2018年01月23日

不死鳥

先週。

憔悴しきった一週間を終えた土曜日の夜はHさんの快気祝いと称してホルモン焼き屋へ。

数日前に言った話だけどトントン拍子に集まった。

実は乳癌のオペをした。私より二つ若いHさん。

しかし、全摘してもなおまったく遜色ない。

大胸筋が無くとも元々の背筋でカバー出来てしまっているという。

あっという間に復帰した。

今回のことで各部署大変になり、彼女一人がいないというだけでどんなに大変かということを思い知ったのだが。

この復帰劇でさらに偉大さを思い知った。

元々たくさん話さなかった。

でも、一昨年の終わり掛け、ふとしたことから色々話してくれるようになった。

多くはここで語れないのだけど、私は何に直面していても、心理学・カウンセリングをやっていて良かったと思うことがある。

知れて良かったことが沢山あるから。

どんなことにも対応しようとする度胸やどんな話でも聴ける力。

私はこれを自分にさずけたかったのだと気が付く。

何の為に?

愛し愛されるためにと無意識が答える。

そしてこれからも学んで行こう。

何の為に?

愛し愛されるため、守り続けるために。
****
今日も最後まで読んで下さってありがとうございました。あなたにとって良い一日でありますように。

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2018年01月20日

大好きだよ

あなたと池袋へ行くのは三度目。

少しばかり色んなところへ行ったから、てっきり一緒に入ったお店が池袋にあるのかと勘違いしていた。

あの信じられないほどたくさんの大衆メニューがある定食屋さん。

落ち着いている古い小さな店だった。多分夜は飲み屋になるんだろう。

「行きたいところある?」の言葉に、思い浮かんだのがその店で。

合わせて思い出したのが同じく池袋にあるローカルで小さな映画館。

一緒に行くのに上映時間も調べず何の作品がやっているのかさえ分からないまま行ったのは初めて。

もしかしたらあなたも私と同じようにそんなことはちょっぴりどうでも良いのかも。

でも、池袋に着いて思い出したのが「あの店は渋谷に行った時だったね。池袋じゃなかったね。」ということ。

わからなくなるほど会ったんだね。少し嬉しい。

映画はまたしても二人とも好みそうな作品の上映時間が一番近かった。

ホラーと心理学の要素が両方合わさっている作品。

また”概念が生み出す恐怖”の話か。

それから、あの定食屋は無かったけれど割と美味しいとんかつ屋さんに入り、そのあとは互いが抱えている恐れや不安について少し話す。

少しだけ共通している。でも、あなたは私ほど恐れてはいないし多分私ほど懇願してもいないだろう。

楽しかった。

けれどもひとつ困るのは、やっとバランスが取れて来た日常なのに、しばらく後遺症が残ること。

そして私はまた時折日常にとあるイラつきを覚える。

またしてもあなたの言葉が信じられなくなって。

あなたの行動も信じられなくなって。

****

心のウエイトを占める事柄には違いないが、そこはやはり歴史があるのが心。

それと同じくらい大切な事柄にも心を使って行く。

それで流されていくものの、残って行くものもそのままに。

それが自然なことだから。
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2018年01月17日

昨日という過去

何も要らないと言ったのに。

玄関先に荷物と別途プレゼントが置かれていた。

私が好きだからとかつていつも買って来てくれていた食べ物と飲み物。

箱外なのでデカい。

もうそんなことする必要ないのに。多分今互いに懐かしく思っているのかな。

****

これでもか というくらい忙しい。

沢山の人と出会い、沢山一緒に仕事をして、学んで、時に遊んで。

でも、その合間合間にあなたのして来てくれたことを思い出す。

楽しかったね。優しかったね。

ありがとう。

****

色んな思いを抱えて生きている老若男女に今日も出会い、話し、笑い、満点ではないけれど、今日もペースを崩さず自分のすべきことをやっている。

家に帰ればキュートな笑顔が待っている。

なんて人生なのだろう。

でも自分が選んで来たことだ。

悔いは微塵もないというこの不思議。
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2018年01月16日

生きていること

カウンセリングという仕事を通して色んな人に出会って来たけれど。

看護の現場でもまた色んな人生に触れる。

というよりは入って入っている。

特に常勤・派遣さんに関わらず色んな境遇の中、強くたくましく働いている人々。

とにかく行動している。

理屈をこねる余裕なんてないからなのか、あるいはとにかく前に進むことを選んだのか。

シングルマザーが自転車で勢い良く坂道を上る。

カチカチに固く仕事をしているかのようでいてプライベートはやんちゃで大口開けて笑う人。

とにかく自分で食べて行く人、育む人々。

そりゃあ自分が成長しないはずはないよなあと思う。

やりたいこととやらなければならないことがある。

そこから逃げないで来た人々に触発されている。

考えるのはそのあとだ。

強く愛して愛されて。

よく笑って。

そんなふうにしていると、なるほど。

他人も自分もOKになる。

批判に費やす労力のバカらしさを思い知るから。

批判は甘えだ。ぐずぐず嫌いなところを述べつつ過ごす時間も相手に依存しているということだから。

もっとも。

自分がある人々はそんなことすら考えないだろうけど。
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2018年01月13日

過去にイエスと言える我儘な今日

まだまだ片付けなければならないこともあるが、徐々に起動になり始めた新生活。

その片付けなければならないことがあるのに仕事も色々と新局面を迎えているので落ち着かない。

そんなこんなで大事なプライベートのことを進められないでいる私の元へあの人は来てくれた。

自分も忙しいであろう仕事を終わらせて、最寄りの駅の改札へ。

夜の灯りが懐かしいあの人を照らしていた。

あの大きな大きな身体と心を。

散髪して新しいスーツを着て。

会えて嬉しいのだけどそれと同じくらいの緊張感をたたえて。

中座して住まいを貸してくれたKの家で話す。

何十年もの間、何があっても涙を見せたことがない強いあの人の涙。しかも号泣とこらえてもこらえても溢れ出る涙をここ短期間で二度も見て、多分これはもう暫く続くだろう。

そしてやっぱり強いあの人だから、これまでと変わらず私のために事を進めようと涙を流しながらも考えてくれる。

不安だった。

でも。

私が好きになった人、人生で一番長く一緒に居た人は、やっぱりとびきりカッコ良く一番優しくて一番男らしい人だった。

ありがとうという言葉ではすませられないほど感謝している。
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2018年01月07日

BAD DAY?

真夜中にドーン!と大きな地震があった。

前日の昼間にも突然携帯の警報が鳴りだして、施設のフロアのTVで真剣な顔のアナウンサーが速報を伝えていた。

それを観たときには思わず「どうしよ。これだけの数の利用者さんをどうやって運び出すの?!」とビビった。

そう言いつつもまずは何階から、誰からというのを計算している自分もいたが、結局大きな揺れは到達しなかった。

その後の夜中の地震の際には寝ぼけつつも「うーん、施設と遠いからどうにも出来ない・・・」と思っていたらラインがポンポンスタッフから鳴った。

何かあったのか?と思いきや「大丈夫?」という一言ばかり。

え?私に言ってんの?と不思議に思う。何故だかわからないけれど大丈夫に決まってるやんと固く思う。

*****

その地震の影響故か、朝、エレベーターが6階で止まっていた。

いつもより出るのが遅くなった上にこれか!と舌打ちしつつ階段を駆け下りた。

すると、何と、自転車の後輪がパンクしてぺったんこ。

ガーン!どうしよう。

施設までにはいくつかの坂道があるのに。

しかしタクシーは止まらないのが最寄駅だし、ここから施設まで走るのは私には無理だ。KやIちゃんなら軽く全力疾走のまま行ってしまうくらいの女だけど、私にはとても無理。

どうにもできなくてそのままガタガタいっている自転車に跨ってのろのろ進んで施設まで走る。

ずいぶん時間がかかったのは言うまでもない。

しかもその後色々とむかつくことが相次ぐ。こちらは仕事上のことで意識が低い人に接したときの苛立ち。

ああ、なんて日だ。

なんて日なんだろうと嘆いていたら「急いでいるのは分かるけれどとりあえず一服しに行こう。」と言う人あり。

そうして暖かな手で、熱い態度で。

何を言うかと思ったら。

「大丈夫だよ。もう大丈夫。」

???

「もう悪いことは起こらないよ。」

どうしてそう言えるの?

「もう何にも悪いことは起こらない。安心して過ごして。」

なだめるように。何かをならして平らにするかのように。

そしていつの間にか自転車の後輪が修理されていた。

お昼近くになってやっと気づく。

ああ、今日は快晴だったんだ と。
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2018年01月06日

包まれている手

さて、年末年始、ナース業・カウンセリング業共々、実質的には休んでいなかったものの、ご近所に買い物程度のお出かけも出来たし、正月らしき食べ物も作れたし食べれた。

そして昨日は頭が痛いプライベートの片づけにいそしむ。

自分で選んだこととは言え、まじでこれが落ち込むというのかエネルギーダウンする作業。

しかし、Kが手伝ってくれた。

8連勤明けで私のことをあれこれ考え疲れているだろうから一人で行って来ると言うのに「いや、絶対一人で行かせない。」と言って。

そして終始Kは冷静で優しく温かった。

「私も経験して来たことだからね。」と。

そして帰りの電車でも帰路についた後も優しかったのだが後になって「もっと早く連れ出してしまえば良かった。あなたがとても縮こまっていた。今まで見た中で一番あなたらしくなかった。」と強くはぐしてくれた。

そんなに悲惨なものじゃなかったよ、私。

いつでも誰もが親切だったし、いつでも大切に扱ってくれて来た。

本当にそうだった。

けれども、言われてみれば色んなことが覚醒して行く。

あれも嫌だった。これも嫌だった。と色んなことが。

それは誰に分かるはずもなく自分ですら自覚していない気持ちだったのに。

Kは胸を痛めていた。

まだ今年に入って4日しか経っていない。

けれども昨年の半ばあたりから始まった何か。

世界が変わって行く。

変わるものと変わらないもの。その両方が愛しい。その両方に感謝をしたい。

また心の誕生日を迎えた気分。
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2017年12月29日

折り畳み自転車

ある日折りたたみ自転車をプレゼントされた。

確かまだまだつい最近で今月のことだったように思う。

注文する前からその話をしてくれていたのだけど「いや、歩けば良いので特別要らないよ。」と返事をしていたのに。

しばらくすると「注文したよ!」とウキウキしてその人は言う。

そしてまるで自分のものを楽しみに待つかのように「まだかな?まだかな?」と言い続け、ある日「届いたよ!」と。

あー・・・買っちゃったか。

と言いつつ自宅とは遠い地で使い始めたそれだが、存外にスピードが出る。

車輪が小さいのでそれなりの負荷がかかるのだけど、それがまた丁度良い。

そしてそのあたりの地域の坂道加減もきつくなくゆるくなく丁度良い。景色は抜群。

そう言えば私は何でも億劫がり、それでもいざその物や条件が目の前に来て体験してしまうと人一倍はしゃぐ方だった。

それ以外にもちょっとしたプレゼントが景色や日々や人生を大きく動かしてくれることがある。一つ一つは小さなことだけれど。

それは何も物質に限ったことではない。

ある日、あるお宅のトイレの壁に張り巡らされていたダンボール。

「どしたん?!これ!」と訊いてみると「いや、トイレが寒いと言っていたから。」と。

それにしても、こんな大きなダンボールよく手に入ったね。

「これ、折り畳み自転車が入って送られて来たやつだよ。実家の方に届いたから自転車で背負って来た。」


え?

相当大きなダンボールなのに。そしてそこそこ重いのに。

自転車に乗せて来ると絶対バランスを崩しそうなのに。

しかし、それでもその人はこうして日々、私にとってはかなりの面倒臭い物事を難なくこなし、しかもそれをとても楽しそうに言うのだ。

私以上に私の何かが楽になったり楽しくなったりすることを喜んで。

ただただ静かで激しくキラキラして。
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2017年12月25日

息を切らしたサンタクロース

ある年ある日のクリスマスイブの日。

それまで楽しい一日を過ごしていたのに、一瞬にして凍りついた瞬間があった。

それはその時一緒に居た相方の一言。

真っ白になった後、何でそんな無神経なことを言うのだろう?とか、次々と色んな疑問がわき起こる。

その過去の出来事に対する”あの時も、あの時も、そうだこの時も。いったい何故?自分はこういうふうに思って合わせて来たのに。。。”という思いが浮かぶそのスピードが速いとき、それは怒りという感情に代わる。

その瞬間まで自分が何かを我慢して来たつもりなど微塵もないのだ。

だから「どうして言わなかったの。我慢はしないでと言ってるでしょ。」と言われても「その時は気が付かなかったんだから仕方ないじゃない。」と新たな怒りがわき起こる。

そして「Get out!」の嵐。

もうあっちへ行ってくれ。

しかし街を気ままにさまよっている間に鬼電。鬼ライン。異常に回数が多い。

もう放っておいてくれと言っているのに!と、その時は本気でそう思っている。

でもそれは過去の脚本が騒いでいるだけのこと。

やがて夜になり、雑踏の中から訪問者が玄関のベルを鳴らす。

何だよ!しつこいな!とやはり本気で思うのだけど。

脱兎のように飛び込んで来てその人は言う。

「いつも(自分は)選択を誤る。よかれと思ってこうすればあなたにこう言われ、それならばとある時はこうすればまたあなたを傷つけ怒らせる。いつも間違える。」

何を言っているのか。出てってくれ。とほんとにその時はそう思う。

「けれども、やっと理解した。その理由が分かった。さっき怒鳴られたときに何かを感じた。分かったんだよ。理解した。あなたのわがままを聞ける数少ない人間の一人が自分だ。いや、もしかしたら自分しかいないのかも知れない。何故ならあなた自身すら本心を分かっていないのだから。」

その表情と言葉を聞いたとき指が震えた。

何かを見つけられてしまった子供のように。

「昨日人ごみの中で改札を出てくるあなたを見つけた。あんなに人が多いのにあきらかに違っていたよ。一発で見つけた。何かが違うから。良い意味で。」

平凡な容姿なのにそんなことはない。

「いや、輝いて見えたよ。でも、あなたは一つだけ弱いところがある。どうしようもないくらい弱いところが。だから分かった。理解した。もう二度と選択を間違えない。何故なら分かったのだから。」

そうして温かく包まれた。

何かのパズルがはまって行く夜がある。

それは決して理論的な世界ではないけれど。

理解されてしまうことほど怖くて幸せなことはこの世にはないのだと知った夜。

メリー クリスマス
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2017年12月23日

無愛想なサンタの優しさ

その人には色々な職歴があり、よく色んな世界のことを話し聞かせてくれた。

と言っても、介護職も新米な方ではない。

要するに何をやってもそこそこのところまで行く人なのだろう。頭が良いというのもあるけれど生きる力に起因するところだと思う。

職種の他にも驚くべき経歴や体験を聞いた。

が、誰もそれを知らない。

そして、やんちゃで悪いところもあるのだけど一度仕事となると真剣なのでキレキャラで有名だったりもする。

女だろうが男だろうが上司だろうがその調子で向かって行く。

が、正しいので誰も文句を言えない。

言うとしたら影でブツブツ悪口を言うくらいだったりする。

私も一度キレられたことがあるが、私の場合はそういうのが平気だったりするので「ああ、分かったけどそういう言い方しなくても分かるよ。」と答えた。

そのあと謝ってくれたりなんかして、周りに驚かれたりとか。

とにかく人に言わせれば、少なくとも仕事中は”怖い男”ということになっているのだが。

驚くべきプレゼントを貰った。

一度話の折にちらっと「欲しいものって無いんですか?」と訊かれたので「鰹節と削り器が欲しい。でも、どこに売ってるか分からないんだよね。」と答えたことがある。

そうその人とは仕事上何度も言い合いになったことがあるものの、喫煙所ではよく色んな話をした。

そして今日「クリスマスプレゼントを置いておいた。」と言うので喫煙所へ行ってみると、大きな紙袋がベンチの下に置いてある。

それは立派な鰹節と鰹節削り器。さらに猫の置物もおまけに。

ずっしりと重かった。

特に削り器の方は立派な桐で出来ているらしい。

鰹節も削り器も久しぶりに見るのだけど中でもこれは芸術的だ。

「荻窪にあったんだよ!重くて悪いけど回収してね。置いてあるから。」

普段とてもクールな人。

そして到底そんなことしてくれそうに見えない人。

何せ人には「鬼悪魔」と呼ばれるほどの冷徹な人なのに。

「めんどくせーなー!」と何かにつけて言っている人がこんなことをしてくれたのと、その削り器の職人芸の美しさと鰹節の香りに、ただただ感動するばかりだった。

人に自慢したいくらいだけれど、誤解されるので言えない。

多分あの人も言って欲しくないから喫煙所に置いたのだろう。

ただただ、嬉しくもかっこいいクリスマスプレゼントだった。

クリスマスにはおそらく会わない人からの素敵過ぎる贈り物。

その意外性やギャップが大好き。

メリー クリスマス。
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2017年12月22日

メビウスの輪

事態がめまぐるしく動いて行く。

動かしているのは私。

私を動かしたのは色々な出会い。

そのままの私を愛してくれた人々。

「そうさせたのはあなた。」と相手は言う。

結局のところどこから始まったのかも分からない幸せのループ。

大変なこともたくさんある。

でも今日も精一杯行こう。
*****

Yちゃんの教育分析の前にたまたまプライベートで会っていたキョンと乗っていた電車が遅れた。

それで駅で別れたのだけど今日び喫煙所がないのでうちの事務所で一服だけさせて欲しいと。

それがきっかけでYちゃんに紹介した。

二人にはいくつかの共通点があった。互いに知らないだけで。

でも、いい感じに話していて、その数日後。

「この間の人、とってもいい感じのリラックスした人だね。」とキョンが言う。

そうなのよね。

「人をそうするかおるちゃんと、あの場所はすごいね。」

いや、違うんだよ。自分でそうなさって行ったんだよ。最初からそうだったわけじゃない。

私はそうしたわけじゃないってことを伝えるのは難しい。心理学畑じゃないし、しかもうち独特の心理学畑ってのも一般にはなかなか理解されないから。

でも、キョンは「分かってるよ。それはよくわかっている。うん、でも、いいよ。」と静かに笑って別の楽しい話をし出していた。
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2017年12月18日

夢のような

よくある物語。

神か悪魔か。あるいは魔法使いか。

どんな願いごとも三つだけ叶えてやろうと言われる。

神か悪魔か、とにかく大いなる存在にそう言われる物語。

「だから何でも欲しいものが手に入る。」と。

地位や名誉や冨や美やあらゆるものが。

そう言われて喜ぶ主人公だったが、ただしひとつだけと断りが入る。

「でも、たった一つどうにもならないものがある。それは人の心だよ。人の心だけはこの魔法では手に入らないよ。」と。

他のものは何の努力もなしに手に入るらしい。(それもそもそもおかしな話だが。)

けれども、人の心だけは支配できないよと。

実はそれは、魔法ではなくてこの現実の世界を示唆している。現実はそうだから。

誰もが自分の心すらままならない。分析できないし、あらゆることわりが通用しないのだ。

手に入ったかのように見える瞬間があるとしても何かが起こるとそうではなかったということがある。

それは人の心の好き嫌い。

愛。

*****

だからこそ私は電車の中でふと見上げたあなたの顔を忘れられなくなる。

その他のあらゆる瞬間のやり取りや表情やぬくもりが。

あらゆる表現を向けられたときの奇跡が。

それがどんなに貴重なものか分かるから。

しかもそれが全力で示された気持ちだと分かるから。

苦悩の表情も優しい表情もぬくもりも。

全てが。

帰り際のホームで立ち尽くした瞬間が。

それは作ることができないもの。

でっちあげることができないもの。

真実。

けれども、それが信じられない瞬間があるのは私に限ったことではないだろう。

疑ってしまう。不安になってしまうのだろう。

しかし、その瞬間だけは真実。

何を持ってしても買い取れない。

他には何も要らないと思えるほどの素敵なもの。

だからこそ双方が同じ気持ちになれるということはこの世の何ものにも代えがたい宝物なのだろう。

どうにもならない。

だから苦しい。美しいけれど醜い。幸せだけれどせつない。

でも、全てに感謝してしまう。

今のあなたを作り上げた全ての過去に感謝。例えそれがあなたにとって苦しいものであったとしても。

今の自分を作り上げて来た全ての過去に感謝。出会った人々に感謝。それがうまく行かないものが沢山あったとしても。

それだからこそここに居てあなたと出会えたのだから。

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2017年12月13日

大好きだよ 3

看護の現場では看護のことだけを考えていれば良いと思って来たのだけど。

とうとうベッド数だの加算だの小さな世界の政治だのを考えなければならなくなった。

残念なことにそういったことと人命救うという行為が相反したり噛みあわなかったりすることも多いのよね。

今まではそれに噛みついていれば良かったのだけど。

しかし噛みつくばかりの子供ではこの国に病院も施設も福祉はおろか一般企業すら無くなってしまう。

救うどころか誰一人生きれなくなるし全てが野戦病院かのっ原と化してしまう。

そうなると今まで以上に弱肉強食になるわけだから。

時に最悪に感じられる現状の世界とて先人たちが嫌われて嫌われて作り上げて来てくれた世の中なのだ。

国のボスの悪口言っても殺されない国、夜に女性や子供が外出出来る国。落し物が戻って来る国。

それって本当にあたりまえじゃないのよね。

話しは飛んでしまったけれど、やらなければならないこと、考えなければならないことが多すぎる。


けれども、やはりそこは心理学。

急いでいれば急いでいるほどしゃべるのでは無くて耳を傾けることが必要になる。

急がば回れで実はそれが一番最短なのだから。

*****

何もかもが大きく変わった今年。

時折涙が出て来る。

それはおそらくは嬉しい涙。

ああ、どんどん自由になっていくのだなあと。

今までも充分自由だと思って来たので、小さな縛りが一つ一つとれていくその瞬間まで不自由な部分があったとは気がつかないくらいだった。何せ私は文句たれではないので。

けれど、「ああ、こんなに(人生って)こんなに楽しかったのか。こんなに素晴らしいものだったのか。」と一回一回思う。

*****

ある日トイレに入ったら段ボールの壁が出来ていたので「何これ?!」と思わず声をあげると「この間、微妙にトイレが寒いと言ってたでしょ?」と。気が付けばヒーターがついている。

そしてちょっと立ち上がって再び戻ってくるとさっきまで自分がいたところにムートンのひざ掛けが敷かれている。

起き上がれば背中に掛け物。どんなに爆睡していても後ろからがばっと起き上がり背中に掛け物をかけてくれバタっと再び寝ている人。

自転車なのに送る必要がないのに。

必ず職場の玄関の前まで送ってくれる。それって何。

あなた方に出会って私は気が付いてしまった。

最愛だと思っていた人、最愛に扱われていたと思っていた自分。

けれどもそのはずだった相手からの侮蔑が混じった視線に気が付いてしまった。

本心で関わり合っていると思っていたのに、実はそうではなかったということに気が付いてしまった。

それでも充分優しい人、優しい世界だったのに。

気が付いてしまった。

重くて深いたゆみない現実の行動。その優しさを知ってしまってから。

私は本当のことが見えすぎるようになってしまった。

自分を誤魔化して来たつもりなんてなかったのに。

全てのことが変わってしまった。

汚れが落ちて世界には本当のことと優しさと、ぞっとするほど美しいものしかなくなってしまった。

別れと出逢いの中。めまぐるしいけれど生きていて良かったと思うとき。

目の前の人もまた生きていて良かったと思うよと呟く。

大好きだよ と。

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2017年12月12日

折り畳み自転車

たまの約束が重なって1日2日過ごすと仕事が溜まって余計にわけ分んないことになる。

なのだけどありがたいことに延々と続くことだから、この溜め仕事を抱えたときの気分にも慣れて行くしかない。

まあ、気持ちだけでもゆっくり。そして正確に頭と手を動かさないと。。。

そんな中、せかされたりいじけられたりするものだから簡単にイライラ。

あ、メールや諸連絡。ちゃんと届いていますからね。

大丈夫です。

ご不便おかけします。

*****

Kが職場の駅と職場を行き来する自転車をクリスマスプレゼントしてくれたのだが、なかなかかっこいい折り畳み自転車で快適。

車輪が小さいので坂道が地味にきついのだが足の筋肉落ちていることに気付いたので丁度よし。

電車の通勤費は出るのだけど、バス代が2キロ圏内だからと言って出ないのよね。

しかし、このバス代が往復440円。高いだろ、これ。← いやいや、歩けという話だよね。

歩くにもギリギリの時間になっちゃったときがきついし、加えて電車がしょっちゅう遅延してくれるのでデイリーに気が気でなかった悩みが解消された。

駐輪場代がかかるのだけど、それを差し引いても全然浮く。

が、K曰く「駐輪場?そんなのもったいないよ。うちに置いておけば良いよ。私の家で乗り捨てて電車に乗り、朝は私の家から乗って施設に行く!ね?ね?」

Kの家は確かに駅と近過ぎるほど近いのだが、それは施設のある駅の隣駅。

なので「いや、いや、隣駅から走れというのか。」と言ったものの。

「何言ってんの。どんだけ長くバスに乗ってるの?うちから職場へ行くのといつもかおるちゃんが使っている駅から施設へ行くのとたいして変わらないんだよ。」

何と、そう言われてみればそうかも知れない。

しかも、うちから見てKの駅は一つ手前だし、いつもこの駅で急行の待ち合わせをして何分も停まっている。

というわけで非常に快適にはなったものの、色々と気忙しいこの時期、またしてもKと喧嘩した。

2度と自転車なんぞ使うものか!と思った。

が、今朝、またしても電車が遅延。

あと一つで元々使っていた駅なのに、電車が動かない。そう、ここはKの家がある駅。

その時、本日休日のKからラインが来た。

「電車停まってるね。遅刻するよ。」

うわーー、腹立つーー。もしかしてマンションの窓から電車が停まってるのを見てんじゃねーのか?

腹は立つものの・・・まさに文字通り背に腹は変えられず、電車を飛び出してKのマンションへ直行し自転車を飛ばし、いつもの時間に間に合った。

・・・・。気まずい。

でも、絶対謝るもんか。

・・・・・・・・・・・・・。そう思いつつも、ありがとう と言わずにいられないのだろうなあ。

どうせ休日にも関わらずKは何かしらの用事を理由に職場に差し入れを持ってやって来るだろうから。
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2017年12月11日

クリスマスライブとか焼肉とか

慌ただしい年末・師走も残り三分の一が過ぎた。

ただでさえ忙しいのに次々と仕事が来るのだけど。

それは結構気忙しくてストレスではあるものの、ひとまずはありがたいこととして徐々にどっしり力を発揮して行くしかない。その時々で。

そんな中、昨日はIちゃんのライブの日だった。

前回は夏。

でも、上司が急病で代理の仕事が多くて行けなかった。

沢山人の人が聴きに来るのでIちゃんにとってはたいしたことないだろう、気が付かないくらいだろうとさえ思っていたが意外にも「新しい曲作ったのに。」と少し残念そうに言ってくれた。

そして今回は是非どうにかして行きたいと伝えたとき「ほんと?」といい笑顔を見せてくれてライブの企画について話してくれた。

Kも行ったことがあると聞いていたので一緒に行く?と訊いたところお子さんと親御さんとの用事があるので無理かな?としぶっていたが、数日後「行ける♪」という笑顔。

二人でIちゃんのライブへ出かける。そんな道中も楽しかった。

そして、それとは別にいつもIちゃんの相方として働いているHさんの病状があまり良いとは言えない結果になって心配している昨今だったのだが。

以前、初めてIちゃんのライブへ行って来たとき「Iちゃん、うまいね。かっこいいね。」とHさんに話したら、意外にも一度も行ったことがないという。

長い付き合いなのに何故行ったことないの?と思ったが「そういうのはあまり好きじゃない。」と言っていた。

その後、Iちゃんが歌っている音源をアイフォンで聞かせたら「え???まじでこれIの声?」と驚いていたという一幕もあったが。

何と初めてHさんが来ていた。

そして帰りにKとHさんとで焼き肉を食べて帰ることにした。

病状の話も聴きたい・話したいの需要と供給が一致して良い時間が過ごせた。

中野のその通りは私好みの一角だった。

KもHさんを励ましていた。渾身の力で。

別れたあと、Kが遠くの駅までわざわざ散歩して帰ろうと言う。

それぞれ色んな困難を背負いつつも、それぞれが燃えていて、それぞれが幸せに思う一日だった。
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2017年12月08日

ロマンスカーで会いに行く

もういつからお勤めなのかさえ分からない事務のKさんがご入院なさった。

ある朝突然の発症だった。

頑強だけれど病はいつでも誰にでもやって来る可能性がある。

何と町田から通っていらっしゃった。何年も何年も。

お酒もたばこも好きでちょいわる親父だけど品があり、人を楽にする。

けれども叱る時はしっかりと皆を叱ってくれる。

愛いっぱいの人だ。

用度課と名打って良いのだろうか。

その人の仕事は多すぎて何課と言って良いのか分からないほどで、何か困ったことがあると誰しも「Kさん」と声をかけていた。

その人がいるだけで殺伐とした空気が面白く変わる。

けれどもこの人はここまでの人生を愛いっぱいで生きて来て、皆をよくよく見守って来てくれた人なので、ご病気になっても辛い状況でもどこかユーモラス。

遠方だけどきっと皆順番にお見舞いに行くことだろう。

幹部の方々とは日にちが合わなかったのでKと合わせていた休みである今日ロマンスカーに乗ってちょっとした見舞い旅をした。

寒い一日だった。

町田は昔私が住んでいた町でもある。

Kと色んな話をしたり眠ったり。

そしてKさんの笑顔に合って来た。

彼は素敵に年を重ねた人で傍らにはそれはそれは美しい奥様がいらっしゃった。

彼はKと私を優しい微笑みで迎え語ってくれた。

おみやげに凄く美味しい日本茶と和菓子を差し出さして、帰って来て欲しいと切に願った。

病名に似つかわしくなく顔面の下垂が微塵も見られず素敵な笑顔だった。

とりあえずはリハビリが落ち着いたりしたら、皆でその病院のご近所にあるという寿司屋に行こうと約束した。

帰りのロマンスカーの中、またしてもKと眠ったり話したり。

人と人との出会いや、人生や日々の一日一日の貴重さを思った。

新宿で熱いコーヒーを飲んで。

また明日。

彼は全てを愛し愛され、そして時には鬼のように怒り、そして豪快に笑い。

多分これからも色んなことを教えてくれる素敵な紳士。
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2017年12月05日

スーパームーンの日の敗北

「財布を買ったんだ。」とKが言う。

わざわざそういうのは前々から言っていた私へのプレゼントということだ。

たまたま今何が欲しいか訊かれたときがあったのでオロビアンコの財布のこういうデザインを探していると答えたのが少し前の話だった。

自分で買うと言ったのに。

それはそうと別件のつまらないことでもめている最中だったのできつめの口上になっていた。

そのもめる内容というのも、すっかりKのペースに乗せられていつの間にか私もわがままになってしまったのだと感じざる得ない事態だった。

普通の友達だったらこんなことで腹を立てないだろうなというようなこと。

「もっと甘えて欲しい」と言われ続けているうちに、拒否りながらも、いつの間にか些細な態度にいらっとするようになってしまった。

そしてそのつまんないことで憤慨すると私は関係を切り捨てようとし、Kが恐ろしいほどの優しさで「それは私が悪い。本当にごめん。」と平謝りするし、その後「そういうところを直すからもう一度だけチャンスを下さい。」とめったにない敬語で食い下がって来る。

そしてさらに私はわがままになる。

乗せられているようで乗っかっているようだ。その両方かも知れない。

「じゃあ、うちには来なくて良いから外でご飯を食べて帰ろうよ。」

謝られたからと言って急にそういう気分にはなれない。と言いつつ、こういうときはいつの間にかペースにはめられて家に泊まることになっていたりする。

自転車の2けつは嫌です。しかもどこに向かってるんだよ、おまえんちじゃないかとワーワー騒ぎながらKの家へ。

重たい私を後ろに乗せて夜道を立ち漕ぎしているのは小柄ながらもたくましい背中。

その背中はちゃんと私の抗議や不満を聞いていて「はいはい。2けつは嫌なんだよね。ごめんね。だから、自転車を注文したんだよ。」

え?

「かおるちゃんに似合う白い自転車だよ。かっこいいやつだよ。早く届かないかなあ。これからは二台の自転車で走れるよ。」

え?

「いや、何もうちに来るときばかりじゃなくて職場とこの街の駅を行き来するときも便利でしょ?バス代が出ないって文句言ってたじゃない。」

あ、ああ・・・。

「本当に似合う自転車だよ。白いやつ。」

うん。

「オロビアンコの財布もかおるちゃんが欲しがっていたやつが一番かっこいい。あれにするべきだね。オロビアンコって”白金”とか”貴重なる者”っていう意味があるんだね。イタリア語なんだね。」

そうだよ。そう言ったじゃん。

「ああ、ごめんね。そうだね。言ってたよね。私が悪かったよ。」

空にはスーパームーン。

さっきまで雨が降っていたのに。

ぶっきらぼうで正論ばかり言っていて怖がられている女。

でも、性根は優しい。そして生粋ともいうべきやんちゃな女。

子供たちを乗せるために前にも後ろにも椅子がついている自転車を夜中のうちに実家のままちゃりに交換して来たのだという翌朝もビックリした。

「これなら2けつしやすいでしょ?職場まで送ってあげる。」という彼女は本日休日で仲間と皇居に遊びに行くという。

そしてまたしてもたくましく私を乗せて職場の玄関の真ん前まで運んでくれた。

いつしか私は抵抗しなくなっている。

おかしいところがいっぱいあんだけどな。

結局何も考えられなくなっている。

全てを行動で示されてしまうのでぐうの音も出ない。

基本他人には微塵も甘えないたちなのにこの人の前でどんどん変なことになって行ってしまっている。

が、離れようとしてもそれに対する是正案をどんどん打ち出して来る。

やはりぐうの音も出ない。

そして、それが嫌じゃないというところで、先々に何かを感じている。
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2017年11月27日

キラキラ光る

珍しい時間帯に教育分析をお申込み下さっていた御付き合いが長いカウンセラーさん。

お会いしてみるとお仕事帰りだったとのこと。

この少し前にお誕生日のプレゼントがまだだったことを思い出し駅まで駆け出したのが30分前のこと。

何せその前の人のカウンセリングが終了したのがギリギリだったから。

街はクリスマスムードが漂っていた。

いつもよりプレゼントが選びやすい雰囲気。

が、浮かれて色々観ている場合じゃないと実用的なプレゼントを購入して事務所への道を急いでいると途中のコンビニで飲み物を買っている彼女を発見。

それでなくともよくコーヒーやらフレーバーティーやらをおみやげに持って来て下さるのでもしかしたら・・・と思ったのだけど。

すっかり暗くなってからの教育分析で、最近の出来事などをお聴きしつつ、私も思うことを伝える。

出会いたての頃、こんな日が来るなんて思わなかったよね。

見せかけの優しさや体裁を重視した上での真面目さを嫌いつつもいつの間にか支配されていたよね。

私も少なからずそうだった。

悪い人なんていない。

けれども無意識の暴力に屈して来たよね。

私も少なからずそうだった。

けれども月日は流れて、本当に自由になった。

自由というのは辛いことがないというわけではない。

ただし、愛し愛される喜びに満ち満ちている。

幸せな時間を過ごして行こう。

欲しいものを欲しいだけ望んで行こう。

それは今夜の街の様相にも似て、ウキウキする人生に違いない。

今がまさにそうだから。

その世界には、偽の正義や偽の幸せを押し付けて来るやつらの声は届かない。
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2017年11月21日

会う度に新しい何か

色んな人に出会って来たものの、時々「こんな人初めて。会ったことない。」と思わせられるような人に出会う。

その稀な出会いにまさにこの一年遭遇しているわけだが。

介護職の人々の愛情深さや根気強さ、素直さ、強さややんちゃさには元々驚いている。

その中でも一番色濃くそれらの性質が出ていて決してぶれない人。(が二人も)

本当に恐るべし。


真面目で熱くて、しかし本当に本気でふざけていて。

生きることの何たるかを知っているので約束を決して破らない。

口先だけで言っているのだろうと思しき歯が浮くような褒め言葉でも、実は本気で言っているので、後々「言ったでしょ?好きだって。いつ何時だって飛んで行くよ。」と怒られる。

というよりも呼んでいなくとも心で思うだけで来るのでビックリする。

そして場合によって他の全てを犠牲にしてまでそれを貫くのだ。

もう嘘はつけない。社交辞令ですら恥ずかしくなる。

外観がクールでも決して無駄なプライドを持たない人の優しい目。そして悪い目。


無理だと思いつつもそうなりたいと思う。

二人とも私より一回り、それ以上に若いのに、もう100年くらい生きているみたい。

生きる事に思い上がっていない。何一つ無駄にしない。

それは軽やかで重い。決して暗くはなく、深い人間性だった。

「生きてて良かったよ」と言われるうちに、いつしか自分も同じことを感じていることに気が付く。

寒くて暖かい冬の日に。
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2017年11月11日

祈願

Iちゃんと相方の入浴スタッフのAさんがご病気を患った。

AさんもIちゃんも軽く数えても7〜8年もの間、この施設の利用者様全員をお風呂に入れ続けたベテラン。

ナースよりも介護職よりもドクターよりも誰よりも利用者様のことを知っている。

何せお風呂が一番その人のご状態が分かる場所だから。

二人とも独特の雰囲気で何があっても動じず一定のペースで毎日仕事を続ける人。

私が来たばかりの一年前、その貫禄ある二人が仕事中も休憩中も顔を合わせて少なめの会話をするときも、決して目を合わせてくれないのが印象的だった。

私は初対面の印象でよく弱々しく女女しているとか、とりすましているとか、ちょっとそんなイメージを持たれることが多い。
だからクールな二人には嫌われているのだろうなあと思っていた。

けれども時が経つにつれて段々信頼してくれるようになりやがては当初寄って来た人々よりもずっと親しくなっている。

お二人、特にAさんは介護職の一部の女性陣に慕われていて、彼女の体調がすぐれないともなると、わざわざ自分の休みの日にまで介護職の女の子が入浴チームを手伝いに来るというほどだ。介護の人たちだってひどく疲れているはずなのに。

クールで仕事は真面目で、でもやんちゃでふざける余裕があって、誰にも媚びなくて。

そんな彼女が実は照れ屋さんであったり、実はこちらが思っていた全く同じ印象を私にも思っていたと知ったのはKから聴いてからだった。

Kもまた彼女のことを大好きなうちの一人。

Kが離婚したとき、一人暮らしを始めるにあたって引っ越しから何から何まで手伝ってくれたのがAさんだったし、入りたての頃、仕事の何たるか?を教えてくれたのもAさんだったという。

「Aさんね。かおるちゃんのことを最初怖い人だなー・・・ってしきりに言ってたんだよ。目も合わせてくれないなー、嫌われてるんだろうなーって。でも、実は優しいんだって段々分かって来たんだって。」

互いに自分を観ていないときに相手を観ていたらしい。

今回の病気の様子を聴かせて貰ったときは、私も周辺の彼女を慕う人々同様にショックを隠せなかった。

親しくなれたと言っても、長年一緒に働いている子たちと比べれば私はまだまだ付き合いが浅い。

それでも話してくれたことが嬉しかったのだけど、何も出来ないことが辛かった。

先月、Kが休みを合わせてどこかへ遊びに行こうと言って希望を出した日。

この日を、高幡不動へお参りに行く日と決めた。

白ちゃんのときもここへ来たなあ。

Kはモノレールに乗るとはしゃいでいた。

何度もここへ来たことがあるけれど、お参りだけ済ませて、一度も敷地全体を廻ったことがなかった私。

この日は軽く山登り状態でもあるかのように、一番高いところまで昇った。

Kははしゃいでいた。そしてお寺のあらゆるものに畏怖の念を持って酷く怖がってもいた。

そして薄っすら涙を浮かべていた。

酷く寒い日ではあった。

けれども二人とも両手からレイキのアチューメントの後のように、キラキラ、キラキラした粉のようなものが沢山出て来ては光っていた。

上空を大きな鷺が飛んでいた。
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