2017年05月23日

かっこ悪いまま

今日は月曜日。

先週末に教わったボールの握り方をIさんに観て貰おうとしていた昼休み。

利用者様の急変がありバタバタとして昼休みがつぶれてしまった。

次に会える日は精神科の往診でこれまた昼休みなしだし。

仕方がないし、これをさぼったり手を抜くのだったらいったい何しに来てんだ?って話になる。

案の定全然Iさんと喋れる機会もなかったのだが、夕方近くに一階の介護スタッフと話していたら、横をすーーっと通り抜けていくIさん。

Iさんっ!と二回三回と呼び止める。昼休みはごめんね!残念だよ!と。

次に会えたときには「水曜日もダメなんだよね。残念だー。私は残念だ。」とエレベーターの中で言う。

「うん。でも大丈夫だよ。」と言われて終わり。

走り回っている故、もう一度会えた機会にはIさんが下の階へ降りるところで私は上に上がるところだった。

「どうぞ。」と譲られて一旦乗り込むものの「いつ頃野球観に行く?」と足でドアをストップさせると逆方向なのに三階まで付き合ってくれた。

まあ、決まらなかったけれど。

帰り際も見かけたのだけどあっという間に消えてしまったし。

いつぞやバッティングセンターに行った帰り道で「ああ、楽しかった。」と言ったら「良かった。」と言われた。

まあ、いつもそんな調子なのだが・・・楽しいって言わないのかよ。思ってないのかーと危惧。

今日言われたことで一番印象的だったのは「疲れてる?」の一言だった。

疲れてるよ。

でもIさんが言うほどだからよほどそう見えるのだろうな。

*****

内科往診が近づいているので気合い入れる。

のだけど、何だか大丈夫。最近は反省はするものの、恐れることがない。

もっと・・・という課題を見つけるのだけど焦りはない。

何かが起こったとき、反射出来る感覚を信じられる。看護とかカウンセリングとか特化してことに関しては。

急変時に対処できるのだとしたら、後は日ごろの細々したところを固めて行けたらいいなと思う。

******

そして、夕方。

孫が誕生した。

とうとうお婆ちゃんになれた。

子供みたいな稚拙さと不器用さを抱えたままにして。

私が力むことではないのでバタバタすることでもないが、やっぱり凄いことだなあと思わずにいられない。

孫ちゃん。これから大きくなる人生も楽しいでしょう。

でも、実は年をとっても楽しいんだよ。

成長する心、自分の感情と付き合う覚悟や感性さえ忘れなければ。

余談だけど、今日はやはり罰があたったのだと思われる。

何故ならこの口が思いやりのない言葉を吐いた場面がいくつもあったから。

とても悔いているものの、状況を考慮してあまり自分を責めないでいよう。

大人なので100パーセントとまでは行かないが、孫を見習って進むことや出会いを恐れないで生きて行こう。
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2017年01月05日

信念とニーズ

通っている特養ですら遠いのだけど、そこからさらに一時間ほど行ったところへ研修へ行かされた日に思う。

何だか、昨年勤務表が出た日に自分のところにだけ研修と書かれてあったので、「なんだろ?」と思ったのだが。

直属のナースのボスに質問したかったのだけど、業務に追われて会えなかったり、ボス自身も休みだったり研修だったりで、さあ、困った。← ほんとはあまり困っていない。

そんな折、喫煙所でボスのボス・・・というか、ここの全体のボスと出くわしたので一緒にたばこを吸いながら訊いてみた。

すると「研修?ああ、午後からだから、ここに普通に出勤して良いよ。一人だから本社から誰かこっちに来てくれるんじゃないかな。」とのことだった。

しかし当日蓋を開けてみれば朝から直属のナースのボスさんから内線がかかって来て「ごめんね!言うの忘れた。今日、午後から研修なの。本社に行ける?大丈夫?」とのこと。

がーん!ここでやると聴いていたから白衣でやるのかと想像していた。

私服なんてスーツどころか、デニムに馬鹿みたいなセーター。上着はミリタリーのコートでアホみたいな帽子被って来ちゃったじゃんか。まあ、帽子は脱ぎますけど。

あと、午前中に半端に手を出した通常業務が気になる。

業務の他にも丁度、これはどうするか?あれはどうするか?私はこう思うんだ!と、通称鉄の女(でも、本当はナイーブで優しい)と色々談義していたのに。

出足はビックリから始まったのだけど、着いてからもビックリ。

以前に入った入り口から入ろうとしたら研修棟は別だと初めてそこで教えられ、言われた通りしばし歩いて研修棟の入り口にたどり着いたのだが。

オートロックの暗証番号教えて貰ってないから入れないじゃん。もうあと5分で始まるのに。

すると中からあの時の人事の穏やかな面接官がやって来た「暗証番号聴いてませんでしたか。そうでしたか。○○○です。あと・・・今日集まっている人たちは午前からやっているんだけど、尾崎さんの場合は僕はいつぞやそちらのホームにお邪魔して解説したこともあるものばかりが最初の一時間です。だから、尾崎さんの場合はあと一時間半後くらいから参加していただければ良いんですよ。」

・・・・・・。ああ、そうですか。

「食堂で待機しています?それとも外に出て来ます?」

外に出て来ます。

そして、先ほど出来て来たばかりにカフェに戻るというまぬけな話。

なんでこんなになっちゃうのかね。

とは言っても無事研修の内容にたどり着いた。

ただ、私は何にも内容について教えて貰っていなかったので、看護の研修かと思い込んでいた。

企業の概要、規模、システムの話とか名刺交換とかマナーについてなどなどだった。

まあ一緒に出席している方々は皆別の事業所から来ている全然違う総務課とか介護の人達なので仕方ない。

看護だの介護だの勉強会要素はあるわきゃないな。

にしても、出だしで躓いたってのもあるけれど、本当に申し訳ないのは、世の中では俗にこういったことを学んだ方が良い、いや、むしろ学んでおくべきことなんだろうと思われるようなことが上記以外にも、必須項目に入っていた。

まずはどれくらいの人員が居るのはということを改めて聴いてビックリした。そんなにいるのかよ。3桁だろうってことでビックリだったのだけど、本当はそのもう一つ上の桁だったのか。

いつもいる場所はアットホームで、あの中だけで仕事が済んでいる故、ついつい忘れてた。

で、そんな中、その一般的に人々が重要視するけれど私はどうも「これだったら現場に戻してくれ。」言いたくなることも多々あり。

名刺交換のデモとかさ。
わざわざ前の壇上で指名された。何もこんなデニム女を前に出さなくとも。。。。

あと、すげっー眠くなったのがあれ。

職員には階級があり、兵隊みたいに段階が明示してあるところ。

つまりは昇級や出世の方法についての項目があったのだ。

すると周りは興味を持つらしい。

目が輝いていたもの。

ところが私は勘弁して下さいよと思う。

勲章のように、昇級すると違う階級名で呼ばれたり、このポイントを稼ぐと出世するとか一人だけ興味がないようだった。当然皆興味があるからせっかく講義してくれているのだけど、そうしている間にも利用者様の顔が浮かぶ。

一生懸命考えて煮詰まったヘルパーさんたちが明かしてくれる現場の悩みを思い出す。

一兵卒でも大佐でも少佐でも何でも良いよ。

でもせっかく講義してくれているのだもの。

黙って黙って聴いていた。

ちなみにゆるぎなき目的。特養をどうにかすること。そこでの看護についてとことん学ぶこと。
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2017年01月03日

古くて新しいおろしたての一年

今年はお正月に家に居られないものとあきらめていたくらいだったのだけど、元旦と翌日がお休みでラッキー。

もうずいぶん長いこと親戚縁者の方々とお正月を過ごせたのだけど、今年もそうすることが出来た。

2年も経たないうちに三回も癌の手術をして乗り越えて来たお爺ちゃんは何十年もの間、年末のある日、年に一回だけ台所に立ちローストビーフを焼くのだけど、そのお肉はわざわざ昔からある吉祥寺のお肉屋さんから買って来る。IMG_1291.JPG


今回こそはそれは無理だろうと思ったのに、きちんとやり遂げていた。

しかも、元旦の午前中にハアハア言いながらお婆ちゃんと二人、氏神様にお参りして来ることもやり遂げた。

主人の取引先からおせちを三種類ほど買わなければならないのとお爺ちゃんのローストビーフもある。しかも娘や息子、孫たちも集うということで、同じくお爺ちゃんが食べきれないほどの毛蟹やらマグロやらを毎年取り寄せる。

長い人生の勤めの中で東北や北海道で過ごした方なのであちらに友人やつてがいくらでも存在するらしい。

そんなわけで私の担当と言えば台所で一日中洗い物をしたり飲めと言われれば飲むし、おせちに飽きた人々にから揚げやパスタやサラダを作ってあげること。

要らないだろうと思ってちょいとぼけっとしていると「あれ?今年はかおるさんのから揚げはないの?」とお義弟さんが言うので近年はこちらも楽しみになって来た。

「もう、台所ばかり居ないで一緒に飲もうよ。もういいじゃん。」と言ってくれるのは嬉しいのだけど、そうするとお婆ちゃんが洗ってしんどくなっちゃうので、飲んでもすぐに台所という守備位置につくことの繰り返し。ここが一番楽しいんだもん。

時折、娘が台所に現れて黙って洗い出すので「いいよ。あっちで食べてなよ。」と言うと「いいから!」とピシッと怒られるようにして手伝われる場面あり。

それが嬉しいので何か喜ばせようと思っていたところ、毛蟹の殻が出たのでそれを器にして即興で甲羅グラタンを作って焼く。蟹の殻はいつもとっておいて味噌汁の出汁にするのだけど、何杯もあるので一つ二つくらい無くても大丈夫だろう。

お爺ちゃんも日ごろの感謝を込めてありがとうだのへちまだのと言わないで黙ってローストビーフを焼くタイプなのだけど、私も少し似ている。

洗い物を手伝ってくれてしばらくした頃出来た蟹グラタンを娘の前に置くと「何、これ?こんがり!」と喜んで貰えるのが嬉しい。

お爺ちゃんも皆が「おじいのローストビーフ、うまい!」って言ってくれるのをソファーで横になったまま唇の端だけかすかにあげて喜んでいる。

その他、お義弟さんのお嫁さんがふと台所に現れて「お義姉さん、ここでたばこ吸っても良いですか?」と言うので一緒に吸ったり。

色々あって愛しい人を亡くしたお義弟さんだったけれど、近年、やっとこんな可愛いお嫁さんがやって来てくれて、しかも、一生懸命皆の中に入って来ようとする危篤な人で、段々打ち解けて色んな話が出来るようになって来た。

お義姉さんちのお子さんたちも今や仕事を一生懸命頑張っている。

まだ長女くんのお腹の中だけど、今年は孫ちゃんも参加してくれた。

少しづつ皆、変わって行くし、この先は、少しづつ集まれない人も出て来るのだとは思う。

だからこそこうして集えることって大切なのだなあと思い始めたのはまだここ10年くらいの間のこと。やっと分かったんだよね。こんな大切な意味があるということを。

*******

楽しかったのだけど、年末ぎりぎりまで働いた後の元旦はなかなかハードな過ごし方でもあったので、二日目は寝正月をしようと思っていたのだけど夫が初詣に行こうとしきりに言う。

正月は神様も忙しいと思うよ。

心底そう思って言ったのだけど「神様だから大丈夫。」とわけのわからないことを言って来る。

まあ、あちらにとってはこちらの言い分がわけわからないのだろうけど。(いやあ、神様だって大勢にいっぺんに色んなこと言われたらうるさいって思うんじゃないかなあ。。。くどいけど。)

しかし、お世話になった猫神社様へ行くと、お正月のにぎやかさと適度な混雑具合だったのだけど、決して無茶苦茶な混雑ではなかった。

おかげさまで20分くらいでお参りが終わって心が洗われた。本堂の横にある猫さん堂にも忘れずにお礼を言いに行った。

そしてお爺ちゃんとお婆ちゃんと夫に健康のお守りを買った。

それからブラブラと買い物へ行って、帰って来たら夕方だったけれどしばし眠る。

静かに迎えたお正月。

そして明日からはまた忙しくなることだろう。

月と金星が物凄く近づいて輝いている綺麗な夜空に向けてもお礼を言った。そして今年もよろしくと。
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2016年10月11日

おめでとう ありがとう

お爺ちゃんの誕生会だった。

今まで見たことのない強いハートの闘病生活を乗り越えて来られての今日なので、嬉しくて仕方がない。

まだまだ強くて頑固で色んなお店、色んな人間を観て来たお爺ちゃんが珍しく気に入ってくれた近所のお寿司屋さんで。

初めて連れて来たときは「今年の誕生日までもつかどうかわからないから早く行った方が良い。今行った方が良い。」と次女くんが真剣に言っていたほどなのだけど、嬉しいことに数年過ぎて今年もこの日をお祝いすることが出来た。

初めてこの店に来たときと同様、ホワイトボードに書かれた今日のお薦めメニューの方向へ首を伸ばして食い入るように見ていた。

敦賀出身のお爺ちゃんは魚好きでマニアック。私たちの知らない名前のお魚をよく知っていて「ほう、これがあるのか。」と呟く。

そしてマスターがまた頼もしくて「大抵のものはありますよ。」と言ってしまう。

ほとんど物を言わず、ただただ野球を観たり、無言で魚に食い入っている強面のお爺ちゃんを初めて対面したときから、何だか私たちだけで行った際にも嬉しそうにうちのお爺ちゃんの話をしてくれる。

「時々同じようなタイプのおやじさんがいらっしゃるんだけど、ほんとに魚が好きだね。無心で食べて下さる。」等、あれ以降単独でお爺ちゃんが来たときの話なども。

お爺ちゃんとお婆ちゃんにはお仕事現役中の頃からの規則正しい生活のペースがあって、いつも夕飯は早い時間でささーーっと15分くらいで終わってしまうし、外に食べに行った際もどんなに長くてもせいぜい1時間いたら良いほうで。

ところがこのお店に2時間も居た。

日本酒を美味しそうに飲むお爺ちゃんを観て驚愕ですわ。あんな大病と共に暮らしつつも「強いなあ。」と思う。私の方がもう全然飲めなくなってるからね。

二時間後タクシーを呼んでお爺ちゃんとお婆ちゃんが帰っていく。

それはお爺ちゃんが「ちゃんと食えたか?そうか、じゃあ、帰るか。」とお婆ちゃんに声をかける一言でバタバタと私たちが動き出すタイミング。

一緒に帰ろうとしたのに「あんたぁ、トシに付き合ってやって。」というお婆ちゃん。いえ、あの、私も帰りたいのですが&もう充分なのですが・・・と思うのだけどわが子の性格を知っている感じを受けて夫婦で残る。

マスターが「俺のおやじは早世したけどね、亡くなる寸前まで毎日飲んで、たばこは一日二本くらいってのを続けていて、幸せそうだった。」と語ってくれた。マスターのおうちは何気に早世の家系だと教えてくれたのだけど、いつもとても楽しそうだ。

マスターだって口数が多い方じゃないのにお爺ちゃんが来ると「煮魚いっておきますか?」等結構話しかけてくれるし、そのタイミングが過剰接客でもなく的を得た接客で愛情すら感じるせいか、そこもお爺ちゃんがこの店を気に入っている理由の一つなのかなと思う。

静かに時が流れて行く。

「80過ぎてまで誕生会なんてもうええよ。」というお婆ちゃん。「もう来年からやめてや。恥ずかしいわ・」と仰ったけれど。

いえ、やっぱりうれしいじゃないですか。なかなか気持ちを表すチャンスが無いので何かできて凄く嬉しいです。と言ったら、確かに伝わった手ごたえ。無口だけど、分かるこの空気。

長生きしていただける幸せや美味しいものを美味しいと楽しんでくれる幸せ。

とても大切な瞬間だった。

今日という日は二度と来ないから。

大事に過ごすということを続けながら、傍らにいて下さった人の未来を祈る。
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2016年08月21日

いつか来るとは思っていたが

特別養護老人ホームでのお仕事。先月から数えるともう10回くらいは出勤した。

特養自体が初めての分野なのでチキンの私はビビっていた上に、2か月程度で派遣先を変えて早四か所目。もっとチキンになった現状というのは、特養という施設の仕事のやり方というものに全く法則がないことだった。

こんなに業務内容にばらつきがある世界ってある?と驚くのだけど、そこに長年勤めているナースさんにとってはそれがあたりまえなのだ。

が、しばらくすると今の場所でも色んなことが見えて来た。教えてくれることにはしっかり耳を傾けて改めて行かねばならないが、ああ、何でも鵜呑みにしてはいけないのだなということ。

動ける高齢者の方々もいらっしゃるが経管栄養などをやっていて寝たきりの方が二人も三人も痰をガラガラ言わせてつまりそうになっているときはすぐに吸引してあげないと恐ろしい呼吸苦と恐怖感を与えてしまうし、お風呂あがりについでに褥瘡やら温存療法の癌のケアをする人がいれば、早く服を着せてあげたくて待っている本人や介護者さんのために一目散に飛んで行かなければならない。

そりゃ病院の外科もスピードや判断力が求められていたものの、老人ホームにだってそれなりにあるのよね。

しかしそこにピッチは鳴って「ショートを取りに行ける?」と言われる。まあ病院でいう入院みたいなものだ。

なので「はい。今風呂で処置しているんですけど、すぐ行きますね。」と言うと「え?すぐ行けない?」と言われる。いや、すぐ行くけど、目の前の人も風邪ひかせちゃならんでしょう。処置して服着せてからね。。。。

で、多分その先輩が逆の立場だったらこの処置を題材に介護の人にあれこれお叱りを浴びせたり解説したりしつつやるから、きっと時間がかかる作業だと認識なさっているのだと思う。

段々事情が分かって来たのでごちゃごちゃ付け加えず「はい、すぐ行きます。」とだけ答える。

「あのね、ここのお掃除がね。。。」とか「あのね、注射器の水切りってのはこうやるの!」と仰ってくださっているのもゆっくり聴きたいのだけど、すみません。先に痰を吸引して来ますの世界。

これ、どこの世界でもデジャブだなあ・・・。かつて居たところはお一方もこのタイプのナースさんがいなかったので凄く楽だったのだけど。

とは言え、まだまだ常勤さんが出来ることを網羅出来ていないので精進しよう。謙虚な気持ちで教わろう。

そう思いつつ就寝すべくベッドに入ったのが午前1時半だった。よし、この時間ならば朝の6時に余裕で起きられることだろう。と、またしても久々に施設に行く前にワクワクしていたのだった。

*********

ところが午前四時頃、なんだか廊下が騒がしい。私、6時まで寝たいんだけど、いったい何の騒ぎかなあ?と思っていたら、お婆ちゃんと次女くんが部屋の前で騒いでいる。

「ちょっと!トシ!トシ!助けて!」と息子の名前を呼ぶお婆ちゃんに対して、次女くんが「バカ!こういうときにお父さん呼んでどうする。お母さんだろ?!」と叫んでいる。

「いや、かおるさんには持ち上がりませんで。」と婆ちゃんの声。

応えて「持ちあげりゃ良いってもんじゃないでしょうが!そこだけ考えんなよ。その後、どうすんだよ!主題は具合が悪いってことなんだからさ!」という次女くんの声。

いったいなんじゃいなと目をこすりながら出て行ったところ、何やらいっぱい言っていたが、雰囲気的には爺ちゃんに何かあったのだろ思ったのですぐに動いた。階下を下りながら話を聴いたところによると、おじいちゃんが2時にトイレに行くときずいぶんふらついていたなと思っていたが、無事に帰って来たと。

しかし、今トイレへ行ったところ、ベッドから降りたのは良いが座り込んで立ち上がれなくなったのだという。

四人で降りて行くと息切れしたお爺ちゃんがハアハア言って、これまたふすまとベッドの間にしゃがみこんでいた。

夫が爺ちゃんの手を引っ張ろうとするので、ストップをかけたのは、皮膚が極端にもろくなっているので強く握ると紫斑が出来たり、下手すると皮がずるむけるから。

私はベッドの上を渡ってお爺ちゃんの後ろに周り「お義父さん、前かがみになるようにして下さい。そしたらお尻が少しありがりますから。」とお願いした。

すかさずそこに手を入れた後夫に「今、今、手をつかまないで。そっとね。脇の下あたりに両腕入れてくれると助かる。優しくグリップしてね。」と、自分はお尻を持ち上げつつ起こして貰った。

しかし、ふっらふら。めまいですか?なんなんですか。

とにかく、腰のところへ手を添えて排尿成功。「お義父さん!こんなときまでトイレのスリッパはかなくて良いんです。神様も許してくれますから!」と叫んでしまったのはスリッパを履くことすら転倒の原因になりかねなかったから。

悪寒戦慄がするというので熱を測ったら7度代だった。これからもっとあがることが予想される。

手術をしてから片肺になったのでベッドに戻るよりソファーでファーラー位になっていて貰った。血圧は動揺したせいもあるのだけど、190を超えていた。

「足がだるいんやろ、じゃ、足を高くするか。」

あかんです。余計に血圧あがるから今はダメ。

「あ。そなの。」

そうこうしているうちにまた尿意が催して来て、結局三回も四回目もトイレに行った。

いくら晩年になって痩せていらっしゃるとは言え、あいかわらず巨漢のうちに入るのでこんなん力でやっていると家族全員の腰が偉いことになる。

なので、「前かがみになって1、2、3のリズムで立てますよ。さんはいっ!」の掛け声でほとんど立ち上がれるという方法をとる。まあ、歩いているときは手を離せないんだけど。

この症状って、ただの感冒なら良いのだけど、この頻尿さ加減と尿量をみると、絶対膀胱炎とか腎炎とか、何らかの尿路感染が疑われる。

そのうちに、ソファーに戻って来る度に胃液様のものを嘔吐するようになった。これは血圧が高いからだろう。

まあ、とにかく夜があけたら病院へいかなくてはならない。

朝までトイレ介助をしたときに思ったのだが、お婆ちゃんには無理である。

あと先生の話も聴きたいというのもあって、とうとう施設に欠勤の電話をかけた。

先方にご迷惑をかけるのは重々承知なのだけど、あきまへん。もう誰にどう思われても良い。

そして、一緒に受診について行って。検査や診断を聴いたら、やはり尿路感染だった。

というわけで仕事に穴をあけてしまったが、まじどう思われても良い。

原因が分かったし内服も出たし。熱も下がるだろう。ただ、尿道のカテーテル入れてくれている泌尿器の先生にもこのこと言わなくちゃなあ。

しかし、ビックリするやら安心するやらということもあった。受診中に測定したところ、SATが片肺なのに100パーセント取れる人って初めて見た。やっぱり強靭だ、爺ちゃん。

***********

ただ、ちょいと考えることがある。

自宅サロンという言葉が浮かんでしまうのだ。皆、お爺ちゃんへの思いがあるのだけど、いかんせん、微妙に対処法が分からないので、こんなときくらいにしか役に立たない私が居た方がどれだけ良いだろうか、

夕方までには自分でスタスたあるけるようにはなったものの、そろそろ色んなことを考えなければならない時期に近づいているのかも知れない。

でも、まあ、もうししばし様子を見てみよう。
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2016年08月06日

三次元の現実+α

昨日、キャンセルが発生したことをここに書いたせいか、若干時間帯はずれたものの、遅い時間に一件ご希望の方がいらして下さった。

で、その前のセッションでのこと。

「電車の関係で10分くらい遅れます。」というご連絡が他の方からあり。

いいんですよ、いいんですよ。

もう、ほとんどが遠方からお越しくださっている方々。いや、近くたって日常生活を送っている故大変だとは思うのだけど。

で、その10分弱の時間、床に寝転がった。

ナースのときとは別の部分が疲れるのがこちらの仕事。でも、好きでやっている。それで、時々こうして時々床にどうっ!と寝転ぶのだが、視線の先に「あれ?」と思うものを発見。

実際にはワインテーブルとして使うようの小さなテーブルが置いてあるのだが、主にパワーストーンを置いたり写真を撮ったりするのに使っているものの足元が見える。

で、そのワインテーブルと先日洗ったばかりのカーテンの間に小さな小さなクモの巣が張ってある。

未だに目が良すぎるので、1〜2ミリの小さなクモがせっせとおうちをこさえている様が結構離れていても見えるのである。

困ったなーと思うのは、クモ自体にではない。私、GB以外の虫とかはほとんど平気なのだ。

それよりなにより、おそらくはたった一晩で、あんな小さな体で一生懸命こさえた思われる巣を「うう、掃除のときに壊さななきゃならないのか。」ということに憂鬱になる。せっかく頑張って編んだのにねえ。

で、その後結局お客様がいらして、今日でなくとも良いかと放置した。

明日、掃除して崩してしまったあと、やつに元気が残っていて、もうちょっと人目につかないところに作る体力が残っていれば良いけど・・・。

*******

やんちゃな幼子が分からないことばかりを言い親を困らせる。無邪気に怒ったり八つ当たりしたり自由奔放に。

その幼子がいつの間にか心も体も成長して親にてみやげを買って来る。

時をさかのぼると学生服の集団の中にいたり、ベッドから出てこなかったり。

でも、月日とともに、しっかりとしたことを言うようになる。

その辺のご立派な大人ですら分からない親の事情や心情を自分なりに理解し会いに来る。

そんなあたりまえだけれどあたりまえではない普通の奇跡のエピソードを聴いたとき、喉がぐっと詰まって変わりに涙が止められなくなる。何か喋ろうとするともっと崩れてしまいそうだったので、落ち着くまで小さな深呼吸をする。

親御さんに自分があるから立派に育つ。喜怒哀楽を出せる子供になる。いや、もう大部分大人か。

胸がきゅーーっとなって喉が詰まって、一人の女性が乗り越えて来たことへの祝福とか、敬意とか。

様々な喜びと感謝に心動かされ、心の中で何度もハッピーバースデーと贈る。つぶやく。言えば軽くなるから心の中で何度もこの奇跡に。

あなたに。あなたのお子さんに。そしてあなたの周りの関係する人々すべてに。
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2016年08月02日

衝撃の想像図

毎日疲れた疲れた行ってても仕方ないので、今日は蟹玉のあんかけ風とかシュウマイとか野菜をいい「婆さんが言ってたけど、最近、四足で階段登っているのを観たってよ。何してんの?」

・・・・・・・・・・・。何ってこともないが、仕事から帰って来て疲労困憊していたからでしょう。自ずと両手も使ってあがりたくなるわい。こういうのは人生で初めてだけど。

「でも、凄いじゃないか。エクスシストのディレクターカット版みたいなやつでしょ?ブリッジで階段昇り降り出来るなら何でも出来るじゃん。」

誰一人としてブリッジだなんて言ってない。

それにそんな元気あったら、もっと良い仕事してるわ。

なんか、この人も常識人を装ってそれが世間に通っているみたいだけど、かなり変わった人なんだなあ、と思う。

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2016年07月17日

誕生は感謝

Kさんというナースさんが突然仕事中に亡くなったというお話を聴いたのは、私が入居者さんを受診させるべくホームの車に同乗している最中のことだった。

ドライバーさんにとっては、もうひと騒動終わった下手するとひと昔の出来事だったのだろうけど、たまにしか来ない私には、そのひと昔と今日が繋がっているわけだ。この間が三日目ならその日が四日目。

四日目の私には例え何日空いていようと、三日目は昨日のことに相当する。

いくら、よく無表情で不愛想に思われる私でも驚愕と悲しみの色が浮かんで絶句しているのが分かったのだろう。ドライバーさんが「ごめん。俺、余計なこと言っちゃったみたいだね。」と仰る。

いえいえ、知っていると思われたんですもんね。それに、知っておいて良かったです。

病院に入居さんをお連れして検査に付き合い入院手続きをした後、再びドライバーさんが迎えに来てくれた時には雨がざんざん降りだった。何も言葉が出なかった。

医務課に戻って来て、先日”なんだ、そのもの言いは!”と内心切れて、態度に出してしまったナースさんが、私の留守中たった一人で切り盛りしている状況だったのだが、必要事項を報告したあとで、Kさんのことを話した。

そうだったんですね・・・と。初日のたった一日しか接することが出来なかったけれど、とても教えていただいたし残念です・・・と自然に口をついて出た。

「そうなのよ・・・。その日は私と二人だったのよ。私が一緒に救急車に乗って行ったの・・・。二人でよく生と死の話とか終活の話題をすることもあったの。彼女、持病もいっぱい持っていたのよね。でも、やっぱり大変だった。受け入れられない。」

ちょっと顔を出し始めたばかりの私だからみんな内緒にしていたのだと思ったのだけど、60過ぎのその先輩は言った。「言えなくてごめんね。まだ私たちも心の整理がつかないの。」と。

そりゃそうだ!と初めて気が付いた。あの日、元々さばさばした人だけど、私に凄い物言いになっちゃっていたのはそういう事情もあったんだろうと。見た目に分かるほど切れちゃって悪いことしちゃったな。

他の人も「言えなくて・・・でも、話せるとだいぶん違うね。」と仰った。

それからその日は倉庫に吸引機を取りに行くとき、その倉庫のカギを取るときも、Kさんの声を思い出していた。
”あのね、ここに吸引機があるの。カギはね・・・。見て。この大きなキーホルダー。これ使ってあけるとここにあるからね・・・”

とか、「この人はね、食道瘻の人でね・・・痰を取るときはね。。。」

とか、「あ、トイレはもちろんそこが近いんだけど、ゆっくりしたいときはお風呂場の横にも職員用のトイレがあるよ。」とか。

施設中、どこへ行ってもKさんの言葉が頭の中でリフレインする。

あの日Kさんと一緒に居る時に廊下の向こうから歩いて来たお婆ちゃんを見たKさんが「あの人はなんていう人かしら?ここの場合はね、派遣の私たちって処置がある人くらいしか接することができないの。可愛いお婆ちゃんねえ。ああいう人好き。」と言っていた。

丁度あの時のお婆ちゃんが歩いて来たのでKさんがしたのと同じようにかがんで手を握るとニコニコ笑っていた。あのね。。。。あなたを凄く愛した人がこの施設にもいたんだよって心の中で思いながら。

それから毎日心の中でKさんにお礼ばかり言っている。

人間は一生のうちに沢山の仕事をする。Kさんは私にも沢山の仕事をして下さった。大きなギフトを下さるという仕事を。

********

本当は二日後が次女くんのお誕生日なのだが、その日は友達とパーティーをするのだろう。二日早い今日、一緒にご飯食べてくれと言われ、自宅でゆっくり晩御飯を食べようということになった。

しかし、次女くんが夫にリクエストしたのはケンタッキー。

そんだけかい。

同じことを思った夫は市場に行って、私にウニやら、爺ちゃん婆ちゃんに鮮魚やらを買って来たらしい。多分何か物足りなかったんだろうね。

あとは、ご近所の自宅カフェでガトーショコラを焼いているおうちにケーキを注文。image.jpeg

まあまあにぎやかな食卓になったのだが、今日こそあれを作ろうと思った。

その料理を出すと次女くんが「わああ!懐かしい!おいしい!」とパクパク食べだした。

エビにアーモンドのころもをつけて揚げただけのものなんだけどね。

幼いころ、エビが嫌いで食べれないって言っていて、別にエビなんて食わんでも生きていけるけど、こんなのどうだ?と一度作ったら、「おいしい!」と言って食べた。

「あのとき、私はお母さんのおかげでエビを克服したんだよ。」と大きくなるまでに何度か言って、なんと、成人してからまで言うので心苦しかった。

なんでかと言うと、あれ、普通のエビフライと違って、エビにスライスアーモンドのころもを絡ませるのが少々面倒ってのもあって、実はたったの一回しか作ったことがなかったから。

たった一回のことをそんなに何度も感謝されるのがしんどいやら申し訳ないやら。

天然のブラックタイガー5尾を全部ひとりで平らげてくれて「いやあ、もう懐かしくて本当においしかった!ありがとう。」と言ってくれた。こちらこそだよ。まったくもって面目ない。こんなことで感謝されるくらいなんだから、いかに今まで何もしてあげて来なかったか?というのが浮き彫りになるわ。

そうするとケンタッキーやら他のものが余るんじゃないか?ガトーショコラなんて相当濃密だし、こりゃ余らせるなーと思っていたのだが、ふと見るとテーブルは綺麗にあらゆるものが平らげられている。刺身もケンタッキーもサラダも・・・etc・・・。多分、皆楽しくて食欲が増したのか。

長女君は来れなかったので爺ちゃん婆ちゃん、夫と私と次女君の5人だけのパーティー。お爺ちゃんまでガトーショコラを食べていて可愛かった。

少しづつお酒も飲んでコーヒー飲んで長々と喋って、皆が今日も元気であること、顔を見れたことにひと際感謝した夜だった。
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2016年06月02日

いつまでも思い出作りをしていたい

前々からそういう傾向があったのだけど、近頃特に近日の予約を受け付けにくくなって来た。

それどころか、ご希望日時を複数いただかないと、下手すると翌月の予約もたまたま空いてなかったりする。

これは一大事という事、もう一つ、他にも理由があって、今月は訪問入浴への出勤を全日あきらめた。つまりは1日たりとも入れないことに。

もう大分慣れたし、スタッフも仲良くて楽しいし、本当は行きたいんだけどな。

でもそうすると、カウンセリングの勤続量が減ったりして本末転倒。


もう一つの理由としては、爺ちゃんである。

尿道に管が入ったり、台所に水を飲みに来るだけで、ハアハアと息が乱れるようになってきたし。

もし何かあった時、私が何処にいるのか分からないのも困るし三人一組でしかチーム編成出来ない仕事はかなりまずい。


爺ちゃんには長生きして欲しいから決してそのもしもの事態なんて考えたくもないのだけど。

2年ほど前、あれは二回目のオペの前後だったと思うのだが、旅好きのおじいちゃんのために次女くんが幹事を務めた箱根旅行。

そうかあ、あれからもう2年ほどの経つのか。

さいきんはというと、3回目のオペが終った爺ちゃんをみていると、もはや相当辛そうなので、あの時、まだ比較的に元気なときに行けて良かったと思っていた。

ところが、今年の春が終わる頃、今度は爺ちゃん本人から言い出した。

「最後に親戚も含めて皆で、函館に行きたい。」

よっぽど皆で行った箱根が楽しかったのだろう。

それに元気な頃は本当に旅行好きで、特に北海道はしょっちゅう行っていた。

さらに言えば、自ら「最後に。」と言っているところがせつない。

「お母さん、旅行嫌いで家好きだけど。。大丈夫?」と娘に訊かれるほど、確かに私は、やることやらんで遠くへ行くんはキライ。そしてどちらかと言うと引き篭もり。

ほんとに外からの働きかけがなかったら、誰も声をかけてくれなかったら、どんだけ家に居ても苦にならない。

しかし、そんなこと言っとる場合か、この場合。

でも、ほんとうは10年くらい後になっても、「爺ちゃん、また旅行行きたいんか。」と突っ込みを入れている未来が一番の願いなんだけど。


と、まあ、しょげていても仕方ないので、今日も明日もメソメソせずに、自分の仕事をして、くよくよすんのは止めよう。

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2016年05月15日

傘寿(さんじゅ)&五黄の寅(ごうのとら)

長女くんとお婆ちゃんの誕生日が同じ日。

しかし、当日は皆が集まれないので翌日我が家で誕生会をすることになったとのこと。

そうそう、お婆ちゃんもお爺ちゃんもあんまり外を連れ出すとお疲れになってしまうので、ごく稀にしか外食しなくなった。

で、さすがにもう歯がそんなに良くないということや、お爺ちゃんが牛肉好きというのも手伝って、夫が年に一回だけ上等な牛肉を買って来て、この日ばかりはしゃぶしゃぶをする。←夫は鶏が好きで牛があんまり好きでないというのもあるが。

それは良いのだけど、私・・・・皆が集う時間には到底間に合わないのよ。仕事が終わらないんですもの。

しかも、お祝いのプレゼントも買わないうちにあっという間に今日が来てしまった。

同じ誕生日のお婆ちゃんと長女くんは丁度50歳違い。

80歳のお婆ちゃんは傘寿という年を迎えたわけだ。

仕事の後、もはや眩暈していて足はパンパンに浮腫んでいるわけだが、もうひと頑張りしてお婆ちゃんと長女くんにお揃いの日傘を買った。一つはオフホワイトで一つはネイビーブルー。両方とも金の刺繍がしてあった。

それを見つけたときには、ううう、しんどかったけど思い切って駅ビルに良かったと思った。←駅ビルに寄るだけが思い切りなのかい。我ながら書いていてビックリだ。だって、まじでへとへとなんだもん。

(ちなみにヒーリングショップでホワイトセージも買いたいのにまだ買えていない。)

家に帰ると案の定、皆の宴は終わっていたが、長女くんとお婆ちゃん、凄く喜んでくれた。お婆ちゃんのあんな笑顔、久しぶりに観たわ。

あと、お婆ちゃんの方には橋真梨子さんのCDも添えた。

というのも、夫に聴いた話だが、お婆ちゃんはなるばく毎朝ラジオ体操をしているのだけど、最近寝過ごしてしまうことが多くて困っているとのことだった。

それで何と夫がラジオ体操のCDと、CDプレイヤーをプレゼントすると言っていた。CDプレイヤーがあるということは、ミュージックも聴けるということで、しかもお婆ちゃんは橋真梨子さんの大ファンだということも知った。

そんなわけで、また本心からの笑顔が見れた。

何十年も何十年も子供三人を育てあげ、夫である爺ちゃんをささえ、しかも孫たちまでもを深く深く慈しんで来たお婆ちゃん。

音楽でも聴いて癒されて貰えると良いなあ。

先日の母の日にお花が届いたので差し上げたところ、その夜に『お礼に。』とワインを買って来たのでずっこけたばかり。それじゃ意味がありませんて。

そして案の定、今回も日傘とCDを手にして『こんなん貰ろうて、今度は何をお返しして良いやら。』なんて言っているので「・・・・・・・・・・。違うでしょ、それ。」と分かって貰った今日この頃。IMG_0931.JPG

結婚後、社員からパートになったという長女くんが夜遅くまで次女くんと話している。

何だか時間が昔に戻ったような素敵な夜だった。

なんて、のんきなこと言ってると、明日もゾンビになるのではよ風呂入って寝なくちゃなあ、今日こそは。
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2016年05月09日

今そこにある奇跡

先日、お婆ちゃんが居る我が家にお花が無事に届いた。

毎年夫の会社関係が仲介して押し付けられるちらしからの申し込みなのだが。

普通に花屋で買ったら相当高くなってしまいそうな商品がそこそこの値段で送れるというシステムがある。

で、お婆ちゃんに届くのは分かるが、その前日、母に送った花が既に届いたという連絡を受けてビックリしてもうた。

届くんかい。

申し込んだのは4月だけど、場所が場所だけに『もしかしたら熊本の方は、母の日には間に合わないかも知れませんよ。』と業者の人に言われるのを『そうでしょうね。大丈夫ですよ。』と答えていたくらいなのに。

誰だってあんな大地震が来たらそう思うわ。

それが普通についてしまうって凄い。

もちろん業者の努力に違いないのだけど、聴くところによると周辺の郵便物は結構遅れたり止まったりしているのだとか。

『どうしてだろうね。』と言われてもわからんわ。

で、普通に『届いたよ、ありがとう。』と何事も無かったかのように言っている母にビックリ。

あの日ですら、何故だか大丈夫だろうと思っていたのだけど、その後も何度も地震が来ているというのに・・。
良かったと胸をなで下ろすことなのに、『やっぱりね。』と思ってしまうし、何故だかうちの娘たちですら「お母さんのお母さん?きっと大丈夫なんだろうね。」と妙に納得している。

でも、何と言うか・・・そういう人。

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それはそうと、娘たちからそれぞれ母の日のお花を貰った。

長女くんは来る自分の誕生日に実家に帰って来るそうなのだが、郵送で鉢植えの見事なカーネーションが届き、次女くんは、選んで来てくれた可愛い花束。

毎年のことだし、自分が毎年『あ、母の日だ。贈らないと。』となんて言いつつ送っているところがあるので、もしかしたら娘たちも『送らなきゃな。』という感じでプレゼントしてくれてるんじゃないか?と思うのだが、やはり嬉しいものは嬉しい。

それに、結構嬉しそうにくれたりするもので、私の多少汚れた心とは大違いなことには間違いない。

そうして今年も彩どりのかネーションが家中の到るところに咲いている。

誰もが無事で、普通に平和に花があることの喜びを感じる。
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2016年05月04日

それぞれの領分

早い時間に仕事をあがれて帰宅出来た日。

そのままにしておくと一日も休日が取れない状況になりそうなのが今月だったのだけど、こうして早くに帰宅出来るだけでもホ〜っと一息つける。

しかし世間はGW中なので自動的に暇している夫と遭遇。

この人の元気の良さは私にとって度々脅威となる。何せ、こちとら生まれつき+環境要因でパワーがない性質。

そこをレイキと出会ったことで何とかエネルギーを回すコツを知り、これまた何とか普通に生きているレベル。(いや、それでも一般の人からするとグータラに見えるレベルなのだろうから、決して普通とは言えないかも知れないが。)

しかし自分で自分のキャパを自覚していることと、長年付き合って来た人間が言い出しそうなことが分かるので回避できることも多々あり。

自室のドアを開けた私を見るや否や『あれっ?お帰り!!!!どっか行こうか?!』って、巨大な人間が犬でもないのにブンブン尻尾を振っているかのように見える。

来た。出会い頭のたった1〜2秒で。

何か所かのお出かけ先の提案をことごとく「いやいや。」断りつつバッグを置く。

で、「いや。だから。明日があるので遠出はしないで夕飯の買い物でもして来るわ。」と答えたのだが。

『買い物!?夕飯?!じゃ、イトーヨーカドに行こうか!車の中で待ってるね!すぐ降りて来てね!』とドドドド!と部屋を出て行ってしまった。

・・・・・・・・・・。自転車の鍵をチャリンと置いて項垂れるなんておそらく普通に元気な方々には分からないかも知れない。たかだか少々広めのところへ行くくらいで。

しかし近所のいつも行くコープでええやん!せいぜいそこまでのキャパしか残っとらんわ!と思うのだった。

慣れたスーパーだとどこに何があるってのが分かって無駄に探し物しなくて済むという理由だけ。あまりにも狭苦しいのも嫌いだけど、広すぎて人が多すぎるってのもダメなんだよ。残念ながらそれが私。

疲れているからとか忙しいからだという案も自他共に浮上していたのが若い頃からの疑念だったが、いかんせん、働かないでいた時期も暇な時期もほとんど同じような心理だった。要するに働いていても働いていなくても同じ。忙しいときも暇なときも同様に疲れたし同じくらいのストレスを感じてた。

要するに同じなんですわ。状況や環境ではなくて性質なんだわ。

しばしば「色んな仕事していてパワフルですね。」と誤解されることもあるけれど、いやいや、ざっくり見ると50年近くの生涯で心理と看護とか自分の好きなことしかしてませんわ。あとはほんとにいい加減ですわ。稼働距離もごく狭い。好きなものしか食べない、好きなことしかしない、好きな人としか会わない。それでいっぱいいっぱい。(別名わがままとも言う。)

それ以外の好きなものは動物、読書、はい、これでもう結構いっぱいいっぱい、もう入りません。フリーズします。良い大人がこんなことで良いのかと思うこともあるのだけど、そこを越えるとフリーズどころか強制シャットダウンして再起動するのに相当な時間がかかるわけで。

で、かなりその状況に近づいている時に車でブウウウーーン!とちょっと大きめのスーパーに連れて行かれるともうあかん。

反して夫は稼働距離が普段から広くて都道府県を跨いで移動する生活が常。多分自分の中での人付き合いも登場人物もかなり多目であることだろう。

私にとってはドワーーっと見える多すぎる商品、大きすぎるスペース、多すぎる人々の中で、いちいち立ち止まり「ホットプレート出して焼肉しようか?貝の刺身、あるかな?あ!これからタケノコ、煮てくれる?この農家の人が作るタケノコ、凄く美味そうだって前から思ってたんだよね。パンは?あ、チョリソーも焼こうか。あと、最後に焼きそばするよね?あ、パンは?パン買う?」と中々先へ進まない。いや、距離はかなり進んでいるのだが、いったい何を献立にして欲しいのか、何を買おうとしているのか、方針が定まるまでの心の向きが一向に進んでいないのが手に取るように分かる。

なので、そこを整理して行く・・・というか、削ぎ落として行くのが私の作業と相成ってしまう。

刺身か焼肉かどっちかにして。タケノコは皮つきのやつから調理するとこれくらいの時間がかかりますがよろしいか?焼き蕎麦で締めるならパンは要らないよね?あー、玉ねぎもピーマンももやしも・・・今カゴに入れたやつ、全部うちにあるものですから戻して下さい。無いのはキャベツだけ。

お肉はそんなにいりませんよ。お爺ちゃんもお婆ちゃんも肉はそんなに食べないし私たちもそんなに若い頃のようには食べられないんだから。

その白角のウイスキーとソーダですが、さっき通りかかった場所でキャンペーンやっていてセットで売ってたでしょ?あっちの方が300円も安いっす。はい、戻して。今あっちからセットになっている商品持って来るから。

『はんぺんを・・・』

食べれるならどうぞ。食べれないなら賞味期限を見てね。

『あ、今、次女くんにラインしたら、今日はどこも出かけないで家で焼肉食べるって!肉、多目でも大丈夫だよ。』

いや・・・・、どうかな。歯の矯正していたけど今は落ち着いたのかな。

そうこうしているうちに、とうとうしまいには「もう良い!大丈夫!はい、帰ろう!」と距離や空間問題もこちらが強引にカットさせている状況になるのだが、仕方ない。このまま行くと何時間でもダラダラ居るってことが分かるから。

言いかえると何時間もこれやって楽しんでいられる体力があるということで、そこは羨ましく喜ばしいことなのだけど、”食卓”という目標がハッキリしているのでその数時間を30分弱に短縮してしまう私の強引さも凄いのかも。

別種の我儘と強引さが日々勝負しているような。で、「なんで、こんなことしてまで共存しなきゃならないんだっけ?」とたまに言うのだが『共存?あ、一緒に居ることね。いやいや、そこが第一目標でしょ。忘れたの?』と言われて、あれ、そうだっけ?となる。

『あなたは遠そうで近い目標に急ぐの得意で、俺は今のことのようで近そうで遠い生涯の目標に向かう得意だからこれで行こう。よく分からんけど両方大事なことなんでしょう。』

これって、どれ?

世界観とか時間の概念とか視線の置き方が違い過ぎて、分かっていても未だにビックリすることの連続である。

***********

家に辿り着くといつもの時間にご飯を作っていないお婆ちゃん。「あ、もうこっちの鍋に作ってるから台所使ってええで。」

二人が動くには狭いしコンロの数も限られているのでいつも時間をずらして使っているので度々こんなやり取りがある。

しかしホットプレートを出して来た夫を見てお爺ちゃんが笑っている。「なんだ、焼肉か。」とただ笑っているだけなのだけど嬉しい。

私がタケノコを煮たり野菜を切ったりしている間に階下に降りて来た次女くんが焼肉奉行と化してさっさと焼きだしてくれている。

要らないって言っているお爺ちゃんとお婆ちゃんのために小さくカットして小皿に取り分けている場面もあり。

すると食べるので笑ってしまう。『いやや。うちはもう歯があかんから要らん。』と言っているお婆ちゃんも、笑いながら『いらんわ、そんな安い肉。』と言っている爺ちゃんも、次女くん曰く「ほらあ、出せば食べるんだから。何でいつも要らないって言うんだろうね。」と、次々テキパキと焼いている。

夫にあんなに応戦していたのに結局肉が多すぎたじゃないか!という心配を余所に結構な速さで食べたり焼いたり分けたりしている次女くんの動きにビックリしてしまう。『いやあ、若いとこれくらい行っちゃんだね。羨ましいわ。歯は落ち着いたの?』

幼い頃とは裏腹に、レタスに肉を包んでタレにとマヨネーズで同じ食べ方をするようになっている次女くんにも驚いた。同じペースでレタスが無くなって行くのが気持ち良いくらいなのだけど、時代と共に味覚も変わって行くのだなあとつくづく思う。

小学生くらいの頃、春巻きを分解して嫌いな野菜をはじいてるのを見て『こら、何て食べ方をすか。』と私を怒らせていたのがつい昨日のことのように思えるのに、今は似たような食べ方で結構色んなものをミックスしてワシワシ食べているので。

しかし、量を見るとパワフルだわ。

ところで、娘が肉を焼いたりしていると爺ちゃん婆ちゃんも父さんも皆で『これ、もう良いんじゃないの。』とか『ほら、これ焼かなくて良いのか?』とか、色んなことをワーワー言っている。

別に各自一言二言声をかけているだけでワーワーってわけではないのだろうが、本人にとっては一斉射撃のように感じられたのだろう。『もう、うるさい!』と一喝していたのでそこも笑えた。

基本的にはうるさいパターンの我が家の食卓。毎日ではなくなった今も喜怒哀楽が絶えなくて、銘々好きなときに現れて好きなことを言い、ソファーや座椅子や台所や銘々自分の好きな居場所に引っ込んでいる。

長話をすることもあるが、ふいにTVに魅入ったり居なくなったりするのを見ていて思ったのだが、あら、皆同じようなことをしているのねということ。

5人居れば5人の世界観が存在していて好きに関わり好きなことを言い、ふいに居なくなったり適度にカットしているのだわね。

そんなふうに、時には別宅の夫の兄弟も出入りしたりして、メンバーが入れ替わり立ち代わりしているのだが、いつも一つの場所でゆっくり酒を飲み、食べ、最初から最後までそこに居るのが夫だということに気が付いた。

この狭い空間ではこちらがめっちゃ動いていてあちらが一番じっとしているので、結局はトントンのようだ。

そうかと思ったら焼き蕎麦の段階になって突然張り切り出し動き出したたおっさん。そうだった。久しぶりに観たけど、焼き蕎麦とラーメンだけは手際が良くて作って貰った方が美味しいのだった。

途端に食べる側になって動かなくなる私。

そして深夜になって気が付く。早く帰って来たのにいつもより休むのが遅くなってしまったやないかい。まだ仕事残ってるやないかい。

でも仕方ない。もうちょい頑張りますか。これは私の仕事なのだから。
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2016年01月18日

天井の異変

日曜日の夜中、いつもより早めにベッドに入って本を読んでいる間に眠くなって来た。

で、次に目が覚めると、いつの間にか夫が隣でグーグー寝ている。彼は酒を飲むのも仕事の一部という状況なのでよくこういうことはある。← 私の場合は、なんなら、酒は一切飲む必要のない仕事なのに飲んでいる。

それはともかくとしてイビキかなんかがうるさくて起きたのかな?私。それとも目が覚める前に恐ろしい寝返りで潰されかけたのかな。もう何十年も同じベッドに居ると寝たままかわしているらしいが嫁になりたての頃はよくブルドーザーが迫って来て、さらにロールでペシャンコにされるような恐怖で目覚め「いーーー加減にして!」とベッドの下に夫を転がして落としたこともある。

だいたい何でこの大男とのベッドがセミダブルなんだ。ダブルにしようよという案を出したこともあったし、私が別の部屋で寝るという案のときにも却下&瞬殺された。

しかし、もはや今となっては、時折イビキの中で眠れていたり、それどころか、たまに一人で寝ていると静か過ぎて眠れなかったりするなんてこともある。そんな悪環境に合わせて適応すなよ、私の神経。

それはともかく、私段々年を取って来たせいか、二度寝ってのが苦手になって来た。

一回目覚めたらすぐに寝ないと、そのまま目が覚め切ってしまう。それだと明日のことを考えるとやばいので慌ててまた眠ろうとする。

その時夫が『シチュー、美味しかったよ。』とこちらを向いて呟いた。

寝言?いや、どうやらほんとに食べたらしい。

その翌朝、起きるなり「シチュー、残ってる?」と言うので、さあ・・・最後に食べたのはあなたでしょう。あとどれくらいだったの?

「え?俺、食べたって言ってた?」という酔っ払いだった男の口にほんの少しシチューらしきものが着いていた。

歯を磨いて寝んかいっっっ!そのシチューが私についたら汚いだろ。

あ、歯磨いてないって言ってた?という質問も来るので、全く何も覚えていない生粋の酔っ払い状態だったのだろう。

それでシチュー鍋を弱火で温めるために階下に降りて行き居間を開けると、早起きのお爺ちゃんとお婆ちゃんは当然起きていて、食後にTV観ているご様子。

お爺ちゃんは昔からあるお爺ちゃん専用のテーブルとソファーの位置にいて毛布かけて横になっている。

おはようございます!と挨拶をしてシチューに火をつけつつ、何だか違和感を感じたので部屋を見回した。

こういうときは、どう説明して良いのか分からないけれど、そして、まだどこに異変があるのか見つけられていないのだけど、とにかく何かがいつもと違うとき。

しかし、台所に居たので引きのカメラ状態なためか、すぐに分かった。

お爺ちゃんの頭上に位置する大きな換気扇の縁取りがはずれかかっている。

四隅のうちの二か所が外れていて、中から何かの装置がはみ出しているじゃないか。

私にはよく分からんのだけど、我が家の居間のエアコンとか換気扇って、よく業者で使っているような規模のもので、お爺ちゃんが長年某大手電機製品の会社に勤めていたせいだろう。よく分からないほど仰々しいものがよくある。

例えば、朝のブラインド・・というよりシャッターって言ったほうが良いのか、あれ。毎日同じ時間に強制的に物凄く大きな音を立てて「起きろ」と言わんばかりに開きだすし、風呂が沸いたぞとか風呂の方が喋り出すし・・・・・。

いや、全部言っているとキリがないのだが、今ここにある危機は、お爺ちゃんの頭上の換気扇の蓋が壊れていて、その原因が、中に入っている何だか四角い鉄の箱の重みのせい!ということ。ええ、背伸びするとかろうじてそのごっつい鉄の箱が見えるので原因が分かったのだけど。

あんなん落ちて来たら三回の大手術を乗り切って酒飲みに返り咲いた爺ちゃんだとて、頭かち割れて終わってしまうわ。

しかし、気が付いた。

この家にある椅子でも脚立でもテーブルでも、どーーんなものに昇ったとしても、あの天井の換気扇に私は届かない。ええ、お話しにならないくらい届かない。

それで、「おとーさん!早く降りて来て!」と叫ぶわけだが、隣に居るお爺ちゃんがソファーから起き上がって「わしか?確かに耳が遠くなって来たが、さすがにこの距離だとそんなに叫ばんでも聴こえるぞ。」と。

いえいえ、お義父さんではなくて夫です。

その時、お爺ちゃんの角度からも頭上の恐怖が見えたらしく、一瞬「うお。」という顔になったが、すぐさま無表情になり、さりげなくその場所から避難して普段皆が居るテーブルの方へ移動した。さすが。

かくして夫は低めの脚立に乗って、易とも簡単に換気扇の蓋をはずしたのだが、下から見ていた私は「わーーっ!」と叫ぶ。

その蓋で支えられていた鉄の塊が今にもフィルターを突き破って落ちて来そうだったから。

慌てて蓋を戻す夫。今や彼の両腕で支えられている状態。

危ないからひとまず降ろしてくれる?何、それ?

そして、ひとまず手前のフィルターだけをはずして渡してくれる。で、その奥の謎の鉄の塊も実はフィルターなんだってさ。かなり重くて大きいのに。

外側のフィルターは通常のエアコンと等しく簡単に洗えるのだけど、中のものは洗ってはいかんと説明書に書いてあるのでひたすら掃除機で吸い取り続ける。

しかし、新聞紙引いて、この鉄の塊を床に受け取るまでは、まるで爆発物扱いで作業した。

で、掃除が終わったのは良いのだけど、よく考えろ。

私らは、掃除が目的で危機に立ち向かったのではない。問題は蓋がこいつの重みに耐えれなくて開きかけていたというところ。しかも、そのままだといつ鉄の塊が爺ちゃんの顔面に落ちて来るやも知れぬというところ。

そこで当初の問題に帰るべく、まずは重い鉄の長方形を夫に手渡す。うまく収納して下さい。うまく収納すればきちんと蓋がしまるはずなんだから。

ところが、いくら夫が入れ直しても、鉄の塊が落ちて来てガタン!と言い、換気扇の蓋も閉まらない。というか、作業開始のときから悪化している。

夫が力でやっているのが下から見ても分かったので、私も同じ脚立に足をかけ、さらに、お爺ちゃんが愛用しているソファーの背もたれの細い部分だけに立って夫の近くまで登った。

「背もたれのその細いところに両足で立ってグラグラせんって・・・あんた、猫かいな。」

色んな声に惑わされず夫が鉄の箱を収納しようとしているところをじっと見つめる。

視覚派なので、とにかく見れば原因が分かるタイプ。

夫、説明書を読み、「おっかしいな!この野郎!」と力でおしこめようとするタイプ。

しかし、全貌が見えるまで上に登ったらすぐに分かったので「ストーープッ!」と言う。

角度が違うねん。わかりにくいだろうけど、私の方から見て左斜め上に箱を斜めにして差し込むんだ。そうすると蓋が閉まるはず。

かくして長き戦いが終わり、蓋がきちんと閉まった。

おそらく地震やら何やらで少しづつ傾いた鉄のフィルターが落ちて来て換気扇の蓋が耐えられなくなって開いていた模様。

この間、その換気扇の奥の方まで掃除機かけまくったのだけど、我ら二人は煤だらけ。風呂入りたいけど間に合わない。

「これはどんだけ掃除していないんだ?」とお爺ちゃんがお婆ちゃんに訊いて「お婆ちゃんは20何年かな?」と答える。

「ええ?!20数年も前からか!」とお爺ちゃんが言う。

思わず「こんな天井の真上にあるもの、いったいどうやって掃除しますの。ましてやあんな鉄のブロックが入っているなんて。」と口をついて出る。

まだ心配なのでいちおう蓋の周りをガムテープで補強して、ソファーに掃除機かけまくり。お爺ちゃんがおこもりする場所だから念入りね。

それを夜、次女くんが「ガムテープかいっ!」といち早く見つけて大笑いしているので「笑いごとじゃないよ。こんな寒い日に今朝は汗だくだったんだよ。」と説明する。

で、フィルターをはめ込む作業のときに思ったのだけど、もちろん上背も欲しいし力も欲しいよ。届かないと話にならんし。

しかし、いくら全ての条件を持っている人でもここ一番大事って箇所で何かがはまらないってことが人生ではよくあると思う。

急に人生出て来たか。

でも、そう、あの瞬間、「ああ、こういうことって、よくあるなあ。」と思ったのだ。

覚悟が違うといくら力まかせに同じことをやってもダメ。

蓋が開く。押し込む。合っていないからまた蓋が開く。そしてまた押し込むってな作業を長いことやってしまうんだよね。

同じ方法じゃダメなんだ。変わらなければ目的は達成されない。

しかし見えている方はそれが見えているのに届かない。

だから人は複数で力を持ち寄り何かを成し遂げた方が効率が良いのだろうなあ。

そこで共同作業しているうちのどちらかが聴く耳を持っていてくれないとさらに多くの時間を費やすし疲れることだろう。

さすがに夫は「垂直に入れるんじゃなくて斜め上だってば。ほら、そういう形になっているでしょ?」と言っても「いや、これには訳があって、幼い頃のトラウマが・・・」と語り出すタイプでなかったので良かった。いや、まじ、居るの、そういう人も。

大事なポイントがここにあるのに、突然全然知らない人の話しや出来事を持って来たりとかする人もいるし。

それを話して納得出来たり、何で今自分がこの角度で行っているのか?を理解して貰えたり自分が満足せんと俺はあんたの言う通りにはしませんよとか言う人間でもないし、「あんたが角度を変えろと言って居るのは自分の生き方を否定しているのか?何かいじわるで言っているのか?凄く傷ついた。今から出かけて誰かに話して来る」とか言って作業を中断させるタイプでもない。

ああ、とにかく良かった。蓋が閉まった。

とりあえずシチュー食う前の一大事だった。そして朝風呂入る時間などなかった。

しかし、爺ちゃんは安全なソファーでぬくぬくと過ごせて大好きなお酒を飲んで、美味しい魚の煮つけをたらふく食べて、それからまたソファーに戻ってTVを観ていると言う、何とも幸せな夜だった。
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2015年11月21日

世にはばかる

先週、頭は痛いわ、忙しいやらでてんやわんやしている最中、久しぶりの訪問入浴の日。

楽しいアラフォーチームで助かったは助かった。

で、移動中、前の座席からヘルパーのSさんが「今日、晩御飯、何にします?」と訊いて下さったので考え出した。

家にあるもの+お買いもの少々で行くと酢豚と餃子がメインかな。

「え?酢豚、めんどくさくない?」

いや・・・素揚げして炒めて調味料入れるだけというイメージが・・・。

「餃子、包むの?」

うん、昔ほど沢山作らなくて良いしね。

すると運転手のSおじさんが「俺、スーパーの生餃子を美味しく焼く。」。

「・・・・・・・・・・。」← Sさん&私、重労働中故、腰をとんとん叩きつつ無言で考え中。

そ、そだね。この仕事の日は出来合いの焼くだけの餃子にしようかな・・・。

「中華で収めようとするなら酢豚じゃなくて麻婆豆腐の方が簡単じゃね?」

「・・・・・・・・・。」← とんとんとんとん・・・・・。

うううっ、えーと、蟹玉も混ぜて焼いて、あんかけするだけで良いよね。

「あたし、焼くだけ餃子と麻婆豆腐にしよ。」

そ、そうしよかな・・・。と言ってドンドンドンドン簡単になって行く。このまま会話を続けるとどうなるのだろうか。いったい何になってしまうのか。

そこへ夫から電話があって、「今日はジンギスカン食べに行こうよ。」と言われてずっこけた。

押し問答している電話を聴きながら笑われるし、実際ほんとにジンギスカンに付き合ったら、途中でブレーカー落ちてゾンビになって先に帰るはめになった日だった。

それにも飽きたらずの翌日。

カウンセリングが終わりそうな時間帯にラインで「今日は埼玉の和光でレセプションなのでご飯は要りません。」と来たので「OK。」と肩の荷を下ろしたのだが。

その直後にもう一通「それとも、猫居酒屋で待っててくれる?そんなに遅くならないからさ。」

レセプションで飲んだ後、さらにあそこへ行こうと言っとるのか。

思いきりスルー。しかと。返信もせず。

前日の疲れも取れていないので早く帰って熱いお風呂に入ろう。

で、夜も更けた頃、再びラインで”猫居酒屋ナウ。”というメッセージと写真が二枚送られて来た。2015112002.JPG

こ、ころちゃん。

きっとまた「うちのは来てないよ。」と言われてトボトボ帰るのかな。せつないなあ。

ってか、なんてやつだ、うちの夫。腹立つわー。

自転車で飛び出して行きたくなるところをぐっとこらえて、PCの中の仕事をパチパチと打ち続ける夜だった。やることやらないと、まーじ、後で後悔するからね。そんでも手が回らなかった場合のみ開き直れる性質だってもう死ぬほど分かってるもんね。

で、その数日後に「また膝が痛い。」と言っているので、ほんともうビックリだわ。

あまりにうるさいので足と頭を逆に寝て膝にレイキをあてながら寝たのだけど、起きる度に手を放している私。多分ちっともあたっていなかったことだろう。

なんてことを思い出したのは、毎週のように電話カウンセリングしている方から「レイキ流してあげて下さいよ。」と笑いながら言われたから。

そう言えば同じく隔週でお約束している方からも「やってあげて下さいよ。」と言われた。2015112001.JPG

何で皆旦那の味方なの。

・・・・。ええ、分かっています。少し長く付き合うと、どう見ても、どう考えても私の方が好き放題にしていて、その好き放題に纏わる苦労にグダグダ文句言っているだけの悪魔のような女だとバレバレだから。

なので皆さんが仰るようにちゃんとレイキをあててあげよう・・・と思いつつもいつの間にか手が放れてグーグー。

おかしいな、爺ちゃんに飛ばしていた頃の方がよっぽどいっぱい出ていたし、クライアントさんにやっている方がよほど効いている。

おそるべし夫婦の積年の恨み・・・・と言うと、絶対「何を恨むことがあるの。逆なら分かるけど。」と言う人が多数だから、とりあえずやっておこう。

宇宙エネルギーよ。どうか、狭い心の私の思念を打ち破るほど降りて来て、夫を救いたまえ。←いや、だからおまえがやれってばよ。妻だろ。
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2015年08月12日

笑える日が来るなんて

いやあ、暑かった。

でも、幸いにも件数が比較的少ない。

それでも事務所に居るだけで暑かった。気温的には少しましな方なのだけど、PMSの関係かしら。

先日夫が「11日の日の夜、空けといてって言ったよね?」と言う。

11日と12日が仮予約で返事待ちのクライアントさんがいらしたのだが、長いこと返信が無かったので、そちらの方に気を取られてた。そんなもんで、夜のことまでは・・。なんだっけ?

「弟が来るから一緒にジンギスカン屋に行こうって約束したじゃん。」

あ、そうか、そうか、そうだったね。

弟さんは以前奥様を亡くされているのだけど、我が家のお墓はこちらの方にある。

遠い職場や住居なのにも関わらず盆暮れ正月などはもちろんなのだけど、お寺での行事や、その他出来る限り月命日にもお参りにいらっしゃることがある。

その昔、つまりはあの時期、葬儀など一連の作業を皆で行うのも悲しかったが、加えてその後の彼がドンドン痩せて行ってしまうのが一同物凄く心配だった。

しかし、その数年後、事情は複雑ではあるものの、彼は前向きな方向へ進んで今幸せに暮らされている。仕事はほんとに大変だろうけど。

で。。。。夫を追い越すほど肥えた。(笑)IMG_0678[1].JPG幸せ太りというわけですね。まあ、いいじゃないですか。私がもしも亡くなられた奥様の立場だったら、自分亡き後、やはりこんなふうにしていて欲しい。

寂しがり屋さんがげっそりしつつ、孤独に人生において男の戦いを続けて行くよりは、是非とも素敵な女性を見つけて暮らして欲しい。

それは良いのだが、連休中の次女くんがそれを聴きつけて「わいも行く!」と。

そりゃあ、可愛い姪っ子が居る方がますます喜ぶでしょ。

しかも当日になって長女くんからも「わいも。」というラインあり。これは賑やか。

どうでも良いんだけど、ここに辿り着く前のこと。立川から必死こいて自宅に帰って来たら、すぐさま国分寺から友人が呼び出しをかけて来た。

「もう帰っちゃった?国分寺で話せない?ちょっとで良いんだけど。」

断れば良いものを、何となくやんごとない雰囲気だったので、せっかく自宅に帰って来たばかりなのに再び国分寺へ戻る。30分しかお茶できなかったけど。

そんなこんなでおそらくは各自必死で自分の用事やら予定やらを終わらせてジンギスカン屋に集合。

盛り上がった。

ここのマスターもまたほんとに良い人・・・というか、それで良いのか?成り立つのか?というくらいの方で。。IMG_0677[1].JPG

行く度にわざわざ、わざわざだよ。新しい赤ワインを無料で開けて下さるのだ。

もう、ビールやら日本酒やら焼酎やら色々あるから良いっちゅうのに。

昨年、バースデーの頃には私たちの会話を耳にしていなくなったかと思ったら、結構距離のあるケーキ屋に走ってケーキを買って来てくれたりとか。

今日は約一か月後の長女くんの結婚式の話題で持ち切りだった。

あれはどうする。これはどうすると、あれこれ打ち合わせ的な話を何で今頃しているのか?というと、若干遠くで同棲し始めてから、ほんとにめっきり会えなくなったからだ。

するとマスター、今日はその話を聴いて「お祝いごとなので。」と言ってまた無料でワイン開けちゃうし!!!

まあ、良いか。今日はまだ5人もいるわけだからして。(いつもなんぞは二人のときにも容赦なく開けて下さる。)

あと、メニューに無いのに肉を巻いて食べる用のサニーレタスをどっさり。「サンチュの代わりに使って下さい。」と。

こうやって食べるのが好きだと、以前サラダのレタスを一枚引き抜いて夫と喋っていたからだ。しかも、こまたメニューにないチーズの盛り合わせとか。これもチーズが好きなんだと夫が勝手に喋ったからだと思う。今日は予約していたもんだから前もって用意して下さったのだ。

しかも、チーズとか野菜の分はサービスだからお金取らないと言うのでそれはあきまへんともめる会計時。

娘たちも「人が美味しそうに食べるのが好きなんだあ・・・。なんて、良い人だ・・・」と目を輝かせて見ていた。(けっこう爽やか系の青年ですしね。)

しかし、みんなよう食べてよう喋り、よう飲んだ。

結婚式の話やら娘たちの友達の話やら、それぞれ言った旅行の話やら。

で、あと、次女くんが見せてくれた先日友人たちと行った旅行の写メや動画が可愛過ぎる。「俺たち7人チェキ娘!」と言って集っているらしいのだけど、やっぱりそれぞれ仕事をしているのでいつも4〜6人くらいで集合することになってしまうらしいのだが。

皆、とっても可愛い。

最近結婚なさった子のブーケトスの熾烈な奪い合いには笑うた。そして並み居るライバルを突き飛ばしゲットしたのは。。。次女くん。やはり恐るべし。

くそ暑くてしかも体調悪い中仕事して、しかも、立川と国分寺と自宅を行ったり来たりすうという妙な一日だったが、最後は実家近くの駅の真ん前。

皆会えて良かった。201508111.JPG

ゲラゲラ笑いながら娘たちが『家族って良いね。』と、もはやお腹を抱えている。

で、私はそういうふうに思ってくれることがとても嬉しくなるのよね。

自分がいい家族だなんて思えなかった幼少期だったものだから、それに思春期とかには「こんな家嫌だ!」と言って居た時代がこの子たちにもあったものだから。

そう言って貰えてとても嬉しい。

皆がそう思わなければならないわけではなくて、もしもそうなれたら嬉しいよね、やっぱり。私は負の連鎖を断ち切った気がした。自分で止めることが少しは出来たんじゃないのかと。

帰りは自宅まで20分くらいかけて夜道を皆で歩いて帰った。人口が増えている故、ただいま我が家のイビキの声はいつもの三倍
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2015年07月02日

レイキで良かったんかい

朝から激しい頭痛。低気圧のせいなのか、あるいは肩こりのせいなのか。

理由は分からないけれど頭が上げられないくらいだったのでとりあえずレイキを充てていたら何とか起き上がれるようになった。

今日のカウンセリングに出かけるべく支度していたら携帯にメール。

今日14時からの方が頭痛のためにキャンセルしたいとのこと。

ああ、多分今日頭痛に悩まされている女性陣多いんだろうなあ・・・と思いつつ一件目に間に合わせたくて支度を続けていた。ついでに洗濯機を回していたのだが、階下で爺ちゃんがお腹が痛いと言っているということを知る。

一年で三回も大きな手術をこなして来て今は自宅療養しているのだけど、内心心に雲がかかったように心配で仕方ない。

腎機能も良くないはないので手術の度に将来透析の可能性を示唆されるムンテラも受けて来た。

転移も心配なのだけど、おしっこが溜まって出ないのだとしてもそれはそれで痛かったり苦しかったりするだろう。

私が家で導尿とか試みるわけに行かないでので病院へ行くしかない。

一件目の方にお詫びのメールを入れる。遠方からいらっしゃるし、何かと忙しい方が確保して下さっていた時間なのに、何と言う申し訳ないことだろうか。

三件目は電話カウンセリングなのだけど、もしかしたらこれには間に合うかも知れないと思い、とりあえず保留に。

うー、何かまた頭痛くなって来た。しかし今度はレイキあてるどころじゃない。

結局のところ、導尿無しで排尿出来て、痛みも消えた。3時間くらい経ってからのことだった。

本当は検査して「だから、透析を。。。」なんて話になるのかも知れないと思ったのだけど、いかんせん、腹満が生じるということは、尿が生成されているということだ。よって腎臓は動いているということ。

そうすると高齢なのに三回も全身麻酔した影響なのか、はたまた前立腺関係なのか。

私が色々考えても仕方ないのでそれとなくレイキを流した。と言っても触れているだけのふり。

すると検査もまだ受けていないというのに『あ。』と言ってトイレに向かわれ、どうやらシャーーっと出たらしい。

たちまち痛みも腹満も消失。

結果的に良かったのだけど、疲れたどー。何でこんな日に限ってざんざん降り?

結局夕方の電話カウンセリングのみには間に合った。何だか酷く疲労困憊してしまったが。

とにかく楽になって良かった良かった。

長女くんの結婚式の日取りもいよいよ決まったものの、一つだけ悲しいこともある。

爺ちゃん婆ちゃんあっての夫、そして爺ちゃん婆ちゃんあっての娘たちだというのに、その可愛い孫の結婚式に出る体力に自信が無いと言って欠席を決まったということ。

それでも、生きていて欲しい。花嫁姿見れて良かった、良かったで他界されてはたまらないもの。

何だか色んなことがあり色んなことを考えた一日だったが、あいかわらず祈っている。

いつまでも元気でいて欲しい。

電話で元部下らしき人と話している声が馬鹿でかくて元気なのが聴こえて来ると何だかほっとする。

それはともかく私は出来る限り、出来るところまで私の仕事をして行こう。

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2015年06月22日

父の日に

私信で恐縮ですが業務連絡(?)です。

パリ在住のA様、お申し込みメール幾度もいただきその度に返信しているのですが、何故だか全部返って来てしまいます。

こちらは受信出来ているのですけど送信できない状態のようです。

まだ7月のご希望日時に間に合いそうですので設定を確認していただけるか、もしくは他のアドレスなどありましたらご一報いただけるでしょうか。(内容は読んでいますしお手数かと思いますので再度お書きにならなくて大丈夫ですよ。)お手数ですがよろしくお願いします。

*****

何だか物凄くしんどく感じるハードな一週間だった。

と思いきや、ハードだったからってだけじゃなくPMSだったのかっ!と気が付いたのが昨日。

突入前の方が辛い方も多いみたいだけど私の場合突入した後も少々地獄を見る。

昨日の中間地点くらいで「げー、どうしよう?」と思ったのだけど、何とか昨日も今日も無事に仕事だけは全うすることが出来た。

ちょっとほっとしたのだけど、実は今日は父の日で、前々から夫との話し合い寿司屋さんでお爺ちゃんのお祝いをすることになっていた。20150621.JPG

本当は10月の誕生日にお連れする予定だったのだけど、その時一緒に寿司食べていた次女くんが「早い方が良いよ。まだ美味しく食べれるうちに連れて来てあげた方が良い。」と言うではないか。

次女くんが言うので信憑性があって「げげっ!」と思うのだけど、同時にそんなこと言うなよ!と叫んでしまう。

それを聴いていたここの板さんが「この時間帯、つまり開店してからだとこの通り騒がしくなるんで、その日は早くに開けてあげましょうか?」と言って下さる。

ここの寿司屋さんは手頃なお値段なのに味は有名どころに負けていないのよね。

ただし、それはネタが良いというだけじゃなくて、この板さんが一人で握っているからという理由もある。

だから味にうるさい大御所の爺ちゃんを連れて来れるところがこんなに近くにあったというだけでも嬉しかったのに、「混み始めるとうるさいから早くから開けましょうか?3時でも4時でも良いですよ。」なんて言って下さるなんて。

いくら早くから夕飯食べる爺ちゃんでもそれは早すぎるだろうと言うことで「16時半にした。」と夫に聴いたときには、こちらがビックリ。

立川で仕事してここに16時半に着くなんて無理だもの。

予約の件数減らして早めに出るけど、それでも17時くらいにはなるよと言っておいた。

それでカウンセリングやらが終わって事務所の片づけもそこそこに必死で辿り着いたところ、16時45分。良かった!まあまあだ。

当然お店には爺ちゃんと婆ちゃんと夫しかいないわけだが、爺ちゃんは日本酒飲んでかすかに笑っているし、自分が私の顔を見たら、蟹の皿を「そっちに食わせてやれ。俺はもう良いから。」と回してくれる。

のどぐろだの、金目などの煮つけも突いていて、上機嫌な様子。

と言っても他人が観てもあんまり分からない程度なのだが。

煮つけが来たときに、魚の目と頬肉から先に突くお爺ちゃんを見て板さんが「さすが通ですね!」と声をかけて下さる。

「もうあんまり食べれないからな。美味いところから食うよ。」

ああ、喜んでいるなあと思ったもう一つの理由は、茶碗蒸し食べたり、何と珍しく、ほんとに近年にしては珍しく「ワインでも少し貰おうか。」とお酒が進んでいたこと。

ワイン飲むところなんて初めて見た。

と言っても身体に触る量でもない。でも、それが妙に嬉しかった。

お婆ちゃんもグラスにつげば残さないし、アナゴも食べてくれた。

「もう、ええわよ。歳とると段々食べれへんのや。」と言いつつ。(かくなる私も既にちょっとわかりますよ、それ。)

言葉少ななまま喜んでいる静かな爺ちゃんと言葉少ななマスター。

それにしても、あの日、ヒソヒソを父の日の話をしていたら「そういうことなら早くから開けましょう。」と言ったあの早さ。

マスターは60代。

数年前、同じくお爺ちゃんの誕生日の日に休日なのに出勤して特別に店を開けてくれた鶏マスターと言い、皆、父の日には格別の共感があるようだ。

(で、美味しいところのマスターは御多分に漏れず耳と目が良い。)

「俺のオヤジは米寿を待たずして亡くなったんだけどね。とっくの昔の話なんだけど・・・、最後まで毎日ビール二本飲んでたなあ。それが嬉しかったなあ。」と遠い目をするマスター。

夫も一人の息子である。

5〜6年前くらいまで口もとくにきかないような関係だったのは互いにそっくりな頑固さを持っていたからかも知れない。

でも、ある日、私がとあることを自分のために習い始めてから、何故だかそれが夫に伝染するかのように、彼自身も変わった。

今日なんぞはご両親に「なんだよ。もっと食べれば?トロタクは?これ、昔親父に教えて貰ったんだぞ。赤貝は?蟹は?」と何度も優しく話しかけていた。

長生きして欲しいなあ。

で、爺ちゃんが店の定休日をマスターに質問していた。

これから先、もしかしたら来るつもりなのかも知れない。気に入ってくれたということだ。

お爺ちゃんとお婆ちゃんはいつもさっさとご飯を終わらせる習慣があるので1時間ちょっとすると「ご馳走様。美味かった。もう腹いっぱい。」とタクシーを呼んでいた。

私も一緒に乗って帰りたかったんだけど・・夫に袖を引っ張られる。

PMSだってばさーーー。明日もきついんだってばさー。と抵抗を試みたものの、結局それから一時間付き合ったものの・・・血の気が引いて行くのを感じてさすがに帰った。

ああ、しんどかった。

でも、嬉しかった。そして楽しかった。

わざわざ個人的な家の事情に合わせて早く開店して下さったマスターと、あの従業員の陽気なおばさんに大感謝。
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2015年05月09日

一人という基盤 / 母の日 / 家族の歴史

カウンセリングをやっていると恋愛のことや夫婦関係のこと、友人関係のこと、その他仕事仲間とのこと、様々な人間関係のお話を聴く。

そんなとき、いつも思うのが、人は誰かと何かを築くことで一人では決して学べないことを学んでいるなあということ。

要するに今日はパートナーシップの話題が多かった日。

そして一対一のリレーションが出来るようになったとき、初めてグループで行動できる。

ただし集団で行動するその理由が一人では寂しいからとか心細いからとか、それだけの理由だと破綻するのが早い。
例え表面上をつくろってはみても、身体か心に支障をきたすようになる。

さらに言うと集団の手前のパートナーシップについても同じことが言える。

一人の時間、一人の大切な何か、一人の価値観。

それが無い人はどうしても他人で自分を埋めようとしてしまうし依存的になり過ぎる。

なるべく多くの人間と繋がろうとする目的が依存出来る相手を増やそうとする行動だとしたら、何やらその人は妙に落ち着きのない人になるし、二人きりだとたった一人の人間に覆い被さることになる。

要するに他人を利用することばかり考えている人は、いつも誰かに期待して、いつも誰かに怒って、いつも誰かに怯えているという非常に疲れる人生を送ることになる。

一人では決して生きていけない。一人では学べない。

けれども、その一人の人間に自分というものが無くて他人に合わせるばかりだとしたら、多くの人と繋がれば繋がるほど被害と失望が増殖していくばかりだなと思う。

一人という基盤はとても大切なものだと思う。

水という無害なもので中毒症を起こす人と同じで、人間も仕事も物質も、この世界の全てが”自分の場合は何のために何に使うのか?”ということでいくらでも世界が変わる。

************

先日、母の日のお花が早めに届いていて、例年通りお婆ちゃんが「もう、いらんて。もう、ええて。」と言っていたのだけど、花好きの口元が少しほころんでいる。

オレンジ色のカーネーションだった。

次女くんが写メを構えて「持って!お花、持って!」と言うと拒むのだけど、「いいから早く持って!」と言うと、これまたいつもの通り根負けしてお花を抱えてくれた。

その時、撮った写真が可愛いこと、可愛いこと。

まあ、嫁ってのはどこまでいってもどこか余所者だし、私なんて特に可愛くない嫁を何十年もやって来たので、あちらは正直あまり好きじゃないだろう。

でも、私、べったりは出来なくとも何だかどこか好きなんだよね。

自分のやりたいことばかりするわ、無理なことは全然せんわで、結婚当初は古風で由緒正しき道徳観を持つ爺ちゃん婆ちゃんにとって、大袈裟ではなく私はモンスターみたいに映ったことだろう。

何せ夜勤明けで寝て、夕飯を寝ぼけ顔で作っているときですら女が昼寝するなんてとか、あるいは女が酒飲むなんて、タバコ吸うなんての世界だったくらいだから。

今も好ましい嫁には一切なれないが、ほんとに自分の好きな生き方しか出来ないが、一方的に私はこの方々が好きだ。

故郷の母からも着いたとメールが来た。

元気でいて欲しい。出来れば困らせずに。

*********

夫と娘二人のラインへ長女くんが報告メッセージ。地方にお住まいの彼の実家に挨拶終了と。

先方のご両親に挨拶に伺おうと思っていたら、あちらから出て来て下さるとのこと。

「今月のこの日って空いてる?」

というメッセージに次女くんが「あたしも必要?休みだから参加出来るけど。」と書いているのを観て爆笑。

その後に夫が「私も必要?場所は○海で?」と打っている。○海というのは先日婚約者殿が来たときに初めて行って見た色んな意味で最悪な料亭のことだ。

それに対して長女くんが「父は必要に決まってるでしょ。うかい亭とかにして下さい。」と。

もう、仕事が終わってから覗いたラインは三人の投稿数がいっぱいになっていたのだけど、遅ればせながら私も投稿。

「私も必要?場所は浜よしで?」

浜よしというのは、彼女たちが小学生の頃泊まった海辺の旅館なのだが、至上最悪で大笑いしたところだった。二泊三日で、翌日は綺麗なホテルが取ってあったのが救いだったのだけど。

部屋に入った途端、昔の田舎の家かと思った。

他にも部屋があるに違いないと必死で見回す幼い姉妹が「え?一部屋?」と愕然としていた瞬間、足に畳みのささくれが突き刺さり「痛い!」と叫んだのは姉妹のどちらだったろうか。

旅館の人にとげ抜きを貸して欲しいと言うと、馬のとげ抜きかい!?というくらい巨大なものをよこされた。

しかも部屋の冷房はコイン式で金入れても効かないし。

ただ、そこのトマトだけが美味しかった。

田舎育ちの私でも衝撃だったのだから、姉妹の衝撃は凄かった。旅行に来たというのに『早くおうちに帰りたいよーーー!』と叫ぶ始末で。

おかげさまで二日目のホテルでははしゃいぎまくっていたし普段の生活のありがたみを感じたとか。

いきなりこの名前出しても覚えていないだろうなあと思ったのだけど、意外にいっぱいレス来たので笑った。

「はまよし!懐かしい!」

「あそこのトマト美味しかったなあ。」

「爆笑!でも、うかい亭にして。ってか、母も必要に決まってんでしょ。」

その他色々と笑える事件を投稿したかったのだけど、飛び込みのお客様が来たので半笑いしつつ迎え出た。

にしても、覚えていてくれて嬉しいな。おかしかことがいっぱいあった家族の思い出。

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2015年02月27日

測れない命の重み

2月の月末の方で、カウンセリング件数が一件だけの日があった。

ああ、何かこの日、楽そうで良いなあと思っていた。しかもトレーニングの会の次の日が訪問入浴。そしてさらにその翌日だったので。

でも、たまにこんな日があっても寸前で埋まっちゃうんじゃないの?とも思っていた。

すると案の定、カウンセリングや教育分析のお申し込みがポロポロと増えて来たので「この日の何時はいかがでしょう?」とお伺いをたてるわけだが。

何故だかことごとく「この日は予定があるので他に空いていませんか?三月に入ってからでも構いません。」と言われる。

あらま、不思議だわ・・・と思っていたところへ、延期になっていたお爺ちゃんのオペ日が決定したというお知らせ。

何と、この日だった。

ああ、そうすると、一件だけだから、オペ室に入る寸前までついていられるなあ・・・と幸いに思った。本当はオペが終了した後の説明の方に強い関心を持ってはいるものの。

ところが、何と、どうしてなんだろ?「この日、28日に変更して貰えませんか?」と残り一件の方から何も言っていないのにご連絡が入った。

凄い!休みになった!

そりゃあ病院で待機しているとヘトヘトになるし、もっとハッピーでのんびりした理由で休めたらもっと嬉しかっただろうけど。このポッカリ空いた一日が不思議でしょうがない。神様、ありがとう。

おかげで午前中から始まったオペの間、お婆ちゃんと次女くんとお義弟さんとデイルームで過ごせたし、術後の結果も聴けた。帰室後のお爺ちゃんにも会えた。夫や長女くんも仕事の合間にちょいと登場出来たそうな。

で、ついでに言うとその前の晩に大家さんから電話がかかって来て「あら、何かしら?」と思って出てみたところ「すみません。大変ご迷惑をおかけしてしまうんですけど、急遽マンションの水道の工事をすることになったので明日の何時から何時まで断水状態になるんです!」と。

色んなことが重なるものである。いやあ、とんでもない。ちっとも迷惑ではございません。何せ明日は私、病院へ居てその事務所で仕事していないわけですから。

と、そこまでは言わなかったのだけど「分かりました。大丈夫です。お疲れさまです。ありがとうございます。」とお返事。もし、クライアントさんが居たらトイレも使えなくて困ったわけだ。良かった。

そしてその翌朝にまた大家さんから電話で「すみません。昨日、ああ言ったのですが、工事が長引いて午後13時以降まで水がつかえないんです。良かったらうちのトイレを解放しますので使って下さい。」と。

もうーー、本当にご苦労さまです。きっと、一軒一軒お電話なさっていることでしょうに。

私個人としてはもう何時まででもOKな状態なのだった。

しかし、実は爺ちゃんが・・・なんてプライベートな話するケースではないので、ただただ、ありがとうございます、お疲れさまですと首を垂れる。

***********

病院のデイルーム。時々笑ったり、ため息ついたり、考え込んだり。

そうして結局5時間ばかり待っていた。

途中オペ室に呼ばれて四人でドヤドヤ執刀医の説明を聴きに行く。

ドキドキする。

すると、予定通り、片肺の前葉部分を切除したのだけど、何と、転移癌ではなくなっているという説明に驚きを隠せない。

”なくなっている”ってなんじゃらほい。

約一年半前肝から始まり、その時からお爺ちゃんは自分の死後の準備を淡々とこなしていた。エンディングノートなど作らなくとも彼は自分の頭の中がしっかり整理されている状態だった。

ところが、肝を一部切除した後、すぐにドクターに「・・・・・・。もう、お酒を飲んでも良いくらいになっています・・・。完治。」と言われたときにも驚いた。

しかし、その約一年後に腸に見つかり、その時だって人工肛門になるはずだったのに・・「取り切れました。人工肛門は必要ありませんでした。しいて言えば腎機能の値がご立派過ぎるだけ。」と。

さすが爺ちゃんだなと喜んだのも束の間で、今度は両肺のガンが見つかり手術へと。

思い入れが入ってしまう今まで一番下手くそなレイキ飛ばして悶絶した数か月。やっと入院したかと思えば、血液データーの関係で一旦入室したものの延期になったオペ。

もう、へとへとだった。私なんかはまだ全然良い。こんなこと言っていてはいけない。一番しんどいのは爺ちゃんと妻である婆ちゃん。

その間もレイキとか健康食品とか・・とある足湯を考えているところで入院となって中断して、遠隔レイキのみの日々だったのだが。

手術を終えた執刀医のお話だと、「いちおう予定通りに切除したのですが、転移癌ではなくて単発のものでした。」。

それがどんなに希望を持てる話なのか分かるのはその時点では私だけでお婆ちゃんたちは「?」という顔をしていたのだけど、ドクターの笑顔につられてかろうじて口角があがっていた皆。

「開けてみないと分からないことだったんですが、癌の型が違うんですよ。扁平型だったんです。転移じゃありません。」

そりゃ、癌は癌だろうと思われるかも知れないのだけど、もし同じ型の転移だとしたら、あとどこに飛んでるか心配しなければならない。

しかも「在宅酸素は要りません。最初は苦しいかも知れないけど慣れて来るでしょう。」と。

例え在宅酸素になっても外出は出来るのだけど、必要ないに越したことはない。

さらに「それで、もう片方の肺の方なんですけど・・・・・。なんというか、その、手術しなくて良い状態なんです。今のところ。もちろん経過は検診して行かなければならないんですが。」。

前回のCTを含む写真では両方手術の必要性があって、片方づつということだったのに。

お医者さんが首を傾げていようが何だろうが、誰が何を分からないで居るにしろ、私は嬉しい。きっと皆も嬉しい。

*********

説明を聴いた後でまたデイルームに戻されて、「まだ呼ばれないね。まだ呼ばれないね。」と帰室の知らせを待つお婆ちゃんやお義弟さんだったが、それはその、オペのほとんど終了間際で呼ばれて、実はまだ傷を閉じたりドレーンを入れている最中に呼びだされるパターンが多いのよね。

メインの執刀医が説明している間、他の先生やナースさんたちがせっせとクロージングしているから実際には+一時間ほどかかるのだ。それに部屋に戻ってからも色々とくっつけるものが沢山あるから。

「そうなんや。」と言って、その後四人とも座位のままウトウトしてしまった。

執刀医のポジティブなムンテラが嬉しいし、とてもホッとしてしまったのだ。

そして対面。

大きな目ががっちり開いていた。でも、挿管チューブで喉痛いし、寒いし、胸のドレーンも痛いよね。

何にも出来ない。

お義弟さんに促されて病院を後にした。急にお腹が減って四人でうどんを食べた。

そう、全てが終わってから初めて気が付いたのだけど、腹も減っていれば喉も乾いていて、そして物凄く寒い日だったのだ、実は。

皆それぞれに場所に帰る。

お婆ちゃんと私は同じおうちに帰るわけで、お義弟さんは車。次女くんは途中で別の電車に乗り換えるはずだったのだけど、ニコニコして「ちょっと一回元のおうちへ帰ろう♪」と一緒に来てくれた。

グッタリとはしているものの、三人で茶して少し喋った。

長い一日だった。

そうして三人でTVを観ていると連日報道されている例のニュース。まだ中学生なのに、悲しい命の奪われ方をした子のことを思い、三人で涙が出そうになった。

命を懸命に繋いでくれている病院のスタッフや、頑張っている患者さんたちを一日中眺めて来たこんな日だからこそ余計に。

小さな奇跡の連続を思う。

本当は2年前、いや、そのずっと前に倒れたこともあって、その時に何かあってもおかしくなっかたのかも知れないし、他の人に言わせればそれが自然と言われても言い返せない。

でも、皆の想いがあったということ、私がここに居たということ。それもまた自然な流れなんだ。

爺ちゃんは頑張っている。私も頑張ろう。

あんまり痛んでくれるな、痛んでくれるな・・と思いつつレイキを使おうとしては思い止まって、言葉をなるべくポジティブに換えてアフォメーションしつつ、今日もレイキをしよう。

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2015年02月18日

寡黙なランナーの足

ふとしたきっかけでノニジュースというものをお爺ちゃんに紹介して下さった方がいらして、しかもその日のうちに持って来て下さった。

カリウムが高いのがちょっと気にはなるものの、何もしないよりはましかと思った。

でも、飲んでくれるかどうか?というのが微妙なところだった。

その日はドキドキしながら爺ちゃんが座っているソファーの横に跪き説明していたのだけど、説明の途中から飲んでくれて酷く嬉しかった。「飲めない味でもないぞ。」と言ってくれた。

それから時が流れて一本飲みきってくれたのでまた購入した。ほんのちょっとしか飲んでくれないのだけど、多分きっとそれが良いのだろう。身体が受けつけるだけを信じた方が良いのだ、きっとあの時代の人は。

そのノニが丁度二本目に差し掛かる頃、とある方が黒ニンニクなるものを紹介してくれた。

それはとある癌センターでも販売しているものらしい。

私はレイキを毎日遠隔で飛ばしているのだけど、どうしても気功に近いものになってしまう。そして、癌関連の健康食品と言ったら今や何百種類も何千種類もあるのでキリがないことだろう。

でも、人様の家族でしかもたかだか嫁である私にそういったものをわざわざ届けて下さるのは非常に嬉しいことじゃないか、きっとお爺ちゃんに縁があることで必要な分だけ運命の糸が繋がっているのかも知れない。

黒ニンニクを紹介して下さった方もわずか数日でペースト状のものとゼリー状のものとニンニクの現物を3セットで送って下さってビックリした。

ペーストとゼリーはちょっと口に合わなかったらしいのだけど、ニンニクそのものは時々居酒屋料理にあるように素揚げにして出したら毎日2〜3粒食べてくれるようになった。

無理だったら良いんですよ。でも、もし良かったらと押し付けているようなスタイルになっているのに食してくれるので嬉しい。

話している最中に両足をこすり合わせている動作を見た。あ、足が冷えるのだろうなあと思う。冷えるし、だるいのだろうなあ。

マコモは飲むに堪えないだろうけど毎日足湯して貰おうかな?とも考えたりする。

だが、もうこれ以上は止めておこう。口には出さねど気を使っていらっしゃる空気を非常に感じていた頃、私にお金を渡そうと財布を取り出していたから。

そういうことじゃないんだよね。全然違うの。そんなの要らないの。全然見当はずれ。

そしてまた永遠に生きていて欲しいなんてそんな無理なことも言わない。言いたいけれど、生きて来た彼の人生の重みや苦労や豊かさを思うと、そんな簡単には言えない。

でも、今はただ居て下さるだけで良い。

そんな折、次女がひょこっと実家に帰って来てお爺ちゃんにリフレをしてくれた。

かっちかちになるまで頑張った足の裏。人生。

ただ、身体がしんどいのは辛いよね。楽に穏やかに幸せに、でも、何よりあの方らしい日々が続きますように。

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