2017年06月22日

渇望している何か

ジャンキーという言葉がある。

元々はヘロインの中毒者をさす言葉だけど、日本語で『 ジャンキー』と言う場合にはおおよそ全ての違法薬物の中毒者を指したりする。

そこから”ジャンキーな食べ物”とか”ジャンクフード”というような言葉も生まれたのだろうけど、意味としては”ガラクタみたいな食べ物、意味のない食べ物などと言うことらしい。

要するに意味のないことをする人はガラクタだと暗に表現されていたり。

でも、ふと思う。

何かに夢中になれる全ての人とジャンキーの原理は根本的に同じようなもの。

例えば野球ばかり、サッカーばかりやっていて後々プロになった人々とか。

気が遠くなるような練習を毎日毎日続けたり勝つ瞬間の喜びが忘れられなかったりと色々な要素がある。

ランニングが好きな人は走っている途中で何も考えなくなるし、数学が好きな人は夢中で何時間も数式と向き合っていたりする。

よく不思議に思うのは、幼い頃から好きなことをすると「それをして何になるの?」とか「いったい何のために?」と言われること。

本当は生まれた瞬間から何かのためにこれをやろうなんて思った人なんていない。最初はそれが面白かったしその人にとって興味深かったからいつのまにか集中していたのだと思う。

どんな色やどんな動きに笑うのか?ということは生まれつき決まっているから。

なので、先に「●○になりたいのでこれをやる。」という目的がくっついていると大抵はおかしなことになる。

そっちが最初だとよく分からない挫折感や絶望がセットでくっついて来るのだろう。

で、私は良い意味でも悪い意味でもジャンキー要素がある人々が好きなのだと思う。

KJ法のように目的や出世欲などが先なのではなくて、今やりたいことを大事にしてからの未来をくぐる人たち。

ただし、悪い意味でのジャンキーを全く抜け出そうとしないのはただのだらしない人なので嫌い。

けれども一番好きなのはそこから自分を立て直して来た人だろう。自分の弱さを知っているから。

本当は意味のないことなんて何一つありはしない。

それが分かるのはすぐかも知れないし、場合によってはずっと先のことかも知れないが。

激しさや極端さや何かを渇望する人、人間的で優しい人が大好きだ。

そんな人々は、優しさ故に、少々悪い。悪くて素直なのだ。

真面目であることと、陰気で暗いことは全く違うということを知る人々。

そう言えば固い仕事をしている職場での昼休み。

キャッチボールについて「いったい何のためにやってるの。」と言われることがある。

面白いからだよ。

「チームでも作るの?」

これをやっているからと言って、必ずしもチームを作るためとは限らない。だから、面白いから、好きだからやっているだけだって。

非常に愚問だなあと思う。

何かのため、誰かのためになることしかやってはいけないという考え方は全てのストレスを生む。

そんな単純なこと。

やりたくないこともやらなければならない世の中だから、それ以外はやりたいことをやればいい。

薬だのお酒だのたばこだのギャンブルだの、恋愛依存症だのと有名どころの依存症は数多くあるけれど。

ああ、そうだ。カラカラッの心を恋愛依存症という形で満たそうと仕事中にまで思っている異性がうっとおしい。

けれども、ふと思う。パーソナルスペースに侵入されたとき、怒りや不快感を覚える相手と、逆に心地よいとか嬉しいと感じる相手が存在するのは何故なんだろう。人類の不思議。あるいは男女の不思議。

それは多分、自分も相手を同じ程度に渇望しているときなのだろうか。

けれども、それ以外はきちんと鍵を閉める。

私は開きっぱなしの人が嫌いなのだと思う。

他人で自分の心を満たそうとする人は、鍵を開けるどころか、網をかけたりロープで足を引っかけたりしてでも引き入れようと頑張る。

でも、見えすぎてすぐに飽きてしまうか、もしくは入るまでもないと思われてしまう。

それでも、逆に自分で自分を満たせる人が渇望していたとしたらどうだろう。誰かや何かの対象に価値があるとみなしたのなら、それは本当に価値がある何かなのだろう。

私はと言うと、自分一人では自分を満たせない人間の一人でもある。
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2017年06月21日

絶対に比例する要素

往診時に椅子に腰かけ出したのは私が初めてだそうだ。

最も、座って相対して見れば極めて自然。時間かかるし。

するりと課長もお隣に自然に座った。

権威ある方は課長が居ると口数が少なくなる。

が、課長が他所に呼ばれて席をはずすとああして欲しい、こうして欲しいと言い出す。

これ以上変えるんかい。今の状況でミスが無くなってからにしてくれと思うのだが。

仕事以外の何かの感情が入っているらしくその時の表情が、何と言って良いのか、変な興奮状態になっている。

後から周りの人が「聴いちゃうからだよ。」と言うのだけど、まずは聴かないことには始まらないのよね。この世の全てのことは。

でも、聴くばかりだと私以外、特に利用者様患者様に良くないことになってしまうので、時折「それは、これをちゃんとしていただいてからの話ですね。」とポツリと言うと余計にむっとするようだが、これもまた仕方ない。

真正面に居るのは私なのだけど、行き場のない怒りを大御所様にぶつけだす権威ある来客者。

私がここに居るよ。他に逸れないでください。

どちらかというとこいつも面倒臭い、実は思い通りにならないんだということを悟って下さった表情も見受けられる。そうなんですよ。実は年よりなんですよ。

とは言うものの、今週のこの日も疲れた、疲れた。

大分流れに乗って来たし、若干気楽にやる場面を作る術もつかめて来たものの、まだまだだ。

で、最終的に交渉ごとの要求を呑むのは分かっている。

また新しく作り替えなければならないものが増えた。

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同じ職種、同じ課ですら分からないであろう苦労が外の職種から見えるはずがないと思うのだが。

案外分かってくれているものだなと思う場面が多々あり。

一部の人のみかも知れないが本当によく観ている。

キョンが些細なことで突っ込みを入れて来る。

最近、他所の系列ホームから異動して来た介護の主任の前で人をいじって来るので返り討ちにするのだが。

新しい人の前でやめろ。皆真面目だから本気にすると言うと、新しい主任もゲラゲラ笑って参加して来つつ最後に「でも、お二人はなんていうか、佇まいというか、容姿というか、雰囲気が似ていますね。」と。

それは酷い!と否定したものの、実は嬉しかった。

そうだなあ、、、一まわり以上年下のこのシングルマザーは私の若い頃に少し似ているかも知れない。

最も、正直にしか生きられないところは今でも変わらないけれど。

少し前にこの主任さんが喫煙所で「・・・。何だか、ここは真面目な人が多いですね。」と疲れたというジェスチャーをして見せたことがあった。それは私は違うという一つの表現だったのかも知れないが。

応えて「そうでもないんですよ。あなたと同じ。皆くそ真面目だけど、ふざけるときは本気でふざけるから。色んな人と話して見て下さい。面白いですよ。」と言った。

それから一か月経っていないのだけど、キョンが立ち去ったその後で「どうですか?少しは面白くなって来たでしょ?」と訊くと「はい。」とその青年は笑った。

これからもっともっと面白くなるよ。そしてさらに真面目になることでしょう。
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2017年06月20日

全てが繋がっている

先日、杯交わした際、Kが言っていた問題についての是正案を実行して行こうと思ったのだが、朝一番に会った仕事相手が”ああ、話が通らないな。”という相手だったのでとりあえずその場は保留。何故ならば、余計に遠回りになるからだ。
そして違うことに利用される。

そうそう、急がば回れ。保留、保留。

医務課では研修で居なかった間に起こった事態をノートに長文で書かれてあったり、メモがペタペタ貼ってあったり。

加えて、よかれと思ってのことだろうけど、口頭でも同じ内容の報告を受ける。

やることが山積みなのだけど、とりあえず明日が頭の痛い往診日なので急ぎのFAXを送りに階段を下りていくと、夜勤明けの青年が「あ、●○さんがですね!昨日・・」と追いかけるように叫んで来た。

うん。転倒したのね。

「・・・・・・。はやっ。」

そうなんです。まだ出勤して何十分も経っていないけどその情報だけでも3人ほどの口から聴いた。それもこれも、皆が教えてくれるが故のこと。

そうするとボディチェックしたり家族に電話したり経過をみたり受診の手配したりと色々あるわけだが。

看取りの委員会の方は委員長ではないが、とあることを引き受けていてその締め切りが三日後に迫っている。

さらに今日は自分が委員長の褥瘡委員会も開かなければならなかったり。

ああ。。。これ、Kが言っていた問題に対してアプローチする暇がないなー・・・、どうしよう。

とにかく今日は無理だなーと思っていたのもつかの間。

自分が開く委員会でそれを広める機会に恵まれたのだ。

若干強引に議題に出したのだが、たまたま頼もしいメンバーが存在してくれていて、瞬く間に周知のこととなる。

わあ、凄いな。私がやらなくてもいいんだ。やってくれちゃうんだ。

力持ちの、外国人の彼女も「いーよー。ナース。二階にはあたしが広めとくよ。」と綺麗な歯並びの笑顔で言ってくれる。目が綺麗だ。精神も綺麗だ。

まだまだこれからのこともあるけれど、一つ一つ進んで行く。

ただ、口に出すというそれだけで。

*****

昼休み、IちゃんとK姉さんとの三角キャッチボールを事務室の窓から顔を出して看護課長がニコニコして観ていた。いつの間にか写真を撮られたりして。

始めてから二か月くらい経つけれど毎週出来るとは限らない。けれども集中してやるので三人ともレベルアップ。私が一番出来ていないけどね。

そのキャッチボールを見た人が皆「・・・・。ガチだね。」と言って無言になったり、はたまた嬉しそうに笑ったり。

そんな最中、K姉さんの剛速球がイレギュラーして地面にあたりIちゃんの身体を直撃。

ああ。それは痛い。

そう思った次の瞬間、Iちゃんはグローブをはずしては地面にバン!と叩きつけてはK姉さんに向かってダッシュしていく。

あ、乱闘シーンだ。

凄く早い動きでド迫力で、知らない人が見たら本気で怒ってると思うのだろうけど、もうふざけているのが分かる。慣れちゃったからね。

あー、この試合を警告試合とします!と叫んで止めた。

あいかわらず本気で遊んでくれるなあ。

この仕事とのギャップ。

やってる方も見る方も皆、逞しい女ばかりである。
*****

帰り際、疲れた様子で食事介助をしているKに「この間のあれ、通ったよ。一階と三階は〇さんと△さんがやってくれる。二階はPちゃんが広めてくれる。」と伝えた。

スプーンを持ったままKが「え?褥瘡委員会で?」と言ってきょとんとしている。

あるんだよ。そのことと褥瘡は。

それ話すと長いから今は言わないけど、とにかく一歩進んだからね。

研修の前夜に聴いてから初の出勤日の一歩。

「ありがとうございます。」とKが言う。

でも、こちらこそがありがとうなのだった。
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2017年06月19日

暖かな手

昨日は看取りの研修会へ行って、今日はカウンセリング。

どんな話題であってもそこに心理学が介在するので、看護の一分野、いや、総決算とも言える看取りと心理学とを照らし合わせる。

結局その人らしく、自分らしくエンドステージを迎えるというのは、今日を自分らしく生きるということだな。

最後の最後になって修復しようとしても多分間に合わないことだろう。

その修復やら、とにかく悔恨を残さないように最後を迎えるために介入するのが看護や介護でもあるのだろうけど、なるべくそののりしろを自分でまかないたいものじゃないっすか。

自分らしく生きていないと最後はそういったスタッフの人々に心労をかけてしまうから。

私は今日を自分らしく生きられたかな?今を自分らしく過ごしているかな?

100パーセントそうではなかったけれど、この問いかけに対しての答えは”できる範囲でそうした。”という答えだった。

そうだな。出来る限りのことをやったな。

そして人に教えられたな。

*****

願いとは、一人ではかなわないものでもある。

ふとしたメッセージで心が報われる。

ある人のことを思う。

この人はなんだってまた約束を増やすのだろう。

でも、その約束に救われ、素敵な思い出を振り返り、血が通っている自分が居る。

暖かい手を思い出す。

ブルハの”夕暮れ”という曲が流れている。

夕暮れ

作曲:甲本ヒロト
作詞:甲本ヒロト
はっきりさせなくてもいい あやふやなまんまでいい
僕達はなんとなく幸せになるんだ

何年たってもいい 遠く離れてもいい
独りぼっちじゃないぜウィンクするぜ

夕暮れが僕のドアをノックする頃に
あなたを"ギュッ"と抱きたくなってる

幻なんかじゃない 人生は夢じゃない
僕達ははっきりと生きてるんだ

夕焼け空は赤い 炎のように赤い
この星の半分を真っ赤に染めた

それよりももっと赤い血が
体中を流れてるんだぜ

夕暮れが僕のドアをノックする頃に
あなたを"ギュッ"と抱きたくなってる

幻なんかじゃない 人生は夢じゃない
僕達ははっきりと生きてるんだ

夕焼け空は赤い 炎のように赤い
この星の半分を真っ赤に染めた

それよりももっと赤い血が
体中を流れてるんだぜ


タフに人生を生き抜いて来た人の暖かな手だった。
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2017年06月17日

唐突なことのようで決められている何か

頭がパンパンに膨らんではいるものの、せっせと仕事に励んでいる日、入浴場に降りて行くとIさんとHさんというレギュラー+Kが介助に入っていた。

Kは上機嫌だった。

「何がそんなにおかしいんだ。」とHさんが言うとIさんが「嬉しいんじゃない?」とあいかわらずクールに言いつつKに愛情を注いでいる。

何度か処置のために降りていると、午後の始まりの頃だったか、Kが「今日、この4人で軽く飲みに行きません?」と言う。

私、明日研修で朝早いんだよと言うと「あたしだって早出ですよ!だから軽くって言ってるじゃないっすか。」と言う。

そう言われると返す言葉もなく、それ以上に好きなメンバーだったので最寄り駅で少しの間杯を交わす。

毒舌が続く中、Kが「このままじゃ誰か倒れてしまうんですけど。」と介護の体制について嘆きだした。

Iちゃんはそういう話になればなるほど一切聞かず私にプロ野球の話をふって来る。

嫌いなんだよね、Iちゃんはこういうの。例えどんな真っ当なことでも愚痴とみなせば聞かない。

私はKの話を真面目に聴きつつ、Iちゃんと同じプロ野球のアプリを広げっぱなしにしている。

大丈夫、大丈夫だって。そういうことなら改善して行けるから!とKに真面目に答えつつ、ふと思いついて言う。

あのさ。Kは家に帰ってからもずっと仕事のこと考えているの。例えばそういうこと。

「考えますよ。」

私もそういうところが往々にしてあるから気持ちは凄く分かるんだけど、止めた方が良いよ。

私がそういうと、一切聞いていなかったかのように見えたIちゃんが突然「うん。そうだよ。」とアプリに目を落としたままで言う。

でも次の瞬間、「逆転しましたね!」と私に言う。

そうですね!

幾つかの是正案をKに対して真面目に述べた後でもあるのだけど、さすがにKも仕事の話から逸れて行ってゲラゲラ笑いだす。

Hさんが飲み物を注文していると「なんで自分の分だけ頼むんですか?!」と言っていてHさんが「自己中だから。」とケロッと答えている。

自己中で、こちらも気が楽です。私も自己中だからと答える。

ほんの短い間にIちゃんはプロ野球を見つつどんぶり飯を三杯も食べていたので圧巻。

楽しかった。

約束した是正案を出来る限り実行して行かなくては。

これからまた色々変わって行く。

そうして思う。

私はKに切り替えろと言いつつ、同じような性質を持ち、知らず知らず何かを背負っている。

そしてIちゃんは何も背負わない。見事なほどに。

その差は良いも悪いもない。

ただ、現実は心の世界までもを表す。

****

先日、思わぬ一日を過ごした人とすれ違う。

話す暇は一日のどこにも無かった。

寂しさをそのままに送って来るラインのメッセージ。

独特だなあと思う。

皆独特過ぎる人が多い場所だけど、色んな要素が付随して、特にこの人は独特。

どうなるんだろうね。

と、一人の頭で考えたところで。

全てのことは最初から決まっているので流れに任せるしかない。

ただその小さな流れを作るのは自分自身の小さな小さな言動からだ。
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