2017年06月17日

唐突なことのようで決められている何か

頭がパンパンに膨らんではいるものの、せっせと仕事に励んでいる日、入浴場に降りて行くとIさんとHさんというレギュラー+Kが介助に入っていた。

Kは上機嫌だった。

「何がそんなにおかしいんだ。」とHさんが言うとIさんが「嬉しいんじゃない?」とあいかわらずクールに言いつつKに愛情を注いでいる。

何度か処置のために降りていると、午後の始まりの頃だったか、Kが「今日、この4人で軽く飲みに行きません?」と言う。

私、明日研修で朝早いんだよと言うと「あたしだって早出ですよ!だから軽くって言ってるじゃないっすか。」と言う。

そう言われると返す言葉もなく、それ以上に好きなメンバーだったので最寄り駅で少しの間杯を交わす。

毒舌が続く中、Kが「このままじゃ誰か倒れてしまうんですけど。」と介護の体制について嘆きだした。

Iちゃんはそういう話になればなるほど一切聞かず私にプロ野球の話をふって来る。

嫌いなんだよね、Iちゃんはこういうの。例えどんな真っ当なことでも愚痴とみなせば聞かない。

私はKの話を真面目に聴きつつ、Iちゃんと同じプロ野球のアプリを広げっぱなしにしている。

大丈夫、大丈夫だって。そういうことなら改善して行けるから!とKに真面目に答えつつ、ふと思いついて言う。

あのさ。Kは家に帰ってからもずっと仕事のこと考えているの。例えばそういうこと。

「考えますよ。」

私もそういうところが往々にしてあるから気持ちは凄く分かるんだけど、止めた方が良いよ。

私がそういうと、一切聞いていなかったかのように見えたIちゃんが突然「うん。そうだよ。」とアプリに目を落としたままで言う。

でも次の瞬間、「逆転しましたね!」と私に言う。

そうですね!

幾つかの是正案をKに対して真面目に述べた後でもあるのだけど、さすがにKも仕事の話から逸れて行ってゲラゲラ笑いだす。

Hさんが飲み物を注文していると「なんで自分の分だけ頼むんですか?!」と言っていてHさんが「自己中だから。」とケロッと答えている。

自己中で、こちらも気が楽です。私も自己中だからと答える。

ほんの短い間にIちゃんはプロ野球を見つつどんぶり飯を三杯も食べていたので圧巻。

楽しかった。

約束した是正案を出来る限り実行して行かなくては。

これからまた色々変わって行く。

そうして思う。

私はKに切り替えろと言いつつ、同じような性質を持ち、知らず知らず何かを背負っている。

そしてIちゃんは何も背負わない。見事なほどに。

その差は良いも悪いもない。

ただ、現実は心の世界までもを表す。

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先日、思わぬ一日を過ごした人とすれ違う。

話す暇は一日のどこにも無かった。

寂しさをそのままに送って来るラインのメッセージ。

独特だなあと思う。

皆独特過ぎる人が多い場所だけど、色んな要素が付随して、特にこの人は独特。

どうなるんだろうね。

と、一人の頭で考えたところで。

全てのことは最初から決まっているので流れに任せるしかない。

ただその小さな流れを作るのは自分自身の小さな小さな言動からだ。
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2017年06月16日

猫カフェとか井之頭公園とか

ある日、思いもよらない一日となる。

それが急遽決まったのが前日の夜。

だいたいのところ、人というのは仕事のやり方で中身が見える。

というよりも、仕事の現場というもの自体が最も中身が出やすいと言うべきなのか。

だから、だいたいのところの好き嫌いが分かる。合うか合わないかも。

それは必ずしも真面目にやっていれば良いのかというとそれだけではダメで。

どこでストレスを逃がしているのかとか、馴れ合いに流されない部分とか、それでいて他者のことを考えられるところとか。

プライベートが自ずと浮彫になるので、たまたまその日一日を一緒に過ごす機会に恵まれた経過でも、それはハズレではないなあーと思っていた。

ただ、予想を超えるものがあった。

私も悪かったけれど、そこまでじゃなかったなとか。私も負けず嫌いだったけれど、そこまでだったんだとか。

そしてその強さを全くひけらかさず、かと言って失うわけでもなくずっと内側に秘めて飄々としていたのかーとか。

そしてそれよりスケールは小さいものの、結果的に私たちは似ているところがあるなということ。

それ以外のほとんどは大きく異なっているのだけど、心のずっと奥の方、芯の部分が同じ考えなのだあと。

聴いていて、まるで自分のセリフを聴いているようで驚いてしまった。

多分ずっと話すことはないだろうと思っていた人とふとしたきっかけでこんな一日を過ごしたのが不思議でならない。

心理学の話をしてしまった。

ごく少ないもう一つの世界を知る人の一人として選んでしまった。

人というのは、肩書だの資格だのキャリアがあろうがなかろうが、最後の最後は一対一だ。

丸裸になる。

そんな時にそういったものの話題抜きで自分のことを語れる人、素直になれる人というのは今日日少ない。

大きく見せず、かと言って卑下するでもなく自分の中身を話すその人と過ごして「こんなところは仕事では出てなかったなあ。」と思いつつ、思い返してみればちゃんと片鱗が見えていたことを思い出す。

「あの時さ。」と話してくれる職場でのやり取り。

ああ、そんなことを感じていたんだ・・と分かることが出来て嬉しかった。

子供になれる人とほど大人な人はいない。
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2017年06月15日

多分ほんとの天使はふてくされている

今週は運良くタイミングが合って週に三回もIちゃんとキャッチボールが出来た。

短い昼休みのほんの20分くらい。後は膨大な量の頭が痛い仕事の山。

で、今日のどこからか分からないけれど、「なして、どこで機嫌が悪くなった?」という感じ。

悪口でも心配でも、とにかく二人しかいないときに、ここにいない誰かの話をするとどうも機嫌が悪くなるらしい。

と言っても多分私にしか分からない微妙な変化だけど。

「Hさん、大丈夫かな・・・?」

「本人に訊けばいいじゃん。あ、ほら、来たよ。訊けば?」

音楽の話になっても、あれ?いつの間にか怒っている。セミプロだからか?

バッティングのときに「素人がそんな無理なことするもんじゃない。」と言っていたのと同じくらいの感覚なのか?

あと、極め付け、自己卑下寄りの発言を私がしたときも機嫌が悪くなる。

肩の調子がふるわない日のIちゃんが一人で怒っているときに「まあ、でも、私の一番調子が良いときとIちゃんの絶不調なときが同じくらいだよ。」と言ったときも。

「・・・・・。」

あれ?

と思ったら「そんなことないんだよ。」と声音が変わった。

その後仕事中にすれ違う際「はい。」と呟くような声。

これ、聞いたことあるなあ。他の人、とある男性職員が何かで怒っているらしきときの「はい。」という声音と表情。「はい、はい。」という感じ。

何がむかつくんだろうなー。

Iちゃんやらそういう若干仲が良くなった職員も謎だけど、私はそういうときの自分のことも謎に思う。

気にはしているのに、何故機嫌を取ろうとしないのか;

気が付いているし、これだけ分かっているのに、一切機嫌を取ろうとしない。

何故だか分からないけれど、それが正しいと思っている。

出来れば好かれたいが、何だか尊いような貴重なもののような気がして触ろうとはしない人の感情。怒りや不機嫌や喜びや悲しみも含めて。

とは言うものの、言葉にならない言葉を拾っている。

そして、なるほどーと分かるときもある。

ふと思い出した。

クールなのにIちゃんたちの間ではいじられキャラにされているKちゃんが、自分がされたことを私のロッカーにしているとき。

”なんで無抵抗なのにいたずらを続ける?!”とすれ違う度に文句を言っていたら、いつもはケラケラと笑うのに、ある日、とても疲れた仕草で「だって、尾崎さんにいたずらでもしないと何のために生きてるのか分かんなくなるじゃん。」と言う。

・・・・・・・・・・。な、何のために生きているか分かんなくなるだと?私にいたずらしないと?!

全くわからない。そんならもう死んでしまえ。

それを聴いてたIちゃんが「リアクションが嬉しいんだよ。」と言う。

は?

「ちゃんと反応するから、嬉しいんだよ。あと、Kは皆にされると『やめてよ』って言いながら喜んでるんだよ。」

あいかわらず淡々と言う。

・・・。ああ、そうか。そう言えば私も自分がされて面白がっているところがある。怒っているけれど嬉しがってるのかも知れない。

・・・・・・・。ただのさびしんぼうじゃん。Kも、私も。似たもの同士じゃん。

Iちゃんがあたかも爪でも噛んでいるような表情。

「あたしもそういう小学生みたいなことKにしているけどね。」

という事は?

そこで昼休みが終わった。

Iちゃんは無言でドアの向こうへ行った。

何かまた気に障ったか。

*****

人が寂しがり屋だと知っている人が居る。

自分の寂しさも知っていて、その上でそれを引き受け支えている人が居る。

純粋で優しくて、でも、何だか、とても悪い。そして正しい。

何故だか分からないけれど親しく過ごす時間が長くなるにつれ、そんなことしていないのに、爪を噛んでいるかのような、チッと舌打ちしているような顔を見る比率が高くなっている。

まあ、それも自由か。

例え笑顔でも例え不機嫌でも。
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2017年06月14日

働く人の背骨

例えばなのだけど、一施設の一利用者様のことを話しているときってのは、あくまでその利用者様のことを考えているのディスカッションになるはずなのだが。

いつも相手が”日本は医療費を使い過ぎている!”という話に飛ぶとか。

何だかいつもおかしいなあ、嚙み合わないなあーと思うとき、相手の目がいっちゃっていることにふと気づく。

あるいはこちらとしては皆仕事をするために職場に来ていると思い込んでいるのだが、目的が恋愛って人が居たりすると「何、それ?!」と嚙み合わない理由を知ると共に衝撃。

そりゃ話がおかしくなるわけだわ。

仕事は自分のためにするものでもあるけれど、あくまで誰かのためになるもの。

ところが別の目的のために仕事をする人ってのがどこにでも存在する。

自分の存在意義のためとか自尊心のためとか人に認めて貰うためとか。

それが物凄くダメってわけでもないのだが、ただ一つ言えるのは、そういう人のモチベーションってのは仕事を続けるほどのパワーがない。

仕事に限らず何に対しても意欲が持てない。

やがて、他の目的のためにしていた仕事上でも信頼を失い、プライベートでも失う。

プライベートで人が離れて行くと、ますます仕事で承認欲求を満たそうとするので、歪んだ言動になっていく。

結果プライベートでも仕事でも人が離れて行く。

誰だって腰が痛くなるのだ。背中が重くなる。それはそういった方々があたりまえのように仕事というものの上に余計な何かをのっけて相手にかぶせるから。

誰だってギリギリの線で頑張っている場合がある。

自分のことくらい自分で支えられる努力をして欲しいなあ。

しないのは自由なのだけど実害を被る度にそう思う。

さて、どうしようか。

こういうときは元の自分に重心を戻すだけ。
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2017年06月13日

一見意味のないことがスーパープレー

入浴係のIさんとHさんが午後入浴する人のバイタルを取って報告しに来てくれた時、医務課にナースが一人も居なかった。

あれこれ飛び回りつつ、そろそろ来る頃だと分かっているのだけど中々医務課に戻れない。

もしかしたら他のナースがバイタル表を受け取って指示を出しておいてくれているだろうけど、とりあえず急いで戻る。

すると、ガラスの向こう、医務課の内側にIさんとHさんの姿が見えたのだが、二人とも非常にリラックスしている。まあ、それはナースが一人もいない二人だけの世界だからだろうけど。

Hさんは両手をプラプラさせながら室内をうろうろしていて、少し離れたところでIちゃんは何故だかポケットに手を突っ込んで、じーーっと天井を見上げている。

私が医務課に駆け込むまでのほんの数秒だったのだけど、その光景を見て「????」となる。

まだHさんのウロウロの方は分かるんだけど、Iちゃんは何で上を見上げてるんだろ?

なのでドアを開けた時、”遅くなってすみません”と言う予定だったのに口をついて出た言葉が「何見てんの?」だった。

「天井。」

それは分かるけど、何で?何か居るの?

「いや、届くかな?と思って。」

はっ?!

あいかわらず短い言葉で答えているけれど、両手を上に伸ばしている見せるので「え?飛んだら届くかな?」ってこと?と理解した。

「そ。」

そんなん無理だよ。私とそーーんなには身長変わらないし、いくらIちゃんでも無・・・・・・と言いかけた途端、表情が変わった。

で、次の瞬間、助走も無しで垂直飛びをして天井を指先で叩いてしまった。

げっ!すげーなー!

着地した顔が非常にニコニコ顔。どうだ!という感じ。

人様が見たらそれやって何になる?と思うかも知れないけれど、私としてはいちいち大事件。

そりゃあ、天井に届いちゃうってのも充分過ぎるほどの驚異だけど、それ以上に驚いたのはあまり仕事中にそんなふうにフリーチャイルドなところを見せてくれることは無いから。少なくとも私には。

そんなことがあった先週。

久々に会ってキャッチボールをしているときも、喫煙所で出くわすときも、何だか終始ニコニコ顔だった。

特にキャッチボールをしている際、こちらのプレイを見て若干嬉しそうにしている。

ああ、今、私がちゃんと出来ているってことなんだろうなあー、少しは成長しているってことなんだろうなーと、自分一人では分からないことを悟る。

そんなニコニコも、出くわしたときのニヤッととした笑いも、「あれ?何か機嫌良い。」と嬉しくなる。

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別に誰かに認めて貰いたくて仕事をするわけではないが、はたまた見て貰いたくてやるわけでもないが。

見てないようでいて観ている人が沢山居る。

感じていないようで何かを感じてくれる人が沢山居る。

私が沢山のことを感じるのと同じくらい、もしくはそれ以上に。

それを思うといつものように淡々と時には休みつつ、仕事力の筋肉、心の筋肉も平行してつけて行きたい。

それはまず向かって行くという小さな始まりから。

何かやると失敗する確率は上がるもの。そうして学んで行く。

ナースしていてもカウンセラーしていても、プライベートでも、大事な何かを育むときでも、それはいつでも同じ。
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