っていたのに、今度は課長に起こされたのでお互い笑ってしまった。「まじ?」と言われて。

その後電車に乗ったものの、何と各駅停車の電車なのに座れない状態だった。

なんでだろ?と思ったら今日の天候のせいで電車が遅れた影響だった。混み混みだった。

しばらくすると離れた場所がそれぞれ一か所づつ空いたので別々の席に座ったのだけど二人とも寝てしまった。

そして私は自宅駅の一つ手前でハッと目を覚まし、てっきりそこが最寄り駅だと思って飛び降りてしまった。

「あ、しまった。」と思ったときには、既に電車が発車。

離れた席に座っていた課長の爆睡する姿が見えた。

しかし、何故にこんなに頑張るのか。

いや、今日はもう頑張れないけど。

*****

介護の子が「これこれしかじか、こういうものを作りたいと思うんですけど、ここを縫えば良いんですかね?」とゴムと布切れを持って来る。

うーん・・・。これ、マジックテープを使ってはどうか?持ってるよ。

そう言っている間につい縫い始めてしまった夕方。

「だ、大丈夫ですか?こんなことして貰って。」

大丈夫。こういうの、凄く気になるのよね。早く形にしたい。そう、即座に利用者様に役立つものだから。

「で、でも。」

大丈夫と言ったら大丈夫なんです。もう自分の仕事、終わったんだから。

「こんなに早く?」

ええ。

その場で、つまりは廊下で立ち尽くして二人でちくちく縫物をする。

途中、ナースさんがいらついたのか、「〇〇さんの点眼しましたか?!」と強めの口調で言って来たが「うん、終わったよ。かなり前に。」と縫物から視線一つはずさずに答えると「あ、ああ・・・そうですか。すみません。」というお返事。

かくして作成途中「今度作るときは、こうじゃなくてこうすれば良いよね。」と名案がいくつか浮かぶ。

そうなのよね。物事の発想ってこうして実際に動いてみなければ出てこない。やってみて初めて気づくこともある。

しかしその縫物を始める前までが物凄く忙しくフル回転していて、酷く疲れた日だった。

もう既にリフレが恋しい。
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2017年02月19日

変化

派遣ナースさんが一人増えただけで助かる助かる。

やりやすいので記録やらコピーやらファックスやら情報提供書やらの書類をさっさと書き終えて、何だか少しづつ看護に手が回って来た気がする。

では、どこからどこまでが看護なのか?と言われると結局全部なのだが。

回診の日でもあったため不愉快な二の轍を踏みたくがないため予め、これこれしかじか、こういう理由で誰々さんのところへ先生がみえますよと伝えておいた。

終わったあとは結果を電子カルテにぶち込んだあと、口頭でも3〜4人くらいの人々に何故こうするのか?ということも伝えた。

あと、ナースは下剤セットしたり吸引したりするだけが仕事ではないということや。

食事介助に行くのはこういう理由であって遊びにいっているわけじゃないんだよってことも。

「いやいや、そんなそんな。そんなこと思っていません。」という答えと共に、おおよそ本日のイベントはほとんど終了した夕方。

と言ってももう日が沈んでいたか。

今日は衝撃的な変化を観た。

二階に食事介助と吸引に行こうと思ったら、何と大御所様が食事介助をなさっていた。

これは凄い。

そして水分や食事摂取量を書くには「ちょっと!このノート、どんなふうに書くの?!」と大声で嘆いていらした。

もしかしたら介護の方へ私が言っているのが聞えたせいでもあるのか。

とにかくそれは驚くべきことだった。
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2017年02月17日

皆健やかに行きたい / 今まではどうだか知らないけれど

誰しも体質やら年齢やらで体調不良になる時やそのパターンがある。

それでもフォーカスして考えたいのは、その中でも理由がある体調不良のこと。

とあるエピソードを聴かせていただいて「なるほど、そうなのか。」と思うのと同時によく教えて下さったなーと思った。

口に出さないまでも何でも自分のせいにしたがる脚本を持っている故、自分の行動や習慣が原因なのでは?と思ってしまったし、もしかしたらそれもあるかも知れないのだが、ヒプノトレーニングの会に出席したメンバーも同じようなことを考えていたということを知って「あれま。あなたもそうか。」とビックリしてしまう。

それはさておき、今の今までどこの誰、どんな偉い人に言われても減らそうと思わなかった習慣を省みて「〇がそうなら父さん、減らすよ。」と言う気持ちになり、私と同様のパターンを持っていた先のメンバーも二人きりになったとき「母さん、減らすよ。」と呟いていたので笑う。

とにかく皆無理をせず健康でいたいなあと思う。

何故なら無理しないでも成長はしていけるのだから。

*********

さて、ホームという現場ではまたまた「???」という出来事に出会う。

私が食事介助に来ることを遊びに来ているとでも思っている人が沢山いるようだ。

「この人は吸引。」とか「何時に吸引。」とかそういうことじゃないんだけどな。

嚥下の様子を観ればむせ込むにしてもその原因が分かるし、はたして咳をしたからと言って吸引が必要なのか?いや、そうじゃないだろうって話。

吸引することによって心肺や精神に負担がかかったり、はたまた吸引することによって喘息持ちの人の発作が誘発されることもある。

ホームってのは、なるべく心地よく過ごして貰う場所。

健康な人だって咳き込んでから回復するまでに時間かかるじゃん。咳き込んだというだけで気管にチューブを突っ込まれてごらんよ。普通に考えればわかると思うんだけどな。

吸引しておけば何かあったときに言われないとかそういう考えで利用者様を苦しめることは絶対しないよ、私。

そうか、そうか。やっぱり言わなければならないことっていっぱいあるのだなと思う。

遊んでいるように見えたり楽そうに見られても平気なのだけど、真意を分かって貰えないと妨げになることもあり、それが利用者様の尊厳にも関わって来るわけか。
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2017年02月14日

今となっては同じ空の下

手すりにラバーを巻く作戦、第二弾完了。

ちょっと疲れた頭では上手い策や素材がどうしても思い浮かばなかったのでラバーの手袋の手掌側、ぶつぶつがついている部分をぶった切って手すりに巻いただけなのだが。

前のころにピンクの手袋を材料としたものが巻いているのを「嫌で嫌で憂鬱だったトイレだけど、何だかこれ見ると元気が出るのよ。」と言ってくれる。

あらー、でも、ご要望通り下の方にも巻いて足そうとしていたラバーの色が違うわ。今度はマジェンタの手袋でツートンカラーになっちゃう。ごめんね。

そう言いつつ、手すりの幅が少しでも太くならないようにめいいっぱいテンションかけて巻く。

そしてビニールテープはあくまで最小限ね。

滑らないように巻いているのにビニールで固定すると簡単に滑っちゃうからね。

最初のときとは違ってコツを得たのですぐに終わった。ピンクとマジェンタの手すりを観て凄く喜んでくれていた。

良かった、良かった。

風邪ひきさんがちらほらいるものの、なかなか平和な日勤。。。。のはずなのに、なんでいつもとこの疲労度は変わらないんだろうね。

*********

今日の相方は大御所ナースさんの片方の方。

勤めて二日目のときにたいそうな物言いをされた私は、あのとき、黙って立ち上がり、隣の部屋へ消えたのだが。

濡れタオルを思い切りシンクに叩きつけた。

で、深呼吸して戻って来たわけだが、当然その音は聞こえるだろうし私自身も相当なオーラーになっていたらしい。”あ、あれ?あれ?この人、こういう扱いの対象じゃない?”というような顔をなさって、それから態度が普通になった。

その後も何度もそういうことがあり今がある。

何でも喫煙所の場所が変わるとのことで。

回覧で次の喫煙所が屋上だと知る。

「ここ、屋上、あるんですか?」と訊くと「あるのよ!」と言っておもむろに医務課の普段はあけないサッシをガラっ!とスライドさせて外へ行く大御所さん。

晴れ晴れとした大空の下、一緒にベランダや喫煙設備などを探索して一緒にゲラゲラ笑っていた。
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2017年02月13日

そか。皆、思っているのか。

誤嚥した方をすぐに吸引出来る場所へ連れて行って、吸引器を持って来ようとする大御所様から奪うようにして利用者様のところへ持って行ったときのこと。そう、利用者様のことも吸引器も奪い取るようにして急いだ日。

無事だ、良かった・・・ということが感じられたあと、独特の空気が辺りに漂っていた。

この空気、何度でもどこででも味わったことがあるんだよね。周りの人にひかれるくらいというか。

その後、肺炎を危惧して熱を臨検したり聴診器で胸の音を聴きに行ったりしているときも同じ空気で視線が集まる。私は何にも見ていないように見えるらしいけど魚眼なので、悲しいかな、皆が感じていることも分かってしまうんだよな。

でも、仕方ないじゃない。

そしてお粥にされてしまったのが夕方だったらしいのだが、翌日の回診の際、ドクターにも胸の音を聴いて貰ったり診察して貰おうとフロアに向かうときのこと。

居室に居るのかフロアでTVでも観ていらっしゃったのかが分からなくて一瞬きょろきょろしたが、介護の男の子がフロアの前に立ちはだかる。こちらを向いて。

その子をよけるようにして視線を走らせ「〇さん、そっちにいらっしゃるの?」と訊くと「居るけど、大丈夫ですよ。」とかすかな声が聞えた。つまりは診て貰う必要がないと。

どけ。

思わず突っ切って回診車を進めるとさすがにどいてくれた。

轢かずに済んで良かったよ。

彼は日々たゆみなく、かいがいしく面倒を観ている人間なので、そりゃあある程度の異変は分かるだろう。ええ、誰よりも。

そして、もしかしたらナースやドクターか、もしくは医療に対する不信感やトラウマ的なものもあるだろう。ひどいことばかりされているようにしか見えないもんね。吸引やら処置やら私たちの仕事って嫌われるようなことばかりだ。

私を先頭にしているドクターや大御所様の前に立ちはだかろうとした彼はとても勇敢だった。でも、私、もっと勇敢なの。ただし、勇敢になる分野や瞬間が特化されているけれど。

利用者様には彼らの暖かい介護を受ける権利も医療を受ける権利も等しくあるから。

その時、介護の女の子が大御所様に「〇さん、〇さん。あの、△さんが転んだみたいで、居室に座り込んでいたんです。」と後ろで言っているのが聞えた。

前日に誤嚥した人の診察中に大御所様が私に言う「あの。。。これ終わったら△さんも診て貰うと良いかもです。尻餅ついたみたいだから。」

けれども、その尻餅をついたらしき人をその介護の子が連れて歩いて来てしまっているので思わず「ボディチェックはした?」と訊いた。ほんの5メートルほど離れた場所のその子に。

すると、普段はちっとも通らない自分の声が物凄く大きく響いているのに気がついた。

皆がピリッととして下膳していた子がわずかに動きを止めて振り返るような仕草が目に焼き付いた。

ああ、そういう感じなんだ。そうなってしまうんだ。

「し、してないです。」

じゃあ、居室に横になっていて貰える?下の階の人をもうお一人診て貰ったら戻って来るから。

そう答えて言葉の通りにもう一人診察して貰ってあがって来たら、まだ居室に丁度入っていくところだった。

元々歩くのにとても時間がかかる人だから当然だろうとは思う。

するとドクターがドアを閉めて「いいよ、いいよ。横になると起きるのがまた大変だろうからこのまま見ちゃうね。」と臀部を確認してくれた。本当に老人にも優しい先生で。

ふと介護の女の子の顔を観ると涙を浮かべているので絶句しそうになった。

普通に仕事を進めたものの、その顔がショックだった。なんで転倒した可能性がある人をそのままフロアまで歩かせるのか?何故怪我していないか確認しないのか?と思うと言ったことは普通のことではあるけれど、やっぱり怖がらせてしまったのかな。

介護の男の子の方が駆けて来るのも見えた。何されるんだろう?という雰囲気で。

そんなひどいことしないよ、私たち。

その後、施設中を駆け回って回診後の仕事をしていると真剣な面持ちでヒソヒソ言っている子たちを目にする。

そんな一日だったもので昨日はへこんだ。へこむ必要ないのに。

けれども何も言って来なければ何が大事で何故、どんな場面でどんなことを言わなければならないのか?はいちいち説明するのは止めよう。

*****

翌朝は割とスッキリ目覚めた。ただ、行くのが憂鬱だった。

でも、いいだろう。距離を置いたり待ったり。そして言い訳せず。

すると朝も早くから排泄介助をしている昨日の子が「おはよう。良い天気だねえ。」と言って来る。

そうだね。良い天気だね。

「良い日曜日だ。」

そうだね。

それで良いのかよ。。。と思うものの、いいよ、それで・・・と思う。

各フロア、申し送りに回ると、一階で何と例のお粥に変更してくれた介護の方が居た。

言わなきゃなー。会っちゃったもんなー・・と思いつつ、「〇〇さんの米飯がお粥になった件だけど・・・」と隣に座って自分はこう思うということを伝えた。

けれども、今までは看護がそこまで介入しなかったかも知れないよね。でも、もうワンステップ欲しかった。こちらにも教えて欲しかったという旨を伝えた。

するとほんの少したじろくような感じが伺えたものの「そうですか。それはすみませんでした。」と話しを続けてくれて、以前は看護に回すと逆に一気にペーストやミキサーなどに落とされたという話を聴かせてくれた。

そして「私もやっぱりごはんを食べて貰いたいですし。そこまで考えていてくれたなら・・・」

という口上を聴いて「!!!!」と衝撃を受けた。

今、何ておっしゃった?と思ったのだ。

思わず”ごはんを食べて貰いたい???”と言葉を拾って繰り返してしまった。

「はい。そうなんです。」

何でもない言葉だとは思うけれど、これがどんなに感動する言葉か。好きなものを食べて貰いたい、ごはんを食べて貰いたい。そう思ってくれているんだ!

分かった!話して良かった!ありがとうございます!と泣きそうになった。もちろん傍目からは無表情に見えるのが私らしいけど。

その後、上の階に行くと申し送りに来たはずなのに事件に遭遇し、その時も介護の人の普通人らしき発想に助けられた。

最後に受けたさらに上の階の申し送りは昨日回診の際にたちはだかった子だったのだけど、まあ、これも見事に全然違う話をする。

仲間うちで色々言ってスッキリしたのかな。でも、真意は伝わらっていないんだろうな。

何かが挟まって邪魔な感じというか違和感はあるものの、昨日よりはましな日。

表皮剥離をトランスの度に繰り返す人の背中にリント布を貼って一日目、布があまり心地よくないと嫌がられる。

片麻痺でトイレで立ち上がる際に滑りやすい人の手すりにラバーを巻いたら、これは笑顔で「助かったわ。でも、もうちょっと位置が下なのよね。」と喜ばれる。じゃあ、もう少し下の位置にゴムを足しましょう。今日は出来なかったけど明日やりましょう。

良いことと悪いこと、よくわからないこと、嬉しいこと、今日も色んなことがあった日だった。
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2017年02月12日

はい、引いて引いて(のカメラ)

独自の判断でお粥に変えられていた。

がっかり。

思わず「看護側にも教えて。」と言うと「厳しく言っておきます。」という答えが返って来たのだが。

厳しくなくても良いんだよなー。普通のことなんだけどな。

昼休み潰して隣でごはん食べる覚悟とか嚥下訓練の構想とか練っていたのには理由がある。

ホームは利用者様の家に等しいからだ。

病気の治療のための場所じゃない。

少しでも心地よく暮らすための場所だという概念がある。

とは言うものの、一日が過ぎる度、他にも色々なことがあり、「なるほどなー。」と思うことも多々あり。

一人じゃ出来ない仕事だからな。私だけがこのテンションでいても仕方がない。

それでも様々な勘違いが交錯する中、気持ちはどんよりとするというのは否めない。

利用者様は誰のものでもないわけだから。

いくら気楽に考えても困ることだらけ。

私は自分が動かされるのも嫌いだけれど人を動かすのも嫌い。

なのに動かさなければならないのか?

いいや、それは私らしくない。

他にも若干うっとおしい問題がある。

それも一つや二つじゃない。

例えばその一つは年齢というか年の頃を間違えられること。

あとは性格を読み間違えられること。

その結果憎さ百倍になるらしいのだけど、それはそちらの都合としか言いようがないわけで。

それでもやっぱり本当の自分が出て来る。

待つこと。聴くこと。表現すること。

そしてたゆみなく。

成長はするけれど、流されず、たゆみなく。

まさかここでこんなに普通のことが困難だという状況に直面するとは思わなかったのだけど、そして、こんなにへとへとな時にどこかでこう思っているのも変だけど。

多分私はもっと強くなる。

何事ものめり込み過ぎるのが良くないこともあるらしい。やることはやりつつも引きのカメラで見る観点も。

しかし、人って孤独なものだよな。

でも、それを選んだのだから仕方ない。

ここで心理学がものを言う。

まじ、やっておいて良かったよ。でなければ、とっくに流されていた。
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2017年02月11日

お米、おいしい?

どうしても米飯を食べたいという方が誤嚥した。

咳の音が医務課まで届いた。

すぐに落ち着いたけれど、これで米飯を止められたら嫌だなあ。

おかゆが嫌だと怒って、米飯に変えた直後、見守るギャラリーの多さに取り上げられると思ったのか一気にかき込んでいた。

でも、誤嚥しなかった。

はたまた出だしはOKだったのに途中で咳込んだのが今日だった。

昼休みに嚥下訓練を一緒にやって、そしてお隣の席で食べさせてもらおうか。

ただ私のこういうところが顰蹙かう面もあるのよね。違う風に受け止められてしまったりとか。

例えば真っ先に駆け付けて吸引出来る場所に連れて行くとか。

処置をしようとしているけれど遅い人のそれを取り上げて安全面を優先させたりとか。

でも、まあ仕方ないなあ。

食べる喜びを持っている人だからそれを失わないために貢献しよう。ダメだったら仕方ないけれど。

あとはあの片麻痺の方のトイレの手すりにラバーをつけてあげたい。

握力が弱くて転倒してしまったこともあるから。

ホームでの看護は難しい。でも、段々つかめて来た。

後は継続していく私の心。

何事も続けて来たように。
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2017年02月10日

サイコパスいらねー

昨夜の帰り道、あまりに寒すぎて無言。

そして家に辿り着いて色々とPCの中の仕事をしていたら、あら?何か熱っぽい。

更年期の熱と風邪っぽい熱は違うねんなあ。でも、疲労と風邪症状の区別がつかない。いつからなんだ。

でも、翌日はカウンセリングデーだったのでスタートが遅くて助かった。

が、雪ーーー。雪かい。←いやいや、予報で聴いてたでしょ。

メイクを済ませた頃にキャンセルのご連絡が二件。

そうだよね。皆来てくれるのは良いけど帰れなくなると困るもんね。東京は郊外に至るまで雪に弱いし。

教育分析で会えるのを楽しみにしていた方にも相談。

結果、電話カウンセリングのみの日となった。悲しいやら嬉しいやら、やっぱり悲しい。

でも、皆も自分も無理しなくて良かった。

******

カウンセリングが終わってからの半日、介護の現場での出来事を思い出していた。

仕事は楽しくしたい方だし滅多なことで怒らないのだけど、ついに怒鳴ってしまったあの日のことを。

それをしているとああなるから、あの人をこういうふうにしてねとお願いしておいた。それは一人の利用者様とその周りの利用者様、全員の安全のためだった。

「はい!」と歯切れよく返事をしている介護の青年に少し前から違和感を感じていたのだけど、その時はそれが何なのかまだ分かっていなかった。

が、しばらくしてドクターを連れてそのフロアに行くと、やってはいけないことがされていてガーン!

いやいや、でも怒らないでおこう。忙しいのだろうから。いや、でもな、いくら何でもな。

回診が終わってドクターとエレベーターに向かいつつ内心葛藤していたら、その青年がプラプラーという感じで通りかかった。いつもの余裕の面持ちで。

それを観た瞬間に暇なのか?!と思い、口をついて出たのが「さっき〇〇さんのこと言ったでしょうが!何であそこにいるんだよ!」。

横にいるドクターもビックリ。道行く人もビックリ。しかし言わねばならんのだ。

「はい!申し訳ありません!」と言って、妙なことをしている状態をすぐさま正してはいたものの。

その「ほんとに申し訳ありません!」という姿と声にまたしても違和感。

その後、夕方になってもう一度そのフロアに別の用事があって降りると・・・二回もの注意喚起の後に、全く同様のことが起こっていた。

はあ。。。ダメだ。こりゃ。もう帰ろうと思ったそのとき、またステーションでプラプラしているので、「まじか、あんた!○○さん、皆の中に混じっとるやんか!」

「はい!すみません!すぐに直します!」

そのあたりで分かった。

この青年はいけめんと女子の方々が言っていた。ちゃんとお返事するし仕事の立場としても上のリーダー格だし。
申し送りも上手だった。

でも、あれって、ただ器用なだけで、心が入っているわけじゃない。

こう言っておけば良いとか、、謝っておけば良いという考えなんだよな。とか、その場その場の判断基準での薄っぺらい対応。

色んな人間観ているからうわべだけってことが分かっちゃんだよね。

どんな現場にも心が要る。それが無いのは致命的だし、無いことに気が付かないまま日々過ごしていても仕事は出来るんだろうけど、それはそれで寂しい人生だと思う。
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2017年02月09日

そうなっちゃいますか

2月から派遣さんがやって来た。

うちの長女くんと一つ違いの年齢の方。

人が一人増えるだけで全然楽だな。

上司に”あなたに一任するから指導してね。”と言われたが、リーダー業務しつつ教えるのは無理があるなあ、業務の時間帯のあれとこれとそれとが被るもんなあ・・・と、しばし悩んだのだが、「あ、そうか。」と発想を転換する。

自分が何か総括的なことをやっている間は大御所様にあの部分を教えておいてくださいって依頼してしまえば良いんだ。で、後からちゃんと伝わっているか確認すれば良いだけの話で。

さっそく大御所の方々に会えた際にその旨を伝えると「何を教えれば良いですか?」と訊かれたのでしばし黙ってしまったが、「私が入った時のようなことが無いようにお願いします。」と一言言って、次に何か続けようとしたのだけど。

そのたった一言でわかりましたーとくみ取って下さり、それはそれは丁寧に教えて下さっている日々。

元々現場好きなので大きな流れの仕事が終わる度に派遣さんに何か教えようとするのだけど、ささっ!と割り込んで来て下さり横から熱心に続きを教えだす大御所様に「・・・・。」となった後、「・・・じゃ、〇〇さんにお任せします。」と引っ込むのだが。

「はい!」と歯切れの良いお返事が大御所様から返って来る。

大御所様がメモを片手に持った派遣さん相手に色々と教えてくれている間に、ショートステイの人が入所して来たりお風呂場で処置が必要な人が居たりすると頻繁に私のピッチが鳴るのだけど、私がそのピッチに「はい。すぐ行きます。」と言って切る度に首をグリン!とこちらに向けて「何ですか?!行きますよ!ショート?処置?はいはい、行きます。」と言っては仕事を取り上げられる。

こんな日々が数日過ぎると「違う、違う。そういう意味じゃないって。」と思うわけで。

むしろ指導してくれているのだからその間他の仕事をしに行く余裕がありますがなと言うのだけど「いえ!超ーー大丈夫です。超、平気!」とその年代らしからぬ答え方をして笑いを取っては飛び出して行かれる。

ちょっとー、そんなに働いちゃいます?!と走り去る背中に声をかけると派遣さんも大御所さんも周りも笑っている。

それにしても、懇切丁寧に教えている様が、羨ましいくらいで。私のときは放っておかれたし質問すると人殺しの目になって、わーーっ!と説明していたのに。

と思うものの、”私のときのようなことが無いように。”とか”二の轍を踏まないように。くれぐれも大事に扱って下さい。”なんて言われたら、そうなるか。

何気に恐ろしいこと言っているのね。すんません。

おかげさまで大きな流れの仕事や、前々から気になっていたことに取り組めるので「ああ、やっと看護の一側面に手がつけられる。」とも思っていた。

その時、ピッチが鳴って声の主は大御所様だった。「ねえ、今、お風呂で処置してんだけど、ここに来れる?」と。

答える前に切れたけど、「お風呂♪処置♪利用者様♪」と上機嫌でお風呂場に向かった。それに久しぶりにタメ口で喋って下さったし♪

ところが、お風呂に着くと、大掛かりな処置の最中の大御所様が私の顔を観るなり「えええ?あたし、もしかして番号間違えた?すみません!派遣さんの電話と間違えました!すぐ戻って下さい!」と言われて「・・・・・。」。

入浴スタッフは極めてクールなのだけど、少し口が開いていた。

いいの!私にもさせて!これやっても、あっち出来るから!

「はい・・・。」と渋々手伝わせて貰い始めてホッとしたその時のこと。

「○○さんの奥様がいらっしゃいました!」と別の人に声をかけられる。

・・・・・・・・・・・・・・・。ええ。確かに私はそのご家族に会いたがっていました。とあることの手続きをするために。でもって、意向を訊いて今後の看護について話し合うために。

「行って下さい。」

はい・・・。外します。

なんだろ、これ。

この状況が続いたので腹をくくることにした。あまり好きでないことだけど、しばしは役割分担をやるしかない。そこを強化しつつ一人一人を看て回ろう。別の視点から。
*****
時にプライベートでの出来事で思ったのだけど。

浮かれている人間、もしくは自分のことだけで精一杯な人間というのは、相手に失礼なことを何回も言うもんだ。

思いやりが欠如して来たままで猪突猛進した結果が人生に出ている。

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2017年02月08日

地上の天国

いつも渋−−くいかめしい表情をして一人囲碁をさしているおじいさんが居る。

はたまた、歩行器をすぐに忘れて歩き出してしまうおじいさんや、片やリクライニングの車椅子で定位置に座っているものの「早くベッドへ戻せ!」と怒鳴るおじいさんもいる。

これにまた一人違うおじいさんも居て、四者四様、共通点と言えばすぐに怒鳴るし皆仲が悪くてしょっちゅう喧嘩しているということ。

病院やホームだとよくある光景なのだけど、一般の人が見たらビックリするだろうなあ。

しかし、私が大好きなお婆ちゃんは決してひけをとらず、このいかつい爺さんたちに向かって「うるしゃいっっっ!」と怒号してもはや混ざってしまう。

ところがある日、リクライニングのおじいさんが「誰か助けてーーー!戻してーー!」と叫ぶので、いつものことだと思っていた。

一番最初の頃は真面目にお部屋に自分で押して行ってベッドに戻してあげようとしていたし、冷静に仕事を続けている介護の人々を不思議に思ったのだけど、こうでもしないとまったく起きていてくれないしリハビリの観点的にごはんの時間帯だけは放っておかなければならないのだと知った。

しかし、そのいつもの叫びの後に「誰か助けてー!あのじじいが転んじゃうよおおお!」と続いた。

そして、それを助けようとして瞬時に囲碁のおじいさんが車椅子で出動して何を思ったか立ち上がってサークルなしのおじいさんを支えようとしたらしい。

普段は互いに「じじい!くそじじい!」とか言っているのに、皆優しいんだなあとビックリした。

お婆ちゃんも「転ばなくて良かったよーー。」と言っている。

またすぐ喧嘩するのだけど、根っこが優しいんだわ。

介護の男の声が聞こえる。

「僕の周りの人たちは皆優しい人ばかりですよ!」

辛いこともいっぱいあるにな。皆笑顔が素敵。
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2017年02月04日

一進一退

カウンセリングで言う癒しとか医療で言う治療というもののイメージには、どこか穏やかな誤解がある。

とある種の人が全く変わらない平穏無事な毎日を望むように。

でも、幸せな人生というのは良いことも、その時には悪いことのように思えた出来事、全ての先にある。

なので本当の癒しや治療というのは変化とセットでついて来る。滞ることなく澄み切った流れのもとに。

その流れは急流でもいけない。でも、澱みに甘えていてもいけない。

適度なテンポが必要となって来る。

そんなことを思ったのは一つ現状を改善する度に、次の難題が出て来るという状況を前にしたから。まあ、どこに行ってもそうなのだけどね。

全く不可能なことじゃない。でも、時間がかかる。

話すこと、要求することの十倍くらい相手の言葉に耳を開かなければならないので時間がかかるのだ。

ちょっとふてくされている態度がさすがに分かるのよ、婆あだもん、私。

しかし、今すぐ成せないことは謝るしか他ないなあ。

謝るからと言って永遠にできないことではないのだけど。

帰り際、上司と一緒のバスと電車になった。

仕事の話は止めよう。もしするとしても出て来るのは利用者さんたちの個性的なかわいらしさとか尊敬に値する部分とか。

人が一人一人ユニークであるように企業にもそれがある。何せ人と人の集まりだから。

問題は山積みなのだけど、こんな日にこそ思う。

心理学をやっていて良かった。
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2017年02月03日

かっこええなあ

ホームの入浴専門担当の方々はほぼ常勤と同じ稼働率でいらっしゃる方が二人居る。そこに時々曜日指定で加わるパートさんらしき人、そして各フロアの介護の方が加わってその日のチームが決まるのだが。

そこに行くようになってからすぐの時期に「すごい。」と思っていた。

マニュアルを基本とした訪問入浴の仕事でも充分入浴の深さに触れた気がしていたけれど、先のお二人が本当に凄い。

私たちがナースとヘルパーさん合わせて三人一組でやっていたような作業をこの二人は一人でやってしまう。

技術もそうなのだけど、心も。本当に利用者様を愛しているんだなと思う。

この二人は特養中の利用者様のことを何でも知っている。ドクターやナースが治療のために必要とする情報を得るのと同じように入浴のためにその日の状態や過去の歴史を把握している。バイタルもトランスも一般状態も。

二人とも長く居るのかなあ?30代くらいかなあ?と思っていたらアラフォーのチームだった。

喫煙所で会話をよくするけれど、どこか二人ともクールで、かと言って打ち解けていない感じはない。

悪口も言わない。ただ、長く一緒に働いているらしき仲間の前では男前の口調で理不尽さを怒鳴り散らしていた。

その温度感というか距離感が心地よかった。

互いに丁寧に扱っていただいている気がして。

ただ、お一方の方が滅多に目を合わせて会話をしてくれないなあと思っていた。それは多分私が利用者様の身体や嗜好について知らなすぎるからだろうとも思った。

きっと色んな経験をしている人間の明るさと静けさなのだろうと感じてた。

そして月日が流れて行く。と言っても数か月か。

ある日、仕事を終えての帰り際。真っ暗な喫煙所でたばこを吸っていると遅くまで残っていたこの女性もたばこを吸いに来た。幾度もあった場面で、いつものようにお疲れさまでしたと挨拶をした。

するとたばこを吸いつつ「あれ?」と内心思う。

珍しくこっちを観ている。私が立って吸っていて彼女が座っているのだが、じーーっと見上げている。

何?どしたん?

髪の毛を束ねるのが嫌いらしくいつもストレートのセミロングをおろしたままで働いてる彼女はどこか迫力あって、たまたま魚眼の私が「なんか、こっち観てる。」と気が付いても見返すことが出来ない。

しばらくとぼけて夜空を見上げて煙をふかしていたら下から「尾崎さん。尾崎さんってさ。。。」という声がした。

さすがに「はい。」と見ろして目を合わせた。

「私、六年目で色んなナースを観て来たんだけどさ。」

は、はい。。。

「勤めてくれて良かったよ。こんな良いことは無い。」

え?わあ、ありがとうとか、まだ反応しきれていないうちに、彼女が吸いかけのたばこをバケツの水にじゅっと投げ入れて、さっ!と素早く立ち去ってしまった。

かっこええなあ。

あんまり他人様の評価だの歓迎だのを気にする方ではないのだけど、相手によってはこんなに嬉しいものかとビックリした。

ありがたいことだ。どこをどう認めてくれたのか分からないけれど、こちらの世界でも地道に精進して行こう。
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2017年02月02日

宝島

先日、今看護をやらせていただいている職場で初めて飲み会をした。

相方ナースさんの送別会的なものになるのかな?と思った。介護の方が誘ってくれて栄養士さんもご一緒したり。

でも送別会どころではなかったのよね。

誰が悪いのか?一番悪いのはあの人だ・・・etc等、愚痴と批判があふれ出していて、かろうじて私のことを少し知る相方ナースさんだけが最小限に抑えている雰囲気だったけど。

ハードな現場なので仕方がないよなあとも思う。

黙って聴いていたり相方ナースさんをねぎらう話題に変えたりと色々な態度をとっていたのだけど、まあ怒りのインパクトというのは強いのでまた話が不毛な流れに戻る。

そして問いかけられると、その場で出ている批判とは全く違う発想の意見を言う私に何度も何度もその場が「・・・・・。」となる。

同じ現場に居ても各部署楽しそうに仕事をしている人もいるじゃないか。そして、利用者様の嗜好をとりしまろうとするのはどうなんだろう?とか、他の人にもそう思えとは言わないけど、少なくとも私はまだ看護をやっていない。やり切れていないから取り組む・・・と言ったようなその他諸々のことを問われたときだけ答えていたのだけど。

全然手ごたえもないし、まあ、仕方ないよなーと思って帰った夜だった。

ええ、全然聴いてはくれていないと思っていた。

ところが、今日は飲み会に行ったお一人から利用者様の細々としたことについてきちんとした相談が来た。

結論から言うと聴いてくれてねーやと思っていた話を実は聴いていてくれたとうことが分かった。

そうだった、そうだった。

カウンセラーと違って一般の方々って、「聴いているよ。」というサインや身体言語があまり無いものだったわ。忘れてた。

何せここ数年の心からの親しき人々には、自分が教えた方々も含め、とても傾聴とトークが上手いカウンセラーの人々ばかりだったから。

そして、あの時は一方通行だなー、それならもうこちらに話をふるなよ・・と思っていたはずの相手が今日、積極的に看護にも協力してくれる。

「こういう状況なので、一緒に見ていただけますか?」と引っ張ってくれて、その後意見を求めてくれた。

それとは別にとある利用者様の食事について、一人の介護の子が「〇〇さんがむせ込みがあるからって、こういう提供の仕方をしているんだよ。」という情報を貰った。

え?と思った。自分の食べ物にそんなことされたら私は切れるよなあ。

で、てっきり栄養課がそういう形状にして食事をあげているのだと思って、今後は先ほどの栄養士さんに逆相談。

すると、そういうふうにしているのは、栄養課ではなくて、介護の一部の人だということが判明。

「あ、○○さんの課じゃないんだ。そういうことか、ごめん、ごめん!」

つまりは介護の人々の中でも感じ方が違ったり方針が違ったりして「なんだ、それ?」と互いにビックリすることがあるということが分かった。人間だもんね。

でも、口を開いたことで栄養士の彼女の是正案を聴けたので話が先に進んだ。明日からすぐ試みてみようということで。

介護も栄養課も色んな課の人々が宝の山とも言うべき情報の山を持っている。

ナースが少なすぎる上に、その情報を貰うときの態度が間違っていたために、みすみす利用者様の心地よさや健やかさを得るチャンスを沢山逃して来たのだろう。

悪いところばかり言って適切な指導や意見交換もしないがために。

むしろ教えて下さいと心の中ではいつも思っていたのだけど、そう願えば願うほどに色んなことを見せてくれたり教えてくれるので凄く嬉しかった。この宝の山を何かにつなげて行くんだ。

施設は広すぎる。そしてやるべきことが多すぎる。一人ではどうして良いのか分からない。

しかし、一人でも考えなければならない。さらにそれだけではなくて、人の考えも借りなければならない。

何だか、昔はうっとおしかった「ならない。」が窮屈なものじゃなくて、これまた生きている宝に思えて来た。


のだけど、人間でして。

看護だけでなく他のことも考えなければならないので、今日のところはおやすみなさい。
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2017年01月30日

別れの日

ホームでの相方ナースとの最後の日。

よく笑った。

そして帰り際に二人でウルウルした。

とは言うものの、あさって一緒に飲む約束がある。

****

色々あった末でも最終的に仲間になった人との別れは、若干ブルーなのだけど、そうも言ってはいられない。

通常通り満身創痍働くのだけれど。

一つ下のフロアの介護さんは、「尾崎さん、尾崎さん。誰それさんのお尻の褥瘡看ます?」「あの人の傷、看ます?」としょっちゅう声をかけてくれる。

今のネックは仕事が多すぎて詰所から出られないこと。

ああ、リーダーは悲しい。もう一つの役割のナースさんはベッドサイドに沢山いけているというのに。ってか行ける状況でも行かない人あり。

病院と違って皆臥床しているわけではないし、かと言って体がすんなり動くわけではなくそれなりに不自由なので、寝かせるとか起こすというのが双方大変。

しかし、この喧噪の最中でも誰のどこがどうなっているか?とか、今横になっていますよそとかまめに報告してくれたりすると非常にとっかかりやすい。

ありがたくてありがたくて、その感謝の中また一つ一つ分かることが増えて来た。
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2017年01月26日

冬の嵐

単に寒さと疲れでまいっているってのもあるのだけど、それだけでも落ち込む日がある。

状況はいつもと変わらないというのに、極端に被害妄想的になってしまったりとか。

あとは、どうしてこうなんだろう、ああでないんだろう?と多くの人のことを絶望的に思ったり。

元気があるときだったら何でもないことのように交わしたり、据え置きにして次のチャンスを狙ってみたりするのに、何だか自分が滑稽に思えて仕方がない日がある。

そういうときはあまりどうにかしようとはしない。落ち込みに任せよう。

でもって、気温が下がっているとこうなるってのも分かっているので大事に過ごそうっと。

*********

ご病気で長年半身麻痺を患っていて、なかなか思うようにトイレをすますことすらできない方がいる。

どこにでもいるといえばいるし、そういう方々も沢山看て来たのだけど、こんな日は心が痛い。

通りかかると「ちょっと!ちょっと来て!これがね!これがね!」と大声で呼ぶ。

他の人の処置をしていて手が離せないのでちょっと待って下さいねと言っても必死で呼び続ける。

入って間もない頃。通りかかってトイレ介助をしたことがあるのだけど、要求がはっきりしなくてわかりにくい上に怒鳴り散らすもので、皆人間だから嫌になってしまうというのも分かる。

そしてリハビリの理論上、自分で出来ることは自分でやって貰って残存機能を活用して貰うことの大切さも分かる。

同じ症状でもその人の気質やモノ言いによって喜んで介助して貰える人と「もう。。。」と思われる人が居る。

これは驚くべきことだなあと思う。だって、ほとんどあの人とこの人の状況は同じなのに。

でも、何だか悲しいのだ。

「これやって。お願い。見て、これ、ほら。」

足場のじゅうたんがめくれあがっていたり、いつぞやはテーブルが壊れていたり、ちょっと疲れちゃってトイレで自分で下着をあげられなかったり。

それをせっせっと直していると「自分で出来ることはやらないと。」と立場的にそういうであろう人がその方に注意をして、その後私に「あのね、あの人はね・・・」と道すがら説明をする。

でも、分かっているんだよね。その気質も、自立心の必要性も。

でも、本当にへとへとなときって、時々ちょっとだけサポートしてもありだと思う。

それが許されない理論だけの世界だとご本人はつらいばかりだよな。

しかも、「自分でやらないと」という言葉が別の意味に使われることもある。

やりたくないからって時もあるんじゃないかしら?ええ、あるでしょう。

ただ、やっぱり人間だからいつも優しくすることは不可能。ただそれを病んでいる人のせいだけにしないで欲しい。

幸せ以上に幸せな胸ときめく瞬間が沢山ある時代もある。でも、ちょっとした優しさだけで今日を生きていける、そんな時代もある。

出来ることならば、自分の得になる相手だけに手を貸す人間になりたくないし、誰かが観ているからと言って人に親切にするような人間になりたくない。

そりゃ寒いせいもあるのだろう。こんなに悲しく思ってしまうのは。

けれども、こんな日に、こんな状況や環境の中で物凄く明るく介護している人がいた。元気よく、元気よく。

どうしてそんなに元気よく?どうして折れないの?

あなたを悪く言う人も沢山知っているけれど、あなたのことを注意したり悪く言っている人々は誰一人あなたのように出来ない。

そして私は自分がふがいない。ひさしぶりにぶれた。

それでも、こんな日すら継続のプロセス。1ページに過ぎない。

へこんだり休んだりしつつ、またやり直す作業って、砂場の山のてっぺんをポンポンと叩いてつぶす作業。

また大きく強くなるために、ポンポンとへこんでいよう。

って思っているうちに少し元気になって来た。理不尽なことに普通にイラっとできるようになって来たあたりが。

そして誰でも一生懸命なんだよな。耳を澄まして行こう。
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2017年01月25日

あらゆる年代の愛すべき人々

今年は年頭に電話カウンセリングでコンタクトがとれたカウンセラーさんと二回目のセッション。

ヒプノセラピスト養成講座のみの予定だったのだけど、長くゆっくりと話す。

と言うのも、主婦にとって、というか嫁という立場のものにとって、年を越すというのはある意味登山のようなもので。

通常の日々の流れの何倍もの出来事が起こり、おそらくは多くの人が「うわあああ!」となる。

何せ違う文化、違い過ぎる価値観の他人の中に入って暮らしているわけですから。

仮にかなり仲良く付き合っていても色々とあるだろう。

多分ずっと年若い頃からそうなのだろうけど、お年頃になると体調にも変化が出るので、また違った感じ方をしたり気が付いたりで、それはそれで試練だったりする。

でも、話を聴いていて思うに、「は?」と思えるところに自分があり、漸く元の自分に戻れる時代がやって来たのだとも思える。

多くの苦労人の方々に出会うのだけど、それでは過去苦労した人だけが辛いのかと言うと、そうでもなく、比較的トラウマなく育った人だと余計にしんどく感じるらしい。

なので、この年代で体調の変化を迎えている人々に共通して言えることは、段々楽になっていますよーということ。

いや、さすがに身体の方は今から突然丈夫になるということはないだろうし、ホルモンバランスの影響であちらこちらにガタが来る。

それだからこそ余計に生活の中で自分がプレミアムに思う大切な時間や人間を選ばざる得なくなるのだろう。

その代り、ウィスキーやワインと一緒で40年もの、50年物になっていく人生や心。昔は感じられなかった成分を感じ取れるようになるかも知れない。

「もうここがダメですわ。」という話題で共感する度に思う。もしも痛みも老いも感じないままだったら、それはそれで怖い人間になるのだろうなと。

とは言え、お互い無理なこと言わないで自分の心や体、やりたいことややりたくないこと、その他諸々について忠実になって大事に大事にして行こう。

それでも不具合は出るのだろうけど、それは仕方がないじゃん。

一つ思うのはメソメソ不調を訴える人が人っこ一人居ないということ。

皆、どこか笑って「ああ、しんどい。」と体の変化をシェアしている。

******

ホームでは一緒に過ごせる時間が残り少なくなって来た相方ナースがちょいちょい耳打ちして来て笑わせてくれる。

「・・・。今日、(あの人)ずいぶん荒れていますね。それにしても交わすの上手いですね。」

いや、これも、体力配分の関係。まじでかまっていられないし真に受けていられないんだわ。

仕事中はとことん仕事をするよって。

しかし、朝から大御所様が介護の男の子一人に会う度にいちゃもんつけている。そして彼は彼でめっちゃ言い返している。

介護の子の気持ちもわかるのよ。降りかかる火の粉は払うわな、そりゃ。

そして、多分だけど私や相方に対するうっぷんをあちらにぶつけている。

彼の他にも「それはこっちのセリフですよ。」と言い返している介護の人をよく観るけれど、若いって素晴らしいことだなあと思う。

若い頃って一生懸命全身で反応していたなあ。

でもプロになると、先が見えていて、一日のナースとしてこれだけの仕事をしなければならないと分かってしまうと。そのエネルギーを利用者様や患者様のために使いたくて、くだらない理屈はスルーしちゃうんだよね。良いのやら悪いのやら。

とにかくそういうのは暇なときに。

と思っていたら、順調に進んでこちらも手が空いたので「さっき、何か言いかけてませんでした?」と向き直ると「いえ!何も!」と居なくなってしまい、数分後にまた介護の人に何か言っている。

そしてまた彼の言い返す声が聞こえる。

ナースって(普通のナースならばだけど)耳が良いものだから、頭が痛くなっているのって私だけじゃないんじゃないかな?と思っていたら、案の定、相方ナースが「もう、うるさいっす。」と耳打ちして来たので笑ってしまう。やっぱり、そうか。

この環境に私を残して去るのは心配でしょう?と言うと、爆笑なさり「尾崎さんもすぐに辞めましょうよ。辞めるでしょ?」と言うのでまた笑う。

おそらくは人生背景やプロセスによって、ここに勤めているということに対しての目的が違うので私はもう少し頑張るんだな、これが。

傷の処置をするためにスイッチを消したセンサーマットだったが、処置が終わったのでまたオンにすると大御所様がドカドカ踏んでいるのでナースコールが鳴って介護の女の子が飛んで来た。

「もう!○○さん!」と再びしばかれていた。「あらあら、ごめんなさい!」

「あー!もう!だから踏まないでくださいってば!」

笑ってしまう。どちらも可愛くて。自分もそうだけど、真剣な場面ほどコントみたいになるのよね。

でも、あんまり時間が無い。お願い。○○さん。そのマットから離れて。

介護からピッチで呼ばれて帰って来る度に「もう!何であの子たちは私を呼ばないの?いやみね!あなた、友達なの?」と仰るのだけど、それもおかしい。誰も友達ではないし、誰も仲良くはない。今のところは。

いちゃもんにはいちゃもんが返って来るし、八つ当たりしても良い弱気ものと思い込んでいる古いカースト概念があるから、言い返されたりしばかれたりし、コールして報告して貰えなかったりしているだけなのだけど。

それを今直接言葉にしても入って行かなない。小さなことを何度か表現したのだけど、それすら聞く耳を持たなかったのだから。

でも、まだちょっと時間があるの。

ゆっくり行ってみよう。

ダメだったら仕方がない。

仕方がないってのはやってみてから使う言葉だから。

***

帰りのロッカーでよく一緒に着替えている相方ちゃんが「あーあ、なんか、憂鬱ですよね。」とため息をつく。

私、そんなに憂鬱じゃないんだよな。一生懸命やるけれど仕事との距離感もある。

憂鬱ってのは、仕事?ここ?それとも世の中。

「全部ですよ。年齢的にも先が見えているじゃないですか。」

いや、そうでもないよ。

先なんか、誰にも読めないもんだよ。あなたは頭が良い人だけど、自分の頭の中以上のことが起こるのが人生。

それと同時に、頭の中の筋書き通りに生きようとするのが人の無意識。

両者は常に葛藤している。

メルアドと電話番号を交換した。

何でも、ここの職場の人、誰も知らないというのだ、まじか、履歴書とかはどうしたんだ?

「本部は知っているでしょうけど。お願いだから、そのメモをどこかに置いて行かないでくださいね。」

それを聴いてまた爆笑。誰にも知られたくないのね。ほんとにもう嫌なんだろうな。気持ちわかるよ。

多分私なんぞは年齢の差及び目的別による猶予が多少長いというだけで、そのうちそんな気持ちになるときも来るかも知れないね。

それでも、ゆっくり歩きながら彼女が自転車に乗る寸前まで話していて、彼女がとある介護の男の子に対しての見方や感じ方に少し変えてくれたのを感じた。

そう、皆色々な事情と背景がある。

とりあえずは今日の日はお疲れさまでした。
***
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2017年01月23日

いらん闘いに参戦しない

2週連続で回診日のリーダーだった。どうしたことか。

サブの方が大変だし、そのややこしい作業や書類の処理の仕方などをうっすら覚えかけた頃だったのに。

あと、メインに据えておきながら大御所ナースさんがドクターと私のやり取りに間が空く度に慌てて口をはさんで来る。心配性なのですね。ありがとうございます。

でも、どこの間も、先生が考える大切な間だったのよ。

そしてちょっと前まではこの回診の中心ナースの仕事がもう一人の大御所さんの仕事で、今横にいらっしゃるナースさんは「私にもよくわかんないのよ。」と仰っていた。

このよくわかんないと仰っている方のナースさんは主に回診の準備を綿密にする役割だったらしい。

ところが私が覚え始めたら、一緒に横でメモを取ったり積極的に必要なコピーを取って来たり未知の部分だったことを覚えるようになられた。

丁度学び始めた私が居たので一緒にそば耳を立てていたりしてこの機会に一緒に覚えて行こうとしていらっしゃる意気込みも感じられる。

多分良いことなのだと思うのだけど、何だかぐちゃぐちゃになるときが多々あり。

身体に入っているチューブの交換の介助の際も介助している私の介助で「まだそれは使わないってば。」というものを出して来る。

「ここの書類の処理の仕方や準備の仕方を教えていただけるとありがたいです。でも、外科的処置とか内科的な処置なら大丈夫ですから。」と結構ハッキリ言っていたのだけど、結構大切な場面でテンポが違うタイミングで手が出て来るのでとうとう「大丈夫だってば。」と強く言ってしまった。

何を慌てているのだろう?と思いきや、その後色々話していてやっと分かって来た。

今まで教えて来なかった責任を感じていらっしゃるのが一因で一生懸命手伝おうとしている。もう一つは、自分の役割が無くなりそうだという危機感から人と人の間に介入して来ているのだなということ。

でもそれをすると余計にドクターの眉間にしわが寄るし、一番新しい最近の相方ナースは、頭が良い人なのでシーン・・と微動だにせず少し困っているようなあきれているような。多分私と同じことを感じているか、もしくはそれ以上なのだろう。

そしてそんな場面ばかりでなく、普通に笑って会話している際「ああ、もうストレスが溜まって食べてばかり!」と仰っていた。

相方が「お昼はそんなに食べないじゃないですか。いったいいつ食べてるんですか?」と訊くと「家に帰ってからよ。もう食パン一斤とかムシャムシャ食べちゃう。何もつけないで!」

その場に三人しかいないもので私の「どしたらいいんだろ。」というつぶやきがしっかり聞こえてしまう。

ええ、色んな意味でどしたらいいんだろ?と思ってしまうわけよ。仕事の妨げマックスになることはやっぱり言わなければならないし、気持ちに対する感謝はあるし。

私の発言だの表情ってのが何故だか真剣に言っていても誰かを笑わせてしまうことがあるのだけど、この時も相方がブブッ!と吹き出した。

そして大御所ナースさんが「あなたじゃないのよ。あなたが原因じゃないのよ。この企業のやり方よ。」とぶんぶん手を横にふるのだけど。

いやいや、私も絶対一因でしょうよ。

でも、思うに。一つ言えることは悩みやストレスって自分で作ってしまっていることが多々あるということ。

普通にしているだけで良いのだけど、何か違った意識を頑張り過ぎることで滞ってしまう。

なので、多分何かを克服するときと言うのは、バタバタ動くばかりじゃないのだろう。

やらなくても良いこと、主に恐怖から来る奇異な言動を引き算することなのだろう。

とは言うものの、人生の大先輩にそんなことは言わない。もちろん頼まれてもいないし。ここはカウンセリングの現場でもないし、カウンセリングだってああすると良い、こうすると良いとか相手を変える作業なんてやらない。

ところが、時間が空くとご自身から深い話に代えて核心の話題や質問をふってこられる。

ここは、相手に届くタイミング。

だからなるべく伝わるように言ってみる。

そうするとゆっくり10話したことの1くらいは届く。

そして私も自分のよろしくないところが大いに見える。

たった一つの仕事を終えるための目的を同じにしてチームでやって行くためには、時には自分の目的が違った方向にそれてしまっているということがあるのだと話し合うこと。

回診もナースの仕事も利用者様やら患者さんとのやり取りも、決してちっぽけなプライドやつまらないサバイバルのために使うものじゃないから。

細々したところは色々あるものの、大きく構えてやって行こう。
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2017年01月19日

慰留

自分が若い頃の看護学校は、ほとんどが同年代だった。年代が上の人や違う職業からナースになろうと転職して来た人と言えばクラスに一人か二人居るくらいで。

ところが、このナースという職種の、さらにその中にある様々な職種を体験してみると、自分のときのような20代ではなくて40、50の人が転職するきっかけとなる出来事に遭遇したり、あるいはベテランだろうなと思う年齢の人がつい3〜4年前ナースに転職したばかりというようなケースにも出会うようになった。

時代的な状況の変化でもあるだろうし、はたまた未体験の分野の経験を積んで来たせいでもあるのだろう。

訪問入浴も6年ほどやって少し年季が入って来た頃、また違う分野のナースをやりたくなって人生初めての派遣稼業を体験したのが昨年の春。

そして訪問入浴で目にして来た在宅の介護とはまた違って施設での介護の世界を知るようになった。

いくつかの場所を派遣で流れて行って色んな思いを味わったのだけど、自分自身は変わっていない。

そしてそのまんまで今のところに出会った。

それまではあたかも心理学の基礎課程のごとく、広く浅く楽しく色んな場所の色んなやり方を学ぼうと思っていたのだけれど、これまたやはり心理学に例えるなら上級コースまで行ってみよう的な心境になったのかも知れない。

何となく半端が嫌なんだろうな。なんたって精一杯やっても人間はどこか半端で未熟でのびしろが残っているものだから。

そしてその場所で契約する一か月ほど前に私より5つほどお若い常勤さんが入って来た。

それが彼女との出会いだった。

色んなことがあり、ちょっときまずい思いを互いにすることもあった。

そして一緒にコーヒーを飲んだり、仕事の話が大半ではあるものの、段々恋愛観や結婚観や、私の昔の仕事の様子を訊いて来てくれたり、果ては子供のことまで話したり質問したりして来てくれるように来るようになった。

それが全然嫌ではなかったのだよね。先に彼女は色々自分のことを話してくれていたということと、彼女がこういった仕事以外の話をするときには、必ず何か自分の中で立ち止まって考えているときだったから。

それはさておき、互いにきまずい場面も沢山あったというのは、同じアラフォーであっても彼女が愚痴や絶望を一日中口にしているとき。

良いところも沢山ある仕事ではあるものの、確かに境遇は過酷なので仕方がないのだけど。

わかるけど、人や環境は瞬時には自分の思い通りにはならない。今は目の前のことやろうよと思って私の方が走り回っていたり。相手は話に参加してくれないと思い、私は動いてくれない思ったのだろう。

ただ、言っていることはほとんど正しいのよね。それは分かっているんだけど、周りも皆そう考えろという思いが出て来たら、それはまた違った問題が出て来る。

そしてこの数日間彼女と二人きりだった。

そうすると、前から分かっていたのだけど、彼女の頭の切れの良さが分かる。

私がこれやっとこうと思ったら、今丁度それをやっているところだったりするから。

素直に「はえーなー。」と舌をまく。

頭がいいだけでなくこうして物理的に不可能なことをやってのけようとする部分もあったのね。

トリプルで忙しかったのだけど、彼女が言いたいことがその仕事ぶりでよくわかって来たような気が余計にする。

そうかあ。これを全員に求めるところがあるんだな。

しかし一方では、物凄く勘の良い子でもあるので「あ、愚痴ばっかり言っちゃダメですよね。」と言葉を切ったりしている場面も増えてきた。

あれ?なんか我慢している?

非言語でも全て察しているのだなあと思った。

そこは私が悪かった。でも何もやってないときは言いたいこと我慢しないでよ。

私はどこに居ても誰かが辞めてしまう場合、「そうか。」で終わらせる場合が大半だった。

ところが今は、ほんとにやめんの?と訊いてしまっている自分が居る。

自分とは全く違う能力を持っていて、タイプも違っていて、それでも最近互いに面白いところを見つけては笑っている感じが貴重な時間だと身に染みたせいもある。単なる戦力としてではなくて人として居て欲しいと思っている。

辞める理由は今まで山ほど聴いて来たし、そりゃそうだよなと私も思うので、何回も訊いてごめんねと慰留をする自分を諫める。

一月は嵐のような日々が続いているのだけど、喧嘩したり互いの言い分が通じ合えなかったり。

と思いきや、「あ、それってそうやるんだ。」と互いに感心したり。

そしてこの三日間は何でも二人で協力し合って頑張れた。

そうなると二人のときにだけにする昼食後のコーヒータイムの時間に「尾崎さんはいつまでここに居るの?何月までここに居てくれるんですか?」と訊かれたので、そんなのわかんないよ。今月かも知れないし来月かも知れないし。先のことは分からないよと答える。

すると「三月までは居ますか?」。

いや、だから、分からないってば。

そんなやり取りをした後半日くらいしてから思いついた。

もしかしたらあの質問は”居るのなら辞めるのやめようかな?”だったかも知れない。

そう思ったときには後のまつり。その日の帰りの電車が走り出した。

そして今日は「次のところ、決まったの?」とこちらから訊いたところ「いいえ。」ときっぱり。

「半端な時期だし採用してくれないもん。」

じゃあ、もうちょっといれば?と言ってみたのだが。

笑顔になった。

とは言うものの、彼女にとってもまたストレスフル過ぎる。私より5つも若いんだもんね。きっとまた別の場所で良いことがある可能性の塊だもの。

今日も彼女は月が照らす寒空の下、帰っていった。
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2017年01月18日

不得意だけれどやらねばならぬこともある

時折、携帯を見るとラインやらメールやらから「どしました?」とか「まだですか?」というメッセージが来る。

????

何?と返信すると先方もお仕事をしているのかすぐには返事が来ない。

あ、また来た。
と思ったら、

「今日は?」

私は”こんにちは”かな?と思って”こんにちわ”と返したのだけど、後になって思う。何で挨拶の後に”?”がついているのだろう?

しばらくしてやっとわかったーー。ブログが何故だかアップされていなかったのね!

何でか分からないけどすみません。でもって、こんな私事・独り言の雑文がアップされていないことに気が付いてくれるなんてかたじけない!と思うのと同時にビックリだ・・・。

ありがとうございます。

*******

先日、初めて老人ホームの回診の際、リーダー役をやった。

週に一度ドクターが来てくれてお薬の処方をしたりこちらが依頼した人を診察してくれたり、その他、同意書やら検査伝票やら書類が山盛り。

大抵の人が何を一番恐れるのか?というと利用者さんの人数が多いのに、一人一人カルテを開いて状況を伝えたり、ドクターからの質問に答えたりすることなのだろう。

回診が終わった後も山ほどの書類のややこしい手続きに追われるが。

派遣から入ったときも契約した後も今居るところの仕事について一切教えて貰っていない。

いくら質問しても指導者の立場である人の話がそれたり、途中で愚痴になったりするし、全然違うことを言い始めるわけだから、もう訊かないで目と耳だけを頼りにするようにした。

おかげで一か月くらいの間に処置やらケアやらをするのに不自由しない程度に物品の場所を覚えたし、それをいつ頃の何時にやるのか?という流れもつかめた。

それでも、ご家族や周辺の病院との連携するときの手続きやら指揮系統についてはよくわからなかった。事情によって千差万別だろうけど、それでも共通する流れというのは必ずあるはず。

細々とした処置やケアが終わってそれを習おうとすると「あ!それよりこれをどうにかして。分からないの!」とPCの中の仕事を依頼されて来たってのもある。

それと、何か事が起こると誰が電話するのか?誰に責任があるのか?ってな内容でもめているのだけど、そのもめている内容がいつも同じ。

おおよそでも良いからやり方を教えてくれれば私が電話するのになあと思っていた。

さらにいよいよそちらを覚えなければダメじゃんという場面に遭遇することも多くなって来た。さばききれない人数で抱え込んでいる様子を観ているのに飽きたし。

それで「あれやって。」と言われても、どんなことを言われても「やりました。」と言える状態に持って行ってから、何度も訊くことにした。

いつものように話がそれたりすると「ああ、教えたくないんだろうな。こんなに忙しくて苦しんでいらっしゃるのに、分かる人を増やしたくないんだろうなあ。」ということがよく分かる。

が、訊かなければならない最小限のことに質問数を減らしたのだから、逃がさなかった。相手が話をそらしてもそらしてもどんな余談になっても「ああ、なるほど。そうなんですね。で、私がさっき訊いたことはですね?」とか「そうですか。で、この書類はどうするんですか?」と繰り返し。

何度もこちらが話を元に戻す姿勢を見せているそのうちに、相手が絶句する瞬間が来て、何かを悟ったのか観念して教えてくれる。←どういう指導の仕方や。そして、こうでもしないと教えて貰えないって凄すぎる。

「なんで、派遣さんたち皆辞めて行っちゃうのかしら?」

いやいや、あんたが原因ですよ。どこの誰がそんなに一つの質問で妙なゲームを続ける人にカマッテくれるねん。

そして、ある日突然回診の際の中心だということが記されていて、私の方は「ああ、そうなんだ。やるんだ。」と思って受け入れた。

もうそんなにビックリすることはないし。

ところが年齢が比較的近い一番新しい常勤さんが大御所様に言っていた。「そんな!尾崎さんにこの仕事全然教えていないのにいきなりやらせるなんて。」と半ば怒って抗議。

言われた方は”あ、まずい!”という顔をした。ばれてるのね!的な。

それで年頭にいきなり「オリエンテーションします。」と言い始めるわけだけど、今かよ!と思うわけである。あほか。

しかも、内容が物品の置き場所とかそんなもんだったので途中で事態した。物品はもう知ってるんだよ。何か月も居たんだから。

「うわあ、もう、どうなるんだろ。私が常勤だから教えてあげられたいいんですけど。私もまだよくわからなくてすみません。」という彼女。

うん、でも、大丈夫なんです。

何とかなるもんです。

むしろ大御所様たちよりも平和で整理された回診になると思います。

ある程度利用者様の病状を見て来たし、個性が分かる人も増えて来た。

何の薬をどんな理由で飲んでいるか?ってのも分かる。

大丈夫。多少わかんないこともあるかも知れないけど、なんとかなる。

「そ、そうかな。」

そういうものです。

その会話が聞こえていたのか、大御所さんが「あなたはこちらの守備について補佐は何度もやったことがあるから今回はメインをやって貰おうと思うんだけど大丈夫?」とどこかで聞いていたのか、全く同様の話をまた始めようとするので「はい。」とだけ答えておいた。もう、このゲームは結構です。

もう、知りたいことは何にもわかんないで、途中で昔話や愚痴が出て来る指導も受けたくなくない。

そして当日、いつも私が一人で立っていた補佐の場所に二人も立っていて、私は先生の正面でめっちゃ状況を伝える。

この人を皮膚科にかからせたいんですが、とか、カリウムが上がっていますよとか、その他諸々。

外側から見ていた頃は、よくしかめっつらで回診やっている先生だったが、何度もいい笑顔を見せて下さったしこちらがお願いしたこと全てをやってくれた。

というわけで蓋をあければ無事に終わり、しかもロスタイムもなし。

全てが終わったあと「なんであんなに出来るんですか?」と訊かれたので「いや、これね。オペ室での直接介助と外回りの法則と同じ。実はメインにいる人が一番楽なの。」

何事も、大変なのは外回りなのだ。

オペで直接介助をやっているナースは手元の器械をドクターに渡すだけど、その周りの人員は必要なものをあちらこちらから出したり、出血量を数えたり記録したりと忙しい。

バイクの運転している人より後ろに乗っている人の方が合わせるのに大変ってのにも似ている。

「そういうもんなんですか?!」

そういうもんなんです。

だから私、メインのところに居ると罪悪感すら出て来るので外回りをやりますってのが美徳かと思っていたほどで。ところが、世の中はメインは嫌で外が楽と思っている人の方が多い。

人に肩をすぼめてお願いしたり依存したりするより自分でやる方が楽なのに、言うことを聴いて振り回される方が楽だという勘違い。

それはさておき、無事に終わったものの。

私はやっぱり回診においてもメインよりも補佐の方が得意だと思う。

周りの細々した仕事をしつつ、ドクターに近い仕事よりも、ケアする人に直接会える一番近い位置にいる方が。

メインは楽だけれど嫌い。

まあ、神様は依然として親切であるからして、かなりの頻度で苦手なことをやらされ、鍛えられるのが人生なのだけど。
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今日も最後まで読んで下さってありがとうございました。あなたにとって良い一日でありますように。

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